ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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走介はコカビエルに勝てるのか

夜になり、俺達はフリードを誘き寄せる為に教会に集まり、神父の格好をすることにした。

 

てか、俺はいいけど悪魔であるイッセー達が神父の格好をするって…… なんか色々間違っているような気がする。

 

「まさか、悪魔である僕達が神父の格好をする事になるなんてね。皮肉なもんだ」

 

やっぱ、木場も同じ事を考えてしたらしい。

 

「文句言うなって木場。これもフリードの奴を誘き寄せる為なんだからさ」

 

「…… そうだね、エクスカリバーを破壊する為なら… どんなことだってやってやるさ」

 

「小猫、神父の服着てお前達は大丈夫なのか?」

 

「…… 服に祝福がされていれば悪魔にダメージは通りますけど、これは只の衣装なので」

 

「取りあえずは大丈夫なんだな?」

 

「はい」

 

それから俺達はフリードを誘き寄せる為に、深夜の町を彷徨いた。

しかし、いくらたってもフリードは現れなかった。

 

今日はもうダメかと思ったその時

 

「神父様の一団はっけ~ん♪ そいなら、さっさと死んで下さいな!」

 

どこかふざけたその声で、上から剣をもった逆十字架の神父服を着た奴がやって来た。

 

「フリード!!」

 

「おやおや~? どこのクソ神父かと思ったらイッセー君じゃあーりませんか~」

 

「…… どんな奴が来るかと思えば、こんなのが天才のはぐれ神父なのか?」

 

「あぁん!? 俺様の何を聞いたか知りませんがクソ悪魔と一緒にいる時点で、人間であるお前も死刑確定なんだよぉ!!」

 

いちいち、癇に障る奴だなぁ……

まあ、倒す事に変わりはないか。

 

俺は思考を改めて、ハンドル剣とドア銃を呼び出した。

 

「おおっ!! 中々にグレイトな剣と銃でござんすね~ たがしかーし!! 俺様の天閃の聖剣(エクスカリバーラピットリィ)には敵わないもんね~」

 

フリードは真っ先に俺に向かってくるが、その進行を木場が創りだした魔剣で防いでいた。

 

「なぁ!? 邪魔すんな!! クソ悪魔のクソイケメンがぁ!!」

 

「あの時の決着!! 此所で就ける!!」

 

すると鍔迫り合いをしていた二人は、高速で動きだし、上空で剣を打ち合っていた。

 

「ハァッ!!」

 

「チョイサ!! へっへ~ん、その程度の魔剣で、俺様のエクスカリバーに勝とうなんて百万年早ぇんだよぉ!!」

 

…… 天閃の聖剣(エクスカリバーラピットリィ)、能力は使用者の速さを引き上げる物なのか。

あの騎士(ナイト)の木場が速さで追いつくのがやっとの状態だ。

 

このまま、木場が押されてしまうのかと思ったが、戦況は一人の男によって覆った。

 

「伸びろ! ライン!」

 

突然現れたラインがフリードの足に絡み付き動きを止めた。

 

「おわぁ!? な、なんじゃこりゃあ!?」

 

そして、そのラインの先には……

 

「へへっ、どうだ!!!」

 

腕に着けた籠手からラインを伸ばしている匙がいた。

 

「匙!? お前、神器(セイクリットギア)を持ってたのか?」

 

「ああ!! 黒い龍脈(アブゾーションライン)っていうんだ!! 走介や兵藤だけにいい格好させるか!!」

 

こいつは昔っからこうだ。こう言った場面では必ず役に立ってくれる、最高の親友だ。

 

「…… 行きます。イッセー先輩!!」

 

「え!? ちょっと待って!! 小猫ちゃん!!?」

 

「……えい!」

 

え!? ちょっ、なにしてんだよ小猫!?

 

見ると、小猫がイッセーを持ち上げて木場に向かって投げていた。

 

「木場ぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「!」

 

「受け取れぇぇぇぇぇ!!」

 

 

『Transfer!』

 

 

投げられたイッセーは赤龍帝の籠手(ブーステットギア)を出して、赤龍帝の贈り物(ブーステットギアギフト)を発動して、木場に力の譲渡をした。

 

「受け取ってしまったものは仕方ない!! 使わせて貰う!! 魔剣創造(ソードバース)!!!」

 

木場は魔剣を地面に突き刺し、魔力を開放。

無数の魔剣がフリードに向かっていくが…

 

「そんな猪口才な攻撃ィ!!」

 

フリードはエクスカリバーで全て凪ぎ払ってしまった。

 

「隙ありぃ!!」

 

「させるか!!」

 

フリードは木場に接近するが、匙がラインで足を引っ張って体勢を崩させた。

 

「木場ぁ!! 先にエクスカリバーから破壊しろ!!」

 

「…… 不本意だが仕方ない。残る二本の使い手に期待しよう。」

 

木場がエクスカリバーを破壊しようとしたその時…

 

「ほう… 魔剣創造(ソードバース)か… 使い手によっては無類の強さを誇る神器(セイクリットギア)だな」

 

「「「!?」」」

 

第三者の声が何処からか聞こえてきた。

すると、奥から初老の男がやって来る。

 

「バルパーのじいさん!!」

 

なに!? じゃあこいつが…

 

「何をしている。さっさと片付けてしまえ。」

 

「悪いが、そうは行かないよ」

 

すると今度はゼノヴィア達がやって来ていた。

 

「バルパー・ガリレイ!! 神の名において、お前を断罪する!!」

 

「フン。 忌々しいミカエルの狗め…… フリード!! 引き上げるぞ!! 流石にこの人数は手間がかかる」

 

「けどよじいさん!! このベロが邪魔なんだよ!!」

 

「エクスカリバーに体に流れる聖剣の因子を集中しろ」

 

「体に流れる聖剣の因子… こうか!!」

 

光を増したエクスカリバーによってラインは切られてしまった。

 

「では、諸君… バイチャラば!!」

 

フリードは閃光弾を使って、バルパーと共にこの場から逃げていった。

 

「まて!!」

 

「逃がすか!!」

 

すると、木場とゼノヴィアとイリナはフリード達を追って行ってしまった。

 

「ロマリー!! お前はここに残ってくれ。状況を説明出来る奴が残っていた方がいい」

 

「うん。分かった、気を付けてね」

 

「小猫達もここにいてくれ、戻って来るかもしれない」

 

「おう! 木場は頼んだぜ」

 

「…… 無茶だけはしないでください」

 

「走介! 負けたら生徒会の仕事、手伝えよ!!」

 

「…… 善処する。ベルトさんトライドロンだ!!」

 

『分かった。 Comon! トライドロン!!』

 

俺はやって来たトライドロンに乗って木場達を追って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人が向かったのは、棄てられた教会だった。

そう…… イッセーがレイナーレと決着を就け、俺が死神、ライズと共闘した場所だ。

 

 

ドオォォォォォォォン!!!!!

 

 

着いたと同時に爆発が起こった。

 

「不味い!! もう始まってる!!」

 

『急ぐんだ!! 走介!』

 

「ああ、行くぜベルトさん!!」

 

俺は走りながら、キーを回し、シフトスピードをブレスに挿して倒した。

 

「変身!!」

 

 

『DRIVE!!!! type SPEED!!!!』

 

 

俺はドライブになり、教会に突入した。

するとイリナがボロボロになっていて、光の槍が彼女を貫こうとしていた。

 

『ハッ!!』

 

俺はイリナを庇いながら、ハンドル剣で槍を切り裂いた。

 

『おい! しっかりしろ!!』

 

しかしイリナからの返事は無い。

 

気絶しているだけみたいだが、直ぐに応急措置をしないと不味いな…

 

「くっ… 走介君…」

 

『木場!!』

 

見ると木場はイリナ程では無いが、負傷していて、ゼノヴィアはギリギリ避けたのか軽傷だった。

 

「貴様が今代の仮面ライダーか」

 

『…… そう言うあんたは、堕天使幹部のコカビエルであっているか?』

 

「いかにも、俺がコカビエルだ」

 

俺が振り向きながら上を向くと、そこには黒い羽根を三対羽ばたかせ、顔に傷のある男の堕天使がいた。

 

「嬉しいよ… この顔の傷を付けた先代仮面ライダーの借りを返せる日が来るとはな」

 

『俺関係ねえじゃねえか…… それより、フリード達を何処にやった』

 

「奴等なら今ごろ駒王学園に向かっているだろう」

 

しまった…!

入れ違いになっちまったか!!

 

『だったら、さっさとあんたを倒して学園に向かう』

 

「果たして出来るかな? 仮面ライダー」

 

『気を付けろ走介… 君はプロトドライブとは違う。幹部クラスは一瞬の隙が命運を別ける』

 

「では… こちらから行くとしよう」

 

『来るぞ走介!』

 

コカビエルは手に光の槍を持ち、俺に向かってきた。

 

「フン!!」

 

『ハァッ!!』

 

俺は槍にハンドル剣で対抗し鍔迫り合いに持ち込んだ。

 

お、重い…! なんて一撃だ…!

これが幹部クラスの攻撃か!!

 

「フハハハ!!! 中々のパワーだ。では……」

 

そう言うとコカビエルは大量の槍を出し、俺に投げつけた。

 

「耐久力はどうかな?」

 

『フッ! ハッ! セイッ!!』

 

く、クソっ!! 数が多すぎる!!

 

『クッ、ダッ!! グ、グァァァァァァッ!!!!!』

 

俺は槍を捌ききれず、吹き飛ばされてしまった。

 

「フム… 耐久力も中々だ… では最後に…」

 

そう言うとコカビエルは木場に視線を逸らす。

 

『ま、まさか…』

 

俺の呟きにコカビエルは口元を吊り上げる。

 

「スピードはどうかな!!!!!」

 

『や、止めろぉぉぉぉぉ!!!!!』

 

コカビエルは動けない木場に槍を投げつけた。

 

『ウォォォォォォォォッ!!!!!』

 

 

『SPEED! SPEED! SPEED!』

 

 

俺は咄嗟にシフトアップして、スピードを上げて…

 

 

ドスッ

 

 

『ガハッ……!』

 

「あ、ああ…… ああ!!?」

 

木場の盾となった。

 

「走介君!!!!!」

 

俺の腹にはコカビエルの槍が深々と刺さっていた。

 

「走介君…… そんな…… どうして!?」

 

『当たり前の事聞くなよ…… 仲間だろ…』

 

「走介君!! しっかりしてくれ!!」

 

『木場… 二人を連れて… 逃げろ…』

 

「なにをバカな…!」

 

俺は木場の服を掴んだ、皺になろうが破れようが関係無い。

 

『お前には…! エクスカリバーを破壊するっていう役目があるだろうが……!!!!!』

 

「!」

 

『早く… 行けっ…』

 

「ごめん…!!」

 

そう言うと、木場はゼノヴィアとイリナを連れて教会を出ていった。

 

「最後の力を使って仲間を逃がすか… 愚かな」

 

『お前には一生わかんねえよ…』

 

「つまらん… もう少しやると思ったんだかな… 魔王の妹共は楽しませてくれるといいんだが」

 

『行かせると…… 思ってんのか…』

 

「安心しろ、直ぐに始末してやる」

 

コカビエルはふわりと浮かんで巨大な光の槍を創りだした。

 

「なに、寂しがる事はない。直ぐに貴様の仲間も送ってやる」

 

そう言うとコカビエルは槍を投げつけた。

 

 

ドカァァァァァァァァァン!!!!!

 

 

その爆炎が、俺の意識が途絶える前に見た最後の光景だった……

 

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