NERV航空隊隊長綾波   作:浩介

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コラボ記念 異世界からの来訪者

SEELEとの決戦が終結して数か月

今日も綾波家は平穏な朝を迎えていた。

家主であるコウスケはのんびりとテレビを見ていた。

「今日も変わらず世界は回るか………いいことだな。」

そんな暢気なことを呟きながらテレビを見ているなんて光景は綾波家の一員以外知らない。

最もそれを見たからと言って咎めるものなど誰もいない。

使徒と呼ばれる巨大生物との壮烈な戦争に勝ち残った今、NERVをどうするかなどの問題があるがそんなことはコウスケにとってNERVの存続だけ何とかなればどうでもいいのだ。

今のコウスケには国連軍からのスカウトがたびたび来るものの、そのすべてを断っている。

コウスケはもう国連軍に戻るつもりなどないし、生活の基盤が第三新東京市に完全にできているからである。

それにそんなことをすれば必ず騒ぎが起こるだろうし、場合によってはそれだけで人類滅亡なんてこともありうるのである。

人類の命運とイコールになっているコウスケはNERVに登庁する前にまったりとしていた。

「コウスケ? 準備できたわよ。」

そんな声が聞こえた方向からリリスが現れた。

「それじゃ、行くか。」

コウスケはテレビの電源を落とし、玄関へと向かった。

そんなコウスケの横にはリリスがぴったりとくっついている。

綾波家にリリスが来てからこのような光景はもはや当たり前となっていた。

こんなことになるとはNERVに来た当初は考えもできなかった。

今ではこんな日常が少しでも続いてくれればいいし、その努力を惜しむべきではないと考えている彼らである。

・・・

 

「今日は多いな。」

コウスケは自分のデスクにつまれている書類たちを見ながらつぶやいた。

「そうね。でも、大丈夫よ。」

そう言うリリスにコウスケは自然と微笑んでいた。

リリスがここに来た当初は全く戦力にならなかったのだが、リリスの努力のかいもあって今ではコウスケを十分にサポートできるようになっている。

ひらがなも書けなかったことを考えれば、かなりの進歩である。

「そうだな。とっとと片づけるか。」

そう言うとコウスケはいつもの仕事に取り掛かる。

コウスケの仕事ぶりはいたく真面目であり、些細なミスなどをかなり正確に見つけ出す。

無論、それで厳しく注意などはしないがあまりにもひどい場合は呼び出したりなんかもする。

それは冬月クラスの説教などと呼ばれており、一般職員はおろか上級職員にも恐れられていることだったりする。

そのため次期NERV副司令は綾波コウスケであるなんて言う冗談がNERV職員の中では飛び交っている。

「………リリス、この書類と関係あるものがあったよな?」

「え~と……これね。あと、これも関係ありそうだけど……」

「そうだな……それはそっちで預かっててくれ。」

このように基本的にはコウスケとリリスの二人で仕事に取り掛かっている。

仕事中のコウスケは少し目つきが鋭くなる。

NERVの職員たちはそんなコウスケの姿しか知らない。

一方、レイやカヲルたちはぼーとしている姿をよく見かける。

コウスケのそんな二つの顔を平均的に見ているのはリリス以外にいない。

ちなみにリリスの評価は「いつ見ても見飽きない顔」だそうだ。

「そう言えば、カヲルのテストは午後からだったな。」

「ええ、行くんでしょ?」

「まあ、あいつが帰ってくるまで俺が預かっているからな。」

コウスケがあいつと言った時にリリスの顔が若干曇った。

「……たのむから、あいつが帰ってきた時に喧嘩なんてするなよ?」

「……わかってるわ。」

リリスが顔を曇らせる相手が誰なのかはここでは追及しない。

ただ、言えることはリリスがその相手と喧嘩すればNERVの総力を挙げて止めなければならないとだけ言っておく。

リリスにとってはライバルとも言える相手なのだから……

そういう意味では綾波コウスケは世界の中で要注意人物と言っても過言ではない。

「さて、少し早いが昼食にでもするか。」

そう言うとコウスケは一つの弁当箱を取り出す。

コウスケたちは昼食を自分の執務室でとるようにしている。

本人たちは全くそんな風に考えていないのだが、周りの職員たちには神聖不可侵なるリア充フィールドなどと呼ばれており、コウスケたちが昼食をとる時間を誰も邪魔しないようにしているらしい。

コウスケたちが昼食をとり始めるとMAGIが察知し、全職員にそれを知らせるとのことだが真偽は定かではない。

とにかくコウスケはNERVに来る前には考えられなかった平穏な生活を送っていた。

・・・

 

リリスとの昼食を終えたコウスケは暫く雑務をこなした後、EVAの起動実験棟の管制室にいた。

「赤木、どうだ?」

「渚君は相変わらず好調みたいね。」

とリツコはモニターを見ながら言う。

モニターには各計測器から送られてくるデータとプラグ内の様子が映し出されている。

黒いプラグスーツを着ているカヲルは目を閉じていて神経をテストに集中させていた。

「抑止力としてのEVAか……」

「早く解体処分したいところだけど、SEELEの残党が残っている今は無理ね。」

それを聞いたコウスケは少し難しい顔をした。

「別にSEELEだけじゃないさ。今やEVAの技術の一部は世界に知れ渡っているからな。」

「あなたの親友も大変なことをしてくれたわよね。」

「しょうがないさ。あの時はな……」

そう言うとコウスケはため息をついた後に首を横に振った。

「とにかく何事も起きなければそれで良し。」

そこまで言ってコウスケはカヲルが映し出されているモニターを見た。

「カヲル……」

と呼びかけると突然カヲルがはっと目を見開いた。

「なんだ? カヲル、どうしたんだ?」

『ルシファー、さっきとてつもない強さのATフィールドを感知した。おそらく使徒だと思われるが………』

そこまで言ってカヲルは不思議そうに顔を顰めていた。

「何か変なのか?」

『これは………リリスと似ている………だが、何か違う………しかもすぐに消えた………』

「なんだと!? どういうことだ……まだ使徒が来るのか!?」

「もう使徒は来ないはずよ! ありえないわ!」

カヲルの使徒という言葉にリツコやコウスケはさすがに動揺した。

使徒との戦争は既に集結しているはずなのだ。

だが、カヲルがそんな嘘を言うはずもない。

そのため二人は混乱していた。

「………すぐにその反応があった場所を調査するぞ!」

そう言うが否やコウスケは管制室を急いで後にした。

・・・

 

「それじゃ、リリスも感知したんだな?」

自分の執務室に戻ったコウスケはリリスにそう聞いた。

「ええ……ただ、少しおかしいのよ。」

「おかしい?」

「なんていうのかしら……リリンとあまり変わらないのよ。」

リリスの言葉を聞いたコウスケは少し考え込んだ。

「……つまるところ、人であることには違いないんだな?」

「でもね、いきなり現れたのよ。」

「人がいきなりね………」

そう言われてコウスケはますます考えが整理できなくなっていた。

「本当にいきなり現れたのよ。」

「……心配するな。お前さんがそんな嘘を言うなんて思ってないから。」

「えへへ、ありがとう。」

とリリスははにかんでいたが、途端にコウスケにジト目を向けた。

「でも、コウスケは嘘をついて私を騙してたのよね。」

そう言われたコウスケはすぐに何を言っているのかを理解することができた。

「まだ、あのことを根に持ってるのか?」

「当たり前よ。私はずっとコウノトリが来ることを信じて待ってたのに……」

「だから、それは悪かった。」

「別にいいわ。」

そう言ってリリスはコウスケに視線を向けた。

コウスケにはその視線に含まれているものを正確に把握している。

つまるところ

早く子供が欲しい

ということだ。

「そ、それよりも、そろそろ着く頃だろう。」

「あ、逃げた。」

コウスケのこのような姿は今のところリリス以外知らない。

もし、リリス以外の人物が目撃すればこう言われるだろう。

「ヘタレ」

それはともかく、コウスケは無線を操作し始めた。

「剣崎、指定のポイントについたか?」

『こちら剣崎。現在、指定ポイント付近を捜索中。誰かがいた痕跡を発見。』

「数は特定できるか?」

『大凡4名と思われる。痕跡に尻餅でも付いたような細工がされていて正確な人数は特定できない。』

「………相手はプロだな。」

『それ以外に痕跡が見つからないことからプロだと判断できる。』

それを聞いたコウスケは暫く考え込んだ。

「………ここに来るな。」

『こっちもかなりの確率でNERVに侵入する部隊だと推測している。』

「わかった。すぐに帰投してくれ。」

コウスケが無線を切るとすぐにリリスが声をかけた。

「敵なの?」

「わからない。敵でないならいいんだが……」

そこまで言いかけた時にコウスケの携帯電話が鳴り響いた。

「ん? レイ?」

相手はコウスケの娘である綾波レイであった。

「もしもし、どうした?」

『特務一尉、市内で怪しい4人組を発見しました。』

「怪しい4人組?」

『碇君とアスカで追跡したのですが、巻かれました。』

「追跡って……お前らな………まあいい、その4人組がどこに向かったかわかるか?」

『方角的にNERV本部だと思われます。』

「わかった。お前たちは本部に来てくれ。」

コウスケは携帯電話を切るとリリスに視線を向けた。

「俺たちも発令所に行くぞ。」

・・・

 

コウスケたちが発令所に行くといつもの通りにオペレーターたちが仕事をしていた。

「綾波特務一尉、どうしたのですか?」

中央の席に座っている日向マコトが言う。

「日向三尉、メインモニターに監視カメラの映像を映してくれ。」

「どうしたんですか? 何か気になることでも………」

「侵入者だ。」

コウスケの言葉に一同の顔に緊張が走った。

日向はコウスケの言うとおりにメインモニターにすべての監視カメラの映像を映し出していた。

青葉はすぐさまに総司令執務室とミサトに連絡を入れる。

伊吹はMAGIのチェックを行い、異常がないかを確かめている。

「それと零課課長の権限で第一種警戒態勢を発令する。」

『総員、第一種警戒態勢! 繰り返す、総員、第一種警戒態勢!』

『MAGIと外部端末の接続を解除完了!』

『メイン通路の隔壁、閉鎖完了!』

『警備、防衛部隊ともに配置完了!』

「NERV本部、警戒態勢に移行完了しました。」

日向の報告とともに発令所の上段にゲンドウと冬月が現れた。

「状況は?」

「NERV本部に侵入者ありとのことです。」

「それは本当か?」

冬月の顔は少し驚いていた。

「はい。カヲルとリリスが察知し、レイ、アスカ、シンジの三人が市内にて怪しい人物を見たとのことです。」

「わかった。綾波特務一尉、任せる。」

ゲンドウが言い終わるとミサトとリツコが発令所に駆け込んできた。

「状況は日向君から聞いたわ。今はどうなの?」

「特に何も変化はなしだ。」

「そう……とにかく警戒は怠らないでね。」

そしてミサトはモニターを見つめ始めた。

刻一刻と時は過ぎていく。

「……変化なし。」

「こちらも異常ありません。」

「どういうことだ? 狙いはここじゃないのか?」

発令所のメインモニターにはなんら異常はなく、また上がってくる報告にも何ら異常はなしだけであった。

(変化なし……どういうことだ?)

このまま何も起きないのではないか

そんな風に皆が考え始めた時、リリスが一つのモニターに注目していた。

「どうしたんだ?」

「………いるわ。それも4人。」

コウスケははっとなりリリスが見ているモニターに注目した。

だが、通路以外何も映し出されていなかった。

「……葛城、お前には見えるか?」

「………ダメ。」

「私にも見えないわ。」

ミサトに続いてリツコまで言う。

「私には感じるの。……リリンのようで少し違う4人だわ。」

リリスはいたく真面目に言っていた。

「わかった。その場所まで行ってみよう。」

「待って! 二手に分かれたわ。」

リリスは目を瞑った。

「……一人は……私たちの執務室に向かっているみたい。」

「意外とやりますね。」

リリスの言葉を聞いた日向がそのように呟いた。

「不味いわね。」

「ええ、コウスケ君の部屋ってMAGIに直接アクセスできるどころか、すべての情報が集まってるって言ってもいいからね。」

「………相当の腕前みたいだな。」

そう言うとコウスケは胸からグロック17を取り出した。

「取りあえず俺は執務室に向かう。もう片方は……」

「私が行くわ。」

とリリスが言う。

「……無茶はするなよ。」

「大丈夫よ。それより、コウスケも気をつけてね。」

「ああ。零課の第二班と四班はリリスに続け。残りは俺について来い。」

・・・

 

「にゃ~、いったいどうなってるにゃ。」

「こっちの姿は見えてないんじゃないの?」

「どないなっとるんや!」

NERVに侵入した真希波・マリ・イラストリアス、鈴原トウジ、天田里奈は焦っていた。

向こうからは姿が見えないはずなのに何故か正確に追撃してくるのだ。

しかも完全武装した集団である。

この集団は無論、作戦局零課のメンバーである。

「うわっ、前からもくるじゃん。」

「そやかてこの人数相手は分が悪すぎるわ。」

「こっちならいけそうだよ。」

もう何度こんなやり取りをしているのかもわからない。

取りあえず何とか囲まれずに逃げてはいるが、このままではいずれ捕まる。

それがわかるからこそ焦りもするのだ。

「さすがに疲れてきたよ……」

「そやかて次々湧いて出てくるさかい、どうもならへんで。」

この状況をどうやって打開すべきなのか

そう考えているうちにマリがふと気が付いた。

「ん? 偽装されてる……ここなら隠れられそう。こっちに入るよ!」

そうして三人は偽装された隠し部屋に入っていった。

少しして部屋の扉の前に吹雪シンゴと剣崎キョウヤが現れた。

「作戦完了ですね。」

「そうだな。まさか、こんな手を使うなんて驚いたぜ。」

「私たちは相手の姿が見えない。でも、位置は特定できている。だったら面で押してしまえばいい。」

「さすがはリリス……あいつの妻と言うのは伊達じゃないな。」

・・・

 

「もう追ってこないね。」

「は~、一安心。」

「ほな、ちょっくら休憩しよか。」

「残念、そういうわけにはいかないわ。」

三人が慌てて声がした方に振り返ると、そこにはリリスが一人で立っていた。

「もう、堪忍してや。」

「でも、一人だよ?」

「なら……」

そう言うが否やマリとトウジは同時に動いた。

左右からリリスを挟むように攻めかかる。

だが、いとも簡単にリリスに避けられてしまった。

リリスは余裕の表情を見せている。

「あなたたち面白いものを持っているわね。でも、私にはわかるわよ?」

「なら、正々堂々と勝負しよか!」

「こっちのほうが人数は多い……いける!」

二人は力を開放し再びリリスに迫る。

だが……

「ATフィールド!?」

「そないアホな話があるかい!」

リリスは依然として微笑んだままである。

二人もATフィールドを扱い、またも攻めかかるが一向にリリスのATフィールドを破ることができない。

「ATフィールドが固すぎる。」

「こんなもん……根性で……」

必死な二人に対してリリスは少し飽きているように見えた。

「もう終わりなの? じゃあ、こっちから行くわね。」

そう言うが否や二人は途端に体が動かなくなる。

「な、なんで!?」

「か、体が動かへん……」

「ATフィールドにはこんな使い方もあるのよ。」

そう言うとリリスはもう一人の侵入者である里奈に視線を向けた。

「あとはあなただけ………あら?」

リリスは里奈をじっと見ていた。

「な、なに?」

「………そう、そう言うことなのね。」

・・・

 

一方コウスケは執務室の前に立っていた。

「ミツヒサ、ユキ。配置は済んでるな?」

『僕の方は大丈夫ですよ。』

『私も。』

榛名ミツヒサと長良ユキは執務室を取り囲むように部隊を配置していた。

『でも、課長。本当に一人で行かれるのですか?』

ミツヒサが心配そうな声で言う。

「出来れば、平和的解決が望ましいからな。大人数で行くと警戒される。」

『わかっています。くれぐれも無茶はしないでください。』

『課長に何かあったらリリスさんに申し訳ないですから。』

「大丈夫だ。心配するな。」

コウスケは執務室のドアを調査した。

「中からロックをかけているか……だが、こんなこともあろうかと……」

コウスケは自分のカードを取り出して、偽装されたカードリーダに通した。

ここにコウスケのカードを通すと手動で開けられるようになっているのだ。

コウスケは少しドアを開けて中の様子を窺った。

中にはレイとさほど変わらない歳の少年がPCの前で何かをしていた。

だが、コウスケはその姿にどこか見覚えがあった。

暫く考えているうちに思い当たる出来事があった。

以前、夢の中で会ったことのある少年だった。

「あの時……夢の中でいじけてた………確か、竜崎……青空と言ったか?」

正直に言うとコウスケは信じられないという心情が大きく働いていた。

妙に現実感があったとはいえ、夢の中での話である。

その夢の中に出てきた少年が目の前にいるのだ。

また考え込みそうなのを振り払う。

「とにかく、彼の目的を知るべきだな。」

すると中にいる青空が何かに驚いていた。

「うわ……やばいことしちまったな……はやいとこ逃げなきゃ………」

「まずい……また姿を隠されたら追撃できんな……仕方ない。」

そう言うとコウスケは中に突入して、グロック17を青空に向ける。

「今の状況で逃げられると思うか?」

青空ははっとなりコウスケの方を向いた。

「はぁ……お久しぶりですね、コウスケさん。」

「まさか、ここに君が来るとは思わなかったよ、竜崎青空君。」

とコウスケが言い終わった瞬間に青空はPCからUSBメモリーを引き抜く。

それと同時にコウスケはグロック17をはじかれてしまった。

しかし、その感触にはどこか物覚えがあった。

(まさか……ATフィールド!?)

「なに!? 君も使徒なのか?」

「いや、違いますよ、俺は人間です、人間でも出せるやつはいるんですよ……」

青空の答えにコウスケは呆然としてしまった。

その隙に青空は部屋を飛び出し、刀を構え床を切って下層フロアに逃げてしまった。

「しまった!」

『どうしましたか?』

「目標が下層に逃げ込んだ。」

『わかりました。急いで追撃します。』

「たのむ。」

とはいえ下層に行くまでにそれなりに時間が掛かってしまう。

一番の近道は……

「……仕方ない。飛び込むか!」

コウスケは青空が作った穴に飛び込んだ。

コウスケは何とか床に着地することに成功した。

青空の姿は見えなかったが何かが走る音は聞こえていた。

「足音……こっちか!」

コウスケは足音を頼りに追撃する。

暫く走っていると何かアクシデントでもあったのか立ち止まっている青空がいた。

「うそやん!? あぁーあ………」

青空のそんな声と同時にリリスから通信が入った。

『コウスケ、三人は捕まえたわ。』

「そうか。お前さんは無事なんだな?」

『大丈夫よ。』

「そうか、それは良かった。」

コウスケは通信を切ると青空に近づいた。

「いっしょに来てもらえるかな?」

「いつでも逃げられるけどね……まあ今はついて行きますよ。」

・・・

 

コウスケは捕まえた4人を総司令執務室に案内した。

総司令執務室にはレイをはじめとするEVAパイロットたちも呼び出されていた。

そこでコウスケたちは驚くべき事実と遭遇することになる。

青空をはじめとする4人はこことは違う異世界から来たというのだ。

ゲンドウや冬月などは信じられないと言いたそうであったが、3人がこの世界に持ち込んだEVAをジオフロントに召喚することで納得したようだ。

特に五号機と六号機の姿を見て納得したようだった。

コウスケどころかゲンドウすら知らないEVAである。

この世界では五号機以降はすべて量産機となっているからである。

現実に存在しないEVAがいる。

そして青空たちが言う異世界の話をつなぎ合わせた方が確かに納得できるものなのだ。

そんな中、青空たちはこちらと協定を結びたいと申し出てきた。

それにゲンドウはすぐに了承する。

ゲンドウからしてみれば別に悪い話ではないのだ。

うまくいけば青空たちの世界の技術を学べるからだ。

それに異世界の自分に会ってみたいなんて考えもあるのだろう。

とにかくコウスケたちは異世界のNERVと協定を結ぶことになった。

「ところで、ここの世界ってアスカは誰かと付き合ってるの?」

不意に青空がそんなことをアスカに聞いていた。

「はぁ!? そんなわけないでしょ!」

とは言うもののコウスケをはじめとするこちらの世界のメンバーはアスカが何故ジオフロントにある畑にちょくちょく顔を出しているのか知っている。

コウスケはそんなアスカの反応に思わず笑いが出そうになった。

「そうなのかー、一応こっちは青空君と付き合ってるけどね。」

などとマリがさらりと言ってのける。

青空は嬉しそうにしていた。

一方リリスは………

「まさか私が私に会うなんてね……不思議な気分ね……」

「そうだねー」

と里奈とニコニコしていた。

このカヲルのような銀髪に青い瞳を持った里奈と言う女性は青空の世界のリリスだそうだ。

そんな里奈にコウスケは少し興味を持っていた。

(里奈とか言う女性は向こうのリリスなんだよな………となるとこっちのリリスみたいにほっぺたが………)

と言うことだ。

触ってみたいなんてことをコウスケが考えていると……

「コウスケ? ダメよ。」

「な、何の事だ?」

「私は私。里奈は里奈……わかるでしょ?」

「だが……」

「わ、か、る、で、しょ?」

とにこやかに言われてしまった。

「…………はい。」

コウスケはそう答えるしかなかった。

そうやってお互いの世界についていろいろ話し合っている時に何かの呼び出し音が鳴り響いた。

その音を聞いて青空が携帯電話と取り出していた。

何やら驚いているようで、彼らの世界で何かが起こったのだろう。

総司令執務室には不穏な空気が流れ始めていた。




今回はコラボ記念として慌てて書きました。
今回コラボしてくれたのは
私のアホな話によく付き合ってくれている
レザイア氏の「新世紀エヴァンゲリオン碇シンジと世界の守護者たち」
です。

もう、二回もこちらの主人公が向こうの作品に出ています。
そして本格的なコラボ(24話)では向こうの視点で書かれていたので、こっちはこっちの視点で書いてみました。

機会があればレザイア氏の作品も読んでみてください。
私はあのノリが好きです。
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