ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

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何故ディオドラはアーシアに執着するのか

現在、ディオドラは部長と顧問であるアザゼル先生と交渉していた。

勿論内容はアーシアの事だ。

 

「リアスさん。単刀直入に言います。僧侶のトレードをお願いしたいのです」

 

自分の僧侶と僧侶であるアーシアをトレードしたいのだそうだ。

 

「いやん!僕の事ですか!?」

 

…… ツッコミ所だがそんなわけ無いだろギャスパー。

話の流れ的にここはアーシアだ。

 

まあでもギャスパーも随分と逞しくなったな。

前なら「ヒィィィィィィッ!」とか悲鳴上げていただろうに…

 

「僕が望むリアスさんの眷属は――― アーシア・アルジェント」

 

ディオドラは躊躇いなく言って、アーシアに視線を向けたが、アレンが言っていた通り、時折視線がロマリーの方に向いている。

 

しかし部長がアーシアを手放すとは思えない。

普段あんなに可愛がっているんだ、手放す訳が無い。

 

「だと思ったわ。けれどごめんなさい。私はトレードなんてする気は無いの。私はアーシアを手放したくない。大事な眷属悪魔だもの」

 

やはり部長はトレードをする気は全く無かったらしく、真っ正面からディオドラの提案をはね除けた。

 

「それは能力?それとも彼女自身が魅力だから?」

 

往生際の悪い…… さっさと諦めて帰れよ……

 

「両方よ。私はアーシアを妹のように思っているわ。それに、求婚した女性をトレードで手に入れようと言うのはどうなのかしら?あなた、求婚の意味を理解しているのかしら?」

 

うわ~…… 完全にキレてるよ部長。

久々に背後にゴゴゴゴゴゴって出てるもん。

 

だが、ディオドラはそれでも張り付けた笑顔を止めなかった。

 

不気味な奴だな…

 

「わかりました。今日はこれで帰ります。けれど僕は諦めてません」

 

今日の所は帰るみたいだが、正攻法が通用しなかったんだ、どんな手に出てくるか分からない。

警戒だけは怠らない方がいいな…

 

ディオドラはそのあと何の心も感じられない愛の言葉を吐き、アーシアにまたキスしようとするが、やっぱりイッセーも限界だったんだろう。

 

明らかに怒りながら、ディオドラの肩を掴んでキスを止めさせた。

 

「放してくれないか?薄汚いドラゴン君に触れられるのはちょっとね」

 

こいつ…!

優男のふりして、実は自分以外を見下す屑野郎だったか…!

しかもそれを笑顔をで言える辺り真性の奴だな。

 

それに怒ったアーシアがディオドラにビンタしようとするが……

 

 

ガシッ!!

 

 

それをアレンが止めていた。

 

「!? 放して下さい!アレン君!」

 

「…… こんな奴の為にアーシア先輩の綺麗な手を汚す必要なんか…… ねぇよっ!!!!」

 

そう言って、アレンの右ストレートがディオドラの顔面に炸裂した。

 

かなり振りかぶっていた事もあり、ディオドラは壁まで吹っ飛んだ。

 

しかし、殴られてもまだ、ディオドラは顔に笑顔を張り付けたままだった。

 

こいつ… 本当に何を考えてやがる…?

 

「人間ごときが…… 僕の邪魔をしないでくれるかな?」

 

「ハッ! 寝言は寝てから言いな!アーシア先輩に求婚しときながら、姉ちゃんばっか見ていた屑野郎が!」

 

「……… どういう事かしら?ディオドラ」

 

これには流石に部長も笑顔を消している。

本当にキレてるよコレ……

 

「…… 言いがかりは止めてくれるかな?」

 

「まだ朱乃さんや部長、ゼノヴィア先輩達をみていたなら分かる。オカルト研究部は美人の集まりだからな。けどてめえは徹底して姉ちゃんしか見て無かっただろうが!!」

 

「…… そんなに僕を悪者にしたいのなら、君達姉弟もレーティングゲームに出るといい。君達と赤龍帝を倒して、アーシアとの愛を証明してみせる」

 

…… 言っている事はそれっぽいんだがな……

ハッキリ言って、お前の評価は俺達の中じゃ最低だぞ? 例え勝ったとしてもアーシアが応えるとは思えないな。

 

そこで、アザゼル先生に連絡が入った。

 

「リアス、ディオドラ。ゲームの日取りが決まったぞ。五日後だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、俺はトライドロンで小猫と共に帰宅していた。

 

「……… 走介先輩」

 

「なんだ?小猫」

 

「ロマリー先輩、大丈夫でしょうか?」

 

…… 確かに、ロマリーは俺達の前では笑顔で居てくれているが、内心は相当不安なんだろう。

さっきも、ディオドラが居る間に僅かに震えていた。

 

「俺達に出来る事は、出来るだけあいつを支えてやることだ」

 

「…… はい」

 

静かになった…

空気が重すぎるな……

 

「…… なあ、小猫」

 

「?はい」

 

「ロマリーにも言ったんだけどさ。まだ、マリアに対する整理がキチンと出来て無くてさ…… 情けない話だけどな」

 

「はい、ロマリー先輩から聞いてます。大丈夫です、私達はずっと待ってます。走介先輩が、答えを出してくれるその時まで……」

 

「ありがとな、小猫」

 

「いいえ。…… 大好きです!先輩!」

 

ホント、マリアといいロマリーといい小猫といいアイシャさんといい、なんで俺なんかを好きで居てくれてるのか。

 

いつもお前達の存在に助けられてるよ、俺は。

 

「走介先輩前!」

 

「!?」

 

小猫の注意で前を見ると、一台のバイクが通せんぼしていた。

俺は慌ててブレーキを踏んでトライドロンを止めた。

 

一体誰だ!? 道のど真ん中でバイクを止めている馬鹿野郎は!!

 

答えは直ぐに分かった。

 

「!…… ライズ」

 

「暫くだな…… 神藤」

 

止めてあったバイクはライドチェイサー、当然そのバイクに乗る人間はたった一人、ライズ・マクスウェルしかいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「元気そうだな、ライズ」

 

「お前もな」

 

直ぐ脇にあった公園に移動して、俺達は向かい合った。

一体何をしに来たんだ?ライズは。

 

そんな事を考えていたら、ライズはブレイクガンナーを構えた。

 

「…… ここで決着を着ける気か」

 

「………」

 

黙りか…… 良いぜ!付き合ってやるよ!

 

「小猫…… 下がってろ」

 

「…… 無事でいて下さい」

 

そう言って、小猫は下がった。

 

その瞬間、ライズはブレイクガンナーの銃口に手を押し当て、俺はキーを捻って、シフトスピードを倒した。

 

「「変身!!」」

 

 

『DRIVE!!!! type SPEED!!!!』

 

『ブレイク…… アップ……』

 

 

俺はタイプスピードへと変身し、ライズは魔進チェイサーに変身した。

 

『ハアァァァァァアアッ!!!!』

 

『フウゥゥゥゥゥン!!!!』

 

 

バキッ!!

 

 

『グアッ!?』

 

な、何!? ライズの奴、学園で戦った時よりも強くなってやがる!?

 

『強化されているのか!? 気をつけろ走介!』

 

『…… こんなものか? ハートを退けた力はァッ!!』

 

ライズは更に重たい一撃を確実に俺に当ててくる。

 

『グハッ!! …… ハートだと? お前、ヴァーリのチームじゃないのか?』

 

『俺はヴァーリチーム兼ロイミュード派だ。コードネームはチェイスだが…… やはり本名がしっくりくる!』

 

 

『ブレイク…』

 

 

『グアァアァッ!!』

 

ブレイクガンナーによる一撃で、俺は後方に大きく吹き飛ばされてしまった。

 

ライズの奴、ハートと同等はあるんじゃないのか!?

 

『ハァ… ハァ… ベルトさん。デッドヒートを使うぜ』

 

『ああ、これは致し方無い。COME ON!デッドヒート!!』

 

ベルトさんの呼び掛けでシフトデッドヒートがやって来て、俺の手元に収まる。

 

『行くぜデッドヒート!』

 

デッドヒートのサイドカーを収納し、シフトスピードをシフトブレスから抜いて、デッドヒートを装填した。

 

 

『DRIVE!!!! type DEAD HEAT!!!!』

 

 

軽快なサウンドを掻き鳴らしながら、紅白の鎧が纏われ、右肩にDーHコウリンが着いてメーター計測が始まり、デッドヒートタイヤがたすき掛けされ、体から蒸気が溢れ出す。

 

『ハアァァァァァ!!!!』

 

『…… それがハートを退けた力か』

 

『そうだ!ひとっ走り付き合えよ!』

 

『元よりそのつもりだ!』

 

ライズはブレイクガンナーにスパイダーバイラルコアを装填した。

 

 

『チューン…… チェイサー…… スパイダー……』

 

 

ライズの右腕に、蜘蛛の意匠がある、大きな牙が装着され、俺に向かってくる。

 

『ガラディーン!!』

 

俺も、太陽の聖剣(エクスカリバーガラディーン)を呼び出して、ライズに突撃をかける。

 

『ウオォオォオォオォオッ!!!!』

 

『ハアァァァァァアアッ!!!!!!』

 

俺達の武器は、互いに同時に激突し、そして……

 

 

ドカァァァァァァァァァン!!!!!!

 

 

紅いエネルギーと、紫のエネルギーが辺りに炸裂した。

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