大体二週間でしょうか?
お待たせしました!
遂に新章、放課後のラグナロク type FORMULA
始まります!
神器使い達の不可解な行動とは
冥界中を震撼させたディオドラ・アスタロトの裏切りと、
俺達オカルト研究部は、何時もと変わらない日常に戻り始めていた。
けど、イッセーは不完全な状態で
今現在、イッセーの生命力復活の目処は建っていない。
このままだとイッセーは百年程しか生きていられないとまで言われている。
正直、人間の俺には百年でも相当生きていると思うけど…… 人外にとっては余命一年と言われているようなものなんだろう。
それでも世界は動き続ける。
俺達の状況なんてお構い無しに、近頃頻繁に不可解な出来事が、各地で起こっている。
今だってそうだ……
「我ら英雄派の計画に貴様は邪魔だ。消えて貰う!! 仮面ライダー!!」
『お断りだ!』
俺達の前に、
『ベルトさん。コイツらも……』
『ああ、人間だ。人外では無い』
「我々を人外等と一緒にしないでもらおうか!」
神器使いは、俺目掛けて緑色の光の矢を放つ。
狙いは正確でも、戦闘は素人みたいだな。
簡単に避けられる。
『フッ!!』
俺は光の矢を掴んで投げ返した。
「バカな!? グアッ!!」
俺の投げ返した光の矢は、神器使いの太股を貫き、神器使いはその場で踞る。
俺はそんな奴に近づき、降服を求める。
『同じ人間なんだ。手を引いてくれるなら命は取らない。大人しく投降してくれ』
奴等は人間なんだ、出来ることなら手荒な真似はしたくない。
しかし奴はそんな俺の思いを裏切る様に、抵抗した。
「ふざ…… けるなよっ!! 誰が悪魔なんかに…! 悪魔に協力する奴なんかに投降するかっ!!」
奴は再び光の矢を俺に放つが、足の痛みのせいか狙いが外れ、俺の腕をかする。
『そうか…… なら眠ってくれ!』
俺は神器使いの腹を強く殴り付け、神器使いを気絶させた。
『…… ごめん』
『Nice Drive!今回もスマートに決められたな、走介』
『あんまり嬉しくは無いな。…… 皮肉だよ。同じ人間であるコイツらと戦わなきゃいけないんだからな』
地面に倒れて気絶している神器使いを見つめながら、俺はドライブの変身を解いた。
「走介!そっちはどう?」
「大丈夫です。今終わりました」
すると、他の神器使いと戦っていたオカルト研究部の皆がやって来た。
「…… 怪我はありませんでしたか、走介先輩」
「ああ、俺は大丈夫だよ、小猫。そっちはどうだ、イッセー」
「こっちも問題ないぜ」
この前の事件以来、調子が上がりきらないイッセーが心配だったが…… 今のところは問題なさそうだな。
「それにしても…… 今回の敵は変なんだよ。走介君」
「変?何がどう変なんだ?」
「イッセー先輩が殴ったらいきなり苦しみだして何処かに転移していったんですぅ~」
苦しんだ後に転移?それって……
「ええ、アザゼルが言っていた最近の
『
ベルトさんの答えに、部長は静かに頷く。
厄介だな…… ただでさえ相手の戦力がぶっ壊ればかりなのに、その上
これから、戦いはどんどん激しくなっていくって事か……
「走介…… ごめんなさい。本当なら貴方に戦ってもらうなんて以ての外なのに…」
「気にしないでくださいよ!俺はやりたくてやっているんですから。それに、奴等がやっている事は平穏とは程遠いですし……」
部長には悪いが、俺は友達や大切な人を守りたいんだ。
それを傷つけ様とする奴がいるなら、俺は誰とだって戦ってやるさ。
それが、同じ人間だとしても……
「あのー、一つ気になった事があるんですが」
「何かしら?イリナさん」
気になった事?一体なんだろう。
「この一連の
「実験?」
「今、世界各地で、それぞれの勢力の重要拠点に次々と神器使いが襲撃しています。そして、変化があると直ぐに退却していく不可解な行動も取ってます」
実験…… なるほど…… 確かにそう言う見方も出来る。
前に襲ってきた奴等は、俺達の戦力を分析しようとしてきた奴もいた。
俺は前にアイシャさんの件で痛い目に逢っているので、普段の戦いではタイプスピードしか使わないという癖も着いてきている。
そして、その不可解な行動は……
『十中八九、
「…… 劇的な変化」
小猫も丁度同じ考えをしたらしく、ぼそりと呟き、全員の顔が強張る。
「で、でもよ! 俺達と戦ったってだけで
イッセー、俺もそう思いたいが、この駒王町は条件が整い過ぎている。
『イッセー、君も知っての通りここには滅びの魔力を持つリアスを始め、赤龍帝、雷光使い、聖魔剣、聖剣デュランダルにアスカロンとガラディーン、時間を停止するヴァンパイア、仙術使いの猫又、優秀な回復要員、そして仮面ライダー…… 人間である彼らから見れば、私達は尋常じゃない戦闘体験なのだよ』
「俺達は経験値稼ぎのレア敵かよ!?」
イッセー、俺もそう思う。
的確なツッコミをありがとう。
『更に条件が合えば、ここに青龍君ともう一人の仮面ライダーもやって来る』
「ボーナスステージまで完備かよ……」
ああ、俺もそう思った。
今日は気が合うな、イッセー。
「やり方としては強引で雑とも言えますね」
木場の言葉にイリナが続く。
「どれだけ死んでも
「どちらにせよ、これ以上はアザゼルに聞いてみましょう。あちらも何かしらは感じ取っていると思うし」
部長のこの言葉で、俺達は現場から離れた。
帰り道、俺は夜道を一人で歩く。
小猫はイッセーの治療の為にイッセーの家に行った。
しばらくは帰って来ないと思う。
「にしても、世界中で神器使いが暴れてるなんて…… 一体何が起ころうとしてるんだ?」
『判断材料が足りなさ過ぎるが…… 我々の知らない所で、何か大きな物が動こうとしているのかもしれないね』
大きな物か…… 一体それな何なのかは分からない。
でも、それが皆に危害を加えるなら…… 俺は……
「まーたそんな深刻そうな顔して、人生勿体無いぞ♪」
その時、不意に誰かの声がする。
「誰だ!」
俺は周りをキョロキョロと見回すが誰も居ない。
「どこ見てるの?こっちよ」
背後に誰かが立つ気配を感じ、振り返ると、顔の前に相手の武器が突きつけられていた。
その武器は、宝石が散りばめられた金色の拳銃だった。
「おっそーい、私がその気だったら走介君死んでいたわよ?」
「ア、アイシャさん……」
その
「ん~♡ 会いたかったー!走介君!」
「んぐっ!? んー!んー!」
俺が彼女を認識すると、アイシャさんは早速その豊満な胸に俺の顔を埋めて抱き着いてきた。
「えへへ、久しぶりね走介君」
「殺す気ですか!!!??」
何とか解放されると、屈託の無い笑顔を向けるアイシャさん。
何しに来たんだ?この人。
「どうだった? 私達のお仲間は?」
やっぱりその事か…… この人、どっかで見てたな…
「お仲間って、他人事みたいに言うんですね」
「うん…… だって、私英雄派、嫌いだもん…」
英雄派は嫌い? ならなんで所属してんだ?この人。
「彼処には、リーダーに心酔している人か、もしくは英雄なのか疑いたくなる人しか居ないもの…」
そう語るアイシャさんは何処か寂しげだった。
「アイシャさん…… なら、英雄派を抜けてくださいよ。居たくも無い所に居たってしょうがないじゃないですか」
「……… 走介君」
「俺、アイシャさんとは戦いたく無いです。アイシャさんにある優しさを知っているから…… アイシャさんも俺にとって大切な人だから―― んっ!?」
アイシャさんは、いつの間にか俺の目の前にいて、キスしてきた。
最近キスされる回数が多くなった俺は、驚きはしたが、その行為を受け入れていた。
「ちゅっ…… ありがとう走介君。でも、今の私には彼処しか居場所がないから……」
「アイシャさん……」
そう言うと、またアイシャさんは悲しげな顔をしたが、次の瞬間には真剣な顔になっていた。
「いい?走介君。よく聞いて。近いうちに、アース神族の間で何かが起こるわ」
「アース神族…… それってオーディンのじっちゃんの所の?一体何が起こるんです?」
「それは分からないわ。けどこれだけは覚えておいて、北欧は私達の襲撃で今は相当気が立っているわ。この状況で、どの神が行動を起こすか分からない。だから十分に気をつけてね」
アイシャさんの言葉には、騙そうとする意思が微塵も感じられなかった。
けど、もしそれが本当だとして、アイシャさんはなんで俺を助ける?
「どうして俺を?」
「さっき走介君が言ったじゃない。私も走介君とは戦いたくないし、死んでほしくもない。けど私達は敵同士、だからせめて…… ね?」
それって…… アイシャさんは相当危ない橋を渡っているんじゃ…!?
「怪盗は狙った獲物は逃さない。だから必ず、貴方を手に入れて見せるわ、走介君!――
最後に小さく何かを呟いて、アイシャさんは闇に消えていった。
「北欧の神か…… ベルトさんはなんか分かるか?」
『まだなんとも言えないな。アイーシャ・ルパンも正確な事は掴んで無かったみたいだしね』
「じっちゃん…… 大丈夫かな……」
俺は、オーディンのじっちゃん達の近況に思い馳せながら帰路に就いた。
久しぶりに登場したアイシャさん。実に一章ぶりです。
そして意外な事実、アイシャさんは英雄派嫌い。
この事が、後の物語に影響してきます。
では、次回もお楽しみに!