ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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走介の授業参観はどうなるのか

本日は我が駒王学園の授業参観。

生徒数の多いうちの学園では、沢山の父兄の方々が来校している。

 

もっとも、俺には両親が居ないから授業参観はあってない様な物だが…

 

俺達のクラスでは英会話の授業…… の筈なのだが…

俺の目の前にあるこの紙粘土の塊はなんだ?

 

「今日はその紙粘土を使って自分の感性の赴くままに作品を作って下さい。そういう英会話もあります」

 

ねえよ。

間違っても、紙粘土の作品で表現する英会話なぞあってたまるか。

 

俺は心の中で英会話の教師にツッコミを入れつつ、作業に入った。

 

とは言ったものの……

 

「どうするか…」

 

他の奴等を見るとアーシアは何とかやっていた。

ゼノヴィアも何とか形にしようと試行錯誤をしていたが、イッセーはまだ手付かずだった。

 

『(どうした走介? 手が動いて居ないようだが)』

 

「(ベルトさん)」

 

すると何を思ったかベルトさんが話しかけてきた。

 

「(いや、中々思うようなものが浮かばなくてさ)」

 

『(ふむ… ならトライドロンでも作ったらどうだ?)』

 

「(おっ、いいねそれ。いただき)」

 

作るものが決まった俺は紙粘土に手を付け、トライドロンを作る為に捏ね始めた。

 

ふと、俺はあることを思い出した。

 

「(なあベルトさん)」

 

『(なんだい?)』

 

「(この前ヴァーリって奴が来てたろ? 彼奴の神器について教えて欲しいんだ)」

 

『(白龍皇の光翼(ディバインディバイディング)のことか?)』

 

「(そうそれ。そもそも何で彼奴等は争っているんだ?)」

 

ベルトさんはフム… と何かを考え、暫くして話し始めた。

 

『(それを話すには、三大勢力の戦争にまでさかのぼるがいいかな?)』

 

「(構わないよ)」

 

長くなると言うベルトさんに俺は同意を示し、ベルトさんは語りだした。

 

『(では…… 君も知っての通り嘗て、三大勢力は戦争をしていた。悪魔、天使、堕天使のね。戦いは熾烈を極め、どちらに勝負が転んでも可笑しく無い程拮抗していた)』

 

『(しかしある時、戦場のど真ん中で大喧嘩を始めた四匹のドラゴンがいた。ドライグ、アルビオン、アルテミシア、ガーランド、後の四天龍と呼ばれるドラゴン達が)』

 

『(四匹は無差別に戦場を荒らし回り、三大勢力には甚大な被害が及んだ。そこで各勢力のトップ達が話し合い、四匹を封印するために休戦した。そう、奇しくもいがみ合っていた各勢力はドラゴンによって、手を取り合う事ができたんだ)』

 

「(それで? どうなったんだ?)」

 

『(当然、ドラゴン達は怒り狂った。魔王ごときが、神ごときが、ドラゴンの決闘に介入するなと。まあ私に言わせればバカ丸出しの逆ギレだがね)』

 

『(三大勢力は健闘したが、永きにわたる戦争で疲弊していた事もあり、ドラゴンには歯が立たなかった。)』

 

「(ヤバイじゃん!? どうなったんだよ?)」

 

『(うむ、正に止めを刺すその瞬間、彼らにとって救世主であり恐怖の対象でもあった戦士が現れた)』

 

「(それは誰なんだよ?)」

 

『(君が今、持っているじゃないか)』

 

俺が今持っている物?……… ! それって!?

 

「(まさか…… ドライブ!?)」

 

『(その通り、戦士ドライブだ。 私が重加速を起こし、彼らの動きを止めたんだ。その隙に彼とシフトカーズで四匹をバラバラに引き裂き、その魂を神器に封印したんだ)』

 

「(へぇ~ そんな事が…… で? 結局彼奴等が喧嘩している理由ってなんなんだよ?)」

 

『(さあ?)』

 

「(知らないの!?)」

 

『(今まで会ってなかったし、この前ドライグに聞いても頑なに喋ってはくれなかったからね)』

 

結局分からず仕舞いじゃないか…

俺が話の顛末に落胆していると…

 

「すばらしい!! よもや君にこんな才能があったとは!! 兵藤一誠君!!」

 

何やらイッセーの席の辺りが騒がしくなってきた。

隣を見てみるとそこには、イッセーが作ったと思われる部長の完璧な裸体像があった。

 

何作ってんだ…… イッセー……

 

「これってリアスお姉様よね!!」

 

「イッセー! この像を五千円で売ってくれ!!」

 

「いや!! 俺は一万出す!!」

 

何故かオークションが始まっているし……

 

「!? ちょっ!? 走介君のを見て!!」

 

え? 俺?

 

「うおおおお!!? ス、スゲエ!!」

 

「どうやったらこんな精巧に…」

 

いや、俺のはトライドロンだけど普通な筈……

 

俺は自分が作っていた作品を見ると、凄まじい事になっていた。

 

F1のレース場の中を走るトライドロンとそれを追うジェットエンジン付きの車、他にも白桜のバイクに乗る鎧武者、魔法陣の書かれたバイクに乗る魔法使い、ロケットの様なバイクに乗る宇宙飛行士等、様々なマシンがレースをしている様子だった。

 

あるぇるぇ~? おっかしいぞ~?

 

「凄い!! 凄ごすぎる!! 子供の為に一万で売ってくれ!!」

 

「私はそれに二万だすわ!!」

 

「俺はそれに部長のフィギュアを付けるぜ!!」

 

いや、俺売るつもり無いし… てかイッセー、お前それでいいのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わり、俺達は廊下をブラブラと歩いていると…

 

「おい!! 体育館で撮影会があるってよ!!」

 

「しかも、魔女っ子らしいぜ!」

 

男子生徒達がカメラを持って体育館に突撃していた。

勿論、そのなかに松田と元浜もいたが…

 

「撮影会? なんかのイベントか?」

 

「さあ… とにかく行ってみよう。やな予感がする」

 

俺は魔女っ子と言う単語に一抹の不安を覚えながらも体育館に足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中、他のオカルト研究部の奴等と合流し、体育館に着くと既に撮影会は始まっていた。

 

舞台上をみると確かに、そこには魔女っ子がいた。

 

というか俺の知り合いがいた…

 

「おい!! 何の騒ぎだ!!」

 

すると、丁度騒ぎを嗅ぎ付けた生徒会の匙がやって来て事態を納めようとする。

 

「こんなところで何してる!! さっさと戻れ!!」

 

匙の注意に横暴だー!! と叫びながら男子生徒達は退散していく。

 

「貴女も、父兄の方ですか? でしたらその格好は…」

 

「私はこれが正装なの☆」

 

匙、無駄だ… その人に魔法とか妹の話題をふった時は何言っても聴きやしねえ…

 

「あー!? そー君み~っけ☆」

 

「うわあっ!?」

 

すると、その人は飛び上がって抱き着いてくる。

相変わらす何だが……その母性の象徴が当たって落ち着かないんですけど…

 

「走介ぇぇぇぇ!!? てめえ!! また一人で美味しい所持っていきやがって~!!!!」

 

イッセーがなんか言っているが無視だ。

 

「アハハ… お久しぶりです。世良さん」

 

恐らく違うのだろうが、俺の後見人の一人の世良さんだ。

 

「うんうん!二年と四ヶ月振りだね♪」

 

「何事ですか匙、問題は簡潔に解決しろと…」

 

ここで、我らが生徒会長殿の登場だ。

まあ、この程度で世良さんが止められるわけ……

 

「あー!ソーナちゃんだ~」

 

え? ソーナちゃん?

 

「お、お姉様…」

 

お姉様?

 

「おやセラフォルー、君も来ていたのか?」

 

あっ、サーゼクスさんだ。

隣にいるダンディーな人は紅い髪だし部長のお父さんかな?

 

「お久しぶりです。セラフォルー様」

 

「リアスちゃんやっほ~」

 

セラフォルーさんと言うのか… にしても会長とセラさんが姉妹だったとは…

 

「イッセー、この方はセラフォルー・レヴィアタン様よ、ご挨拶なさい」

 

「君が噂のドライグ君ね?始めまして、セラフォルー・レヴィアタンです。レヴィアたん☆って呼んでね」

 

「アッハイ!! 兵藤一誠です!! リアス・グレモリー様の兵士をやってます」

 

よく俺も呼ばされたなぁ~ レヴィアたん☆って。

呼ばなきゃ魔女っ子のコスプレさせるって言うもんな~ 仕方ないよな~

 

「それより聞いてそー君!? ソーナちゃんたら私に授業参観のこと黙ってたんだよ!? お姉ちゃん悲しくって… 天界に攻め込もうとしたんだから☆」

 

駄目だついていけない… 助けてくれ生徒会長… あんた妹だろ?

 

俺はソーナ会長に目線を送ると、今にも泣き出しそうな顔をしていた。

 

そうか…… あんたも苦労していたんだな……

 

「もう耐えられません!!」

 

そして耐えきれなくなったのか、会長は泣きながら走っていった…

 

「あっ!まって!お姉ちゃんを置いていかないで!! ソーたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」

 

「ソーたんって呼ばないで下さぁぁぁぁぁぁぁい!!!!」

 

そしてドタバタ姉妹の追いかけっこが始まった。

 

セラさんはああなると止まらないからな~

 

俺は心の中で会長に合掌した。




走介の作った模型は映画のワンシーンです。
(何で作れたのかというツッコミは無しで)
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