オレを知っているやつに会いに行く   作:ほったいもいづんな

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3000字くらいなら1日であげられますね。 気合いの問題ですが……

今回は薄いです。 と言うか木村君の話はそんなに長くはならないんですよ。 次回作出番ありますし、なので少し薄味です。




37話 名前で呼んで

37話

 

 

 

 

フェイトちゃん達に見送られ学校に行った。 今はもう昼休み、屋上にていつものメンバーとお弁当を食べていた。 その時にオレ達が地球から離れる話をついでにした。

 

『ついでにする話じゃない!?』

 

仲良く三人からツッコまれた……。

 

「何で居なくなっちゃうの!?」

「一体どうして!?」

「輝凛はともかくどうして拳までなのよ!?」

「……アリサちゃんだけ酷くね?」

 

身を乗り出して質問攻めをしてくる三人。 木村君は信じられないのか、眼帯を外してオレを見てくる。

 

「……本当みたいだな」

「おう」

「そんな……」

 

……飯の席で話すことじゃなかったか? でも今のうちに話とかないと後になって面倒くさいし……

 

「拳君……」

「せっかく仲良くなれたのに……」

「拳と離れるなんて……」

 

あ、これは完璧にオレの事は眼中にありませんわ。 三人とも拳君の事だけしか見てませんわ。

 

「……」

 

この光景に拳君は何の反応をしない。 ……しゃあねぇな。

 

「拳君、出発する日はオレが決めていいんだよな?」

「ああ」

「なら……」

 

オレはその場に立ち上がり、みんなに伝える。

 

「一週間後だ! 一週間後にオレ達は宇宙に進出します!」

「いいだろう。 なら一週間後に決まりだ」

 

一体何のこっちゃ、って顔をしている三人にオレは分かりやすく伝える。

 

「一週間……いや、2日もあれば誰だって頭の中が整理できるし。 『決意を固める』ことだって出来る。 オレは遊ぶ。」

「……最後だけいらなかったわよ」

 

呆れ顔でオレを見てくるアリサちゃん。 だがオレの言った事を理解してくれたのか、先ほどの悲しそうな表情からいつもの笑顔に変わる。

 

「2日もいらないわ、私は前から決めていたわ! ……ちょっと勇気がなかっただけだけど」

「私だって輝凛君と約束したんだから!」

「わ、私だって!」

 

やっぱり女の子は元気が一番、愛嬌は二番目くらいでいいんでねぇか?

 

「……何故彼女達は盛り上がっている?」

「ま、頑張れって話」

「……何をだ?」

 

何ってお前……もちろんナニだよ。

 

「……オレもちゃっちゃか話さねぇとなぁ」

 

地球から離れるって事は学校を辞めるって事だ。 その事をしっかり都夫妻に伝えないとな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わり放課後、なのはちゃん達三人は『作戦会議!』と意気込んで先に帰っていった。 拳君は翔次君の所に向かい、一週間後に出発すると伝えに行った。

 

「一人で帰るの寂しいわぁ〜っと」(KNN姉貴)

 

何て言っていたら珍しく木村君に話しかけられ、どこかで話がしたいと言ってきた。

 

「ならサ店に行くぜ!」(闇YUG)

 

と言うわけで翠屋に来たのだ。

 

「お、いらっしゃい霧刀君」

「ちわっす、士郎さん」

 

珍しく士郎さんが表に出ている。 オレが挨拶をすると士郎さんは嬉しそうな顔をする。

 

「実はね、この間君のお父さんがたまたまウチに来たんだ」

「え、そうなんすか?」

「お仕事があるから長くはいなかったけどね」

「はぇー」

 

何て話をしてから一番奥のカウンターに二人で座る。 オレはいつも頼むブラックコーヒーとショートケーキを頼む。 木村君はカフェモカとモンブランを頼んだ。 注文した物が届くまで木村君と話す。

 

「にしても話って何だ?」

「どうして地球から離れ、どこか遠くに行かないといけないのかが気になってね」

「ああ、それは拳君が言ってたけど……」

 

拳君曰く、『これ以上貴様を物語に干渉させるのは危険だ。 だから暫くの間俺と一緒に物語に関係ない星に行ってもらう。 もちろん時間が経てば再び戻ってきて大丈夫だ』とのこと。 拳君も干渉し過ぎたとかで一緒に行かないといけないんだと。 その事を木村君に伝える。

 

「翔次君は自分から一緒について行きたいって言ったらしい」

「……なるほど、納得だ」

 

納得してもらって何より。

 

「まぁこれはそんなに聞きたい事でもないし、そもそもある程度は予測出来たことだ」

「……何故聞いたし」

「流れだよ。 僕が本当に聞きたい事を聞く為のね」

 

木村君は変な所でフリーダムだから困る……

 

「んで? 聞きたい事って?」

「あぁ、本当に素朴な疑問なんだが……」

 

木村君は一泊置いて口を開く。

 

「何故周りの人間は名前で呼ぶのに僕だけ名字で呼ぶんだい?」

「本当に素朴な疑問だな!?」

 

前半のちょっと真面目(?)な話の流れ、要らんのとちゃうの!?

 

「ずっと気にはなっていたんだ。 出来れば納得しやすい理由を述べて欲しいねぇ」

「なぁ〜んでちょっとハードル高いんすかねぇ……」

 

木村君を名字で呼ぶ理由……多分KMRと木村が被っているからじゃあないん?

 

「そんなその場のノリで決まった事はいいから」

「う、う〜ん……」

 

何じゃろ……何じゃろ……あ。

 

「多分だけど……木村君は子どもっぽくないんだ」

「ほう?」

「子どもっぽいとオレは名前で呼ぶんだ。 でも大人や子どもっぽくない奴はみんな名字で読んじゃうんだ。 特に男は」

「ほうほう」

 

よく考えてみればノンノは名前で呼んだけどリーデスはファーストネームで呼ばなかったな。

 

「なるほど、僕が嫌に子どもっぽくないから名字呼びなんだね?」

「あと男だからでない?」

「でも真条の事は名前で呼んでいるけど?」

「ほら……拳君はあれで結構子どもっぽいし」

「確かに」

 

オレ自身も意外な発見だ。 やっぱ木村君と話すのは楽しいな。

 

「……これは僕の個人的な頼みなんだが」

「んお?」

「君の事を名前で呼んでもいいかい?」

「あ、いいっすよ」(即答先輩)

「そうかい、ならそうさせてもらうよ」

 

……これって頼みって言うのか?

 

「これは僕の個人的な考えだが……名前で呼ぶという事はそれだけの友情や信頼があると考えている。 僕は君の事が結構好きらしい」

 

大胆な告白……だと……ッ!?

 

「僕は多分この世界で一番仲が良いと思っているのは君だと思っている。 ……もしかして迷惑だったかい?」

「そんなことないって! オレこそ君を名前で呼んでもいいかい?」

「あぁ、もちろん」

 

オレ達は無言で握手する。 熱く、固く握る。 オレ達の友情が確かにここには存在している。

 

「元気でな、絶対に戻ってきてくれよ『親友(輝凛)』!」

「君こそ元気でいてくれよ、『親友(心悟)』!」

 

オレ達はこの後、注文したケーキが来たので美味しく頂いた。 ちょうど食べ終えた時に、ユーノ君からの念話が来る。

 

『き、輝凛さん!』

「ユーノ君?」

「ユーノ君からの念話かい?」

「あぁ、そうみたいだ」

 

一体どうしたのだろうか、慌てた様子で話しかけてくるユーノ君。

 

『一体どったの?』

『さっきなのはとすずかとアリサが来たんだけど、怪しい話をしてて……それで僕、恐ろしくなって知らんぷりをしていたらなのはが拳さんに連絡して、今さっき家を出て行ったんだ』

 

……あ、ふーん。(察し)

 

『まぁ放っておいて大丈夫よ』

『本当ですか!?』

『大丈夫大丈夫。 それから、彼女達が落ち込んで帰ってきても詮索しちゃ駄目よ?』

『え、それって……』

『多分自分から話してくれるから』

『わ、分かりました……』

 

何とか納得してもらって念話を切る。

 

「彼、何だって?」

「うーん? なのはちゃん達が拳君に話をしに行ったってハナシ」

「そうかい」

 

恐らくは全てを察しているであろう。 流石は心悟君だぜ。

 

「あ、そうだ」

「どうした?」

「明日エイミィさんと一緒にクロノ君に着させる女装用の服買お」

「……冥福を祈ろう」

 

早速エイミィさんと連絡をとる。 すると幸いにもそこにクロノ君はおらず、事情を話したら二つ返事で了承してくれた。 流石はエイミィさん!

 

「……いやぁな顔してるねぇ〜」

「デュフフ! 明日が楽しみだぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日にオレが見たのは世にも恐ろしい光景だった。

 

「……おぉふ」

「 」

 

学校に着くと、そこには全身から色素が抜けて白黒と化したなのはちゃんがいた。

 

「 」

 

口をポカンと開けて、そこからひょろひょろとした魂の様なものが抜けていく。 それに気づいたすずかちゃんとアリサちゃんが必死に捕まえてなのはちゃんの口に押し込む。

 

「……え、これ本当になのはちゃん?」

「の、ようだ」

「……え、君は何でそんな知らん顔してんの?」

「俺の預かり知る所ではないからだ」

「 」

 

え、昨日何があったの? アリサちゃんとすずかちゃんは平気そうなのに何でなのはちゃんはこんなのになっているの?

 

「なのはちゃんが……なのはちゃ……白っ……なのはちゃんじゃなくてしろはちゃんになってるやんけぇ!!」

 

これ……次回までに治ってる……よ……ね? ね? ねぇ!?

 

 

 




次回はとある方が熱望していたクロノイジリ回です。 弄りますよぉ〜(マジキチスマイル)

今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。
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