ですので、今回話が結構跳びます。
ご了承下さい。
そして次章ですが、オリジナルの話にします。
あるライダーと、走介にまつわる話にしようと思ってます。
原作キャラはそんなに出ないかもしれません。
まあ、後は後書きの次章予告で!
それでは、どうぞ!
俺がパーティ会場に戻ると、そこは酷い物だった。
禍の団の襲撃が合ったらしく、会場は滅茶苦茶、幸いだったのは、誰一人として犠牲者が出なかった事だ。
グレモリー眷属の皆とも久々に会った。
一ヶ月位なのに、何年も会っていなかったような感覚に襲われた。
意外だったのが、木場に怒られた事だった。
「走介君、君は僕に言ったよね? 俺達は仲間だ、だから何時でも頼ってくれって、なのになんで言った本人がこんなことになっているんだい?」
その言葉に皆頷いた。
「…… ごめん」
「今度からは、ちゃんと僕達を頼ってね?」
「ああ」
次にアザゼル先生がやって来た。
「俺は判断を間違ったとは思ってねえ、だが…… 済まなかった」
「良いですよ。お陰でもっと強くなれた気がしますから……」
「ああ、確かに強くなったな、走介」
次にやって来たのは……
「ご機嫌よう。仮面ライダー」
「お前は……」
金髪の巻き髪ドリルにドレス姿の女の子だった。
「確か…… レイヴェル… だっけ?」
「覚えていらしたんですね!」
正直朧気だが、レイヴェルが嬉しそうだから黙って置こう……
「ライザーはどうなったんだ?」
「お兄さまはスッカリ塞ぎ込んでしまいましたわ。よほど敗北がショックだったようです」
あー…… まあ、こればっかは奴の問題だ。
そっとしておいてやろう……
「仮面ライダー」
「走介でいいよ。仮面ライダーって呼ばれるの慣れてないし」
「下の名前でよろしいのですか!?」
お、おう… なんでそんなビックリするんだ?
「で、では… 走介様とお呼びして差し上げますわ!!」
「いや、様は…」
「これも重要な事ですから!!」
「そ、そうか…」
何が重要なのかは分からないが、本人がそれで良いならいいか……
その後レイヴェルは、付き人のライザーの眷属に呼ばれ、他の貴族の人の所へ行った。
何故かこんな事をいいながら。
「あ、あの走介様…… 私、今ケーキを焼くのに凝ってまして…… よろしければ今度一緒にお茶でも…」
お茶の誘いとあらば断る訳には行かないとOKはしておいたが。
「おう、楽しみにしてるぜ」
「はい!腕によりを掛けて作りますわ!!」
そう言ってレイヴェルは嬉しそうに去っていった。
その後大変だったのはロマリーだった。
「…………」
「ロマリー?」
この通り無言で抱きついているだけで何も言ってはくれない。
「…… で」
「えっ?」
「もう…… 何処にも行かないで…」
ようやく口を開いたかと思ったら今度は静かに涙を流しながら、俺の胸に顔を埋めて強く抱き締められた。
「ああ… 何処にも行かねえよ」
そう言って俺はロマリーの頭を撫で続けるのだった。
次の日は、部長率いるグレモリー眷属と、会長率いるシトリー眷属がレーティングゲームをする日だった。
今回、助っ人と各陣営のテストプレイとしてアレンとロマリーの姉弟が参戦している。
ロマリーは、イッセーが居ると言うことで、会長側に参戦し、アレンは部長側に参戦した。
俺は、観戦席で見ることになったのだが、何故かVIP席だった。
VIP席に向かう途中、緊張しているのか、匙が廊下で準備体操をしていた。
「匙」
「ん? お、走介じゃないか!!」
「いよいよだな」
「ああ、俺は必ず兵藤に勝って見せるぜ!」
緊張していると思っていたが、そうでも無く、むしろこれから行われる戦いにワクワクしていると言った様子だ。
「なあ、走介。俺さ、夢が見つかったんだ。会長が建てた学校で先生をするっていう」
「先生? 匙が先生ねぇ……」
「な、なんでそこで疑うような目で見るんだよ!」
いや、驚いたぜ…… まさか匙にそんな夢があったなんてな…
「似合ってるし、向いていると思うぜ? お前、面倒見がいいからな」
「そ、そうか?」
「ああ、嘘は言わねえ」
「走介にそう言って貰えるなんてな…… なんかもっとやる気が沸いてきたぜ!! ありがとな走介!」
そう言って匙は、控え室に戻っていった。
再び、VIP席に向かうと、向こう側から、男女のお付きに囲まれた老人がやって来て俺に声を掛けてきた。
「ほう…… お主が仮面ライダーか」
「…… あんた…… 誰だ?」
全く知らない人物だった為、警戒していたが……
「これ、そんな警戒するでない。お主に何かしよう等とは思っとらん」
老人にそんな俺の心を読まれてしまった。
「本当にあんた誰なんだ?」
「ワシか? ワシは北欧で主神をやっとるオーディンと言う老人じゃ」
「!? オ、オーディン!?」
オーディンって、あの軍神の!?
「…… 北欧の主神様が、こんな人間に何のようですか?」
「ハッハッハ!! 何、ちと共に観戦しようと思っただけじゃよ、それではいかんかな?」
「いえ…… 良いですけど…」
この爺さん、本当に主神か? フランク過ぎるだろ…
「済まないな、一応こんなのでも主神だ。許してやってくれ」
すると、男のお付きの人に話し掛けられた。
「貴方は?」
「ユーリ・アースガルズだ」
「ロスヴァイセです、先程は、家の主神がご迷惑を…」
男の人はユーリ、女の人はロスヴァイセと言うらしい。
「よろしくお願いします。 ユーリさん。ロスヴァイセさん」
そう言って俺は手を出すが、ユーリさんは何故か戸惑っていた。
「…… それは?」
「握手ですよ。友達、仲間の証です」
「フフ、よかったですね。ユーリ」
「良いのだろうか…… 俺が……」
「ええ、全然」
ユーリさんは、おずおずと手を握ってくれた。
「初めてだ…… 友達が出来たのは…」
「そうなんですか?」
「はい、ユーリは感情に乏しい所がありまして…」
「おいお主ら、そろそろゲームが始まってしまうぞ」
どうやらオーディンさんが待ちきれないようだ。
俺達は笑いながら、主神様の後を着いて、ゲームを観戦した。
結果的には、部長達グレモリー眷属は勝った。
しかし、内容で負けていたと思う。
それは、匙が禁手状態のイッセー相手に、相討ちに持ち込んだから。
それに動揺した部長達は、会長に翻弄されたが、キング同士での一騎討ちでなんとか部長が勝ったと言う形であった。
驚いたのは、小猫が猫又だったのと、イッセーがまたバカな必殺技を身に付けやがった事だ。
全く、彼奴の性欲は留まる事を知らんのか?
お陰で見ていたこっちはポカーンとしていたぞ…
今度こそ、完全に勝利してみせると言う目標を胸に、俺達の冥界合宿は終了した。
そして……
「うにゃ~ん♪」
「フフ~ン♪」
人間界に帰る列車の中で、何故か小猫は、猫耳と尻尾を出して俺の膝の上に乗り、ロマリーは俺の腕にしがみついている。
「あの~…… 何故に二人共、俺の側に?」
「ここが…… 一番落ち着くんです…… にゃん♪」
と、姉の黒歌の様に猫らしく振る舞い…
「心配させた罰! …… それとも、ダメ?」
ロマリーの癖っ毛をぴょこぴょこさせながらの上目おねだり……
「ごはっ!?」
「そ、走介ぇぇぇぇぇ!?!?」
それに俺が耐えられる筈はなかった。
「あらあら、うふふ。 このやり取りも久々ですわね~」
「ええ、やっぱり走介さんはああでなきゃ」
「いい画だぜ♪ ソウ兄さん♪」
あ、あの…… 見てないで助けて欲しいんですけど…… このままじゃ、確実に萌え死ぬ!!?
「うぐっ…… あ……」
ふと、窓の外を見ると、丁度虹薔薇の村があった辺りが見えた。
「………」
それを見たら俺の中に、一気にマリアとの思い出がこみ上げて、目頭が熱くなった。
「にしても走介。お前さん、漸く男になったみたいだな」
「走介が男になった? どういう事だ?先生」
「いやー 俺には分かるぜ? お前さん、童貞を卒業したんだろ?」
…… なんでこの堕天使総督は余計な事しか言わないのかね……
『『『『ええぇぇぇぇぇええ!!!??』』』』
そして何故に皆も驚く?
「先輩? 怒らないから答えて下さい。何処の泥棒猫ですか?」
「ソウ君に近づく悪い虫は駆除しないと……」
なんでお二方は黒くなっているんです?
二人に目を向けると、小猫様と第六天魔王ロマリーが降臨していた。
「「さあ! 答えて!!」」
二人の勢いが凄すぎて、俺には喋る事しか出来なかった…… と言うか喋らなかったら殺される!?
「……… もう、居ないよ」
『『『『えっ?』』』』
もう、居ない。
そう言ったら、皆フリーズしてしまった。
「走介、それってどういう……」
「そのまんまだ。もう、この世には居ないんだ……」
暗い空気に耐えられなかった俺は窓に目を向けた。
「……… すみません先輩」
「ゴメンね? ソウ君……」
「いいよ。気にしてない」
窓の虹薔薇の村を眺め続けていると、マリアの墓が、小さく見えた。
(マリア…… 春になって、薔薇が咲く頃にまた来るよ…… それまで、お前が大好きだったこの世界を、俺が、俺達が守っていく。だから、安心して眠ってくれ……)
新たな誓いを胸に、俺達を乗せた列車は、人間界へと、向かっていった………
次回予告
ある日、走介に巻き起こった事件
「俺のじいちゃんの遺品?」
舞台は、走介の生まれ故郷フランスへ!
「ここに来るのも久し振りだな……」
そこで出会った謎の女性
「私? 私はしがない舞台女優よ♪」
何故かその女性に振り回される走介?
「ほら走介君!こっちこっち♪」
「えっ? ちょっ!? 待ってぇぇぇぇぇぇ!!!?」
そして現れる謎のライダー!
『その遺品を渡して貰おうかしら?』
このライダー!
「変身♪」
『ルパ~ン!』
『仮面ライダールパンここに参上! なんちて☆』
次章 遺産捜索のトレジャーハント type LUPIN
『これが…… じいちゃんの遺品!!!!』
次回も、ひとっ走り付き合えよ!