15話
「ぅ〜ん……にゃぴ?」
ふぁ〜よく寝た。 ……寝た? 何時寝たっけ?
「こ↑こ↓どこ? 何故にベッドで寝てるんですかね?」
ちょっち思い出してみっぺ。
「え〜と、夜中に起きて……そうそうなのはちゃんとユーノ君がジュエルシードのとこ行っちゃって……」
そうや、あのパツ金少女がいるから女装して追いかけたんだっけ。 せやせや、その後謎の男の子が現れて……現れて……んお?
「何があったんだっけ……?」
やべぇよやべぇよ! チルドレン特有の痴呆じゃねぇか!! 思い出せオレェ〜〜!
「むぅ〜〜……ん?」
誰か来たゾ? て言うかこ↑こ↓よく見たら部屋の中何すね。
「お邪魔しま〜す……あら、起きたの?」
え、えと、誰? 茶髪のショートお姉さんは初めてだな。
「おっと、私の名前はエイミィ、エイミィ・リミエッタだよ、よろしく!」
「あ、都 霧刀です。 よろしくっす」
すげぇ元気な人やな、なんか美由希さんに似てんな雰囲気が。
「あの、エイミィさん、オレなんでベッドで寝てんすかね……」
オレはエイミィさんに質問をする。 何時のまにこんな所に運び込まれたんですかね……?
「あれ? 覚えてないの? あれだけ凄いことしたのに」
「凄いって何ですか?」
凄いことってもしかして意味深な意味じゃないですよね……
「ん〜、私が説明してもいいけど……みんなに説明してもらった方がいいわよね」
「みんな……? そういやオレの他にショタ数名とロリと淫じ……小動物とかいないっすか?」
「(淫獣……?)いるよ〜、なのはちゃんにユーノ君、拳君に心悟君だったわね」
「みんないるんすか、なら良かった」
みんないるのならいいんだ……あのパツ金少女とオレンジお姉さんは?
「あの二人なら何処かに行っちゃって……こっちでも捜索しているんだけどなかなか見つからなくて」
そっか……まぁしゃあなし。 どっか行ったってことは今はまだ元気ってことだし、それならどっかでまた会えんだろ。
「さて、みんなの所に行く?」
「あ、はい。 オナシャス」
オレはエイミィさんの後に続いて部屋を出る。 ……ちょっと待って。
「何で服変わってるん?」
チャイナドレスやないやん、こんな病人が来てそうな服着とうない!!
「あぁ、クロノ君……君達があった男の子が精神衛生上良くないって」
「オレの服は何処に?!」
「そこの棚の上にあるけど……」
「エイミィさん! 3分だけお時間を! ファルスのルシがコクーンでパージしますんで!!」
「へ……へ?」
オレはエイミィさんを部屋の外へ出し速攻で着替える。 こんな服じゃアイデンティティーになんないよ〜。
きっかり3分後に部屋の外に出てエイミィさんと合流した。
「うーん、やっぱり可愛いねその服」
「でしょ? エイミィさんわっかるぅ〜」
それじゃあみんながいる所に行くぞぉ! オェ!!
エイミィさんに案内され現在の状況をエイミィさんから聞く。 何でもここは建物の中ではなく宇宙の中にいる戦艦の中だそうだ。 これが2199のヤマトか……盛り上がってきたぜ! それからあの黒い少年含めエイミィさん達は宇宙を管理している『時空管理局』なる組織の人間らしい。 ……ぶっちゃけこっちも転生者だとか管理会だとかであんましインパクトを感じなかったけどな……
色々話を聞きながら歩いていると、目的の部屋に着く。
「ここがあの女のハウスね……」
「ハウスじゃなくて艦長室って部屋だけどね」
艦↑長↓ってことはいっちゃん偉い人やん。 緊張してきたぞ。
「失礼しまーす」
あ、エイミィさん急に行かないで……
「艦長、霧刀君が目を覚ましましたので連れてきました」
「あら、もう起きたのね。 それじゃあ部屋に入れてもらえる?」
「はい。 霧刀君入っていいよ〜」
えぇい、男は度胸! 恐れずさぁ行こう!
「お邪魔しま〜……す」
結局ビビっているじゃないか。(呆れ) ま、多少はね?
おぉ、みんなも全員いるみたいだ。 あの黒い少年と……あのグリングリーンな女の人は誰?
「あ! 霧刀君!」
「霧刀さん!」
なのはちゃんとユーノ君がこちらに駆け寄って来た。 ユーノ君何時のまにメタモルフォーゼしたの?
「目覚めたようだね都」
「もう目覚めたのか」
木村君と拳君は座ったままオレに言葉を投げかける。 二人もなのはちゃん達を見習って、どうぞ。
「ははは、みんなも寝なくていいのか?」
「私はまだ……ふぁ……」
「なのは、あくびが漏れて……ふあぁ……」
二人共眠そうやな、まぁ普通眠くなるけどね。 今何時やろ、まだ日は登ってないよね……
「ところでみんなは何してたん? 仲良く猥談とかしてたの?」
「猥……違うぞ! そちらの事情とか今回のロストロギアの話とかをしていたんだ!」
およ、そうなの。 教えてくれてありがとう黒少年。
「違うのか……んなことよりお二人さんはどちら様で? あとどっちが艦↑長↓さんなの?」
「なんだそのイントネーションは……。 コホン、僕はクロノ・ハラオウン、時空管理局執務官だ。」
「私はリンディ・ハラオウン、この戦艦アースラの艦長を務めているわ」
クロノ君にリンディさんね、二人共ハラオウンって言ってたから……
「やっぱり二人は親子なんすか?」
親子揃って偉い人なんっすね……ーーん? どったのみんなそんな驚き桃の木みたいな顔して。
「あ、あれ? 私、霧刀君にそんな話したっけ?」
エイミィさん? いや、そんな話はしてないっすよ。
「も、もしかして初見で二人を親子認定する人なんて初めて見たかも!!」
え? いやいやまさか二人を兄弟か何かと勘違いする人いるんすか?
「わ、私とユーノ君は最初兄弟だと思っていたのに……」
「僕と信条は言わずもがなだけどね」
はぇ〜なのはちゃんとユーノ君は分からなかったんすね。
「よく分かったわね?」
「へ? いや一目で分かるっすよ」
「あらそう? 結構若い方だと思ってたんだけど……」
「あ、いえ。 見た目はバリバリ兄弟として見れるんすけど……」
オレは一旦言葉を切る。 ん〜何て言えばいいかな〜……
「こう……何て言うか……目……」
『目?』
「そう目つきっつうか目線と言うか……リンディさんはスッゲェ優しい、まるで親が子供に向ける愛情に似たモンを目から感じるんすよ」
『愛情?』
「そっす、母親特有の温かい雰囲気もプラス要因っす」
「なかなか鋭いのね」
「いやぁどうなんすかね」
リンディさんと初めて目があった時、優しい視線を感じた。 あれは確実に子供を持っている親が発することが出来る優しさだ。
「まさか変態からこんな言葉が聞けるとはな……」
「お、失敬な。 誰が変態だ誰が。」
「君だ!」
おおう? クロノ君はどうしてオコなの?
「どうしてまた女装しているんだ!」
「そらお前……まだ1日も来てないからだよ」
「理由になってない!」
えぇ……クロノ君落ち着いてよ。 やかましい男はモテないぞ?
「まま、オレの服装は気にすんれよ」
「えぇいこの変態女装野郎が……!」
「まあまあ、落ち着いてクロノ」
めっちゃオコなクロノ君をリンディさんがたしなめる。 母は強し、はっきりわかんだね。
リンディさんは咳払いを一つし、場の空気を入れ替える。
「さて、こちらは霧刀君が寝ている間に色々話を聞きました。 なのはちゃんの事、ユーノ君の事、君達転生者の事……正直全部を理解するにはもう少しかかりそうだけども、特に拳君の事は……」
あ、なんか疲れてらっしゃる。 疲れは美容の天敵だから気を付けて、どうぞ。
「それで幾つかあなたに確認したい事があるのだけど……よろしいかしら?」
「あ、いいっすよ」
「ありがとう、それなら……エイミィ、映像を」
「はーい」
エイミィさんが何か機械を操作すると空間から急にモニターの様なものが現れる。 スッゲェ。
「これから私達が分析した映像を映すのだけど……」
リンディさんが話している最中、モニターに映像が映し出される。
「この映像は……」
「まずは一つ目、このシーンよ」
映像があるシーンで停止する。 そこにはオレが映し出される。
「この部分を覚えているかしら?」
「うあ?ーーあ! あれか! この後急に叫んだやつでしょ!」
「その通りよ」
映像は再び再生される。 どこか遠くを見つめるオレ、ぶつぶつ呟いた後急に叫び出す。 これね、思い出した思い出した。 ……ついでに胸糞悪い記憶も。
「心悟君が言うには何か思い出したのかもしれないって言っていたんだけど……」
「お、さっすが木村君。 その通りや」
「ならさっきの場面があなたの記憶に関係しているのね」
おうおう、どんどん思い出してきたで。 ふんふんーーん?
「何でそんな事をリンディさんが聞くんすか?」
別にオレの記憶なんてリンディさん達には関係無えのに。
「そうねぇ……もしクロノがあなたの記憶に関係あるなら重要な事なんだけど」
「あ、それはないです」
「あらそうなの。 てっきりクロノと何か因縁があるのかと考えてたわ」
リンディさんはどうやらクロノ君の心配をしていたようだ。 もしオレがクロノ君と因縁があったら面倒やし、 自分の息子の心配をするのは至極当然か。
「それなら次お願い」
「はい」
リンディさんがエイミィさんを促す。 しかし次に映し出される映像はオレの記憶にかすりもしなかった。
「え……何これは……」
そこにはクロノ君に向かって吠えるオレ、吹き飛ばされるクロノ君が映っていた。 え、これオレェ? 白目むいてんじゃん、怖っ。
「この時の事を覚えている?」
「いやぁ〜サッパリっすね」
「そうなの? 結構凄い事していたんだけど」
エイミィさんも言ってたけど凄い事って何? オレにはこの映像からは何も分からんのだけど……
「君はね……クロノを魔力で吹き飛ばしたのよ」
「……ゑ?」
「覚えていないということは無意識でやったのね……」
ちょっと待って! ワシ魔法なんて使えへんで!?
「ホンマなんかいクロノはん!?」
「なんだその喋り方は……」
「せやかて、わて魔法なんて使えへんで」
「それは聞いた、彼からな。 だから魔力で吹き飛ばしたんだ」
「せやから魔法なんて……魔力?」
ん? 魔法と魔力の違いって何?
「だから、君は魔法ではなく
「ファッ!?」
へ、ヘルブミーユーノ君!
「え? えと……そうですね、魔力と言うのは……」
「待てユーノ君、都にはもっとシンプルに話した方がいい。 僕に任せたまえ」
ユーノ君から木村君にバトンタッチして説明してくれる。
「君はかめはめ波を打たずに解放した時の気だけでクロノを飛ばしたと考えればいい」
「つまりセル戦の時に悟空が気を爆発させた時のサタン状態って事でok?」
「オーケーだ」
『……何の話?』
いやぁ〜なるほどなぁ。 さっすが木村君、オレにどストライクに説明してくれるぜ。
「んでんで、これがどうしたんすか? もしかして業務妨害で訴えられるんすか?」
「それはないわ、こっちだってそちらを誤解させてしまったし」
それなら何の問題ですか?
「気になったのは君の魔力の量なのよ」
「魔力の量?」
「そう、私達の目的と関係があるのよ」
リンディさん達の目的?
「他のみんなには話したんだけど、私達はこの星、地球で観測された次元震を調査しに来たの」
「次元震とはなんぞ?」
「えっと、次元世界で起こる地震みたいなのです。 それも地割れレベルに危ないモノです」
説明サンクスユーノ君、やっぱユーノ君は最高やな!
「それでその時一緒に観測された魔力があるの、私達はそれが原因だと考えているわ」
「その魔力ってのは……」
「霧刀君の魔力量とほぼ一致したわ、その数値ーー346万よ」
『さっーー?』
「クロノ君、それってどうなんすか?」
「……参考までになのはが127万で、あの黒い魔導師ーーフェイトだったか、彼女は143万だ。 二人共普通の魔導師とは段違いに魔力がある、そんな二人の倍魔力がある君ははっきり言って異常だ」
「ふーん……」
そんなに凄いのね、なのはちゃんとユーノ君が凄い顔でこっち見てるし。 にしても346ねぇ、どっかのアイドル会社みたいだな。
「観測されたのは大分前なのだけど、何か心当たりはあるかしら?」
そう言われましても……絶賛記憶喪失やし……そも都君がしたことは日記に書かれていない事は分からないし……
「拳君なんか知ってる?」
「……貴様が以前自分の限界を試そうとして魔力を最大限解放した時があった。 その時はまだ監視しかしていなかったから止めなかったが……まさかあの時の事がこうしてイレギュラーになって帰ってくるとはな」
「つまり彼は次元震を引き起こす行動をしていたってことね?」
「それ以外ないだろう」
「ってことは……まさか今回のピンチは大体オレのせい……?」
「大体どころか全部だ」
うそん。 あ、止めて。 なのはちゃんこっち見ないで、そんな呆れた目で見ないで。
「……まあ霧刀君だし」
なのはちゃん、そんな呆れ方は止めてくれ。 オレに効く。
「まあこんな所かしら」
リンディさんのオレへの質問は終わったようだ。 そんなに長くなかったな、これなら今から帰って寝ればええんとちゃうか?
「さて……これからが大切な話」
『……!』
む、リンディさん急に雰囲気変わったな。 どうやら結構真面目な話みたいだ。 ここは黙って聞いておこう。
「今回のロストロギア、ジュエルシードの件を私達に任せてもらえないかしら?」
「えっ?」
声をあげたのはなのはちゃん、そりゃユーノ君よりも気合入ってたもんな。 そんな時にもう頑張んなくていいよ何て言われたらそういう反応するでしょ。
「元々はこちらの世界とは縁のない所にいたんですもの、これ以上自分の生活から離れない方がいいと私は思うわ」
うーん、リンディさんの言い分が真っ当すぎて何も言えへん。 そもオレも目的はオレを知っている奴に会いに行くことだし……う〜んーー「できないです!」ーーぅお?
「あら、それはどうしてかしら?」
「私はもう決めたんです」
「決めた?」
「はい。 初めてジュエルシードに遭遇した時、私がやらなきゃいけないって勝手に思い込んでたんです。 でも……今はもう違います」
なのはちゃんはリンディさんを真っ直ぐ見つめて話し続ける。 リンディさんはそれを聞き逃さないように静かに聞いている。
「私がやりたいからやるんです! 私自身の心でそう決めたんです!」
「…………そう」
「なのは……」
なのはちゃんから感じる気迫、しかし彼女の瞳からは美しく輝く黄金の様な光を感じる。 ちょっと前の彼女からは想像もつかない、パツキン少女との出会いはなのはちゃんを劇的に変えたようだ。
「good! そう言えるならオレはなのはちゃんに力を貸すぜ!」
「霧刀君……」
「僕は何時も興味を持ったり面白い方につく、僕も高町に協力しよう」
「心悟君……」
オレと木村君は迷わずなのはちゃんに協力する事を告げる。
「……この先現れるイレギュラーの存在で高町 なのはに何か起こると大変だからな、そういう事になったら君を助けよう」
「拳君……!」
拳君もなのはちゃんの味方である事を告げる。 さっすがウチのツンデレや!
リンディさんはオレたちを見て少し目を閉じる。 少し経って目を開けオレたちに話しかける。
「分かりました」
「じゃあ!」
「その代わり一つ条件よ」
「条件……?」
「出来る限りこちらと情報を共有すること、こちらの呼びかけにはキチンと応じること。 この二つを守ってくれれば好きにしていいわ」
「それだけ……ですか?」
リンディさんの条件やっす! バーゲンでもやってるんじゃないかと思うくらい安すぎやしやせんか?
「ありがとうございます!」
「すみません!」
「ええ、どういたしまして」
なのはちゃんとユーノ君は深々と頭を下げる。 あ、オレも下げといた方がええんかな。
「拳君達もありがとう!」
なのはちゃんがこちらに笑顔を向ける。 うおっ! 眩し!
「にしても……そっか……」
「どうした都?」
「いやぁ、なのはちゃんの覚悟も聞けたしさ、こっちも腹割って話した方がいいかなって」
オレはこの場にいる全員を見渡す。 なのはちゃん、ユーノ君、拳君、木村君、クロノ君、エイミィさん、リンディさん。 なのはちゃんの覚悟を聞いたこの7人ならいいだろう。
「それじゃあ、次はオレからの話をしてもええかの?」
「あなたの話?」
「そうそう、とっても大切な話。 情報の共有は大事でしょ?」
「まあそうね……」
みんなどうやら聞いてくれるようだ。 すまんなみんな、寝る時間がどんどん減ってしもうて。
「そんじゃま、サクッと行きましょ」
あ……でもこれ結構爆弾だな。 まあ何時か爆発するんなら今爆発させても変わらんか。
「まずはオレについて整理。 オレは都 霧刀、転生者で記憶喪失、巨根でふたなり好き。 ここまではご存知だと思う。」
「お前の性癖は知りたくなかったな」
クロノ君が悪態をついてくる。 大丈夫、なのはちゃん達は分かってないから。
「んでよぉ、なんつーか……今までの前提覆して悪いんだがーーーーーーーーオレ……都 霧刀じゃないから」
『……………………は?』
ここからはスーパー暴露タイム、耳穴かっぽじってよぉく聞きな!
でもオレはゲイではありません。 これだけははっきりと真実を伝えたかった。
今回も誤字脱字等のミスがありましたらコメントにてお教えください。
徐々に減っていくギャグ養分、そろそろ補充したい!