オレを知っているやつに会いに行く   作:ほったいもいづんな

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転生者って良く考えると変な設定ですよね。 だって理由があって転生するならまだしも理由無く転生させられるんですから。 ウチの新しい転生者は転生した理由を付けました。 付けないなら登場する理由もないので。 あと今回淫夢要素はありません。


19話 清楚ビッチより処女ビッチの方が可愛い

 19話

 

 

 

 

 クロノ君の怒号が消え、再び静かになった住宅地。 現在我が家にはなのはちゃん、ユーノ君、拳君、クロノ君、リンディさんがいる。 何でもなのはちゃんは帰り道に拳君に遭遇し、拳君がオレの家に行く旨を伝えると一緒にいきたいといい、ユーノ君を回収してここまで来たそうな。 その途中でハラオウン親子にバッタリと出会い、共にオレの家に来たそうな。

 

 そんな話を聞きながらサラシをまき直し、着崩れも直す。

 

「ん……ょっと」

「何故着なおした、着替えてこい!」

 

 クロノ君は何故かご立腹だ。 別に男同士だから気にすることないのに。

 

「諦めろ、このバカに何言っても無駄だ。 俺も諦めた」

「け、拳……それでいいのかぁ!?」

「正直慣れちゃったよね……」

「そうだね……あはは……」

 

 憤慨するクロノ君を拳君が諭す。 隣でなのはちゃんとユーノ君が苦笑いを浮かべている。

 

「そんなことより、リンディさん達よくこ↑こ↓が分かりましたね」

「あなたの魔力を感知しながら来たから簡単に来れたわ」

「あ、なるほど」

 

 リンディさん達魔導師はこういう探し方ができんのか。

 

 リンディさんと話していたらなのはちゃんがオレに質問をしてきた。

 

「霧刀君はどうして今日学校休んだの? あ、これプリント」

「お、ありがとナス」

 

 プリントを受け取り、なのはちゃんの疑問に答えることにした。

 

「今日はねぇ……なんやかんやあってフェイトちゃん達に会ってたんだ」

「へぇー、フェイトちゃーーーーんん!?」

 

 突然なのはちゃんが驚いて面白い顔になる。 っていうかみんなオレの方を向いてオレを凝視している。

 

「ふぇ、ふぇ、フェイトちゃんに会ったってどどどどどういう!?」

「いや、オレも最初はびっくらこいた。 まさか果し状だと思ったらフェイトちゃんがいたもんで」

 

 しょうがないからみんなにさっきまで起きた出来事を丸っと全部話す。 ……ついでに道に迷って涙目になったことも。

 

「……ってことで、さっきまでは一緒に飯食ってたってわけ。 OK?」

「OKじゃない! 何故そのまま帰した!」

「えぇ……あなた、フェイトちゃんが男にトラウマがあるってイワナ……イワナカッタ?」

「何故言い直した……。 ってそうじゃなくて!」

「まぁまぁ、いいじゃない。 ある意味彼の行動は間違ってないわ」

「母さん、でも……」

「それに、私達は彼と話をするのが目的なのよ? 今はそれだけでいいわ」

「……分かったよ」

 

 荒ぶるクロノ君を諭すリンディさん。 母は強し、はっきり分かんだね。 ところでクロノ君、さっき母さんって言ってたけど、勤務外だとそう呼んでんのかな?

 

「あ、そういえば。 拳君は何で来たの? 誰かに会うとか言ってなかったっけ?」

「ああ、朱澤メアリーの兄、朱澤一喜と会っていた」

「兄貴? 兄弟がいたのか?」

「そのようだな。 と言うか本人は貴様に会ったと言っていたぞ」

「え?」

「道に迷っていたから助けた、そう言っていたぞ」

「……それって!!」

 

 あ、あの時の心優しい少年のこと!? 何てこったパンナコッタ、まさか畜生の兄貴なのか!

 

「ってことは、何? 兄弟揃って転生者なのか?」

「そのようだな。 と、言っても最初は転生を拒んだようだが」

「それってどゆこと?」

「細かい話は省くがーー」

 

 拳君曰く、兄弟は事故で一緒に死に、メアリーの野郎はさっさと転生したらしい。 でも兄の一喜は転生を拒み、キチンと死んでもう一度生を与えられるまであの世にいると言ったらしい。 でも弟が転生して暴れていることを聞き、弟を止めるために転生したそうな。 めっちゃ良い子やん!

 

「ーー転生した彼は特別に子供の体を与えられ、朱澤メアリーを止めるまでの間この世界にいることにしたようだ」

「はぇ〜」

「あと、朱澤メアリーとは奴が勝手に名乗っているだけで、生前は翔次(しょうじ)と言う名前だったそうだ。 メアリーと名乗っていたのは『メアリー・スー』のファンだったから、だそうだ」

 

 メアリー・スーって何、あとでググレばいいの? ぶっちゃけメアリーより翔次の方がかっこよくない?

 

「これから先、彼の手も借りることになるだろう。 また今度連れてこよう」

「おお、それを伝えるためにここに?」

「それともう一つ」

 

 拳君は小さなアクセサリーのようなモノを取り出す。 その見た目はハンマー。 銀色の頭部に木の色のような茶色の柄、大きさは携帯のストラップ程度だ。

 

「これは俺が都 霧刀から剥奪した奴のデバイスだ」

「デバイス?」

「そうだ、高町なのはのレイジングハートの様な代物と同じだ」

「そういえばこれをもっと大きくしたのを持っていた記憶があるの」

「これが転生者に与えられるデバイス……」

「触ってみてもいいかしら?」

「構わん」

 

 リンディさんはデバイスを手に持って観察している。

 

「なぁ、これってレイジングハートみたいに喋らないのか?」

「現在機能を停止している。 もちろんすぐに再起動出来るぞ」

「見た感じ普通のデバイスねぇ……」

 

 さらっと観察し終え、デバイスを拳君に返す。

 

「今回これを持ってきたのはこれを貴様に渡すためだ」

「お、オレェ?」

 

 デバイスをオレに向けて差し出す拳君。 待って、どゆこと?

 

「何故貴様が魔法を扱うことの出来る魂なのかは未だ謎だが……この先確実に戦闘を強いられる場面が出るはずだ。 それに備えデバイスを貴様に渡すことにした」

 

  え、あ、おう……。 何て生返事をしていたらクロノ君が拳君に疑問をぶつける。

 

「ちょっと待ってくれ、霧刀が魔法を使えるのは謎のままなのか?」

 

 そう、確かリンディさん達がオレの家に来たのも魔法云々の事を聞くためだ。 っていうかアレじゃないの? オレも魔法使える魂なんじゃないの?

 

「それはあり得ない」

「あぁん、何でぇ」

「貴様ら転生者は何もない魂を持っていたから転生者が出来たのだ」

「何もない?」

「そうだ。 何も持っていないから能力を魂に収める事ができる。 何らかの能力を持っているなら……そもそも転生など出来ん」

 

 は、はぇー。 そうなんだー。(小並感)

 

「だからと言ってこいつが元々この世界の住人で、都 霧刀の体に憑依している、そういうわけでもない。 こいつは少なからず物語をしっているからな」

 

 いやまぁ、タイトルくらいだけどね。

 

「恐らく、何らかの理由はあるのだろう。 現在調査中だ」

「そうか……」

 

 それで? このデバイスって何が出来るの?

 

「話を戻そう。 このデバイスの名前は確か、『ミョルニル』だったか。 都 霧刀はそう呼んでいたな」

「それって確かンーさんの武器だよな」

「その通りだ。 今起動させよう」

 

 拳君がデバイスーーミョルニルに手をかざす。 一瞬だけ拳君の手が光ったかと思ったらミョルニルから声が聞こえてくる。

 

 《おはようございます、拳様。 今回は何の御用で?》

「お前の力が必要になってな、そこにいるやつの力になって欲しい。 以前説明した、中身が都 霧刀じゃない奴だ」

 

 おお。 レイジングハートみたいに電子音声みたいなのが聞こえる。 これがミョルニルの声なのか。 きっとレイジングハートみたいに礼儀正しいーー

 

 《あ! 女装しているマスターだ! 本当に中身違うんですね。 よく似合ってますよ》(大草原)

 

 ーー正しくないやん! 何この子!?

 

 《あ、初めまして変態さん。 マスターからはミョルニルと呼ばれています。 お好きな様に呼んでください》

「誰が変態だコラ! こっちは可愛い服着てるだけだっーの!」

 《え、じゃあ真性の変態なんですね。 性別間違えたんじゃあないんですか?》

「こ、こいつぅぅぅ!!」

 

 何だこいつは!? 失礼ってレベルじゃねぇぞ!? おかしいですよカテジナさん!!

 

「す、すごい子ね……」

「随分強烈な……」

「すごい……霧刀君に突っ込みをさせるなんて……」

「あの霧刀さんが一切ボケられていないなんて……」

 

 リンディさんとクロノ君は困惑中。 あとなのはちゃんとユーノ君、驚くポイント違うから。

 

「そいつと仲良くやってくれ」

「無理無理無理無理!(MSTA) チェンジ! レイジングハートみたいな子をお願いします!」

 《チェンジとは何ですか! こんなに礼儀正しいデバイスなんてどこを探しても見つかりませんよ?》

「おいぃぃぃぃ! 井の中の蛙って言葉知ってるぅ!? 井の中探し回ってもそりゃ誰もいねぇっつーの! チェンジ!」

 

 仲良くするって何だよ。 新しい哲学を生ませないでくれ。

 

「レイジングハートみたいなお淑やかなお姉さんタイプがいいです!」

 《む! 私よりあんな清楚ビッチの方がいいんですか!? これだから男は……。 お淑やかとは私のためにある言葉ですよ?》

「てめぇはお淑やかって言葉を辞書で引いて赤線引いてからオレに見せてこい!!」

 《さりげなくディスられたような……》

「気のせいだよレイジングハート……(清楚ビッチ?)」

 

 クッソ、こんなにも他のデバイスと違いがあるなんて……。 もう少し可愛らしい奴はいないのか!?

 

「諦めろ」

 

 拳君のありがたい言葉。 はい、諦めます……

 

「マスター認証をせずとも、直ぐに扱えるようにしておいた。 ミョルニル、しばらくの間こいつがお前の主人だからな」

 《よろしくお願いしますねマwスwターwww》(大草原)

「ちくせう……」

 

 デバイスを手に入れた! 嬉しくねぇ!

 

 《ねぇねぇ、今どんな気持ち? NDK NDK〜》

 

 ヤロウオブクラッシャー!!

 

 

 

 ……この日、リンディさん達が帰った後もミョルニルとずっと話していた。 ……主にミョルニルがボケてオレが突っ込んでいただけだけど……

 

 《巨根で女装癖なんて、属性盛りすぎじゃありません?》

 

 じゃかましい!!




コレ……本当に2クールで終わるんですかね……。 多分終わらないと思います。(自白)

今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。
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