ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

42 / 95
怒れるドライブを止めるのは誰か

『『オオオオオオッ!!!!』』

 

『ガァァァァァァッ!!!!』

 

俺とアレンは神藤に向かって走り出した。

 

奴の体からは、未だに炎や雷が迸っている。

神藤は、その炎と雷で俺達を攻撃してくる。

 

『フッ!!』

 

『よっ!!』

 

二手に別れて避け、俺は左腕を、アレンは右腕を掴んだ。

 

『目を覚ませ神藤! 貴様はその程度の力に溺れる奴ではない筈だ!!!!』

 

『おいおいソウ兄さん。別に回りがどうなっても知らないけどよ…… 姉ちゃんを悲しませてんじゃねえ!』

 

『グォォォォォォッ!!!!』

 

『グワッ!』

 

『ヌゥゥ!!』

 

思いきり掴んだ筈だったんだが……

俺達の力でも、神藤を押さえきることが出来ず、俺達は無理矢理引き剥がされてしまった。

 

『おいどうするよ? 俺達の力じゃソウ兄さんを押さえきれないぞ!?』

 

『……… 全力で攻撃して無理矢理動きを止めるしか無い……』

 

『悔しいけど、それくらいしかやることねえよな!』

 

俺は、バットバイラルコアをブレイクガンナーに装填し、アレンはシグナルカクサーンをベルトに嵌めた。

 

 

『チューン…… チェイサー…… バット……』

 

『シグナルバイク! シグナルコウカン! カクサーン!』

 

 

腕にウイングスナイパーが、装着されたのを確認した俺は、アレンを前に出すために牽制に入った。

 

『ハァァァァッ!!!!』

 

ウイングスナイパーから放たれる矢を、神藤はことごとく受けきる。

しかし、それでもいくらか隙が出来た為、アレンを前に送り出すことが出来た。

 

『行け!アレン!』

 

『あいよ!』

 

 

『ゼンリン! カクサーン!』

 

 

アレンはゼンリンシューターで、衝撃を放ち、その衝撃はカクサーンによって無数の数になる。

 

『グッ!? ギィィィィィ!!!!』

 

しかしそれは、暴走した神藤でも止める事は出来ず、後方に大きく吹き飛ばした。

 

『ヨッシャ! 少し眠ってくれよソウ兄さん!!』

 

『少し…… 頭を冷せ!!』

 

アレンは、カクサーンからシグナルトマーレに変えた。

 

 

『シグナルバイク! シグナルコウカン! トマーレ!』

 

 

肩のシグナルコウリンはSTOPと書かれた標識に変わった。

 

そして俺達は、同時に必殺技を繰り出すために、力を解き放つ。

 

 

『エクゼキューション!! フルブレイク!! バット…』

 

『ヒッサツ!!!! フルスロットル!!!! トマーレ!』

 

 

ウイングスナイパーは俺の背中に移動して、蝙蝠の翼の様になり、アレンには黄色い炎が渦を巻きながら纏われていった。

 

『ハッ!!』

 

『タァッ!!』

 

俺達は同時に飛び上がり……

 

『『ハァァァァッ!!!!』』

 

神藤に目掛けて蹴りこんだ。

 

『グルル……』

 

しかし、俺達にとって誤算だったのは……

 

 

『DANGEROUS!!!!』

 

 

あの状態でも…… 神藤は必殺技を使えた事だ。

 

『ガァッ!!!!』

 

神藤も俺達に向けて蹴りの体制に入る。

 

ここまで来たらもう止められない。

神藤は、真っ赤な炎と雷を纏って、俺達は紫と黄色のオーラを纏って互いに向かっていった。

 

そして……

 

 

ドォォォォォォン!!!!

 

 

俺達のキックは、同時に炸裂した。

 

『『グァァァァァァァッ!!!!』』

 

『ヴヴヴ……』

 

神藤のキックは凄まじい程の威力で俺達を押し返し、吹き飛ばした。

衝撃が大きすぎたせいか、俺とアレンの変身は解けていた。

 

「ぐふっ…… ここまでとは……」

 

「がっは… マジ強すぎんだろ…… ソウ兄さん……」

 

『………』

 

先程の叫びは何処へやら……

奴は静かに、しかし明確な殺意をもって俺達に近づく。

 

一歩…… また一歩と歩み…… 俺達の前に立つ。

そしてその拳を振り上げ……

 

 

ドン!

 

 

神藤は吹き飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

ライズとアレン……

あの二人が、走介に善戦していたけど、三人がキックを放った処で形勢は逆転した。

 

余りの威力に、二人の変身が解けてしまっている。

それでも走介は、戦いを止めず、二人に向かって歩き出す。

 

そしてその拳を振り上げた。

 

『やべぇ!?』

 

俺は咄嗟に走介に向かって飛び出した。

 

『ドライグ!! 倍加だ!!』

 

『ああ、思いきりやれ!! 相棒!!』

 

 

『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!』

 

 

禁手化(バランスブレイカー)のお蔭で一気に倍加した俺は、思いきり走介の顔面に拳を叩き込んだ。

 

 

ドン!

 

 

衝撃に耐えきれず、走介は吹き飛んでいった。

 

『無事か? ライズ』

 

「すまん…… ヴァーリ…」

 

『大丈夫? アレン』

 

「悪い姉ちゃん…… ドジっちまった…」

 

『あとは私達に任せて…』

 

他の二人も、仲間や弟の様子を見た後、俺の隣にやって来た。

 

『ソウ君…… どうなったの?』

 

『手応えはあったけど……』

 

『倒してはいないだろうな…』

 

ヴァーリの予想は当たり、走介はゆっくりと起き上がり、雄叫びを上げた。

 

『GAOOOOOOOOOOO!!!!!!』

 

『『『!?』』』

 

『どうしたアルビオン』

 

『何かあったの?アルテ』

 

『どうかしたか?ドライグ』

 

『クリムの親父からだ…』

 

『ああ… 間違いない。親父殿だ』

 

『あんな状態でも思念を送るなんて流石ね叔父様』

 

ベルトさんから!? 一体何て言ったんだ!?

 

『『『誰でもいいから早く走介を止めてくれ、だとさ』』』

 

ベルトさん…… その思い、確かに受け取ったぜ!

 

『なぁ… 二人とも、今日だけでも手を組まないか?』

 

『勿論!! ソウ君の為なら…!』

 

『あの状態の神藤走介と戦う機会は早々無いだろうからな…… 良いだろう、力を貸そう』

 

よし…… 伝説のドラゴンが三体も揃ったんだ…!

勝てない筈がない!!

 

『行くぞ…… 走介!!』

 

『先ずは私から!』

 

そう言ってロマリーは、能力を発動しながら走介に向かっていく。

 

『目を覚まして!ソウ君!』

 

 

『ConvertConvertConvertConvertConvert!!!!』

 

『Blizzard!!!!』

 

 

ロマリーの鎧の宝玉から、凄まじい威力の吹雪が走介に襲いかかる。

 

『グゥゥゥッ!!!! ガァァァァァァッ!!!!』

 

しかし直ぐ様、炎と雷に吹き飛ばされる。

 

『後ろががら空きだぞ?』

 

『ゴハッ!?』

 

だが、素早く背後に回り込んでいたヴァーリが走介の背中に全力の打撃を放つ。

 

少ししかぶっ飛ばなかったけど、彼奴には半減の能力がある!

 

 

『DivideDivideDivideDivideDivideDivide!!!!』

 

 

走介の力をかなり半減させ、走介は力を失って膝をつく。

 

このチャンスを逃す訳には行かない。

 

 

『BoostBoostBoostBoostBoost!!!! Explosion!!!!』

 

 

『ドラゴンショット!!!!』

 

俺は腕に溜まった魔力の塊を走介に向かって叩きつけた。

 

 

ドォォォォォォン!!!!

 

 

辺りは砂煙に包まれ、走介がどうなったかは、出来たクレーターでも分かるようだった。

 

『詰まらないな。この程度で終わりなら仮面ライダーも期待外れッ!?』

 

ヴァーリが走介に対し侮蔑の言葉を述べていると、再びドラゴンのオーラが現れる。

それもさっきよりも強くだ…

 

『前言撤回だ…… 君は強い…… 神藤走介』

 

『どうして? どうしてそこまで戦おうとするの? ソウ君!!』

 

『マジ… かよ…!』

 

この日何回驚いただろう?

 

まだ煙で走介の姿は見えないが、確実に立っているのは分かる。

 

その時、クレーターから車がドリフトするような音が、断続的に鳴り響く。

 

間違いない。何度も聴いたドライブドライバーの待機音だ!!

 

そう思考した時には既に遅かった。

 

『ガァァァァァァッ!!!!』

 

『ゴハッ!!?』

 

『カハッ!?』

 

『グァァァッ!?』

 

一瞬にして、俺達の鎧の各所は砕かれ、宝玉は飛び散った。

 

『な、何だよ…』

 

あれじゃホントに化け物じゃねえか…!

 

すると、走介はグルリと方向を変えて部長達を見る。

 

彼奴まさか!!!!

 

俺のその予想は的中してしまった。

走介はこっちに見向きもせず、部長達に向かっていく。

 

不味い!! 早く止めないと!!

その時、ふとヴァーリの鎧の宝玉が目に入った。

 

その時の事を後にドライグは言う。

 

『あれは今までで最高の賭けだった』と……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

不味いな…… 神藤が再び此方に向かってくる。

ヴァーリ達はまだ、倒れた訳では無いが、それでも直ぐには来れないだろう……

 

何とかしなくては……

 

「ぐっ…」

 

「おい、止めとけライズ。今のお前じゃ、彼奴には……」

 

「分かっている…… だが止めるなアザゼル」

 

だが… アザゼルの言う通り、俺には対向手段が無い… どうすれば……

 

その時、俺の目にライドチェイサーとライドマッハーが目に写った。

 

「おいアザゼル… あの二台の合体機構はまだ生きているか?」

 

「な、なにぃ!? お前アレを使うのか!?」

 

「今は、それに賭けるしかない…」

 

俺はボロボロのまま、ブレイクガンナーを手に取り、再び魔進チェイサーに変身した。

 

「変身」

 

 

『ブレイク…… アップ……』

 

 

魔進チェイサーに変身した俺は、二台のバイクに目を向けて信号を放った。

 

すると、二台のバイクはライトを光らせ、自動的にこちらに向かってくる。

 

そして二台で並走して変形、二台は合体し、四輪駆動車へと姿を変えた。

 

「あっ! おまっ!? 俺のバイク!?」

 

『借りるぞ』

 

俺は走って、そのマシンに飛び込んだ。

そして操縦桿を握って、神藤に向けて戦闘体制にする。

 

『頼むぞ…… ライドクロッサー!!!!』




今回はここまで!
正直今回で終わらせたかった…

ライドクロッサーでライズは走介を止められるのか!?

次回もお楽しみに!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。