まあ走介はあんまり関わらなさそうですけどね!
然もありなん! まずは走介のジゴロシーンからどうぞ!
ついにゲーム当日が来てしまった。
対戦カードは勿論、リアス・グレモリー対ディオドラ・アスタロトだ。
……… ライズはディオドラに気をつけろって言ってたけど…… どう出てくるか……
「じゃあ皆、頑張れよ」
「ええ、勿論勝ってくるわ」
「あんな奴、俺がチャッチャと片付けてやるぜ!」
「アレン、あんまり調子に乗らないの」
「俺は観戦室で見てるからな…… 皆、気をつけろよ」
取り合えず出来る限りの忠告はした、後は皆次第だ。
俺は部室をあとにして、観戦室に向かった。
観戦室に入ると、四大魔王やアザゼル先生達グレゴリの面々、熾天使の人達、更にはその他大勢の神話系の重鎮達が集まっていた。
皆、俺が入ると一斉にこちらを見てくる。
やっぱり俺が仮面ライダーだからだろうか?
「走介様」
ふと、誰かに呼ばれて振り替えると、そこには……
「レイヴェル。お前もイッセー達のゲームを見に来たのか?」
「ええ、私はフェニックス家の令嬢ですから」
そこに立っていたのはレイヴェル・フェニックスだった。
確かに、フェニックス家は名家だからこう言う場には出席するだろう。
「あの…… 走介様。何時かの約束…… 覚えていらっしゃるでしょうか?」
すると急にレイヴェルはもじもじし出して、こちらを見てくる。
約束…… なんだっけ?
「もう…… これですわ!」
そう言ってレイヴェルは俺にバケットを差し出してくる。
その中に入っていたのは、チョコレートケーキだった。
「あー…… そういえばそんなこと言ってたな。ケーキがどうとか」
「え、ええ!約束しましたし!ケーキには自信がありますのよ!」
「サンキュー。じゃ、ゲームの観戦がてら、一緒に食うか?」
「い、一緒に!?」
な、何だよ? 急に顔真っ赤にして大声で……
「いやだってフォークあるし、そのつもりだったんじゃないのか?」
「それは…… その…… そうですけど……」
「ま、取り合えず味見だな」
俺はフォークを取ってケーキを食べた。
…… うん、美味しい。
チョコレートの甘味と苦味が上手く調和されていて、スポンジもふわふわだ。
「ど、どうでしょうか…?」
「旨いよ。俺、ケーキあんまり好きじゃないんだけどさ、これなら食べられそうだよ」
「そ、そうですか! ありがとうございます!」
俺に美味しいと言って貰えた事が余程嬉しかったのか、レイヴェルはパァッと明るい笑顔になった。
「それでは席に行きましょう!」
「ああ」
レイヴェルに連れられて、俺は席に着いた。
『そろそろ始まる頃だね』
「? あのー… 走介様? 今お話になりました?」
「ああ、レイヴェルには紹介してなかったな、俺の神器のベルトさんだ」
『初めましてレイヴェル嬢。クリム・スタインベルトだ。走介共々、よろしく頼むよ』
「あら、礼儀正しい方ですわね。レイヴェル・フェニックスですわ。以後、お見知りおきを」
レイヴェルにベルトさんの紹介を終えた後、俺の元に、北欧のオーディンのじっちゃんが現れた。
「ほっほっほ、久しいの走介。元気しとったか?」
「オーディンのじっちゃん!!」
じっちゃんとは、初めて出会った時に無礼講で良いと言われ、そう言う事なら遠慮なくと、じっちゃんと呼んでいる。
「久し振りだな。走介」
「お元気でしたか?走介君」
「ユーリさんにロスヴァイセさんも、じっちゃんの付き添いで?」
「そう言う事だ」
「す、凄い方とお知り合いなのですね。走介様」
「んー…… まあ、縁だね」
じっちゃんと挨拶を終えると、今度はアザゼル先生とサーゼクスさんにミカエルさんがやって来た。
「オーディン殿。遠路遥々ご苦労様です」
「道中、変化はありませんでしたか?」
「バラキエルも着いているんだ。そう簡単にやられるかよ」
「生意気な口を聞きおって… 若僧が」
な、なんか空気がピリピリしてるぜ……
これがトップクラスの実力者の力か?
「走介君」
「サーゼクスさん」
「インタビュー、聞かせてもらったよ。僕達にそんなつもりはなかったのに、そう言って貰えるのはとても嬉しい。ありがとう」
「よして下さいよ。自分が思ったとおりに言っただけですから」
「フフッ…… 変わらないな、君のそう言う所は」
「そうですか?」
「ああ」
和やかな空気になった所で、サーゼクスさんは真面目な顔になっていた。
「君も知っての通り、今回のゲームは何が起こるか分からない…… もしもの時は君にも手伝って貰う事になる……」
「分かってます」
「…… 済まない。身内の問題に巻き込んでしまって…」
「謝らないでくださいよ。これでも自分で望んでやっている事なんですから」
「…… ありがとう」
その時、ゲーム開始を告げるアナウンスが響いた。
〔まもなく、リアス・グレモリー様対ディオドラ・アスタロト様のレーティングゲームが開始されます〕
「…… それじゃ走介君。また」
「はい、また」
そう言ってサーゼクスさん達は戻っていった。
「……… 俺達も座るか?レイヴェル」
「そうですわね。ケーキも食べませんと」
俺達もまた、自分の席に戻った。
◇◆◇◆◇
…… 遂にやって来た。
ディオドラ・アスタロトとレーティングゲームをする日が……
ハッキリ言って奴は最初からいけ好かなかった。
それだけなら…… まだ許せただろう。
でも奴は…… ディオドラは絶対に許さない。
何故なら奴は―――――――― 姉ちゃん目当てで、ソウ兄さんの孤児院を襲撃しやがった犯人だからだ。
「アレン? 何してるの? そろそろ時間だよ?」
「ああ、今行くよ。姉ちゃん」
俺は魔方陣に乗って会場に移動する。
「姉ちゃん……」
「何?」
俺は姉ちゃんの手を握りしめて、絞り出す様に言った。
「俺が…… 俺が姉ちゃんを守るから…… だから、安心してくれ…… たとえ、ソウ兄さんの代わりだったとしても……」
「バカね。アレンの代わりなんて、何処にも居ないよ? 貴方は私のたった一人の家族なんだから……」
「姉ちゃん」
「それに、私だって戦えるわ。アレンにもソウ君にも守って貰う必要はありませ~ん♪」
そう言って笑顔で姉ちゃんは言った。
ホントは内心怖くて仕方ない癖に…… 昔っから姉ちゃんは俺に心配を掛ける事だけはしなかったな。
それが…… 一番心配だっていうのに……
そして、俺達はバトルフィールドへとたどり着いた。
「…… おかしいわね」
最初に異変に気がついたのは部長だった。
確かにおかしい、何時まで経ってもゲームが始まらない。
何があったんだろ?
すると、目の前に魔方陣が現れる。
いきなりディオドラか!?
そう思ったが……
「アスタロトの紋様じゃない!」
そう言ってユート先輩が剣を出現させると同時に、皆戦闘体制に入った。
「全部悪魔の魔方陣…… 記憶が確かなら……」
部長が何かを言おうとすると、魔方陣がどんどん増えて千を越える数の魔方陣が現れた。
「
!? ここで仕掛けて来やがったか!!
「偽りの魔王の血縁よ。ここで散ってもらおう」
旧魔王派ってことは、あれか?前に倒したカテレアって奴が所属していた奴か!
「キャッ!?」
「アーちゃん!? あっ……」
今の悲鳴はアーシア先輩と姉ちゃん!?
振り返るとそこに居たはずのアーシア先輩と姉ちゃんの姿が無くなっていた。
「イッセーさん!!」
声のする方へ皆が向くと、そこにはアーシア先輩と姉ちゃんを抱えたディオドラがいた。
姉ちゃん…… 気を失ってんのか!?
姉ちゃんはぐったりとして動いていなかった。
「やあ、リアス・グレモリー。そして赤龍帝に仮面ライダー。アーシア・アルジェントとロマリー・シュヘンベルグはいただくよ」
ふざけた事を!!!!
「アーシアとロマリーを離せクソ野郎!ゲームをするんじゃないのかよ!」
イッセー先輩の叫びに、ディオドラは醜い…… 本当に醜い笑みを浮かべた。
「バカじゃないの?ゲームなんてしないさ。君たちは
「あなた、テロリストと通じたの?最低だわ。しかもアーシアに求婚しておきながらロマリーにまで…… 万死に値する!」
「彼らと行動した方が僕の好きなことを好きなだけ出来そうだしね。それにロマリー・シュヘンベルグは前々から狙っていたんだ」
やっぱりそうか…… ディオドラ…… てめえって奴は!!!!
「ま、最期の足掻きをしてくれ。その間に僕は二人と契る。意味はわかるよね?」
「やらせると思ってんのかぁぁぁぁぁっ!!!!」
『シグナルバイク! ライダー! マッハ!』
俺は素早くマッハに変身してディオドラにゼンリンシューターで殴りかかった。
『てめえだけは…… ここで殺す!!』
「フン…… 人間風情が…… 触れないでくれ」
「アーシアは私の友だ!やらせない!」
ゼノヴィア先輩も、イッセー先輩のアスカロンを持って斬りかかるが、ディオドラの魔力の弾で体制を崩し、俺に激突する。
そして……
「イッセーさん!ゼノヴィアさん!アレンくん!イッ――――」
アーシア先輩と姉ちゃんは、ディオドラと共に消えた。
『クッ… クッソォォォォォォォォ!!!!!!』
俺は姉ちゃんを…… 守れなかった……