『最ッ高のショーを魅せてやるぜ!!』
ヨッシャ!! 俺の初陣だ!カッコよく決めて、姉ちゃんやソウ兄さん、ライズやアザゼルのおっちゃんに俺の強さを見せつけてやるぜ!!
「何がショーだ! 所詮貴様は人間。真の魔王たるこのカテレア・レヴィアタンに勝てる筈が…」
『あー、そう言うのいいから!!』
俺はカテレアに向かって走り出した。
うん、スーツも快調! あとは制限時間に気を付けねえとな。
『ハッ!!』
俺は飛び上がって、カテレアよりも上に行く。
「人間のくせに…! この私を見下すな!!」
カテレアは俺に向かって、水の魔法を放つ。
確か、水の魔法はレヴィアタンの得意魔法だった筈。
けどこんなもの、アザゼルの光の槍に比べれば!!
『無駄、無駄ァ!!』
俺はバイクの前半分を模した武器、ゼンリンシューターを構え、前輪を回した。
『ゼンリン!』
『ホラホラホラホラァ!!!!』
ゼンリンシューターを近接モードに切り替えて、水の魔法を叩き落としていく。
「何だと!? たかが人間ごときに!!」
『そのごときにやられるんだよ! ソラァ!!』
驚くカテレアの無防備な胴体に、ゼンリンを叩き込む。
「ゴハッ!!」
痛みに顔を歪めたカテレアは、そのまま墜落して、地面に落ちていく。
様子見の為にちょっとからかってみるか。
『なぁ~んだ… 自分で魔王を名乗る位だから何れだけ強いのか期待してみれば…… 弱すぎるだろ? これならはぐれ悪魔の方がまだ骨があるぜ』
さぁ、どう出る?
「この私を虚仮にするか… 下等な人間ごときが、貴様は楽には殺さない!!」
ブフォァ!!!! ギャハハハハ!!!! 沸点低すぎんだろ!? まんまと挑発に引っ掛かりやがって、アザゼルでも二回までは耐えるのに……
ほんと…… 踏み台の鏡だわ……
『へぇ~ どうやって?』
「こうするのだ!!」
『!?』
すると、俺の足元に転がっていた魔道士達が起き上がって俺の体を押さえつける。
コイツらッ!! まだ倒れて無かったのか!?
『おいおい、勝てないと判ったら味方ごとブッパか? ホントに格が知れるなぁ… 旧魔王って奴は…』
「この期に及んでまだ私を愚弄するか。だがそれもこれまで…… 惨めに死ぬがいい!」
『いいのか? あいつ、お前らまで巻き添えにする気だぜ』
「「ッ…!」」
「それがどうした? 所詮は捨て駒の魔道士だ、いくら減ろうが、最終的に勝つのは私達真の魔王だ!」
反応アリ…… か。
そりゃ納得出来ねえわな、いくら自分達の目的の為とはいえ、捨て駒宣言までした奴に巻き添えで殺されるなんてな。
それにしても…… 本当のクズだな… カテレア・レヴィアタン!!!!
「消えろ! 愚かな人間!」
俺に向かって、カテレアは大量の魔力弾を放つ。
数打てば当たるとでも? または確実に仕留めるためか?
何にせよ、数を出した所で……
『てめえの攻撃は既に見切ってんだよ!』
俺は、人工神器
『ズーット マッハ!』
『ハァッ!!!!』
俺は魔道士を抱えて、音速で移動、カテレアの魔力弾を全て避けて屋上へ跳んだ。
屋上へ跳んだ俺は、優しく魔道士二人を降ろす。
「何故…… 私達を助けた…」
「私達は貴様の敵なんだぞ…」
『確かに、あんたら見たいな綺麗なねーちゃんと死ねるのはいいかも知れないけど、俺はまだやりたい事があるからね~』
「ならば尚更!!『それに!』!?」
『俺のせいで死なれるのは後味悪いからね♪』
俺は二人に、お馴染みのフィンガースナップで返した。
二人の顔が真っ赤になったのは気のせいだと思いたい。
『さーてとぉ…… 後、十分って処か…』
案外時間が無いな…
「さあ! 貴様の失敗作はこの世から消し去ったぞ!! 次は貴様だアザゼル!!」
全く勝手な事言ってくれちゃって~
しょうがない、お返しも兼ねてあれ使うか!!
『よっと…… へへっ♪』
俺はやって来た青色のシグナルバイクを掴み、ドライバーのパネルを上げて、シグナルマッハと入れ換える。
『頼むぜぇ~ カクサーン!』
『シグナルバイク!シグナルコウカン!カクサーン!』
すると、ドライバーのマフラーから、青色の炎が迸り、肩のシグナルコウリンは、多数の分岐点の様な標識になっていた。
『んじゃっ、行きますか』
俺はゼンリンシューターを構えて、引き金を引いた。
『シューター!』
その瞬間、再びブーストイグナイターを叩いた。
『カクサーン!』
「何!? グァァァァァッ!?」
放った弾丸は、無数の弾丸の雨となってカテレアに降り注いだ。
「何故だ!? 何故あれだけの魔力弾を前にして無傷なんだ!?」
『はぁ!? お前自分の技の手応えすら分からないのか? 期待外れ過ぎるだろ……』
「私を…… バカにするなァァァッ!!!!」
激昂したカテレアは、愚直にも俺に向かって飛んでくる。
『たく… 相手との力量差も分かんねぇとは…… 驚きを通り越して呆れるぜ…』
俺は、緑色のシグナルバイクをカクサーンと入れ換える。
『次はお前だ、マガール!』
『シグナルバイク!シグナルコウカン!マガール!』
マフラーから緑色の炎が迸り、シグナルコウリンは右折の標識に変わった。
『よっと!』
『シューター!』
再び俺はカテレアに向かって引き金を引く。
放たれた弾丸はカテレアに向かっていき……
「そんなもの、何度も何度も当たるものか!!」
避けられた。
滅茶苦茶ウゼェな、そのドヤ顔…
まっ、わざと
再びブーストイグナイターを四回叩く、すると…
『キュウニ マガール!』
弾丸は百八十度Uターンして、ウゼェドヤ顔をしていたカテレアの背中に命中した。
「グァッ!? 何だ!? 弾が曲がって!?」
『後方注意って奴だ』
当たり所が悪かったのか、カテレアは無様に翼をバタつかせて再び地面に墜落した。
『さてと、そろそろキツいんで、終わらせるか!!』
俺はシグナルバイクをマッハに戻して、下に降りた。
そして、パネルを上げて、ブーストイグナイターを押し、パネルを下げる。
『ヒッサツ!!!! フルスロットル!!!! マッハ!!!!』
それと同時に、マフラーから七色の炎が迸り、俺の体を渦を巻きながら包み込む。
「ま、待て!? お前の力は素晴らしい物だ! どうだ!? 私に付けば世界は思うがままだぞ!?」
今度は命乞いかよ…
ホンットに詰まらないな。
『悪いけど俺、そう言うの興味ないから♪』
そう言うとカテレアは絶望に染まった顔をしていた。
前提条件が悪かったとしか言いようがないな。
お前が世界を支配? ハッ、一年足らずで滅びるわそんな世界。
『もういいか? いいよな? ハッ!!』
俺は飛び上がって、グルグルと、数回空中で回転し…
『ハアァァァァァァッ!!!!』
カテレアに蹴り込んだ。
「ゴハァァァッ!!!!」
ドカァァァァァァン!!!!!!
カテレアは瓦礫に突っ込んで、爆発した。
俺はクルリと、皆を向き…
『フフン♪ いい画だったでしょ?』
お決まりのフィンガースナップとポーズを決めた。
◇◆◇◆◇
今、アレンの戦闘が終わった…
スゲェ、ただこの一言だけだ。
『彼のあのバイクには、シフトカーと同じような能力があるようだね』
ベルトさんも関心している様で、マッハの動きを逐一観察しながらアザゼルさんと雑談していた。
「ああ、苦労したぜ。シフトカーと同じ様な能力を持たせつつ、オリジナルの能力を造り出すのはよぉ~」
『いい画だったでしょ?』
だが、あのポーズは何なんだ?
何か意味があるのだろうか?
そう思って見ていると、アレンはバイザーを上げてエネルギーの様な物を放出し、マッハの変身を解いた。
『オツカーレ』
…… 何とも間の抜けた解除音だな……
「どうよソウ兄さん!俺の強さは!」
「あ、ああ。凄いなその神器!! 他にもあるのか!?」
「勿論!! それに、今はまだ十分弱しか鎧を纏えないけど、マッハはもっと強くなる! な!アザゼル!!」
「ああ、とびきり強くしてやるぜ」
「もっと、もっと…… もっと、急がなきゃ……」
急がなきゃ? どういう事だ?
それについて聞こうとすると……
「ア~レ~ン~!!!!」
怒りの
アレンは逃げ出した!
しかし回り込まれた!
敢えなくアレンはロマリーに捕まった。
「ね、姉ちゃん…… ヤッホー……」
「ヤッホーじゃ無いわよ…… ちゃんと説明してもらいますからね!」
「はい……」
さっき迄の威勢は何処へやら、アレンは借りてきた猫の様に大人しくなった。
その時だった……
『チューン…… チェイサー…… スパイダー……』
無機質な電子音が響き渡ると……
『ムン!!』
ドン!!!!
腕に銀色の武装を着けたライズが、アザゼルさんの左腕を吹き飛ばした。
そしてそれを追撃する様に魔力弾がアザゼルさんに当たる。
「アザゼル!!」
『アザゼル!?』
「ライズ… 何故だ!」
『……』
だが、紫炎の死神は何も答えない。
「痛てて…… まさかこのタイミングで仕掛けるとはな…… ライズ、ヴァーリ」
「悪いね、アザゼル。俺達は
『悪いが…… ここで何人か消えて貰う……』
しかし行動が全てを物語っていた……
死神と白い龍は…… 裏切り者だったのだ……
次回 三頭の天龍激突!!
そして走介が……!?