ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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遂に! 彼奴が登場!!


町の崩壊は止まらないのか

『ふん♪ ふっふふ~ん♪ ふんふん♪ ふ~ん♪』

 

コカビエルが走介を倒し、駒王学園に去っていった数十分後…

一人の奇妙な男が鼻歌を歌いながら教会にやって来た。

 

その男は、まるでF1レーサーのような白いスーツとヘルメットを着け、腰にはバイクの様なベルトが巻き付いていて、胸元にはライダーを示すRのエンブレムが付いていた。

 

『まさかとは思うけど…… こんなところでリタイアな訳ないよな? 仮面ライダードライブ』

 

その男の視線の先には、ボロボロに傷つき倒れた走介がいた。

 

『よっと…… ん?』

 

男は走介に近寄ろうとして瓦礫を退けるとなにかを見つけた。

 

『おおっ、丁度いい物があるじゃないか』

 

男は瓦礫に埋もれていたマットドクターを拾い上げ、自身のベルトのパネルを上げ、填まっていた白いバイクのミニカーを外し、マットドクターを装填した。

 

 

『シフトカー! タイヤコウカン! ナオール!』

 

 

すると、男の肩に填まっているタイヤにマットドクターのシグナルが表れた。

 

『一つ貸しだぜ? 仮面ライダードライブ♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

よう! 兵藤一誠だ!

今、俺達は今までで最大限にヤバイ事件に遭遇している。

 

堕天使幹部のコカビエルが駒王学園に攻めてきたんだ!

 

学園は会長や匙達生徒会が結界を張っている。

 

俺達オカルト研究部は魔王様が来るまで持ちこたえなくちゃならねえ…

俺達で出来るかどうか…

 

「何だ… コレ…」

 

校庭に出ると、エクスカリバーを中心に魔方陣が発生していた。

 

「四本のエクスカリバーを一つにするのだ」

 

「バルパー、どのぐらいかかる?」

 

「もう五分も要らんよ」

 

上を見るとコカビエルが浮かんでいた。

 

「そうか。さて、やって来るのはサーゼクスか? それともセラフォルーか?」

 

「貴方の相手は私達よ!!」

 

部長が滅びの魔力を放ったけど、コカビエルには片手で弾かれ、体育館が吹き飛んだ。

 

「ふん… この程度か」

 

「私も居るよ!!」

 

 

『Convert! Storm!』

 

 

すると今度はロマリーが青龍君の具足(コンバートクリーヴ)を出して、コカビエルに竜巻を纏った蹴りを放った。

 

「ぬっ!くぅ… 青龍君か!! 忌々しい青い龍(アスールドラゴン)め!!」

 

「忌々しいって言いながらちゃっかり防いでるじゃない」

 

しかし、それでもコカビエルにダメージが通らなかった。

 

「フム、余興になるか分からんが俺のペットと遊んでおけ」

 

コカビエルが指を鳴らすと、三つ首の犬が現れた。

 

「ケルベロス!!」

 

ケルベロスって… あの伝説の!?

 

「不味いわね… イッセー、あなたはサポートをして頂戴」

 

「分かりました!! 部長!!」

 

俺は赤龍帝の籠手(ブーステットギア)を出してパワーを溜め始めた。

 

「朱乃!!」

 

「甘いですわ!!」

 

朱乃さんが魔法でケルベロスの炎を凍らせ…

 

「…… えい」

 

小猫ちゃんが横から殴り飛ばす。

 

「キャァァァァァ!!!!!」

 

「ッ!? アーシア!!」

 

しまった!! もう一匹居たのか!!

 

もう一匹のケルベロスがアーシアに襲いかかる。

 

ダメだ! 間に合わない!!

 

「ハァッ!!」

 

 

『Convert! Blizzard!』

 

 

『ガァァァァァァァッ!?』

 

しかしロマリーがコンバートクリーヴに氷を纏い蹴り抜き、ケルベロスはバラバラに砕けた。

 

「遅くなってごめん!!」

 

「助太刀する!!」

 

「イッ君!! アーちゃんは無事だよ!!」

 

「ありがとうございます!! ロマリーさん」

 

「困った時はお互い様!」

 

どうやら、ケルベロスをバラバラにしたのは木場達らしい。

 

「部長!! 朱乃さん!! 譲渡します!!」

 

俺はブーステットギアに貯まった力を二人に譲渡した。

 

「ありがとイッセー!! 朱乃!!」

 

「はい! 天雷よ鳴り響け!!」

 

部長と朱乃さんが魔法で攻撃しようとするが、ケルベロスは逃げようとする。

 

「逃がさない!! 魔剣創造(ソードバース)!」

 

木場が魔剣でケルベロスの逃げ場を無くし、ケルベロスは二人の魔法で消え去った。

 

「喰らいなさい!! コカビエル!!」

 

再び部長はコカビエルに滅びの魔力を放ったが…

 

「そんなものか」

 

またもや片手で防がれた。

 

嘘だろ!? 俺のブーステットギアで力は増してる筈なのに!?

 

「完成だ… エクスカリバーが一つになる」

 

「ほう… それがか… それに下の魔方陣も完成したようだな… まもなく、この町は崩壊する」

 

崩壊!? 俺達の町が崩壊する!?

 

「それにしてもお前達にはがっかりだ。仮面ライダーはもう少し骨があったぞ? 赤龍帝が青龍君に力の譲渡をすれば、分からんがな」

 

えっ? 今、あいつ… 仮面ライダーって…

 

「骨があったってどういう事!? ソウ君に何をしたの!?」

 

「クックック…… それはそこの魔剣使いがよく知っているではないか」

 

「木場… どういう事だよ? 走介はどうしたんだよ!!」

 

「…… 走介君は……」

 

「言いにくいのなら俺が言ってやろう。仮面ライダーは…… 死んだよ。 そいつらを庇ってな」

 

「「「「「!!!!」」」」」

 

そ、そんな…… 走介が、死んだ?

 

「で、出鱈目を言うな!!」

 

「紛れもない事実だ」

 

「…… そんな、走介さんが…」

 

「走介……!」

 

「…… 許さない!!」

 

「…… 返して…… 走介先輩を返してっ!!!!!」

 

部長、朱乃さんが魔力を迸らせながら殺気を放ち、小猫ちゃんは涙を流しながら叫んでいた。

 

しかしロマリーだけが様子が可笑しかった。

 

「ロマリー…… !? ロマリー何を!!?」

 

その異変に気づいたのはゼノヴィアだった。

ロマリーは体中からドラゴンのオーラが溢れていた。

 

「許さない…! お前は殺すッ!!」

 

『!? ロマリー止めなさい!!』

 

『不味いぞ相棒… あの娘、覇龍を使う気だ!』

 

ドライグが俺に警戒を促すと同時に、ロマリーは呪文を唱え始めた。

 

『我、目覚めるは――――』

 

『落ち着きなさい!! ロマリー!! 私の力に翻弄されるのは、貴女の望みでは無いはずよ!!!!!』

 

その時

 

「!? 小猫後ろ!!」

 

まだいたケルベロスが小猫ちゃんに襲いかかっていた。

咄嗟の事で皆反応できてない。

 

「小猫ちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

私と走介先輩の出逢いは最悪だった。

最悪だったといってもあくまで私の印象なんだけど…

 

入学して直ぐの時だった。

 

私はアイスを食べながら歩いていると、誰かにぶつかってしまった。

その衝撃で私はアイスを落としてしまい、ショックを受けた。

 

なんとか、相手に文句を言ってやろうと思い顔を上げると…

 

「………」

 

思わず言葉を失ってしまった。

その人は、驚くほどやる気の無さそうな顔で目も力無く虚ろだった。

 

「…… 大丈夫か?」

 

「……! はい」

 

簡単に答えると、その人はお金を渡してフラフラと行ってしまった。

 

これが走介先輩との出逢い。

 

 

次の日、屋上でお昼を食べようとしたら…

 

「…… ん? お前、昨日の…」

 

「…… どうも」

 

走介先輩が寝ていた。

 

「お前、ここで食べるのか?」

 

「…… はい、そのつもりですけど」

 

「なら丁度いい、昨日の詫びも兼ねて、一緒に食べるか?」

 

私は何故かこの時断らずに一緒にお弁当を食べる事になった。

 

それがきっかけで、私達はよく一緒にいるようになった。

 

 

そして、走介先輩がオカ研に入った時は驚いた。

今までの様な顔じゃなく、目に力が籠っていた。

 

私達は今まで以上に一緒にいるようになった。

 

 

ある昼休み、先輩は私にこんなことを聞いてきた。

 

「…… なあ小猫、お前何でいつも俺と一緒に居るんだ? 」

 

正直その時は分からなかった。

何で私は先輩と居るんだろう?

 

だから私は…

 

「…… さあ… 何ででしょうね」

 

先輩は何だソレと言って直ぐに寝てしまったが…

あの時、私は何て言いたかったんだろう?

 

もう、遅いかも知れないけれど…… 今なら分かる…

 

―――― 私は先輩のことが、大好きだから。

 

目の前にケルベロスが口を開けてやって来る。

 

先輩が待ってるなら…… 死ぬのもいいかも知れない…

 

今、逝きます…… 走介先輩……

 

ケルベロスが私に噛みつこうとしたその時…

 

 

『ドロン・トライドロン!! タイプワイルド!!』

 

『トライドロン!! ボンバー!!』

 

 

トライドロンがオフロート車になってケルベロスに体当たりをした。

 

『ガァァァァァァァッ!!?』

 

 

『ドロン・トライドロン!! タイプテクニック!!』

 

『トライドロン!! スマッシュ!!』

 

 

更にトライドロンはアームの付いた作業車の様になり、ケルベロスを掴んでエネルギーを纏わせて地面に叩きつけ、爆発させた。

 

そして何時ものスポーツカーに戻り、その中から誰かが出てくる。

 

「嘘ッ……」

 

その人は…

 

「…… 大丈夫か? 小猫」

 

「走介先輩!!」

 

私の大好きな人だった。

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