ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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この作品ではおひさしぶりです。
約一ヶ月振りの響く黒雲です。

こっちの更新が遅れてしまってスイマセン。

それでは、どうぞ! ( ゚д゚)ノ


冥界はどんな所なのか

グレモリー領に到着し、列車から降りてまず感じたのは違和感だった。

 

それもそうだろう。

なんせ、ここは冥界だ。人間の俺には空気的に合わないのかもしれない。

 

「ここが…… 冥界…」

 

「お嬢様、お帰りなさいませ。お早いお着きでしたね」

 

駅で俺達を迎えてくれたのはグレイフィアさんと、グレモリー家の使用人達だった。

 

俺達は使用人達に自分の荷物を預け、用意されていた馬車で、グレモリー邸へ向かった。

 

しばらく馬車に乗っていると、巨大なお城が見えてきた。

 

まさかと思うが……

 

「なぁ…… ユート先輩…… まさかあれ…」

 

「うん。あれが部長の実家だよ。あれでも数ある家の内の一つだね」

 

アレンも疑問に思ったのか、木場にあのお城について聞くと、やはり部長の家らしい。

 

やっぱりか……

部長は本当に凄い人なんだな……

 

 

 

 

 

 

そうしてグレモリー邸に着いた俺達を迎えてくれたのは、先程俺達を出迎えてくれた使用人達だった。

 

早っ!? いくら何でも早くないか!?

 

『お帰りなさいませ!! お嬢様!!』

 

「ありがとう。ただいま皆」

 

「リアス姉様ー!」

 

すると、紅髪の男の子が城の中からトテトテとやって来る。

俺もよく知っている男の子だ。

 

「リアス姉様!! お帰りなさい!!」

 

「ええ、ただいま。ミリキャス」

 

男の子、ミリキャスは部長に飛び付いた。

しばらくそのままだったが、俺を見つけると真っ先に此方にやって来た。

 

「走介兄様!? 走介兄様なの!」

 

「ああ、久し振りだな、当麻…… あっ、ここじゃミリキャスか」

 

「うん!久し振りだね!」

 

「あ、あの部長。この子は?」

 

そういえばまだイッセー達、最近仲間になった奴はミリキャスの事を知らないんだったな。

 

「この子はミリキャス・グレモリー。お兄様、サーゼクス・ルシファー様の子供なの。私の甥っ子ね」

 

そう、ミリキャスはサーゼクスさんの実の息子なのだ。

だから俺は何度かあって知っている。

 

「サーゼクス様の息子がミリキャス…… 奥さんは誰なんだ?」

 

イッセー達がサーゼクスさんの奥さんについて悩んでいるが…… バッチリお前の隣にいるぞ……

 

そんなことを、俺はイッセーの隣にいるグレイフィアさんを見て思っていた…

 

「さっ、屋敷に入りましょう」

 

部長の一言で俺達はグレモリー邸の中へ、足を踏み入れた。

 

「あら、リアス。帰っていたの?」

 

屋敷に入るとまずその声が聞こえた。

すると、ホールに部長によく似た風貌の女性が立っていた。

 

若いし… 部長のお姉さんだろうか?

 

そんなとき、衝撃の事実が突きつけられた。

 

「イッセー、お母さまに熱っぽい視線を投げ掛けてもなにもでないわよ?」

 

え?

 

「「ええぇぇぇぇぇええ!?!? お、お母さまぁぁぁぁああ!?!?」」

 

俺とイッセーは、ほぼ同時に絶叫した。

 

う、嘘だろ…?

あんなに若い人が…… 部長のお母さん?

 

そんな俺達をみて、部長のお母さんはクスリと笑うと、俺達に自己紹介をしてくれた。

 

「初めまして、ヴェネラナ・グレモリーですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃のヴェネラナさんの自己紹介から数時間後、俺達はダイニングルームで会食をしていた。

 

どう見ても俺には似合わない豪華な食事は、食べるのが躊躇われたが、作ったのはグレイフィアさんだそうだ。

なら残すわけにはいかないと、グレイフィアさん仕込みのテーブルマナーを駆使して四苦八苦していた。

 

周りを見ると、やはり慣れているのか、イッセー以外の奴等はきちっとフォークとナイフを使っていた。

 

因みに、この場にはロマリーは居ない。

何でも、熾天使の護衛をしなくてはならないらしく、アザゼル先生と共にサーゼクスさんの所に行った。

 

ふと、小猫を見ると、何時もよりも遥かに遅いペースで食事していた。

 

「どうかしたのか?小猫」

 

「? いえ、大丈夫です」

 

「そ、そうか。思い詰めてるみたいだったから気になったんだけど…… なんかあったら言えよ? 」

 

「…… 先輩には関係ないです…」

 

それ以上俺は何も言えなかった。

今のは明らかな拒絶だ… 小猫自身、触れて欲しく無いのだろう。

 

「…… そっか」

 

胸にチクリと刺さるものを感じながら食事を再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、俺達は若手悪魔の会合に参加するべく、冥界の首都に向かっていた。

 

着くまでは割愛するが、本当に酷いものだった。

 

道を行けば『リアス様ー!』と黄色い声援が飛び交い、それこそ音響兵器なのでは無いかと錯覚してしまうほどだ。

 

改めて、部長は人気者と言うことが分かった。

 

 

 

さて、会場に着くと、部長が顔を引き締めていた。

 

「皆、上にいるのは将来の私達のライバルよ。無様な姿は見せられない」

 

そう言う部長の声は何時もよりも気合いが入っていて凄みがあった。

 

他の皆も緊張していて、心を落ち着かせたりしている。

 

使用人の後に着いていくと、一角に複数の人影があった。

 

「サイラオーグ!」

 

どうやら部長の知り合いらしい。

あっちも部長を確認して此方にやって来る。

 

見た目は俺達と同い年位の男で短髪黒髪の野性的なイケメンだ。

 

「久し振りだな、リアス」

 

「ええ、懐かしいわ。変わりなくて何よりだわ。彼はサイラオーグ。私の従兄弟よ」

 

「サイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ。所で、噂の仮面ライダーはどいつだ」

 

「そこの彼らよ」

 

すると、サイラオーグさんは此方にやって来てポンと肩を叩いて笑いかけてきた。

 

「そうか! お前達があの仮面ライダーか!サイラオーグと呼んでくれ」

 

「あ、ああ。神藤走介だ。よろしくサイラオーグさん」

 

「おう! 仮面ライダーマッハ、アレン・シュヘンベルクだ。よろしくな!」

 

豪快な性分に少したじろいたが何とか立て直して俺達は握手を交わした。

 

「それで?こんな所で何をしているの?」

 

「ああ… あまりに下らないから抜けてきたんだ」

 

「他のメンバーも来ているの?」

 

「アガレスもアスタロトも既に来ている。あげく、ゼファードルだ。着いた早々アガレスとやり合い始めてな」

 

サイラオーグさんは心底嫌そうな顔をしていた。

一体何をやっているんだ……

 

そう思った時。

 

 

ドオォォォォォォン!!!!

 

 

建物が地震に合ったかのように揺れ、ものを壊す音が聞こえてくる。

 

部長はそれが気になったのか、スタスタと扉に向かった。

 

「まったく、だから開始前の会合など要らないと進言したんだ」

 

サイラオーグさんもため息を吐きながら部長の後に続いた。

 

中に入ると、破壊しつくされた大広間があった。

 

原因ははっきりしている。

中央で睨み合っている二つの眷属だ。

 

「ゼファードル、こんな所で戦いを始めても仕方なくて?死ぬの?死にたいの?」

 

女の悪魔がクールに殺意を向ける。

 

「ったく、魔王眷属の女どもはどいつもこいつも処女くさくて敵わないぜ!せっかく俺が開通式をしてやろうってのによ!」

 

うん、どう見ても原因はあいつのセクハラ発言だろ。

 

顔にタトゥーを入れていて、緑の髪を逆立てている。

 

上半身も裸に近く、更には体にもタトゥーを入れていて、更にその上に装飾品をジャラジャラ着けていた。

 

どこからどう見てもヤンキーだ。

 

「無駄な物には関わりたく無かったのだがな…」

 

首をゴキゴキ鳴らし、二つの眷属の元へと歩いていくサイラオーグさん。

 

そしてそれを止めようとしたイッセーを部長が止めていた。

 

「イッセー、彼をよく見ておきなさい」

 

「何でですか? 従兄弟だから?」

 

「彼が、若手悪魔ナンバーワンよ」

 

ナンバーワン、その言葉に驚くイッセーを尻目にサイラオーグさんは両陣営の間に立った。

 

「アガレス家のシーグヴァイラ、グラシャラボス家のゼファードル。いきなりだが最後通告だ。次の言動しだいで俺は拳を容赦なく放つ」

 

「てめえには関係ねえだろ!!」

 

「これは私達の問題です」

 

サイラオーグさんの通告に一歩も引かない二人、そんな二人を見て俺はポツリと言った。

 

「周りをよく見ろよな……」

 

その言葉に反応したのは、ヤンキーもといゼファードルだった。

 

「おいてめえ… 今なんつった!!」

 

ゼファードルは此方に近づき、胸ぐらを掴む。

 

「てめえ人間か? 何故人間がこんな所に居やがる」

 

「神藤走介は仮面ライダーだ」

 

サイラオーグさんが俺についての説明をすると、周りがざわつく。

 

冥界ではそんなに有名なのか?仮面ライダーは……

 

だが、この男は違った。

 

「仮面ライダーだと? ハッ!仮面ライダーがこんな弱っちい人間な訳ねえだろ。まっ、それでも仮面ライダーだと言い張るなら……」

 

ゼファードルは拳を握って……

 

「俺が確かめてやるよォ!」

 

俺の顔面目掛けて殴り付けた。

 

その瞬間、俺の意識は途絶えた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

「走介(先輩) (君)!?!?」

 

ゼファードルとか言うヤンキーがいきなり走介を殴り出した。

しかも、逃げられないように胸ぐらを掴んでだ。

 

突然の事に、走介は反応出来なかったのか、そのままサンドバックの様に殴られ続けている。

 

「部長!」

 

「そうね、あれは確かにやり過ぎよ!」

 

俺達がゼファードルを止めようとしたその時だった。

 

大広間を大きな殺気が包み込んだ。

 

殺気に当てられた他の悪魔達はこの異常に震えていた。

サイラオーグさんでさえ、手を少しだけ震わせていた。

 

「こ、これって…」

 

「まさか…!!」

 

俺達はこの殺気を知っている……!

特に俺とアレンは戦った事さえある……!

 

「……… ヴヴ……」

 

今まで黙っていた走介が少し呻いた。

そして、ゼファードルの拳を掴み取り……

 

「ガァッ!!」

 

蝋燭の様に火を着けた。

 

「ぐぁぁぁぁっ!?!?」

 

ゼファードルは突然の事に驚いただろう……

だが、今回ばかりは自業自得としか言いようがない。

 

ゼファードルの拳から解放された走介の目は……

 

「ヴヴヴ……」

 

あの(暴走)時と同じ様に、全てを憎む目をして真っ赤に染まっていた。

 

「………」

 

走介は静かにゼファードルに近づき、蹴り飛ばす。

 

「ゴハァッ!?」

 

ゼファードルは壁に激突し、クタリと動かなくなる。今ので気絶したのだろう。

 

げど、暴走した時の走介は容赦がない、下手すれば、あのヤンキーは殺されちまう!?

 

俺の思った通り、走介はゼファードルに近づき、再び殴ろうとするが……

 

 

ガシッ!

 

 

その拳は止められた、サイラオーグさんの手によって……

 

「神藤走介、気持ちは分からないでもないが、それぐらいにしておけ」

 

「ガァッ!!」

 

走介はサイラオーグさんにも、その拳を放つが……

 

「ふっ! だぁっ!」

 

拳は受け止められ、逆にサイラオーグさんの一撃を食らっていた。

 

「ガッ!?…… ァ……」

 

そして走介は、倒れた。

 

「すまない。誰かコイツらを寝かせられる部屋を用意してくれ」

 

これが… 若手悪魔ナンバーワンの実力…!

ベルトさんを使って無いとは言っても、暴走した走介を軽く止めてしまう程の力…… カッケェェェェ!!!!

 

俺は、生まれて初めて、歳の近い男を格好いいと思った。




再び暴走してしまった走介。
デッドヒートでの暴走がきっかけで、ちょっとしたことでも暴走するようになってしまった走介はこれからどうなるのでしょう?
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