オレを知っているやつに会いに行く   作:ほったいもいづんな

22 / 40
今回はなんでしょうね、前回色々やった反動でこの文字数でいいのか困りました。 あ、今回登場人数が少ないです。 少ないと会話が楽です……(本音)


22話 手のひらはやっこい

 22話

 

 

 

 

 誘拐事件から数日経った。 2人には特に異常は無く、学校に通っている。 なのはちゃん達は順調にジュエルシードを回収しており、あとはもうフェイトちゃん達が持っているので全部となった。 何かそれぞれのジュエルシードをかけて、近々戦う予定らしい。 木村君曰く、そろそろ一期も終わりに近づいているとのこと。 となるとメアリーの奴との戦闘も近くなるそうな。 なのでオレは毎日放課後小高い丘までランニングし、魔法の特訓をしている。 そこは誰も居ないので魔法を使っても問題ないのだ。

 

《魔法にも色々あるんですけど……マスターは無駄に魔力のある体してるんで何でも自由にやってみて下さい》

「自由にねぇ……こんな感じか?」

 

 オレはハンドボール並みの大きさの球体をイメージする。 魔力はよく分かんないから気合いを込める。 すると手の平に黄色の球体が形成される。

 

「おおぉ〜! 出来た!」

《約5秒ですか……これを瞬時に展開出来るようになればいいんですけどね》

「っつてもよぉ〜、魔力ってよく分かんないし……気合い入れるだけでよくね?」

《よくないです。 もっと自然に魔力を扱えるようにならないとメアリー……翔次でしたっけ? 彼に勝てませんよ》

「そ、それ言われっときちいなぁ……」

 

 ミョルニルと話していたら手の平の球体はいつの間にか消えていた。 魔力を意識していないとすぐに消えてしまうようだ。

 

《まずは魔力を感じる所からですね……時間かかりそうです……》

「まじか……くまったな……」

《困ったのはこっちですよーーマスター、大きな魔力を持った者が2名こちらに来ています!》

「ん?」

 

 そうなのか? オレにはやっぱ分からん。 っと、アレは……

 

「あれ? 霧刀?」

「魔力反応があると思ったらあんただったのかい」

「フェイトちゃんにアルフさん?」

 

 二人共数日ぶり、何しに来たの?

 

「アルフが魔力反応を察知したから来てみたんだけど……魔法の練習をしているの?」

「ああ、色々あってデバイスが手に入ってさ。 練習してんだけど……上手く行かなくてさ」

 

 ちなみに今のオレの服装は白のワンピースを着ている。 パンツはもちろん白。 清純コンボだ。

 

「こいつがオレのデバイス、ミョルニルだ」

《初めまして! 宇宙一可愛いデバイス、ミョルニルちゃんだよー!》

「2-4-11」

《やめてください!? そんな解体音が聞こえそうな数列はやめてください!》

「えっと……とてもユニークなデバイスだね」

「あんたに似て破天荒なデバイスだねぇ……」

 

 ミョルニルめ、どうして真面目にあいさつ出来んのだ。 こいつ本当にデバイスか? 中に誰かいるんじゃないか?

 

《誰も居ませんよ。 そんなことよりフェイト様、このマスターは魔法を上手く使えないどころか魔力すらマトモに感じることが出来ないんですよぉ〜》

「そうなの?」

「まぁ、そうね」

《何とかなりません? 私面倒ーー私には難しいですよぉー》

 

 おいこら、面倒とは何だ面倒とは。 フェイトちゃんに迷惑かけるんじゃあありません。

 

「あ、うん。 いいよ」

「ウェェェェェイ!?」

 

 何で了承したのフェイトちゃん!?

 

「そうだよフェイト、こいつが襲ってくる可能性だってあるんだよ!?」

「それは……そうかもしれないけど……」

 

 少し俯向くフェイトちゃん、オレは何を思ったのか両手でフェイトちゃんの両肩に手を置く。 そして何も考えていないのに言葉がでてくる。

 

「オレはフェイトちゃんに手をだしたりしない!」

「き、霧刀……?」

「ど、とうしたんだい……?」

 

 突如大声を上げたオレを見て驚く二人。 そらそうよ、オレ自身も驚いているんだから。 でもオレの言葉は止まらない。

 

「この先何があってもフェイトちゃんを傷つけたりなんかしない! 絶対にだ!」

「……本当かい?」

「当たり前だ」

「霧刀……」

 

 真っ直ぐにフェイトちゃんを見据え、フェイトちゃんに宣言(・・)する。

 

「安心しろ、お前らガキ共はオレが守るからよーー」

 

 ……?

 

「ありがとう……霧刀……」

 

 あれ……今オレ……

 

「霧刀……?」

 

 何て言った? 今、オレは何て台詞を言ったんだ……?

 

「どうしたの霧刀?」

「ボーッとして、どうしたんだい?」

 

 この台詞……オレ……この台詞を誰かに話した(・・・・・・)事が……?

 

「一体誰に……?」

「き、霧刀……?」

 

 オレはフェイトちゃんの両頬を包み込むように触れる。 そうだ、これくらいの歳の……

 

「ふぇ!? 霧刀!?」

「これくらいの歳の……子ども……? それも……一回じゃ……」

 

 そうだ、よく見ろオレ。 これくらいの子ども、それも一人や二人じゃない。 もっとたくさんの子どもにこの台詞を言ったんだ……。 オレは顔をフェイトちゃんに近づけていき、もっと思い出そうとする。

 

「ちょちょちょ! フェイトに何するんだい!?」

「きききき霧刀!? ち、近いよ!? 近すぎだよ!? 私達女の子同士だよ!?」

「……」

《やれやれ、しょうがないですねぇ……。 マスター! 児童ポルノで訴えますよ!!》

「誰がホモビに小学生を出演させた社長だコラ!! ……はっ!? オレは何を?」

《やれやれ……もう少しでフェイト様とマウスツーマウスでしたよ?》

「お?……おぉう! すまんフェイトちゃん」

 

 オレめっちゃフェイトちゃんに近づいてんじゃんアゼルバイジャン!? オレはフェイトちゃんから距離を取る。

 

「だ、だいじょ……もう大丈夫だから……」

 

 フェイトちゃん顔真っ赤なんだけど、大丈夫じゃないと思うんですけど。

 

 

 

 少し落ち着いて。

 

「それじゃあ魔法の特訓、もとい魔力を感じる練習を始めよ」

「オナシャス! フェイトてんてー!」

 

 全員地面に座り、オレは両手をフェイトちゃんに差し出す。

 

「今から私の魔力を直接霧刀に渡すから、霧刀はその魔力を感じれるように頑張って」

「うっす!」

 

 アルフさんは大きな狼モードになってミョルニルと一緒に見ている。

 

「ま、適当に頑張っておくれ」

《終わったら教えてくださいね〜》

 

 ーー見てないやんけ! 何で寝に入るのアルフさん!? あとミョルニルはデバイス何だからキチンと見とけや!

 

《やれやれ、わがままですねぇ〜》

 

 決めた、まず一番初めにミョルニルに魔法をぶつけるわ。 あんな奴無視して始めようぜフェイトちゃん。

 

「それじゃあ送るよ」

 

 そう言ってフェイトちゃんはオレの両手に自身の両手を重ねる。 ってフェイトちゃんの手、めっちゃ柔らかいんですけど! フニフニ? フヨフヨ? 兎に角そんな擬音が聞こえるくらい柔らかくて気持ちいいんですけど!

 

「もうずっと触っていたい……」

「どう? 何か感じる?」

「はぇー……」

「霧刀?」

「はっ! な、何だいフェイトちゃん? オレのスリーサイズだっけ?」

「一体何を聞いていたの!? そうじゃなくて、魔力を感じる?」

 

 魔力……お? そういやぁさっきから手の方からピリピリした感覚がするな。

 

「これが……魔力?」

「もう少し続けるよ、少し出力を上げるね」

 

 お、お……おぉ! 何かさっきよりも強く感じる! これが魔力なんだな!

 

「何となくだけど……しっかり魔力だって感じることが出来るよ!」

「本当? やったね霧刀」

《何か、感じる感じる言い過ぎて変な意味に聞こえるんですけど》

「お前は黙っとけ」

 

 あれからしばらく同じことを続け、自然に魔力を感じれるよう特訓した。 フェイトちゃんのお陰で魔力を感じる事が出来るようになった。

 

「ふんふん、これが魔力。 体の内側から力を入れる感じだな!」

《ありがとうございますフェイト様。 お陰で私の手間が省けました》

「おいこらミョルニル、手間って何だよ」

《何でしょ〜ね〜?》

「早速的になってくれるか、そうかそうか。 ……覚悟しろ」

《暴力反対!》

 

 この青野……! あ、そう言えば。(閃き)

 

「フェイトちゃん、なのはちゃんとジュエルシードを掛けて本当に戦うの?」

「うん……それでジュエルシードが全部揃うなら」

「え、律儀良く戦わないでジュエルシードだけ奪って逃げればいいんとちゃうか?」

「え!?」

「……あんた、あの子の味方じゃないのかい?」

 

 オレの強盗発言にフェイトちゃんは困惑し、アルフさんは呆れている。 だ、だってそう考えたりしない!?

 

「管理局がそっちに付いているんだ。 迂闊に行動すればタダじゃすまないからね」

「ああ、そういう……」

「……私はあの子と戦いたい」

「フェイトちゃん?」

 

 どうしたの急に、戦闘民族みたいなこと言って。

 

「よく分からないんだけど……あの子ともう一度戦ってみたいんだ……。 あの子と出会ってから……私の胸が疼くんだ」

「フェイトちゃん……それって恋や」

「違うよ!?」

《ここに塔を建設しましょう》

「何で塔何だい……?」

 

 そうか……そう言えばこの世界って魔法少女の世界だったな。 それならキマシもしゃあないか。

 

「そっか……そうならそれでいいんだ」

「よくないよ!? わ、私はそう言う意味で言ったんじゃないよ!?」

「若い子はみんな感受性が高いからね、しょうがないね」(寛容な心)

「お願いだから話を聞いて!?」

 

 フェイトちゃんは何故かキマシを必死に否定する。 ま、若い子はみんな否定したがるし、多少はね?

 

「なのはちゃんとぶつかり合いたいってなら大丈夫だ。 なのはちゃんなら全力で来てくれるはずだ。 だからフェイトちゃんも全力でなのはちゃんと戦ってくれ!」

「……うん」

「そんでよ、勝っても負けてもさ、全力で戦ったんだ、悔いは残らないはずだ。 ……それで、もし負けたらさ……」

 

 オレは右手で頭の後ろを掻きながら少し言葉を探す。 あまり気負わせないような台詞を見つけて、フェイトちゃんに伝える。

 

「フェイトちゃんの話を聞きたいんだ。 オレ……と言うかなのはちゃんも君の事をもっと知りたいから……さ」

「霧刀……」

「あ! 嫌ならいいんだ! そんなに深く受け止めないでくれ」

「……ううん、分かった。 全部話すよ、私の全部を」

「フェイト……うん!」

 

 フェイトちゃんはなのはちゃんとぶつかり合って何かが掴めるのかもしれない。 ならオレはもう何も言わない。

 

「フェイトちゃん、頑張ってね!」

「うん!」

 

 なのはちゃんとフェイトちゃんが戦う日まであと3日




次回、なのはとフェイトの戦闘をバッサリカット! あとメアリー君がようやく会話に参加しますよ! 彼の兄も! でも戦闘はカット! アニメか映画を見てくだちい。

今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。