ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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初変身回です。


少年は何故巻き込まれたのか

「俺と俺の友達に危険が迫っているって? 冗談言うなよ。今は平和そのものじゃないか」

 

『君が見ているのはあくまでこの世界の表面上だ、私が言っているのは、裏の世界の話だ』

 

俺はこのベルトの話を聞いていた。

いきなり危険が迫っているらしいけど… どう見ても平和そのものだろうに…

 

てか、世界の裏ってなんだよ!?

そんな中二病くさい話に付き合わなきゃいけないのかよ!?

 

「世界の裏?そんな馬鹿馬鹿しい話をいきなり俺に信じろと? それこそ馬鹿馬鹿しい、俺は帰るぜ」

 

俺はトライドロンのドアを開けて外に出た。

 

だが、俺は重要な事を忘れていた… それは…

 

「あんた何時まで俺の腰に巻き付いてるんだよ?」

 

こいつがベルトだと言う事だ。

 

『私は君の所有物だそ? 君が所持していなくてどうするのだね?』

 

「知るか! は~な~れ~ろ~!!!!」

 

俺は思い切りベルトを引っ張るがベルトは緩むどころかきつく締まってしまった。

 

『ふふん、確かに私はベルトだがこのくらいの抵抗は出来るのだぞ?』

 

「ふざけんな!! 第一、外れなかったら学校どうすんだよ!!? こんなベルト、ぶっちぎりで校則違反だぞ!!?」

 

『それなら心配要らない、ほら』

 

するとベルトは俺の体の中に入っていった。

 

「いやまてまてまて!? 何で俺の体に入ってんだよ!?」

 

『君が何時までも体裁を気にするからだろう』

 

「気にするわ! はぁ… もういいや… 考えんのや~めた」

 

俺は口喧嘩に無駄な体力は使わないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから俺は家に帰った。

 

そして仏壇に手を合わせて、日課の挨拶をする。

 

「ただいま、母さん、父さん」

 

俺の父さんと母さん…

小さい頃に亡くなったらしい…

 

らしいと言うのは、俺が小さ過ぎてあまり覚えていないからだ。

 

だから俺は孤児院で育ったんだが…

 

「………」

 

『…… 走介…… 辛い過去を無理して思い出す事は無い… それは君の心を傷つけるだけだからな』

 

「ありがとな… ベルト。」

 

なんか… 初めて俺、この人?に感謝したかもしれない

言っている事は突拍子も無い事ばかりだけど、俺の事を本気で心配してくれているのは分かる…

 

さっきは言い過ぎたかな?

 

『呼び捨ては失礼だろ… せめてさんを付けたまえ』

 

……… 俺の感動を返してくれ。

 

 

 

 

 

プルルルルッ♪

 

 

 

 

 

突然電話の着信音が響いた。

 

『電話だ、出たまえ』

 

そんなことわかっとるがな。

俺は受話器を取って電話に出た。

 

「はい、もしもし神藤で〔もしもし走介か!?〕す… なんだイッセーか」

 

〔なんだって何だよなんだって〕

 

電話を掛けて来たのは、イッセーだった。

 

「どーした? こんな時間に、何か用か? 下らない用事なら切るぞ。 こっちは寝たいんだ」

 

〔は? お前何時もグースカ寝てんじゃ「切るぞ」うおぉい!! 待て!! 早まるな!!〕

 

失敬な! 人を何時も何時も寝ているように言いやがって! 俺はただ、草原で惰眠を貪っているだけだ!!

 

『それは何時も寝ているんじゃないか』

 

「なんか言ったか?」

 

『いや、何でもない…』

 

〔? どうかしたのか? 走介〕

 

「いや何でもない、でなんだよ」

 

〔ああ… それはだなぁ…〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぅん。

 

要約すると、初デートに行くところが決まってないから相談したいらしい。

全く、何で俺なんだか…

 

「何で俺なんだよ?」

 

〔いや、走介何かと頼りになるからさ〕

 

「一回千円な」

 

〔金取んのかよ!?〕

 

「冗談だ、まぁ… 初めてなら無難に水族館にでも行ったらどうだ?」

 

〔そっか… そうだよな!! やっぱ無難に行くべきかぁ~ ありがとな!! 走介〕

 

「どういたしまして、じゃおやすみ、イッセー」

 

〔ああ!! 結果、楽しみにしてろよ〕

 

「期待せずに待つ」

 

そう言って俺は電話を切った。

 

「さて、飯食って、風呂入って、寝るか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の休日、俺は何となく気になって、イッセー達の後をつける事にした。

家に居たっておもしろい事は無いしな。

 

『人のデートを覗き見とは… いい趣味しているよ君は』

 

「デートの発案したのは俺なんだぜ? 気になるだろうよ」

 

『だからと言って、後をつける必要は無いんじゃないか?』

 

「分かってないなベルトさんは、こういうのは当事者だから面白いんじゃないか♪」

 

『はぁ…』

 

おい、今なんでため息をついたベルトさん、俺変なこと言ったか?

 

おっと! そうしている内にイッセー達が行っちまった!!

追いかけねえと!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果的に言えば、デートは大成功だった。

 

今は、公園の噴水広場にいる。

ムードもいいしこれはキスの一つでもして帰るんじゃないか?

 

だとしたら、俺はもう用済みだな。

神藤走介はクールに去るぜ…

 

『走介!!』

 

すると、突然、ベルトさんが声を荒げる。

 

「どうかしたのかよ、ベルトさん」

 

『人払いの結界だ!!』

 

なんだそれはとベルトさんに聞こうとした時、後ろから嫌な音が聞こえた。

 

 

 

 

 

グサリ

 

 

 

 

 

そう… 例えるなら肉が引き裂かれる音…

 

「あ、ああ… ああ!!」

 

俺の幼なじみ、兵藤一誠が…

 

「イッセェェェェェッ!!!!」

 

光の槍で… 刺し貫かれていた。

 

「あら? こんな所に人間が… 人払いの結界を張った筈なのに…」

 

黒い翼を生やした女の呟きを無視して俺はイッセーに駆け寄った。

 

「おい!! イッセー!! しっかりしろ!! 直ぐに医者に見せてやるからな!」

 

「無駄よ、その子はもうすぐ死ぬわ」

 

「うるせえ!! 第一お前はイッセーの彼女じゃねえのかよ!!」

 

「ええそうよ、ホントに面白かったわ、なんの捻りも無い、王道のデートに付き合うのは」

 

黒い翼の生やした女はクスクスと笑う。

 

「笑うんじゃねえよ… 笑うんじゃねえ!!」

 

「こいつはなぁ… 無い頭を必死に絞ってデートプラン考えて… お前とのデートを楽しみにしていたんだぞ…!! それをお前は…!!」

 

「それがなに?」

 

「絶体に許さねえ…!!!!」

 

「別にいいわよ、下等な人間ごときに許して貰わなくても、それに… どのみちあなたは生きて帰さないけど」

 

そう言うと女はイッセーを貫いた物と同じものを出現させた。

 

「あんたもこのガキに付き合わなければ、こんな目に合わなかったのに、運がなかったわね」

 

そして槍を構え…

 

「死になさい」

 

俺に向かって投擲した。

 

『不味い!! 重加速フィールド展開!!!! シフトカーズ!! 集合!!!!』

 

するとベルトさんを中心に何かのフィールドが発生し、女と俺の動きが極端に鈍くなる… いや違う!! 俺達だけじゃねえ!! あの光の槍も遅くなっていやがる!!

 

そして何処からともなく数台のミニカーがやって来た。

 

クリアパープルのミニカーはエネルギーの手裏剣を飛ばして槍を砕き、クリアオレンジとクリアグリーンの

ミニカーは女に激突して吹き飛ばした。

 

「がはっ!!」

 

そしてフィールドが解かれ、自由に動けるようになった。

 

「あれは、あんたの仲間か?ベルトさん」

 

『いや、君の仲間だ』

 

「ぐう… まさか神器(セイクリットギア)をもっていたなんて…」

 

俺の仲間…… だったら!!

 

「ベルトさん」

 

『なんだ、走介』

 

「どうすればあいつをぶっ潰せる」

 

『簡単だ、君が心のエンジンを入れればいい話だ』

 

「心のエンジン?」

 

『君はかつて大切な物を二度失った… そのせいで君の心は錆び付き、やる気が起きなくなってしまった… たが、完全に錆び付いている訳では無い、後は君が決断するだけだ』

 

心のエンジンが錆び付いている…

言われてみればそうかもしれない、俺はあの事件の後全くって言っていい程やる気を失った。

 

けど… これがチャンスなら…

 

『言って置くが、ここで戦う事を決断したら、もう後には戻れないぞ、下手をすれば一生戦う事になるかも知れない… それでもいいのか?』

 

そんな重要な事を今言うか!?

まぁでもあのクズよりは確認してくれるだけましか…それに…… 俺の答えは決まってる。

 

「もう、考えんのは止めた!! 戦わないで殺されるより、イッセーの敵を取ってやりたい!! だから俺は… 戦う!!」

 

『Excellent!! よく言った!!』

 

すると今度はスポーツカータイプのミニカーが現れ、俺の手首を通過する。

 

通過した手首には、車のシフトレバーを模したブレスレットが着いていた。

 

「これは?」

 

『シフトブレスだ!! 』

 

「どうすればいい!?」

 

『まず、ベルトのイグニッションキーを捻るんだ!!』

 

「こうか!!」

 

俺はベルトのキーを捻った。

すると…

 

『Start your Engine!!』

 

その掛け声と共に待機音が流れる。

 

『次はシフトカーの後部を半回転させてシフトブレスに装着して倒せ!!』

 

俺は言われた通りにミニカーを変形させてブレスに装着した。

そして…

 

「変身!!」

 

俺は何故か分からないがこの言葉を叫び、レバーのようになったミニカーを倒した。

 

 

『DRIVE!!!! type SPEED!!!!』

 

 

その音声と共に、俺は、真紅の鎧に包まれた。

 




次回はプチ戦闘を予定しています。
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