「俺はどっちの乳首を押したらいいだろうか!?」
その言葉に釣られてイッセーの方を見ると、何故か部長がおっぱいをさらけ出していて、小猫は青ざめ、イッセーは部長の乳首に指を向けていた。
こいつ……ッ!!
『テメェ!!!! 俺が真面目に命賭けて戦ってんのにこんなときに煩悩発言してんじゃねぇ!!』
「ふざけんな!!!! 俺にとっては重大な事なんだぞ!!」
もうだめだ…… おしまいだぁ……
後々になって思ったが、この時の俺はどうかしていたと思う。
まさか変態の手助けをしていまうとは……
『だったら両方つつけばいいだろうが!!!!』
俺のこの言葉に、イッセーは雷を浴びたかのような衝撃を受けたと後に語っている。
「走介…… お前天才か?」
『テメェ…… 後でデッドヒートでシバく!!!!』
「じ、じゃあ…… いきますよ部長…」
『聞けよ!!』
俺の怒りを無視してイッセーは、部長の乳首を両方をつついた。
「いやん」
部長は、僅かに愛嬌を上げる。
…… そう言えば、アザゼル先生が言っていた気がする。
「女の乳首はな…… 押すと鳴るんだよ」
とか、下らない事をクソ真面目に……
…… よくよく考えればマリアも同じ様に鳴って…… って!? 俺は戦いの時に何を考えているんだ!?
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
その時、イッセーの神器から、猛々しい音声と、ドラゴンのオーラが放たれた。
『
惨状の間違いだろうが……ッ!!
『ハッハッハッハ!!!! 至った!至りやがったぞ!!!! だが酷すぎるぞ相棒。俺はそろそろ泣くぞ?』
…… なんだろう、近い内にドライグが精神崩壊を起こしそうな気がしてならない……
『不思議な奴だ…… あんな方法で禁手に至った奴を見たのは初めてだ……』
だろうな!!? 真面目に分析しなくてもいいぜハート!!
「エッチな赤龍帝…… 最低です……」
本当…… お前だけだよ小猫、常識を捉えているのは……
ズドォォォォォォン!!!!
えっ!? な、何事!?
強い振動が響き、見てみると、前回の二、三山を消すなんて目じゃない程、地形を変化させてしまったイッセーがいた。
「うむ! いい一撃だ! 修行の成果が出たな。兵藤一誠!!!!」
『ああ! サンキュー!! タンニーンのおっさん!!』
「アハハッ!! なら妖術仙術ミックスでどうにゃん!!」
黒歌は、隙だらけのイッセーに攻撃するが……
『…… こんなもんか?』
「嘘ッ!? 効いてない!?」
禁手に目覚めたイッセーにとっては何ともなく、無傷だった。
「調子に乗らないでよ!」
再び黒歌は攻撃するが……
『かわいい後輩泣かしてんじゃねえ!!』
それをものともせず、イッセーは突き進み、黒歌に魔力の籠った拳を放ち、顔の前で止めた。
ドオォォォォォォン!!!!
『今度、小猫ちゃんを狙ったら、あんたが小猫ちゃんの姉さんでも、この拳を叩きつける!!』
「生意気なガキッ!!」
強気な言葉を言うが、黒歌の瞳には怯えの色があった。
『黒歌!?』
その時、ハートが一瞬黒歌に気を取られた。
『オオオオオオッ!!!!!!』
俺はその隙を逃さなかった。
『しまっ……ッ!?』
『ダアッ!!』
『グハッ!?』
もろに拳を受けたハートは、体勢を大きく崩し、倒れた。
俺は、その隙にもう一度イグニッションを回し、シフトブレスのイグナイターを押した。
『DEAD HEAT!!!!』
タイヤが回り、生まれたエネルギーを全て右腕に集中し、起き上がった所のハートに全力で叩きつけた。
『ハァァァァァ…… ハアッ!!!!』
『ガッ!? グアァァァァァァァ…………』
超エネルギー、超パワーから放たれた拳は、ハートの重厚な肉体を押し出し、ハートを遥か彼方に吹き飛ばしてしまった。
「ハート!?」
『よしっ! これで二対四だ! 大人しくしやがれ!!』
ハートが戦線離脱し、黒歌と美猴は絶体絶命だった。
その時、空間に裂け目が現れ、背広を着た男性が、聖剣を持ってやってきた。
「そこまでです。二人共、悪魔が気付きましたよ」
「お前、ライズと一緒にヴァーリの付き添いじゃなかったかい?」
「黒歌が遅いのでね。見に来たのですよ。ライズ言う事が当たっているとは……」
そう言ってため息を吐く男性。
「ライズはなんて言っていたにゃん?」
「また黒歌が余計な事をしたな…… と」
「相変わらず酷いにゃん……」
「で、そのライズは?」
「今しがた飛ばされたハートの回収に行ってますよ」
すると、タンニーンさんが、男性の持っている聖剣に注目していた。
「聖王剣コールブランド。地上最強の聖剣が、まさか白龍皇の元にあったとは……」
地上最強の聖剣!? そんな凄い物なのか!? あれは。
それに… もう一振りの聖剣は?
『
父さんの!? それが何でここに!
「このエクスカリバーは、私達が見つけ回収した物ですよ」
「そんなに話していいの?」
「ええ、そちらのお仲間には興味がありますから。赤龍帝殿に、魔聖剣使いにデュランダル使い。そして、かつて最強の聖剣、魔剣使いと言われた神藤大介を父に持つ仮面ライダー。良ければ伝えてくれますか? いつかお互い剣士として相まみえたいと」
そう言うと、聖剣使いの男性は、コールブランドを使って再び空間に裂け目を作る。
「では、逃げ帰りますよ」
男性の言葉に二人は、裂け目に入っていった。
「さようなら」
最後に男性が入って、裂け目は閉じた。
『ふう、何とかなりましたね。部長』
「そうね。禁手に至たるなんて、流石、私のかわいい下僕ね♪」
『ありがとうございます!! 部長!!』
敵は去った。
だが、忘れていないだろうか?
冒頭で俺が言った言葉を……
俺は、イッセーの兜頭を掴んだ。
『え? 走介、何で俺の頭を掴んでいるんだ?』
『なんで? 決まってるだろ。テメェをシバくためだよ!!!!』
『なんでぇ!?』
驚いているが、知った事か!!
『くたばれぇぇぇぇぇぇッ!!!!』
『ギャアァァァァァァァ………』
俺はイッセーを思いきり蹴飛ばし、イッセーは城の方へぶっ飛んでいった。
「イ、イッセェェェェェ!?!?」
「ハッハッハ! 奴も大変だな!」
部長とタンニーンさんもイッセーを追うため、急いでその場を飛び去った。
『ふぅ~…… スッとしたぜぇ~』
「…… 先輩」
『おう。無事だったか小猫』
「…… 先輩ッ!!」
小猫は、いきなり俺に抱き着いてきた。
『おっと…… どうしたんだよ小猫』
「もう…… 何処にも行かないで下さい…… ! 危険な事をしないで下さい……!」
『後者については確約出来ねぇが…… 大丈夫、もう何処にも行ったりしねえよ』
「……… 本当ですか?」
『おう!だから…… ただいま、小猫』
「はい…! おかえりなさい、走介先輩!」
その時見た小猫の笑顔は、俺の大好きだったマリアの笑顔にそっくりで、彼女の笑顔と、小猫の笑顔が重なって見えた。
――――― 大好きだよ。ソウスケ!
『―――― ……… ッ!!』
俺は思わず、小猫に背を向けてしまった。
「? どうかしましたか? 先輩」
『……… いや、何でもない。戻ろう、皆に謝らないと……』
そう言って俺は、変身も解かないまま、トライドロンに向かって歩き、その横を小猫が着いてくる。
後に小猫はこう語る。
あの時、鎧から涙が一筋流れていた。
それはまるで、ドライブが俺の悲しい運命を憐れんでいるようだった…… と。
◇◆◇◆◇
その頃、走介によって吹き飛ばされたハートは、ライズによって回収されようとしていた。
「……… 随分と嬉しそうだな…… ハート」
「……… 分かるか?」
倒れていたハートを見下ろしてライズが言う。
ハートは、笑っていたのだ。
「…… とても、そんな状況には見えないがな……」
ライズの言う通り、ハートを中心に巨大なクレーターが出来ていた。
とても笑っていられる状況ではないだろう。
「アッハッハッハ…… まあな」
「…… 手を貸そう」
「済まない。 拠点に戻ればメディックに治療してもらえる。 全く、彼女には頭が上がらないよ」
「……… そう思うのなら、怪我をしないことだ……」
「ああ、全くだ」
満身創痍のハートに肩を貸して、歩くライズ。
その行く手に、一人の男が現れる。
「随分と派手にやり合った様だな? ハート」
「誰かと思えば…… 曹操じゃないか」
男の名は曹操。
その名の通り、かの英雄、曹 孟徳の血を受け継ぐ英雄の子孫であり、
「お前がそこまでやられるとはな、仮面ライダーはそんなに強いのか?」
「ああ…… 言っておくが手は出すな、あれは俺の獲物だ」
「フッ…… 分かっているさ」
一触即発な空気が流れるが、そこに一台の金色の車が止まった。
「…… あれは……」
「追っ手か?」
「いや、まさか態々迎えに来てくれるとは」
金色の車から一人…… 見知らぬ者が降りてくる。
ライズは、その姿に心底驚いた。
「なっ!? 仮面…… ライダー…… だと!?」
「何故奴が此処に!」
降りて来たのは、黄金の鎧を纏い、黒いドライブドライバーを身に付けたドライブそのものだった。
曹操とライズは警戒していたが、ハートは落ち着いていて、二人を宥めた。
「落ち着け二人共、あれは我らロイミュード派のリーダーだ」
「なに!?」
「彼奴は、ソウハなのか!?」
ソウハと呼ばれたドライブにそっくりな仮面ライダーは、ハートに近づいて、中性的な声で彼を労った。
『やあ、ハート。ボロボロじゃないか?何時ものスマートさはどうしたんだい?』
「済まないな、俺としたことが…… 俺を熱くさせるとは…… 流石は君の半身だ。ソウハ。」
『フフッ♪ そうか、彼は強かったか…… 楽しみが増えたね』
そう言って、ソウハは本当に楽しそうに笑った。
しかし、そんな空気は一転し、重たいものに変わる。
「「「!?」」」
『けど…… 時に曹操』
「な、なんだ?」
『聞くところによると…… 君は神藤走介が潜伏していた村を襲撃したそうじゃないか?』
「ああ、それがどうかしたか?」
『全く……』
ドン!
その言葉を切っ掛けに、ソウハから黄金のドラゴンのオーラが放たれる。
『全く余計な事をしてくれたな!! 曹操ォ!!!!』
そう言って怒気を放ちながら、ソウハは曹操の首を一瞬で掴み、彼の首を折らんとする勢いだった。
「ぐっ!?」
『いいか? 今度彼に余計な事をしてみろ、例え同じ組織の仲間であろうと…… 殺す』
「わ、分かった。肝に命じて置こう…」
『フン……』
脅しとも、最後通告とも取れるやり取りは、両者が手を引く事で終わった。
『いいの?殺さなくて』
『いいんだよハーレィ。彼にはまだ役目がある』
『ふーん…… まっ、ダーリンとそのマスターさんに手を出した時点で私的には死刑なんだけど』
『その位にしなよ。ハーレィ』
ソウハは、ベルトに宿る意思、ハーレィと会話しながら、ハートを自身の愛車、ゴルドトライドロンに乗せた。
『さっ、行こうかハート。ライズ、君はどうする?』
「……… 俺は一度、ヴァーリの所へ戻る……」
『そう…… あーそうそう。これからこの姿の時はゴルドドライブと呼んでくれ』
そう言ってソウハは、ハートを乗せてゴルドトライドロンで去っていった。
「……… なんなんだ…… 彼奴は……」
「分からん…… 奴の神器に宿るドラゴン、ハーレィ・ヘンドリクセン。またの名を
「…… 謎の人物…… だと?」
「何処で生まれたのか? 何をしていたのか? 我々の会議の時は何時も、フードを目深に被り、ダボダボのコートを身につけている為、姿も分からない。年齢、性別、性格、生い立ち、能力…… 何一つ分からない、正に謎の人物だ」
「ソウハ…… 一体何者なんだ……」
「ハート達ロイミュード派なら知っているかもしれないが…… 教えてはくれんだろうな」
幾ら考えても分からない為、謎を残しながら、曹操は魔方陣で、ライズはライドチェイサーでその場を離れた。
ゴルドドライブのドラゴンの性格は、某スマホゲームの月女神様を参考にしました。
そうです、
変身者もゲスにはしていません。
ゴルドドライブはゲスじゃなきゃ嫌だ!! と言う人もいるかもしれませんが、考えてみたらD×Dってゲス多いなと思って、ゲスにしませんでした。
後、オリジナル要素として、タイプチェンジ、タイヤコウカンも出来る仕様です。
だからゴルドトライドロンも出しました。
ですから変身するときも……
『DRIVE!!!! type GOLD SPEED!!!!』
と、各タイプの頭にゴルド(GOLD)がつきますし、見た目も金ぴかです。
因みに、ドラゴンは某月女神様と同じく、テンションの高いみゆきちボイスでお願いします(笑)
また設定集を投稿するつもりですが、ライダーが揃ってからにします。
最低でもサプライズフューチャー擬きまでいかないといけませんが……
それでもいいと言ってくれる方も、そうでない方も、これからもこの作品をよろしくお願いします!!