サーゼクス夫妻が来襲した次の日、俺達オカルト研究部は生徒会に依頼され、プールの掃除を行った。
その見返りに、俺達は一足早いプール開きが出来たんだ。
「どう?イッセー。私の水着は」
早速水着に着替えた訳だが……
部長…… あまり過激な水着は控えて下さいよ。
ほら、イッセーの奴鼻血出してら。
前々から思っていたが、この人本当に露出癖でもあるんじゃないのか?
「あらあら、部長ったらイッセー君に誉められたくて張り切ってますわね。イッセー君、私の水着もどうですか?」
朱乃さん、貴女もか…
もう一度言う、A☆NA☆TA☆MO☆KA
朱乃さんも部長に負けず劣らずの水着を来ていてイッセーに抱きついていた。
そんなことすると… あっ、イッセーが鼻血吹いて気絶した…
やっぱり駄目だったか。
「…… 走介先輩…」
そんなやり取りを見ていると、小猫がトテトテとやってきた。
良かった。小猫とアーシアは普通のスクール水着だ。
てかスク水ってまだあったんだな。
「…… に、似合ってるでしょうか…」
小猫に感想を求められ、俺はじっくりと小猫を見る。けして、イッセーの様に厭らしい目線になっていないとだけ言っておこう。
…… うん、小猫の小柄な体つきにあっていてとてもよく似合っている。
更に言うなら、ゼッケンの字が“こねこ”と平仮名なのも可愛さを引き立てるポイントにもなっていると思う。
「おう。似合ってるし、可愛いぜ」
「……… ///」
何も言わないが、頬を染めている様子を見るに照れているのだろう。
こうした所も可愛らしいと思う。
「走介、貴方にお願いがあるんだけど」
「部長! わ、私が… 自分で… 言います…」
部長がやって来て俺に何かを頼むようだか、小猫の反応を見て小猫絡みのようだが……
一体何なのだろう?
「あ… あの… 走介先輩…… よかったら… 私に泳ぎ方を教えて下さい…」
小猫のお願いは、随分と意外なものだった。
「よし、その調子その調子!」
「……… ぷはー」
まさか小猫がカナヅチだったとは意外だった。
普段猫みたいだと思っていたが…… 本当に猫だったりして…
取り合えず俺は小猫の手をとってばた足の練習をしていた。
「…… すみません。迷惑でしたか?」
「んにゃ全然、寧ろもっと迷惑かけても構わないぞ。ほれ、あと十メートル!!」
因みに隣ではイッセーがアーシアに教えている。
「よし! 二十五メートル…… おっと」
小猫はばた足の勢いが余ったのか俺に抱きつく形で止まった。
「…… やっぱり走介先輩は優しいですね…」
俺の胸に顔を埋めているから表情は分からないが……やべぇ、すげえ可愛い…
無意識のうちに俺は小猫の頭を撫でていた。
すると。
ドコォォォォォォォン!!!!
ピシャァァァァァァン!!!!
俺の顔面スレスレに雷と滅びの魔力が横切った。
「な、なんだぁ!?」
その発生源を見ると……
「朱乃のオタンコナス!!」
「はいはい」
二大お姉様がダイナミックドッジボールをしていた。
「ま、不味い… 逃げなきゃ…」
見るといつのまにか小猫は安全圏に移動していた。
それをみた俺は一目散に逃げた。
何とか用具室にたどり着くと…
「あ、イッセー」
「走介… 何でここに…」
逃げ込んで来たのか、イッセーもいた。
「二人が暴れてるから被害被る前に逃げてきた」
「あ、あはは…」
「イッセー…… 本気でハーレム王になるならもっと耐性つけるべきだぜ?」
「くそぅ…… ハーレム王への道は遠いな…」
イッセーのその言葉に俺は苦笑いと溜め息が出た。
「ここにいたのか、二人共」
すると、用具室に第三者の声が響く
「ゼノヴィア!! お前今まで何してたんだよ!?」
そういや、ゼノヴィアいなかったな…
小猫に夢中で気づかなかった。
「初めてだから水着を着るのに手間取ってね。似合うか?」
「ああ。初めてってあれか?教会にいたからか?」
「まあそんなものだ。今まで抑制されていた分、女らしい娯楽と言うものをしてみたくてね」
教会にいたなら仕方無いな。
「そこでだ、二人に頼みたい事があるんだ」
「なんだ?俺達に出来ることならやるぞ」
「私と子作りをしてくれないか?」
その瞬間、その場が凍りついた…
こいつ…… 今なんていった……?
「ゼノヴィア…… もう一度頼む」
「私と子作りしよう」
俺達の聞き間違えではないらしい…
「いきなりどうした? 突然そんなことを言うなんて」
「ふむ… 私は子供の頃、夢や目標はなかった。あっても神や宗教に関わるものだった。悪魔になった今、私はその夢や目標を失った事になる」
「それはそうだな…… それがなんで子供を作ろうって事に?」
「その事を部長に相談したら… 悪魔は欲に生き、欲を叶え、欲を望む者… 好きに生きなさいと言われた… 故に、私は今まで封印していた欲望を解放することにしたんだ」
「成程な… 大体分かった…」
つまりは部長のせいって訳だな…
あの部長…… トコトン厄介事をもってくるな…
「でも、何で俺達なんだよ」
「私は子供には強くなってほしいんだ。赤龍帝であるイッセーと仮面ライダーである走介。たとえ神器が受け継がれなくても、オーラの様なものが宿るかもしれないだろう?ここには人気は無い、早速…」
そう言いゼノヴィアは水着を脱ごうとするが…
「ちょっとまて、その前に聞きたい事がある」
俺はこいつに聞かなきゃならないことがある。
「なんだい? 勿論私は初めてだ」
「そう言う事が聞きたいんじゃない。前に言っていた俺の両親についてだ」
「ああ、その事か…… すっかり忘れていたよ」
こいつ…… 忘れてやがったのか…
「私が知っている事を簡単に話すがいいか?」
「ああ、構わないぞ」
「君の両親… 神藤大介と神藤アリスは教会の戦士だった。大介殿は当時教会の最強戦士と言われた、凄腕の聖剣使いで複数の聖剣を操れる凄い方だったそうだ。アリス殿は世界で初めて、
そ、そんな凄い人達が俺の両親なのか…
「二人が結ばれ子供が出来たころ、二人は… 殺されてしまった…」
「…… 犯人は…?」
「大天使ミカエル様によると、ある悪魔が殺したそうだ」
「なっ!?」
あ、悪魔が? 悪魔が俺の両親を…!?
そんな…… じゃあサーゼクスさん達はその事を…!?
「…… やった悪魔は誰だ」
「分からない。未だに見つかっていないんだ」
そんな… 母さんと父さんを殺しておいて…… そいつはまだのうのうと生きているのか?
こんなことって……
「…… クソッ!!」
俺はやり場の無い気持ちをロッカーにぶつけた。
蹴りつけた衝撃でロッカーは凹んでしまった。
「おい… 走介…」
「こんなことって…… あんのかよ…… ッ!!」
『走介……』
俺の苛立ちは、暴れるのを止めた部長達が来ても収まらなかった。
◇◆◇◆◇
ついに恐れていたことが起きてしまった…
走介が両親について一端だが知ってしまった。
今の走介の心には憎しみで溢れている…
済まない… 大介、アリス… 君達との約束は… 守れそうにない…
だからせめて…… 走介が憎しみの先にある狂気に飲まれないよう、私がしっかりと支えるつもりだ…
だが… 今の世界で、私だけで走介が狂気に堕ちない様に出来るだろうか?
なぁ…… シン…… 我が友よ……
君とメイフィスが望んでいた世界は…… 一体どんなものだったんだい?
◇◆◇◆◇
「くそっ…… マッハと魔進チェイサーの奴…… まだ追ってきてやがる…… しつこいなぁ」
『大体、お前がさっさと倒してしまわぬからこんなことに…』
『まあまて兄上。今騒ぎを起こしては面倒な事になるだけだ』
「ライフズの言う通りだ、グランディス。三大勢力から狙われるのは御免だ」
『フン… まあいい。俺は四天龍と戦えればそれでいい…』
「はいはい… やれやれ面倒な事になったもんだ…」
「所がどっこい、面倒事を引き受けて貰うぜ」
「!? 誰だ!?」
「俺の名はアザゼル、堕天使の総督だ」
「堕天使の総督?そんな奴が俺に何のようだ」
「お前さんに仕事の依頼だ…… 照野竜舞」
前々からアイデアを下さったユーザーの方のオリキャラを出しました。
少々、能力などは変更しましたが…
特撮バカさん、ありがとうございました!!