ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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少年は何故変身したのか

「変身!!」

 

 

『DRIVE!!!! type SPEED!!!!』

 

 

俺はベルトさんを使って、変身した。

いや、変身したっていうよりは装着したっていう方が正しいと思うけど兎に角変身した。

 

体は燃えるような赤で、額にはRのエンブレム、胴体にはタイヤがたすき掛けされていて、ベルトさんのディスプレイはさっき聞こえたスピードのSになっている。

 

「何なの… その神器(セイクリットギア)は…?」

 

女の方を見ると、奴は驚愕していた。

 

まぁ無理も無いだろう、俺だって驚いてるんだ。

 

『さぁな、 悪いがこれが初乗りだ、さぁ!! ひとっ走り付き合えよ!!』

 

俺は奴に向かって走り、跳躍、一瞬で目の前まで行き、腹パンをかました。

 

『ハアッ!!』

 

「ごふっ!!」

 

す、すげえ… 軽く殴っただけなのに、あんなに飛んだぞ。

 

『どうだ? これが戦士ドライブだ!!』

 

ベルトさんが自慢気に喋る。

 

戦士ドライブ…… それがこいつの名前か…… いいね、格好いいじゃん!!

 

「ぐぅ… たかが人間ごときに…!! 私は堕天使!! 薄汚い人間なんかとは格が違うのよ!!」

 

堕天使? そんな奴が本当にいたんだな。

 

「死になさい!!」

 

そんな事を考えていると、堕天使と名乗った女は再び光の槍を投擲してきた。

 

…… ってええええ!!!! さっきより数が多いじゃないか!? ど、どうすんだよこれ!?

 

『落ち着け走介!! シフトアップだ!! もう一度キーを捻って、シフトカーを三回倒すんだ!!』

 

『わ、わかった!!』

 

俺はベルトさんのアドバイスを聞き、キーを捻ると、さっきとは違う待機音が鳴り響く。

 

そして俺はシフトカーを三回倒した。

 

『SPEED! SPEED! SPEED!』

 

スピード、スピード五月蝿っ!!

 

そんな感想を思うと、たすき掛けされているタイヤが回転した。

 

『さあ、その状態であの堕天使の元へ駆け抜けろ!!!!』

 

『はぁ!!? いやいや!! 無理無理!! 『いいから行くんだ!! 走介!!』あ~もう! 男は度胸!!』

 

俺は堕天使の元へと走り出した。

 

!? は、速い!? さっき走った時よりも速いぞ!! これなら!!

 

俺は迫ってくる光の槍を縦横無尽に駆け抜けた。

 

「は、速い!! 何なのよ人間の癖に!!」

 

てめえはさっきから人間を見下しすぎなんだよ!!!!

 

一気に接近した俺は、飛び上がって堕天使を打ち落とした。

 

「きゃああああっ!!!!」

 

『生き物のクズのくせして可愛い声出してんじゃねえ!!!!』

 

そのまま着地して振り向き、堕ちてくる堕天使に素早い拳打を浴びせた。

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!!!!』

 

「グゴハァガァァッ!!!!!!」

 

そうだ!! それだ!! その醜い悲鳴が聞きたかったんだ!!!!

 

でもまだだ、まだイッセーの痛みには届いてないぞ!!!!

 

『落ち着け!! 落ち着つくんだ走介!!』

 

『うるさい!! あいつは… あいつは俺の親友を殺したんだ!!!! 跡形もなく滅ぼさねえと気が済まねえ!!!!』

 

『だからと言ってこのままでは、君もあの堕天使と同じだぞ!!!!』

 

『!!!!』

 

あの堕天使と同じ… そうだ… そうだよな… こんな復讐じみたことイッセーが喜ぶ筈がない… でも… それでも…!!

 

『ありがとう、ベルトさん、お陰で頭が冷えた、でもあいつは生かしては置けない』

 

『分かっている、決めるぞ!! 走介!!』

 

「ふざけるなァァァ!! 私は、私は堕天使なんだぞォォォ!!!! たかが人間ごときが傷つけていい相手じゃないんだぞォォォ!!!!」

 

再び俺は、イグニッションキーに手を掛け、捻ろうとした瞬間…!!

 

『!? なんだ!?』

 

『悪魔の魔方陣か!!』

 

「あの紋章… グレモリーの家の者か…」

 

いきなり地面に魔方陣が浮かんだ。

 

『ベルトさん、あれは?』

 

『あれは悪魔の魔方陣だ、悪魔が召喚されたり、転移してくる時に現れる物だ』

 

ベルトさんから魔方陣の解説を受けていると、魔方陣が光輝き、そこから、紅の髪を持った美人が現れた。

 

ってあれ内の学校のリアス・グレモリー先輩だよな!?

 

リアス先輩は悪魔だったのか!?

 

『どうやらそのようだね』

 

ベルトさん… あんたその様子からして知っていたな…

 

するとリアス先輩が堕天使に向かって話しかける。

 

「ごきげんよう、堕ちた天使さん」

 

「リアス・グレモリー… 上級悪魔がなんの用だ」

 

「あら、私たち悪魔の領地に土足で足を踏み入れたのは何処の誰かしら?」

 

「くっ!! 今日は大人しく引いといて上げるわ。 そこのお前!!!! お前は必ず私が殺す…!!!!」

 

へっ!! 手も足も出なかった奴がなに言ってんだか… 一昨日来やがれ!!!!

 

堕天使は俺に向かって捨て台詞を吐くと飛び去っていった。

 

『……… 終わった』

 

『ああ… 終わったな』

 

暫く呆然としていたが、気を取り直して、イッセーの方に向かうと、リアス先輩がイッセーの遺体に何かしていた。

 

『!!!! おいお前!!!! 俺の親友に触ってんじゃねえ!!!!』

 

「え?きゃっ!!」

 

『待て走介!! 止めるんだ!!』

 

俺はリアス先輩を突き飛ばし、馬乗りになって拳を構えた。

 

『今、イッセーに何をした? 答えろ!!』

 

『落ち着くんだ!!』

 

「ッ!! あ、あなたは!?」

 

リアス先輩は驚いていたようだかそんなの関係ねぇ!!!!

 

『俺の質問に答えろ!! イッセーに何を……!』

 

俺は更に問い詰めようとすると、嫌な予感がして飛び退くと、俺が今までいた所に剣が振り抜かれていた。

 

すると今度は、月の光に隠れて、誰かが殴りかかってきた。

 

「…… えい」

 

 

ズドォォォォン!!!!

 

 

な、なんつー馬鹿力だ!? あんなの食らったらさすがに俺でもダメージ来るんじゃねーか!?

 

そんな俺に今度は雷が降り注ぐ。

 

 

ズガァァァァァァン!!!!

 

 

あばばばばばばばばっ!!!!!!

 

「リアス!!」

 

「……… リアス部長!!」

 

「部長!! 怪我はありませんか!?」

 

「ええ、大丈夫よ、朱乃、小猫、祐斗。それにしても… なんだったのかしらあれは…」

 

増援か… しかも、皆知ってる奴じゃねーか… 特に小猫と木場はやりにくいなぁ~

 

『ゲホッ!! ゲホッ!! 痛てて… まだ、体がピリピリするぞこれ…』

 

『仕方ないだろう… 彼女の雷はドライブの装甲を貫通するほどの威力があったんだから』

 

『お互い修行あるのみだな、めんどくせ~』

 

「うそ…」

 

「あらあら」

 

「…… 強い」

 

「副部長の雷が効かないなんて…」

 

いや木場、ちゃんと効いているよ? 表に出さないだけで。

 

『俺が聞きたい事は一つだ』

 

「なにかしら?」

 

『イッセーに何をした』

 

「「「「ッ!!」」」」

 

俺は少し殺気を出しながら問い詰める。

 

「…… あの子には、悪魔の駒(イーヴィルピース)を使ったわ。」

 

『どんな効果がある』

 

「使った者を転生悪魔する力があるの」

 

『!! じゃあイッセーは!!』

 

俺は直ぐ様イッセーに駆け寄って脈を確認した。

 

『…… 生きてる』

 

イッセーの脈は確実に戻っていた。

 

『生きてる… よかった… よかった』

 

俺はひさしぶりに嬉し涙を流した。

 

そして俺は、振り向き

 

『ありがとうございます!! リアス先輩!! 』

 

盛大に土下座した。

 

「先輩って… 貴方駒王の生徒なの?」

 

『はい、そうです』

 

「あらあら、でしたらその鎧脱いでもらえないでしょうか?」

 

俺は迷った… このまま正体を明かしていいのだろうか?

 

そんな事を考えていると、ベルトさんが後押ししてくれる。

 

『心配するな、グレモリー家は悪魔の中では、比較的人間に優しい悪魔だ』

 

『本当に?』

 

「ええ、貴方の正体を知っても駒王の生徒と知った以上悪いようにはしないわ」

 

『で、でも…』

 

「「「「でも?」」」」

 

『これどうやって脱げばいいんだ!?』

 

そう言った瞬間、四人はずっこけた。

 

「貴方… もしかして神器(セイクリットギア)を使ったの今日が初めて?」

 

『は、はい』

 

『はぁ… シフトブレスからシフトカーを抜いてボタンを押すだけだ』

 

『えっ!? そんな簡単なの!?』

 

なんか、焦って損した…

 

俺はベルトさんに言われた通りにすると装甲が剥がれ元に戻った。

 

 

『Nice DRIVE』

 

 

「ふぅ…」

 

「あっ!君は神藤走介君じゃないか!?」

 

「……… 走介先輩だったんですね」

 

「うん、まぁ俺も小猫や木場が悪魔だとは思わなかったけどな」

 

「じゃあ神藤走介君、私たちはこれから兵藤一誠君を送っていくわ、明後日、祐斗を使いに送るから、二人で旧校舎のオカルト研究部にきてちょうだい」

 

「わかりました」

 

そう伝えるとリアス先輩達は魔方陣で消えた。

 

「今日は濃い一日だったな…」

 

『全くだ…』

 

その後、俺もトライドロンに乗って自宅へ帰った。

 

 

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