あと今回も淫夢要素はありまぁす!(OBKT)
20話
デバイス、ミョルニルを手に入れたオレは試しに魔法を使ってみることにした。 ……のだが。
「おかしいやろ……」
《どこもおかしくありませんよ?》
「いやいや、どう考えてもコレはおかしい!」
なのはちゃんみたいな可愛いコスチュームを着れると思いセットアップしたのに……!
「何で黒一色の長いコートとマントが出てくるんだよぉぉぉ!?」
《大草原不可避www》
どうして真っ黒なの!? セフィロスさんのファンなの!? 彼だって色々装飾してっから黒の服が似合うわけなんだよ!?
「センス悪いってレベルじゃねぇぞ!?」
《www》
「お前は草を生やしすぎ!」
《ふひひ、サーセン》
何で霧刀君のまま何だよ! もっと魔法少女っぽい服にならないのか!?
《えぇ……》
「何とかしてくれ!」
《じゃあ新しいものに変えましょうか? と言っても普通のジャケットで魔法少女っぽくないですけど》
「真っ黒からおさらば出来るなら文句は言わねぇ!」
《はいはい》
ミョルニルが一瞬光ると今まで着ていた真っ黒の服が消え、新たに白いジャケットが現れる。 ズボンは丈の長いジーンズの様な見た目の長ズボンに変わる。 履いていた短パンがジーパンに変わり、元々着ていたTシャツにジャケットを足した見た目になった。
「何か……大学生が着てそう」
《文句があるなら戻しますよ?》
「あ、サーセン。 ぼくコレで満足」
まぁ、オレの見た目何かどうでもいい。 そんなことよりミョルニル君が大っきくなりました。 オレの肩の高さまで長く、頭身はデカくなり柄も異様に伸びた。
「何か……次世代ゲーム機と同じ名前の女の子が持ってそうな見た目だな」
《人気ありますよ?》
「悪評の間違いだろ」
しっかし、武器がハンマーだと魔法少女よりは撲殺天使の方が近いんじゃねぇのコレ?
《それで、早速魔法の練習しますか?》
「そうだな……どうすっかな……」
リンディさん達は帰り、現在夜9時。 夜中に色々やると明日に響くし……
「明日の放課後に練習すっぺ」
《そうですか? ならどんな魔法を使えるか説明だけでもしますよ》
「おう」
ミョルニルから使える魔法を聞きながら床に着いた。 雷とかの魔法なら何でも使えるらしい。 でも霧刀君は自分で考えたりせずにスクエアでエニクスな会社のゲームから全部取っていたらしい。 ……でもミナデインは使えないと思うんですけど。(名推理)
次の日、朝一番にアリサちゃんからキツイ一発を貰い、そのまましばかれながら放課後を迎えた。
アリサちゃんの出番はこれで終わり! 閉廷! 解散!
家に帰って着替えをし、動きやすい格好をする。 上はジャージ、下はスパッツを履いて上に短パンを履く。
《何でそんな運動する格好をする必要があるんですか?》
「オレは考えたんだよ。 いくら魔法が使えたって体が出来てないと意味ないって」
《でも魔法で身体強化できますよ?》
「体力は付けないといけないってそれ一番言われてるから」
《まぁ別にいいですけど……》
今日の目標は小高い丘、そこまでランニングや!
《取り敢えず『ウチの主人が運動音痴なのに体力作りしているんだが』ってスレたてときますね》
「おいぃぃ!」
丘の上にたどり着いたオレは休憩を取っていた。 そんなに遠く離れた場所にあるわけではないが、それでも子どもの足では大変だった。 これからコツコツとやっていけば体力は確実につくだろう。
《いや、何普通に締めようとしてるんですか》
締めていいだろ。
《いやいや、何が大変だった(小並感)ですか!》
小学生なんだから小並感で間違ってないだろ!
《だって……休憩してたら夜になるって休憩ってレベルじゃないですよ!?》
そう、現在真っ暗。 どこを見ても街灯か家の灯りしか見えない。 着くのは難しくない。 ただ休憩は大事だから多めにとっていただけだから。
《言い訳しないでください、この虚弱体質!》
「し、失礼な! こうして運動しているじゃねぇか!」
《運動の量よりも休憩の方が3倍近くあるなら運動になりませんよ!》
「初日何だから多めに見てくれよ!」
《初日に多めに見たら後はダラけていくだけでしょ!》
「あんだと!」
《なんですか!》
ぐぬぬ……。
……止めだ。 こんな夜に何が悲しくてデバイスと喧嘩せにゃならんのだ……。
「……帰るか」
《そうですね……今から走って帰ったらどうですか?》
「今日は終わり! 閉廷! 解散!」
《……ダメみたいですね》(軽蔑)
帰りながらミョルニルに霧刀君のことを聞くことにした。
《以前のマスターですか? そうですね……とても心優しい方でしたよ》
「ファッ!?」
思わずズッコケる。 ミョルニル君……どっかぶっ壊れていたりする?
《失礼な! 私は以前のマスターにとても大事にされていましたよ》
……そうなの?
《いやまぁ、確かに色々酷いことやってましたけどね……》
ミョルニルは以前の霧刀君の行動を話してくれる。
《マスターはとても心優しい方でした。 私のこともほとんど武器として使わず、大切な家族の一員として扱ってくれました》
オレはミョルニルの話を黙って聞く。
《小学校に上がる前、マスターは私にあることを話しました。 それは……あなた方転生者についてです》
転生者について……?
《自分は一度死んだ身、二度目の人生をこの世界に選択した。 でも自分はこれから
ミョルニルの声はどこか悲しげだった。
《あなた方で言う所の“踏み台転生者”の事です。 踏み台転生者とは文字通り別の転生者、或いはその世界の主人公の踏み台となることです。 マスターは自ら踏み台になったのです》
自ら踏み台に……?
《詳しい訳は言ってくれませんでした。 しかし、私が拳様の手に渡る前にある事を話してくれました》
オレは足を止め、ミョルニルの言葉に集中する。
《明日には管理会の人間に能力を剥奪されてしまうだろう。 しかし、必ず君には新たな主人が現れるはずだ。 自分なんかよりも心優しい……マンガのヒーローの様な暖かい強さを持った人に。 その人と仲良くやって欲しい、と》
それが……オレ?
《はい、まさかマスターの体に違う人の魂が入っているなんて聞いていませんでしたけどね》
「……つまり、何だ……その……。 霧刀君はなのはちゃん達に酷い事はしたけど……悪気があってやったわけじゃあないんだな?」
《はい、それだけは誓って嘘ではありません》
「そっか……よかったぁ……」
霧刀君は悪人じゃあなかったんだな。 それなら胸のつっかえが一つ減る。
《どうかしました?》
「いやぁ……いつか霧刀君に体返してさ、そしたらみんなに謝ってもらうつもりだったから……。 そっか……霧刀君はいい奴なんだ……」
これでもし霧刀君が根っからの悪だったら難航するかもしれなかったが……。 きっと霧刀君も謝れるなら謝りたいに違いない。
《……何でマスターが気にかけるのですか?》
「何でだろうなぁ……オレにもよく分からんが……」
よく分からんが……なんだろうなこの感じ。
「体借りてるからかは分からんが……何か奇妙な繋がりを霧刀君から感じるんだ。 友達つーか、家族つーか、仲間つーか。 とにかく他人とは思えないんだ」
《……もしかしてホモ達?》
「ちゃうわ!」
いい話にまとめようとしたのに台無しだよ!
《マスターにいい話は期待できません》
「何でや!」
《淫夢民何てこの程度の扱いで十分なんですよ》
「淫夢民をバカにするな!?」
全く! こいつ本当にデバイスなのかよ。 小ちゃい小人が中に入っているんじゃあないだろうな……
《……まぁ、マスターの話を信じてくれてありがとうございます》
……おう。 可愛い所あんじゃねえな。
「腹減ったなぁ〜」
《私はお腹空きませんけどね》
「この辺に〜美味いラーメン屋さんの屋台来てるらしいっすよ」
《そう……》(無関心)
「じゃけん今から行きましょうねぇ〜」
《このマスター、ナチュラルに淫夢ネタぶち込んできますね……》
ふんふふん〜ーーん?
一台の車が通り過ぎる。 真っ黒なボディでイカニモ怪しそうな車だった。 車が通り過ぎる一瞬ーー
「!?」
ーー中で複数の大人に囲まれて叫んで暴れているアリサちゃんの姿と怯えて縮こまっているすずかちゃんの姿がオレの目に写った。
「アリサちゃん!? すずかちゃん!?」
おいおい……今から楽しいディナータイムってやけじゃあなさそうだぞ……コレ。
《どうしますかマスター? 明らかに誘拐って犯罪でしたけど》
「聞くのか? そんな野暮なこと」
《ですよね、それなら行きましょう》
「おう!」
オレは黒塗りの車の後を追いかける。 ミョルニルが魔法で探知し、見失わずに後を追う事が出来た。
「待っててくれ、二人共!」
オレはランニングの成果を当日に発揮する。
次回は夜の一族とかをふわふわしながらやります。 シリアスは好きだけどシリアスにするのは苦手です。 シリアスになると淫夢ネタを入れにくくなるので。
今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。