ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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停止教室のヴァンパイア type MACH
堕天使の総督はゲーマーなのか


夏を目前に控えたある日の夜。

何故か俺はイッセーの契約先のお宅に来ている。

 

何でこんなことになったんだろう?

 

「いやー すまんね、悪魔君にその友人君」

 

「いえいえ。これも仕事っすから」

 

「どうも。しかしイッセー、何で俺も呼ばれたんだ?俺は悪魔じゃ無いんだか…」

 

「あ、いやそれがな?」

 

「悪魔君の話を聞いてね、面白そうだからどうしてもと悪魔君に頼んだのさ」

 

と、このちょっとちょい悪オヤジの風貌な男はグラスの氷をカランと鳴らしながら言った。

 

成程…… イッセーの仕業か。

イッセーの奴後でたっぷりシバいてやる。

 

「それで、今日は…」

 

「おう、今日はこいつの相手を頼もう」

 

そう言って男が取り出したのはゲーム機だった。

 

「じゃあ三人でやりますか?」

 

「そうだな、この手のゲームは大人数の方が面白いからな」

 

「おいおい、俺は初心者だから手加減してくれよ?」

 

「あ、でもこれ…… 四人対戦用じゃ…」

 

『それなら私がやろう』

 

は?お、おいまてベルトさん。

あんたが出てきたら大変だろうが!

 

俺は何とか誤魔化そうと、ベルトさんに視線を向けると……

 

「え… ベルトさん、それどした?」

 

『フッフッフ…… ハーッハッハッハ!!!!』

 

ベルトさんはシフトカーを手足の様に接続して、まるでロボットみたくなっていた。

 

そのドヤ顔の超笑顔がすげえムカつく……!

 

「ハッハッハ!! それが悪魔君の言っていた喋るベルトか!! いいね~ そいつも混ぜよう、アーケードコントローラーでいいか?」

 

『うむ。頼む』

 

そうして俺達は、三人と一機でゲームをすることになった。

 

なんだこのカオス…

 

……それにしてもこの人、少し可笑しい。

普通ベルトさんを見れば驚く筈だけど、この人はそれが全く無い。

 

それに今までのイッセーの話を聞いても可笑しい事だらけだ。

 

普通の人が絵画なんかは手に入っても金塊なんかは貴重な物、それをポンポン出すこの人は一体……

「なあ、あんた一体何者なんだ?」

 

「いきなりどうした?さては勝負に不利になったから揺さぶりにきたな~」

 

「惚けんな、普通の人が貴重な金塊をポンポンと出せてたまるか」

 

『フフ… そろそろ潮時じゃないか? アザゼル』

 

「「アザゼル!?」」

 

この人がアザゼル!? あの堕天使総督の!?

 

「おいクリム、これからカッコよく名乗ろうと思ったのによ。勝手にバラしてんじゃねえよ」

 

『それは失礼した。しかし君は相変わらずだね。大方、イッセーと走介を見に来たと言う所か』

 

「まあ、そうだな。俺の名はアザゼル、堕天使の頭をやっている」

 

思いがけない所で、俺達はビックな人物に出会った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

私は今、アザゼルと話している。

と言っても本体は走介と共にあるから今はシフトテクニックに意識を飛ばしているが…

 

『先日、アルビオンに介入させたのは君だね? アザゼル』

 

「ああ、コカビエルのバカを回収させるためにな、たから態々現地入りした訳だか… まさかお前さんがいるとはね~ ライズに聞いた時は半信半疑だったが…」

 

『やはり、魔進チェイサーを造り出したのは君か。』

 

「まあ、それだけじゃないがな… 」

 

?何か含みのある言い方だが… まだ何か造っているのか。

 

「それにしても、今代の赤龍帝と仮面ライダーは面白いじゃないか。この短期間で既に白龍皇と青龍君に出くわしている…」

 

『ああ、アルテミシアの所有者と知り合いだったのは驚いたがね』

 

「世界は案外狭いな」

 

そう言ってアザゼルは酒を飲み干す。

 

この体じゃなければ私も飲めるのだか…

 

「仮面ライダー、神藤走介。見てみて思ったが、やっぱり似てるわ、彼奴に」

 

『だろう?私もプロトドライブ…… シンによく似ていると思うよ』

 

「ああ流石薄れているとは言え彼奴と聖書の神の血を引いているだけある」

 

『ああ… それだけに、シンが一番恐れていたことが起こってしまったがね』

 

「全く… 酷い事しやがるぜ、旧魔王派は… まだ赤ん坊だった彼奴に機能停止していたお前を埋め込むなんてな… それも彼奴の両親を殺して」

 

『結果、私達はミカエル達熾天使(セラフ)に助けられ、走介の祖母、マザークレアに預けられたが…』

 

そう…… 私は今まで走介に言っていないが、両親の死について知っている。

そして、孤児院の真相も…

 

『アザゼル… この事は…』

 

「分かってる。彼奴には言わねえよ」

 

『助かる』

 

この事実を走介に伝えた時、走介はどうなってしまうのだろう?

それだけが、私の心に刺さり続けた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

「信じられないわ!!」

 

今現在オカルト研究部、部室にて…

部長の怒りが爆発中である。

 

「いくらトップ会談がこの町で行われるからって、私の縄張りに堕天使の総督が進入しただけでなく、営業妨害まで…」

 

「いや、報酬は貰ってるので営業妨害じゃ……」

 

「きっとイッセーが赤龍帝の籠手を所有しているから接触したんだわ…… はたまた走介のドライバーが目当てで!」

 

スルーですか… いいですよ、どうせ俺は影が薄いですよ……

 

しかし、最近部長はイッセーの事になると暴走気味である。

大丈夫だろうか?

 

「やっぱ、俺の神器(セイクリットギア)を狙ってんのかな…」

 

「確かに、アザゼルは神器(セイクリットギア)に関心があるし、神器使いも集めているけど大丈夫だよ」

 

あっ、木場のこの会話の流れは……

 

「僕が君を守るから」

 

…… やっぱり、腐女子共が沸くBL展開だったかぁぁぁ!!!!

 

イッセーも戸惑ってやがる…

 

「けど、どうしたものかしら… 相手の動きが分からない以上、下手には動けないし…」

 

「アザゼルは昔からそう言う男だよ」

 

不意に、この場に居ない人の声がする。

皆振り替えると、魔方陣が出現し、そこからサーゼクスさんとグレイフィアさんが現れた。

 

「こんにちは、サーゼクスさん」

 

「ちょっと走介!?」

 

流石に魔王相手にはフランクだったかな?

 

「いいよ。今日はプライベートだ。くつろぎたまえ」

 

あっ、全然そんなこと無いわ。

 

「お、お兄様。今日は何故こちらに?」

 

「何故って、これから授業参観なのだろう? 勉学に励む妹の姿を見るためにね」

 

そう言って、サーゼクスさんは懐から授業参観のプリントを出す。

 

そう言えば忘れてた… この人も世良さんに負けず劣らずのシスコンだと言うことを…

 

「…… グレイフィアね、お兄様に伝えたのは」

「グレモリー眷属の情報は私に行くようになっています。サーゼクス様の女王(クイーン)でもあるので、当然主へと報告を」

 

それを聞いた部長は溜め息を吐く。

 

そんなに嫌なのだろうか?

俺には親が居ないから分からない…

 

「妹の晴れ舞台だ。魔王職が急務であっても見に行くのが兄さ、それに父上もちゃんとお越しになる」

 

「そう言う事ではなく!! 一悪魔を魔王がそこまで贔屓にされては…」

 

「無論、ここには仕事で来ている。三大勢力のトップ会談がこの町の駒王学園で行われる事になった。その会場の下見にね」

 

それを聞いて、全員が驚く。

まあ、俺は人間だし、会談には参加しなくても……

 

「この学園に赤龍帝、聖魔剣、デュランダル使い、そして仮面ライダーがこの学園に所属し、さらには前の事件、エクスカリバーにコカビエル、更には青龍君や白龍皇まで来襲した。何かと縁のあるここでやろうということになってね」

 

えっ?それってつまり…

 

「当然、仮面ライダーである走介君にも出席してもらうよ」

 

どうやらこの町で、また厄介事があるようだ…

 

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