ハイスクールD×D 加速する戦士   作:響く黒雲

84 / 95
これ調子に乗っちゃった感あるけど…… まあ大丈夫でしょう!(錯乱)


何故覇龍は発動したのか

さて…… 色々あったけど、なんとか無事にロマリーとアーシアを救い出す事が出来たな。

 

『大丈夫か?ロマリー』

 

「うん。大丈夫…… ソウ君大好き……」

 

本当、なんで俺なんかの為に泣いてくれるんだか…

一緒に居たら不幸になるのは、どちらかと言ったら俺の方なのに…

 

兎も角、これでディオドラも終わり…… !?

彼奴ら何やってんだ!!

 

見ると、ゼノヴィアとアレンが互いの武器をディオドラの首筋に当てていた。

 

『おい、止めろ!二人共!』

 

「何故だ?ここで殺しておいた方がいいだろう?いつまたアーシア達に近づくか分からないんだから」

 

『おいおい…… 冗談だろ!? こんな奴死んだってなんの問題もねぇだろ!!』

 

二人の言っていることは分かる…… 分かるけど!!

 

『駄目だ。今ディオドラを殺したら、お前達はきっと少し前の俺になる。そんなの黙って見ている訳には行かない』

 

『甘い… 甘いぜソウ兄さん!! ここで見逃したらそれこそ同じ事の繰り返しだ!ソウ兄さんだってこいつが憎いだろ!?』

 

『憎いさ。でも復讐は止めたんだ…… それが彼奴との約束だから…… それに、来るなら何度だって倒せばいい話だろ? なあ、イッセー』

 

「ああ…… 二度と家のアーシアに近づくな!! 今度こそ消滅させてやる!!」

 

ディオドラに拳を突き出しながらイッセーは叫ぶ。

恐怖が刻み込まれたディオドラは、ただ頷く事しか出来ていなかった。

 

それを見て、俺は変身を解いてロマリーを降ろした。

ロマリーはそのままアレンの手を取って宥め始める。

 

「私は大丈夫だから。帰ろう?アレン」

 

『…… ああ、帰ろう!! 姉ちゃん!!』

 

アレンも変身を解除して、ロマリーに泣きながら抱きついていた。

 

良かった…… 皆無事で……

 

「さっ、帰りましょう。そろそろテロリストも鎮圧されている頃でしょうし」

 

「帰ろう、アーシア。俺達の家に」

 

「はい!あっ、少し待って下さい」

 

そう言って、アーシアは祈りを捧げ始めた。

ったく、もの好きだなアーシアは。

 

「何をお祈りしたんだ?」

 

「えへへ、内緒です!」

 

そう言って可愛く舌を出して笑うアーシア。

 

本当に良かった…… あれは!?

不味い!アーシアは気づいて居ない!!

 

「ソウ君?」

 

「どうしたんだよ?ソウ兄さん」

 

心配する二人を他所に、俺はアーシアに向かって駆け出した。

 

間に合えぇぇぇぇぇぇっ!!!!

 

アーシアの手を掴んで引っ張ろうとした瞬間、俺とアーシアは…… 光に飲み込まれた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

僕――― 木場祐斗は、目の前で起こった事が理解出来なかった。

 

何が…… 起きたんだ?

いきなり走介君がアーシアさんに向かって走り出したと思ったら、二人共光に飲み込まれて…… 消えた?

 

「ふむ… 気まぐれで攻撃したが… まさか仮面ライダーまで始末出来るとはな」

 

そして、上から見覚えの無い男性が降りてくる。

 

「…… 誰?」

 

「お初にお目にかかる。魔王の妹よ。私は魔王ベルゼブブの血を引くシャルバ・ベルゼブブだ」

 

部長がその男性に訊くと、男性はベルゼブブを名乗った。

 

こんな時に旧魔王の末裔だなんて!?

 

「シャルバ!! 助けてくれ! 僕達が力を合わせればこんな奴等――――」

 

しかし、ディオドラは最後まで言い終わる事はなかった。

シャルバがディオドラを消滅させてしまったからだ。

 

「偽りの魔王の血統の者と手を組む訳が無いだろう」

 

なんて奴だ…… 仲間だったんじゃないのか!?

 

「…… 貴方達だったのね? 最近、各家の当主達が、次々不審死を遂げていたいたのは」

 

「如何にも、差し当たってはサーゼクスの妹君。貴公にも死んでいただく。理由は分かっているだろう?」

 

「現魔王への復讐…… 分かりやすくて反吐がでるわ。直接勝負を挑む訳でも無く、その周りから殺すなんて…… 悪魔としての誇りはあるのかしら?」

 

部長のその言葉にシャルバは激昂する。

 

「黙れ! 偽りの魔王の妹よ!堕落仕切った貴様らを殺せればそれで良いのだ!!」

 

「外道め…! アーシアと走介を殺した罪…… 万死に値するわ!!」

 

部長は瞳に涙を貯めながら、滅びの魔力を迸らせる。

それを合図に僕達も戦闘体制に入った。

 

「アーシア?」

 

不意に、イッセー君が呟く。

 

「何処に行ったんだよ? 隠れてないて出てこいよ。一緒に帰るんだろ? 母さんと父さんが待ってる家に…」

 

「嘘…… 嘘だよね? また何時ものドッキリでしょ?ソウ君… 昔からいたずらっ子だったもん……」

 

「――― ッ!! イッセー!!」

 

「姉、ちゃん……… てめえ!!」

 

おぼつかない足取りでふらふらとさ迷い歩くイッセー君と、未だ起こった事を理解出来ていないロマリーさん。

 

僕達はこの二人を見ていられなかった。

 

「……… さない、許さないぞ!! アーシアと走介を返せ!!」

 

ゼノヴィアがデュランダルのオーラを全力で放ちながらシャルバに斬りかかる。

 

「無駄だ」

 

しかし、シャルバによって軽くあしらわれてしまった。

 

「友達なんだ……!私の…… 優しい友達なんだ……。誰よりも優しいかったんだ……ッ!! どうして……ッ!!」

 

悔しげに、そしてまだ諦めていないようにデュランダルを求めるゼノヴィア。

 

そして、シャルバは僕らを嘲笑う様に言い放った。

 

「そこの下劣な転生悪魔と汚物同然のドラゴンよ。全くもってリアス・グレモリーの趣味は悪い。そこの赤と青の汚物、あの娘と仮面ライダーは次元の彼方に消えた。既にその身も消失しているだろう。――― 死んだ、と言うことだ」

 

その言葉を聞いて、イッセー君とロマリーさんはシャルバを捉えた。

そして、僕達は直ぐに二人の異変に気がついた。

 

『リアス・グレモリー。今すぐここを離れろ』

 

『アレン。今すぐ皆を連れて離れなさい』

 

すると、イッセー君達のドラゴン。

ドライグとアルテミシアが僕達に向けて警告した。

 

それを切っ掛けに、二人の体から赤と青のオーラが立ち上ぼり始めた。

 

『そこの悪魔、シャルバとか言ったか?』

 

『全く…… 貴方は馬鹿ね』

 

『貴様は選択を――――』

 

『『間違えた』』

 

二匹のドラゴンの声が、何故か二人の口から発せられたその時、二人は禁手の鎧を身に纏い、怨恨の籠った呪文を唱え始めた。

 

 

『我、目覚めるは――――』

 

〈始まったよ〉 〈始まってしまうね〉

 

『覇の理を神より奪いし四天龍なり―――』

 

〈何時だってそうでした〉〈何時だってそうだった〉

 

『無限を嗤い、夢幻を憂う―――』

 

〈世界が求めるのは〉〈世界が否定するのは〉

 

『我、赤き龍の覇王と成りて―――』

 

〈何時だって力でした〉〈何時だって愛だった〉

 

『『『『汝を紅蓮の煉獄に沈めよう――』』』』

 

 

 

 

『我、目覚めるは――』

 

〈やるのか〉〈やってしまうんだね〉

 

『覇の理を神より削りし四天龍なり――』

 

〈また繰り返す〉〈ああ、また巻き戻る〉

 

『無限を挫き、夢幻を憎む――』

 

〈齎されるのは〉〈顕すのは〉

 

『我、青き龍の覇流を手にし―――』

 

〈破滅だけです〉〈絶望のみだ〉

 

『『『『汝に深淵の蒼嵐を与えよう――』』』』

 

《貴様らは何度でも滅びを選択するのだな!!!!!!》

 

イッセー君達の鎧の宝玉各部が光輝き、絶叫に近い声が、老若男女入り乱れて発声される!

 

 

『『Juggernaut Drive!!!!!!!!!!!』』

 

 

イッセー君達の周囲が弾け飛んで、壁が、床が、柱が天井が、その全てが破壊されて神殿は原型を留める事が出来なくなった。

 

イッセー君の鎧が放つ血の様に赤いオーラと、ロマリーさんの鎧が放つ、限りなく黒に近い青いオーラによって。

 

鎧も禍々しく変形していて、どう見ても小型のドラゴンだった。

ただ、まだロマリーさんの方が完成されていて、イッセー君のは不完成という印象を受けた。

 

『『グウヴヴゥ…… グキュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!』』

 

そして二人とも、完全にドラゴンと同じ叫びを上げて、四つん這いになり、翼を広げる。

 

……… 僕達は、これからどうなってしまうんだろう…… 走介君……

 

この場に居ない親友に、僕は心の中で問いかける事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

「…… ん」

 

目が覚めると、俺は見知らぬ空間で浮かんでいた。

 

「ここは…… 何処だ?」

 

本当に何処だここ、上下左右の感覚が全く分からない。

はっきり言って気持ち悪い。

 

『ここは次元の狭間、私の故郷でもある』

 

「ベルトさん」

 

そんなことを考えていたら、ベルトさんが話しかけてきた。

 

良かった、無事だったんだな。

 

「ここが、ベルトさんが生まれた場所なのか?」

 

『ああ、何も無い所だがね』

 

…… 確かになんにも無いな…… 上下左右が分からないだけに余計に気味が悪い。

 

「…… そうだ、アーシアは?」

 

『分からない。気がついた時には我々だけだった』

 

アーシア…… 無事だと良いんだが……

 

「…… これからどうするか」

 

『そうだね。今の私達に、次元の狭間を越える手段は無い。せめて、その能力だけでも私に残っていれば良かったんだが……』

 

そこはまあ、仕方がないだろう。

一応俺の為でもあるんだし、咎めはしない。

けど…… 本当にどうするか……

 

その時だった。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!

 

 

上下左右の無い筈の次元の狭間が揺れた。

 

「な、なんだぁ!?」

 

『ほう…… 彼女か……』

 

突然の揺れにパニックになる俺だったが、ベルトさんは、何かを悟った様だった。

 

『喜べ走介。彼女が導いてくれるそうだ』

 

「彼女? それって一体……」

 

すると、彼方から巨大な白いドラゴンが現れて、俺達を通りすがると同時に頭に乗せた。

 

「う、うわぁっ!? な、なんだこのドラゴンは!?」

 

『久しぶりだね! 元気だったか?グレートホワイト!!』

 

《お久しぶりです、お父様。私は元気ですよ》

 

「グレートホワイト!?」

 

そ、それって確か、ムゲンの間でご先祖様が言ってたドラゴンじゃ!!

 

《我らが千年の友よ。何故ここを訪れたのか、今は問いません。ですが少し私に…… いえ、私達に付き合って頂きます》

 

そう言って、グレートホワイトは俺を乗せて次元の狭間を泳ぐように飛ぶ。

 

なんだかサッパリだけど、大丈夫かなぁ……

 

俺は、胸に一抹の不安を抱えたまま、グレートホワイトに連れ去られていった。




メインイベントを前にまさかの走介離脱。

それによりロマリーも覇龍発動。

ちゃんと青龍君の呪文出来てたかな?

覇龍二体を相手にしなきゃいけないシャルバにはもう絶望しかねぇ!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。