……… おかしい。
何時まで経ってもゲームが始まらない……
「変ですわね… ゲームが始まらないなんて…」
レイヴェルも不審に感じているらしく、指を顎に当てて困惑していた。
「こんなことあるのか?」
「運営の不手際でならあり得ますが…… 頻繁には起こらないですよ?」
ただの運営の不手際か? それならまだいいんだけど……
ロマリーじゃないが、嫌な予感がする。
その時。
『走介!結界だ!』
「何だって!?」
俺達がいた観戦室は、謎のエネルギーに包まれて隔離された。
「どうなっていますの!?」
「わかんねえ! でもこれは…!」
「
アザゼル先生がそう呟くと、あちこちに無数の魔方陣が現れ、悪魔が現れた。
「ごきげんよう、偽りの魔王。及びその他の神話体系の重鎮方」
「君たちは…… 旧魔王派かい?」
「堕落仕切った魔王達に罰を与えにきた! 如何に強大な力を持とうとこの数では相手になるまい。まずは…… そこの小娘からだ!」
そこまで言うと、旧魔王派の悪魔はレイヴェルに攻撃を仕掛けて来た。
「レイヴェル!!」
「キャッ!?」
俺は咄嗟にレイヴェルに飛び付いて攻撃を躱した。
「あ、ありがとうございます。走介様」
「気にすんな、女の子に怪我をさせたら仮面ライダーの名折れだ」
「何故下等な人間がここに!?」
あー…… そうだった。
こいつらは自分達以外の存在を平気で見下す奴だったな…… 全く反吐が出る。
「その下等な人間の力を見てみるか? 変身!!」
『DRIVE!!!! type SPEED!!!!』
俺は素早くドライブに変身して、悪魔に飛びかかった。
「仮面ライダーだと!?」
『そう言う事だ! ガラディーン!』
驚く悪魔を他所に、俺はガラディーンで切り裂き、魔方陣から現れた悪魔をガラディーンの炎で一掃した。
「HAHAHAHA!中々勇敢なガキじゃねえか!!」
「仮面ライダーの再来か…… あながち間違いではないのかもしれんの……」
な、なんかアロハシャツ着た陽気なオッサンとオーディンのじっちゃんが言ってるけど…… やっぱ先代がなんかしたのかな…?
「んん?なんかしたかって?そりゃお前、仮面ライダーは全ての神話に喧嘩売った挙げ句、期待外れって言って去って行った奴だぜ? 思う所が無い方が可笑しい」
こ、この人、俺の考えてる事を直接!?
もしかしてこの人……!
「おうよ!俺様は帝釈天って言うんだ!インドラって呼ばれてもいるぜ?」
「帝釈天って…… 確か中国の神様の…… 本当に?」
「本当にってどういう事だよ?」
「アロハシャツ着てる中国の神様なんて聞いた事ねぇよ……」
「HAHAHAHA!確かにな!そりゃそうだ!!」
そう言って帝釈天さんは豪快に笑う。
毎度毎度思うんだが、トップの人って皆軽くないか?
「走介様! また来ます!」
レイヴェルの叫びに振り返ると、再び魔方陣が現れていた。
しかも今度は、千を越えていた。
『クソ!! まだ来るのか!!』
「走介。ここは俺達に任せて、お前はリアス達の所に行け!」
『いや!? でも結界から出れないし、それに皆…!』
「おいおい。俺様達は人間のお前に心配されるほど弱くはねえぞ?」
「そうですよ走介君。それに、敵にアーシアさんとロマリーが囚われたようです」
何!? アーシアとロマリーが!?
クソ!? 俺が居ながら…… 止められなかったのかよ!
「走介、悔やむ前に行動せい。後悔ならいつでもできる。だが、今のお前に出来る事はなんじゃ?」
オーディンのじっちゃんが俺に問いかけてくる。
今の俺に出来る事…… それは…!
『あいつらを助けて、
「HAHAHAHA!いいね!思い切りのいい奴は嫌いじゃねえZE!先代の奴よりもシンプルでいい」
「ならば…… この結界をどうにかせねばな。どれ…」
そう言うとオーディンのじっちゃんは結界の解析を始めた。
「これは……
「マジかよ。オーディンでも壊せない結界とはな… 相当な使い手が向こうにいるようだな」
神様でも壊せない結界!? じゃあ、俺のタイプテクニックだったら……
『出来るだろうね…… 一時間掛ければ』
『そんな時間は無いだろ!』
「なら、俺がやろう」
すると、ユーリさんが結界の前に立つ。
『ユーリさんが!? 出来るんですか!?』
「ああ、俺とこいつなら……」
そう言うと、ユーリさんの手元に武器が現れる。
あれって… ゲームで言う所のガンブレードって奴だよな… あれがユーリさんの神器なのか?
「
『Schwarz Dragon Balance Breaker!!!!』
瞬間、ユーリさんの体を黒いドラゴンのオーラが包み込み、ユーリにイッセー達と似たような鎧が現れた。
『ユーリさんそれって!?』
『
全体像はやはりイッセー達とは余り変わらないが、兜と各所の細部、そして宝玉の色が黄色と、細かい所が違っていた。
『やはり君がガーランドの所有者だったのか』
『そういうこった。久し振りだな!クリムのオッサン!!』
『確認するまでも無く、君は元気だね。ガーランド』
この軽そうな声の主が
「これでキッチリ四天龍が揃っちまった訳だ…… 全く、今代は化け物しか居ないのか?」
アザゼル先生がそう愚痴ったが、確かにユーリさんのオーラは、他の三人とは別格だ。
言ってしまえばヴァーリよりも高いオーラの純度だった。
『無駄話は後だ。行くぞガーランド!!』
『応!この程度の結界で俺達は止められねえよ!』
ユーリさんは結界に向けて、切っ先を突き立てて結界に突撃した。
『オォォォォォォォォ!!!!』
『CrushCrushCrushCrushCrushCrushCrush!!!!!!』
切っ先が結界に突き刺さると、何時もの様に能力の発動音が鳴り響き、切っ先を中心に皹がドンドン広がって、最終的に結界が耐えきれず砕け散った。
『ス、スゲェ…!』
「
…… 覚悟はしていたけどやっぱりチートだ。
なんなんだよもう!! イッセーといいヴァーリといいロマリーといいユーリさんといい!!!!
チート祭りじゃねえか!! 先代よくこんなの相手に圧勝出来たな!!? 尊敬するよ!
「ほっほっほっ…… よくやったわユーリ」
「HAHAHAHA!!!! 相変わらず凄まじいな!四天龍は!!」
いやいや!? 笑い事!?
「では、未来ある者達の為にいくとするかの」
「ならオーディン。こいつをあいつらに渡してやってくれ」
「なんじゃこれ?」
「通信機だ。いいか、絶対渡せよ!」
そう言うとアザゼル先生は、さっさと戦場に向かった。
「全く若造が… 目上を使い走りにするとは…」
「まあまあオーディン様。必要な事なのですから」
ぶつくさ言うオーディンのじっちゃんをロスヴァイセさんが宥めている。
やっぱりこの人苦労人なんじゃ…
『どうするロセ。お前は来るか?』
「勿論です!オーディン様のお付きですし、それにユーリのパートナーですから」
『そうか…』
ロスヴァイセさんも着いてくるのか、
「走介様!」
『レイヴェル。お前は来ない方が良い』
「分かっています。ですが、これを…」
レイヴェルは俺に、フェニックスの家紋が入った小瓶を渡してきた。
「フェニックスの涙です。お使い下さい」
『! いいのか?これ貴重なんだろ?』
「元々渡そうと思っていた物ですから。ご武運を」
『ありがとう!レイヴェル』
レイヴェルは、治療の手伝いに行くのか、観戦室を出ていった。
「準備はいいかの?」
『はい』
「では、行くとしよう」
オーディンのじっちゃんを中心に魔方陣が展開され、俺達は、イッセー達の元に転移した。
FGOのコラボがキツすぎる……
教えてくれ… 俺は後何回、林檎を食べればいいんだ…
式は俺に何も言ってはくれない……
教えてくれ、五飛!!