そういえば今日で終わるなのセントのティアナのイベントで、ティアナがあなたさんに「知らない人が見れば犯罪ですよ?」みたいな事言われてて草生えた。
18話
親切な少年の助けもあり、オレは無事臨海公園にたどり着く。 臨海公園は平日にも関わらず、子ども連れの家族がそこそこいる。
「到着したはいいけど……」
そもそも一体どんな奴が手紙を送ってきたのか分からないから目的の人物が見つからないんだな、これが。
「困ったなぁ〜ーーん?」
公園の中を歩いて回っていると、他の人とは雰囲気が違う二人組を見つける。 二人組は人がいない場所で立っている。
「金髪ツインテールに……オレンジロングヘアー……あ」
あれってフェイトちゃんとオレンジお姉さんじゃないか?
「……こんな所で何してんだ?」
と、不思議そうに見ていたら二人がオレに気づいた模様。 オレは二人が気になったので話しかける事にした。
「おはようさん、お二人共」
「あ、おはよう……」
「おはようって、こいつ……何で変な格好してんだい?」
変な格好とは失敬な! これは由緒正しい正装なんだぞ?
「と言うか、二人はこ↑こ↓で何してんの?」
「え?」
え? 何でフェイトちゃんは驚いた顔してるの?
「だ、だって……手紙を読んでここに来たんじゃないの!?」
「へ? 何で手紙の事知ってんの?」
「はぁ……あんた、手紙を送ったのがフェイトだって知らないで来たのかい?」
「ファッ!?」
そ、そうなの!? あの果し状はフェイトちゃんが送ってきたの!?
「だって、あの手紙には名前も時間も書いてなかったのに……」
「あ! 忘れてた!」
「フェイトぉ……だからあたしが直接伝えるって言ったのに……」
「じゃあ……手紙に書いてあったお礼ってのは……」
「あの時助けてもらったお礼のことだよ?」
……ちょっと整理しようか。
あの手紙はフェイトちゃんが送ってきた物。 何でも直接ポストに入れたらしい……どうやって家の住所特定したんだろ?
手紙に書いてあった『お礼』とは別に危ない『お礼』ではなく、感謝の意味のお礼らしい。
……うっわ、オレ勘違いしすぎ?(広告並感)
はっず! 恥ずかしっ! 何で果し状なんかと勘違いしてんだよオレ! うわぁぁぁぁ穴があったら挿入したい……
少し時間が経ち、オレの精神状態は落ち着きを取り戻した。
「まぁ、あれだ。 今までタンスの中に埋まってた巫女服を着れただけよしとしよう」
「と言うか貴女はあの屋敷のメイドじゃなかったんだね」
「オレは愛と平和と可愛い物を愛する小学生だよ」
「可愛いいんだか可愛いくないんだか分からない子だね……」
落ち着いた所で分かったことをば。
改めて、と言うかようやく自己紹介できたわけだが。 オレンジお姉さんの名前は『アルフ』って名前で、何でもフェイトちゃんの使い魔なるものらしい。 ペットかな?
あと、オレの名前はなのはちゃんが叫んでいたのでそこからアルフさんが調査し、オレの住んでいる住所を特定したらしい。 ……何でも悪名名高い小学生で有名だから誰もが最初嫌な顔をしたそうな……
んで、フェイトちゃんはこの間の件でオレに礼を言うために手紙を送ったそうな。
「改めて、この間はありがとう」
「まぁ結果助けてもらったわけだし、あたしからも言わせてもらうよ」
う、うーん。 ぶっちゃけ何も覚えてないから何だか複雑……しかも謝らないと気が済まないようなので大人しくお礼されとこう……
「……所でその袋は何?」
フェイトちゃんが先程アクセサリー屋さんで買った物が入っているビニール袋が気になる様子。 ……ふっふっふ、いい所に目をつけらっしゃる。
「んっふっふ、気になるかい?」
「え、まぁ、うん……」
「そうか、そうか。 気になるんだね?」
「何だい勿体ぶって、さっさと教えておくれ」
ならば見せてあげよう! オレは袋を地面に置き、両手を袋に突っ込み中に入っている二つのモノをそれぞれの手に掴む。 そして一気に袋から出しフェイトちゃんに見せる。
「あなたが落としたのは金の犬耳!? 白の犬耳!?」
「へ? 金……え?」
「犬耳……?」
オレは二つの犬耳を取り出した! フェイトちゃんとアルフさんは困惑している!
「ぇ……えと、落としてないよ……?」
「正直者のフェイトちゃんには金の犬耳をプレゼント!」
「あ、ありがとう……」
オレはフェイトちゃんに似合うであろう金色の犬耳を差し出す。 フェイトちゃんはかなり困惑しており、何故犬耳を受け取ったのか疑問のようだ。
「この間アルフさんに言ったべ? わんわん踊りしようって。 だから犬耳をプレゼントだ」
「あれ本気だったんかい……」
「って言うかプレゼントって……貰えないよ」
「あぁん、何でぇ」
フェイトに似合うと思ったんに……そうか! 一人で付けるのは恥ずかしいのかな? それならでぇじょうぶ。
「オレも付けるから! ほら、ほら」
「えぇ……うぅ……」
「ほら、ほら、ほら、ほら」
「分かった……付ける……」
しぶしぶ犬耳を付けるフェイトちゃん。 オレの見立て通りフェイトちゃんによく似合っている。 さらに少しの恥じらいと無理やり付けさせた背徳感がフェイトちゃんの可愛さを200%まで高めた。
「どう……かな……?」
「バッチェ似合ってますよ!」
「結構可愛いじゃないかフェイト!」
アルフさんが軽くキャラ崩壊を起こしてしまう程の破壊力。 まるで以前の屋上でのなのはちゃんと同じ位の魅力。 愛おしいどころかちょっとした保護欲すら出てくる。 この感じ……まさしく愛だ!
「あんたやるじゃないか、まさかここまでフェイトを可愛くできるなんて」
「むふふふ、これでも学校じゃあ一番の女子力を持っているぜ」
「は、恥ずかしい……」
勝手に盛り上がるオレとアルフさん。 10分程度フェイトに可愛い可愛いと言い続けた。 結果、フェイトちゃんがご立腹になり、なだめていたらお昼になった。
「なんかぁ〜腹減んないすっか?」
「お、そうだね」
「もうお昼なんだね」
本来のオレならこのままラーメンの屋台まで誘うのだが、フェイトちゃんに男はNGなのでどうしようか考える。
「この場所はまだ人が少ないからホモ……男にはあまり出会さないけど……」
「あたしらはここに飛んで来たからねぇ。 流石に昼間空を飛ぶわけには行かないからねぇ」
「ゴメンね、二人共……」
どうすっか、どうすっか。 ……閃いた!
「ちょっちここで待っててくれ!」
オレはそう言うや否や走り出す。
「あ、おい!」
「霧刀!?」
二人の制止を無視してきた道を戻る。 そして公園入り口にあるバス停に止まっている一台のバスを見る。
「あのバス……やっぱりそうだ」
見たことのあるバスだと思ったら、いつも学校に行く時と同じやつじゃないか。 あれは恐らく小学校に行くはず。 だったら……
「どうしたってんだい、まったく」
「急に走り出すからびっくりしたよ」
え、何で来てんの? フェイトちゃんを心配して一人で確認しにきたのに。 もし男の人がいたらどうすんの?
「だって霧刀が走っちゃうんだもん……」
何だそのだもんは、可愛いじゃないか。
「それで、どうして入り口まで戻ったんだい?」
「あぁ、あのバスだよ。 あのバスはいつもオレらが使っているバスなんだ」
そう、行く時は徒歩で来たから気が付かなかったけど、いつものバス停の反対方向にはこの公園行きのバスが通っていたのだ。
「あのバスに乗ってオレの家に行こう。 バスなら早く着くし」
「うーん、でもフェイトは視線を感じるのも視線に映るのも駄目だし……」
「それならアルフさんがずっと抱えていればええんとちゃうか?」
「えぇ……フェイトはどうだい?」
「そんなに時間がかからないなら……」
「それなら大丈夫。 オレは道に迷ったからクッソ時間かかったけど、本来ならウチから歩いて30分くらいだし。 バスならそんなにかからんべ」
「それなら……我慢すれば大丈夫」
「フェイトがいいならいいけど……」
「よし、それなら我が家に向かうってことで」
バスに乗り込め〜
バスに乗ってから15分程度で家に近いバス停に着く。 ……あれ? もしかしてバスに乗っていれば道に迷わなかったしもっと早く公園にたどり着けた……?
「あんた……何で泣いてんだい」(困惑)
「別に……最初からバス使えばよかったなんて思ってないし!」
「つ、次から気をつければ大丈夫だよ」
ぐすっ、ありがとうフェイトちゃん……。 取り敢えず二人をさっさとウチに案内しよう。
「ここら辺は見覚えがあるね」
「あ、何? アルフさんがポストに手紙入れたん?」
「そうだよ、誰に聞いても家の場所しか教えてくれなかったけど」
せ、セーフ! どうやらご近所さんからオレが男だって聞いてないみたいだ。
「で、んで、我が家到着っと」
「ここが……」
「ま、さっさと入っちゃって」
二人を家の中に招き入れる。 取り敢えずリビングに案内し、適当にお茶を出す。
「それじゃあ二人はここで待ってて、今昼飯作っから」
「え!? 悪いよ、私も手伝う」
「へいへーい、お客さんは座って待ってる。 一時間もかからないから」
「そうかい? それなら待っているよ」
台所に立ち、今ある材料を確認する。 二人共アレルギーとかあんのかな?
「あ、私たち嫌いな物とか特にないから」
あ、そうなの? アルフさんはともかくフェイトちゃんは子どもなのに偉いね。 それならぱっと作れる簡単パスタでいいか。
オレが料理をしているとアルフさんが話しかけてきた。
「随分手慣れているけど、親の手伝いとかよくするのかい?」
「いや、親は基本遠くで働いているから家事全般はオレ一人でやってんだ」
「もしかして……ここに一人で住んでいるの?」
「そういうことかな……よいしょ!」
アルフさん、フェイトちゃんと立ち続けに質問をしてくる。 それを聞きながらオレは料理を完成させる。
「へいお待ち、お手軽簡単パスタよ」
「あ、美味しそう……!」
「早速いただいてもいいかい?」
「おう、食べましょ食べましょ」
『いただきます!』
二人はパスタを全部食べてくれた。 オレは二人に感謝しつつ、食器を台所に移す。 それからイスに座り二人に話しかける。
「さて、お腹も一杯になったことだし……ちょっとお話しをしようか」
瞬間、アルフさんの目付きが鋭くなる。 こっちの意図を汲み取ってくれてありがたいぜ。
「まぁ、その前にこっちから一つ謝っとかねぇといけねぇんだけどさ」
「謝る?」
「そう、この間の夜に管理局の子が来たべ?」
「あの黒いガキのことだね? そいつがどうかしたのかい?」
「いやさぁ……その……管理局の人が来たのはオレの所為らしいんだゆね……」
『はぁ?』
困惑する二人にオレが聞いたことを包み隠さず話す。 それを聞いた二人はにわかに信じがたいようだ。
「霧刀が次元震を起こしたって……」
「あんたは魔導師だったのかい?」
「う、うーん。 それは違うんだけど……」
ま、まぁこれはそこまで重要じゃないし。 多少は、ね?
「それでさ、管理局の人から色々聞いて……この件から引けって一回言われたのよ」
「……何て答えたの?」
「オレは答えていないんだ。 答えたのはなのはちゃんなんだ」
「なのは……あぁ、あの子の事?」
「あぁ、なのはちゃんが止めないって自分の意思で言ったんだ。 ……フェイトちゃんともう一度会いたいからだって」
「私に……?」
「ああ」
今思い出してもあの時のなのはちゃんは誰よりも強い意思を持っていた。 まるで主人公みたいだったな。
「霧刀はあの子に協力しているの?」
「あ、まぁ……そうなるかな」
「そう……」
「でも……」
オレがなのはちゃんに協力していることを話すと、フェイトちゃんは少し項垂れる。 何故彼女がそうなっているのか、オレには分からない。 が、オレは話し続ける。
「別にオレはフェイトちゃん達をどうこうする気ないんだけどね」
「え?」
「オレが用があんのは別の野郎だ」
フェイトちゃんじゃあ答えにくいだろうからアルフさんに問いかける。
「多分、そっちにいるんべ。 メアリーっつう転生者が」
『っ!?』
「ビンゴ……か」
野郎の名前を出しただけでフェイトちゃんは少し怯える。 ……こんないたいけな女の子にこんな思いをさせるとはーーバチッバチッ!ーーひぅ!?
「のわ! またバチッとしたぁ!!」
「え、今のって……」
「ああ、これは……」
驚く二人にオレの体に関することを伝える。 魔力を生み出すとか怒ると電気が発生する位しか説明してないけど。
「魔力を無限に生み出すだって……!」
「私と同じなんだ……!」
アルフさんは驚いて、フェイトちゃんは何故か嬉しそうにしている。 何で?
「……少し話が脱線したな。 兎に角、オレは野郎をぶん殴りたいだけだからフェイトちゃん達をどうこうペロペロしたいわけじゃないってこと」
「……本当?」
「嘘は言ってないだろうねぇ……」
「本当だって」
それに嘘だったら食後に睡眠薬入りアイスティーだすし。
「だからオレは君たちがジュエルシード集めてても特に何も言わないよ。 これでも出来る限り接触しないよう、拳君に釘刺されているし……」
あんまり原作崩壊すると世界がオワタになるし。
「ま、オレは基本何にもしないから。 フェイトちゃんだって何か目的あんべ?」
「……うん」
「たとえその目的を達成する上でなのはちゃんとの対決が逃れられないのだったとしても……勝手にやってくれって感じ」
「あの子の友達ならあの子に手を貸さなくてもいいの?」
「う、うーん……協力するけどなぁ〜……。 せいぜい道端に落っこちてるジュエルシードを渡すくらいだし、これは君たちがやらないといけないことだし……」
フェイトちゃんに転生者だからNGなんて説明しても今更感が半端ないしね……
「まぁ、後は優秀な拳君や管理局の人達が色々やるからーーあっ!!」
「ど、どうしたの?」
「忘れてた……今日の午後リンディさんが来るんやった……」
「リンディ……?」
「もしかして……管理局の連中かい?」
「そうそう。 うわぁぁぁぁぁ! 忘れてたぁぁぁぁ!!」(UDK並感)
巫女服着てる場合じゃねえ! クロノ君には刺激が強すぎる! あ、あとフェイトちゃん達は逃げないといけないのかな?
「つー訳で、さっさと帰った方がいいよ?」
「……本当にあたし達をどうこうする気ないんだねあんた」
「まぁ、オレは女性を捉えて色々する趣味はないし」
「変わったやつだねあんた……」
アルフさんは何故か呆れてらっしゃる。 でも本当のことだもん。 オレは二人を玄関まで見送る。
「それじゃあね」
「ご飯美味しかったよ」
「へへ、そりゃよかった。 また来なよ、一人で食べるより誰かと食べた方がいいからね」
「……うん、そうだね」
フェイトちゃんは何故か俯く。 え、何、何かしたオレ? アルフさん隣にいるけど何かした?
「え、え、え、あの……」
「……ううん、何でもないの……何でも……」
な、何でもなかったらそんな顔しないでしょ!? 一体何の地雷を踏んだの?
「フェイトちゃん……?」
「……またね、霧刀」
フェイトちゃんは最後に顔を上げて笑顔でアルフさんと帰っていった。 ……その笑顔は無理に作ったものだとオレにもすぐ分かった。
「……」
何故だろう……フェイトちゃんのあの表情を見た瞬間、急に胸のあたりが疼く。 フェイトちゃんには何か……のっぴきならない事情があるのは最初から予想していた。 きっと……幼い女の子が抱えるには大きすぎる何かがある。 あのメアリーとは別の……何かだ。
オレは疼きだした胸のあたりに手を置く。
「……?」
すると何か感触に違和感があったのでその場で脱いで確かめる。
「あ……サラシが取れてるやんけ」
結構キツく締めたんだけどなぁ……
ーーーーピンポーン!
ん? 誰だろうか? フェイトちゃん達かな? オレはドアの覗き穴から外を確認する。 そこには拳君が立っていた。
「まだサラシ直してないけど、拳君ならええか。 ハイハーイ」
オレはドアを開ける。
そこにはーー
『……』(絶句)
「……何をしている都 霧刀」
『あわあわあわ……』
見えた覗き穴から拳君、その隣にいるなのはちゃんとなのはちゃんに抱えられているユーノ君。 そ し て ーー
『……』(呆然)
つい最近家にやってくると約束したリンディさんとクロノ君がいた。
ちなみに、今のオレは上半身裸で胸のあたりにサラシが巻かれている途中である。 側から見ればセクシーで……エロイ!
「え、えと、い、いらっしゃ〜い……」
「何でお前はそんな格好をしているんだ変態ぃぃぃぃぃぃ!!」
クロノ君の怒号が午後の住宅地に響き渡ったそうな。
今回何したかったかって、フェイトちゃんに犬耳付けたかっただけですよ。
今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。