オレを知っているやつに会いに行く   作:ほったいもいづんな

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前回の続きと久々の木村君登場回。 何で転生者なのに話に絡もうとしないのか? そんなんだからこうやって出番を意図的に増やさないといけなくなるんだ! そう! 悪いのは私!!


8話 美しい心は醜い顔面に宿る

 8話

 

 

 

 

 学校からなのはちゃんの家に着くまで、オレは高町家の話を聞いていた。

 

 なのはちゃんの両親、士郎(しろう)さんと桃子(ももこ)さん、兄弟でお兄さんの恭也(きょうや)さんとお姉さんの美由希(みゆき)さん。 なのはちゃんは末っ子なのだそうだ。

 

 あとこの家族は桃子さんとなのはちゃんを除いた全員が武術だか剣術だかを学んでいて、特に士郎さんは人類で一番強いと評判なのだとか。

 

 そして……恐ろしい事に、都君は以前に高町家に喧嘩を売った事があるそうで、その時は士郎さんが善戦し、事なきを得たそうだが……。 今から行ってオレ死んだりしないよね……

 

 そんな事を考えながら、ふと思う。

 

 オレの家族はどんな人達だったのだろうか?

 

 都君の両親と同じで共働きだったのだろうか、はたまた父親は普通のサラリーマンで母親は家で家事をしているごく一般な家庭だったのだろうか。 ……さっぱが分からん。 今度木村君に話してみよう。

 

 

 

 そんな事を考えていたら、いつの間にかなのはちゃんの家に到着していたのだ! ……やべぇ!

 

 オレはなのはちゃんに再度確認する。

 

「な、なのはちゃん、本当に……本当にオレ大丈夫だよね! ね!」

「う、うん。 お兄ちゃんから説明は受けているし、私も話したし、大丈夫だよ! ……きっと」

 

 そんな消えそうな声で言わないでぇ!

 

 そ、そうだ! いざとなったら拳君に守ってもらおう!

 

「断る。 貴様の自業自得に付き合ってられん」

 

 いやぁぁぁぁぁぁ! 救いは、救いはないんですか!?

 

「なのはちゃん、オレがもしも死んでも、お菓子のレシピはあげるから無事拳君に食べさせてやってくれ……」

「そんなこと起きないよ!? って言うか私拳君にプレゼントするなんて…………」

 

 オレの遺言になのはちゃんは顔を赤らめる。 いや、拳君にプレゼントするのバレバレだから。

 

「何でもいいが、入らんのか?」

 

 はい、行きますよ逝きますよ。 あぁ、すまない都君。 君の体はもう日の目に当たらないかもしれない……

 

 

 

 

 

 そう思っていた時期がオレにはありました。

 

 家に入るとまず桃子さんに出くわし、昨日の件のお礼を言われ、士郎さんに会ったら同じ事でお礼を言われた。

 

 …………さっきまでのやり取りは何だったのだろうか。

 

 誰だぁ! もう日の目に当たらないかもしれないなんて言ったのはぁ!

 

 オレや!!!

 

 そんなこんなでなのはちゃんの部屋にお邪魔する。 開口一番に拳君はこんな事を言った。

 

「いい匂いがするな」

 

 匂い? 部屋の感想の一番目が匂いなの拳君?

 

 もっとあるでしょ? 部屋が綺麗だとか、ぬいぐるみがあって女の子らしいとか。

 

 ツッコミを入れようとしたら昨日助けたフェレットがこちらに寄ってきた。

 

「昨日振りです。 昨日はありがとうございました」

 

 キェェェェェェアァァァァァァシャァベッ……ってたね昨日、うん。

 

「取り敢えず座ってお話しよ?」

 

 なのはちゃんに促され、オレと拳君は座った。 もちろんなのはちゃんの隣に拳君が座るようにしましたとも!

 

 

 

 

 

 

 なのはちゃんとフェレットのユーノ君から話を聞いた。 昨日の化け物、その原因であるジュエルシードが何でここにあるのか。

 

 まずジュエルシードについて。

 

 ジュエルシードとは何かこう……すっごい魔法アイテムみたいなので、持ち主の願いに敏感に反応するのだとか。

 

 そのジュエルシードの影響を受けたのが昨日の化け物。 動物が腹を空かせていた時に動物がジュエルシードを飲み込んだせいでああなったらしい。 猟友会に怒られそうやな……

 

 次にユーノ君について。

 

 ユーノ君はそもそも地球の人間ではなく、色んな星を転々として発掘したり、調査をしたりする部族の一人で、ジュエルシードを発掘したのだが、事故でこの地球にジュエルシードがばら撒かれ、ユーノ君も傷を負ってピンチだった所をなのはちゃんに見つけてもらったそうだ。

 

 魔法について。

 

 なのはちゃんは魔力と呼ばれるパゥワーを持っていて、なのはちゃんじゃないとジュエルシードは回収出来ないそうだ。 今のなのはちゃんには

『レイジングハート』と呼ばれるデバイスがあり、魔法を使えるようになっているそうだ。

 

 

 

 オレは二人の話を聞き終え、一息ついている。

 

「な〜るほどねぇ、つまりなのはちゃんは魔法が使えるからなのはちゃんにジュエルシードって名前の青い宝石集めをお願いしている、と」

 

 オレは自分の中で整理するように呟く。 そして一つ疑問が浮かぶ。

 

「その事は家族に話したんか?」

「うん、昨日帰ってきた時にみんなに話したよ」

「家族は……納得したんか? なのはちゃんがこの事に協力することに」

「始めはみんな駄目って言ってたんだけど、ユーノ君の話を聞いてみんな力になってくれるって」

「あらそうなの」

 

 ええ家族やん、娘の心配をしつつ困っている人を助ける。 家族の鏡やん。

 

「次は俺の話だったな」

 

 今度は拳君が話し始める。 拳君が呼ばれた訳は昨日、傷だらけのオレをかっさらった件と、拳君自身についての話についてだった。 あ、これわいが聞き流してもええやつや。 とか思っていたら拳君に殴られた。 へーへー、ちゃんと聞きますよ。

 

 話の内容は拳君が管理会の人間とか、オレみたいな転生者を管理しているとかの話だったためカットだカット!!

 

 拳君の話は終わり、なのはちゃんとユーノ君はそれぞれ違った反応をしていた。

 

 なのはちゃんは話の半分くらいを理解し、残り半分は訳わかめ状態。

 

 ユーノ君は全部理解出来たのか、物思いにふけってしまう。

 

 オレ? なのはちゃんのぬいぐるみで遊んでるよ。

 

 しかし、拳君の奴、自分がいつか帰るって話してなかったな。 拳君のことだからなのはちゃんに気を使ったわけじゃないだろ。 どうせ話す必要が無かったとか言いそう。

 

 ……ちょい待って、話ってこれだけ?

 

 だったらわざわざ こ↑こ↓ に来なくても良かったやん。 どして?

 

「それは……あなたに直接言わなければならない事があるからです」

 

 オレの疑問にユーノ君が答える。

 

「今回、あなたにはたくさんのご迷惑をおかけしました。 その事についてあなたに直接謝らなければならないと思ったのでなのはにお願いしてここに来てもらったんです」

 

 ユーノ君は申し訳なさそうな顔をしながら話す。

 

 うーん、そういう事なら話は分かるんだが。 別にユーノ君は悪い事してないし、ユーノ君には悪いが……

 

「今回は……僕が捕まらなければあんな事にはならずに済んだんです……だから……!」

「いや、別に謝らんでええよ?」

「本当にすみません……で……し……え!?」

「いやだから、謝らんでええよ?」

「そんな事はありません! 僕がいけないんです!」

「いやぶっちゃけオレがいるのがいけないんだけどさ」

「え……? それはどういう……」

「それによ、ユーノ君は……子供だろ?」

「え、あ、はい」

 

 ユーノ君は急に関係のない話を振られたから少々困惑している。 オレにとっては割りかし重要なんだけどな〜

 

「やっぱりね」

「やっぱり?」

「大人はさ、謝ろうとしている時に相手がそれを断ったら食い下がったりするけど、謝ることにムキになったりしない。 ムキになるのは子供だけだからな」

 

 ユーノ君はムキになっている、自分が悪いと思って自分は謝らなければならないと思い込んでいる。 そんなユーノ君を諭す。

 

「ユーノ君は子供なんだからさ、周りに迷惑をかけていいんだよ。 謝ったり恩を返したりするのは大人になってからでいいんだから。 子供が何でもかんでも一人で背負おうとするもんじゃないんだよ」

 

 オレはユーノ君を優しく撫でながら続ける。

 

「子供なんだからもっと自由に生きなきゃ。 自分の思った通りに、ね?」

 

 オレはユーノ君に笑いかける。 すると何故かユーノ君はポロポロと泣き始めた。

 

「ど、どうしてあなたといい、なのはの家族といい、僕に優しくしてくれるんですか……?」

 

 泣きながら問いかけるユーノ君。 オレはそれに答える。

 

「それはな、ユーノ君が優しい子だからだよ。 君が優しい心を持っているから君に優しく出来るんだ」

 

 それを聞いたユーノ君はむせび泣く。

 

 しょうがねぇなぁ。

 

 

 

 

 あとなのはちゃん、その驚いた顔やめなさい。 オレがユーノ君を諭すのがそんなに可笑しいか? 折角イケメンフェイズだったのに君が素っ頓狂な顔してるから台無しじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日は遅くなったので高町家で晩御飯をご馳走になった。 恭也さんと美由希さんは学校から帰ってきていたので一緒に食べた。 その時恭也さんにお礼を言われたが、飯が冷めると言ってキャンセルした。 桃子さんの飯めっちゃ上手くておかわりしてもうた。

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで次の日の土曜日。 明日はすずかちゃん家でお菓子作りなので今日は街をぶらぶら散歩している。

 

 服や日用品を買い、時刻は3時前。 そろそろおやつの時間だ。

 

 そう言えば昨日桃子さんから聞いたのだが、高町家は家から離れた所に喫茶店を営んでいるようで、名前は『翠屋』だそうだ。

 

 洋菓子などを売りにしていて、繁盛しすぎて人手が足らないと言っていた。

 

 折角だし、そこに行ってみよう。

 

 

 

 

 

 

 翠屋に着き、中に入ると桃子さんが立っていた。

 

「いらっしゃいませー……あ、霧刀君じゃない。 早速来てくれたの?」

「ええ、ちょうど小腹が空きまして」

「あらそう、それじゃあ席に座ってまっててね。 好きな所に座っていいから」

 

 桃子さんと挨拶を交わし、店内を見渡す。 奥の席に見知った顔があった。

 

「あれは……木村君じゃねぇか」

 

 木村君はカウンターの奥の席に一人で座っている。

 

 木村君に近づくと向こうも気づいたようだ。

 

「おやおや、休日に意外なやつに出くわしたな」

「やあ木村君、メタ的には3話振りかな? 隣いいかい?」

「構わないよ」

 

 オレは木村君の了承を得て隣の席に座る。

 

 すると店員さんが注文を取りに来た。 な〜んにもしねぇんだからその変な顔は止めちくり〜

 

 店員さんに適当なケーキとブラックコーヒーを注文した。 やっぱりケーキにはブラックだよ。(迫真)

 

 注文したものが来るまで木村君と話そう。

 

「木村君はよく来るん?」

「ああ、ここの洋菓子は絶品だし、店の雰囲気もかなり気に入っているよ」

「へぇ〜、人がいっぱい居るからこういう所は苦手だとおもっていたよ」

「それは誤解だ。 確かに僕の能力だとそう思ってしまうが、実は結構人が集まる場所は好きな方なんだよ」

 

 木村君は辺りを見渡し、続ける。

 

「そもそも僕がこの能力を手にしたのは、元々人の心理について学んでいたからだ」

「心理学的な?」

「そうだ、ここのように沢山人が集まる所は聞こえてくる話す声の大きさや内容でその人の心理が分かる。 しかも今日は土曜日、平日よりも聞こえてくる声が多いから今日は早い時間からここにいる」

「およ、なら話しかけん方がよかったか?」

「いや、君と会話をしている方が楽しいよ」

「嬉しいこと言ってくれんじゃん」

 

 思わずニヤけてまう。 まだ頼んだのは来ないみたいなので話を続ける。

 

「じゃあさ、木村君は前世っつうか転生前は学生だったの?」

「ああ、大学で心理学について勉強していた、ごく一般の人間だったよ」

「へぇ〜、頭よかったんだな。」

「自慢じゃないが、僕は秀才と呼ばれる類の人間だったよ。 それ故に人間なぞつまらない生き物だと思っていた」

「今とは違うんだな」

「ああ、今の僕があるのは高校時代の恩師のおかげさ。 あの人から心理学について学んでみないか、と言われて始めたのがキッカケだ」

「その人も心理学を学んでいたのか?」

「ああ、あの人は僕よりも頭の良い人だった。」

 

 そこまで聞いてふと思う。

 

「大学生だったってことは……もしかして事故にでもあったのか?」

「事故といえば事故。 事件といえば事件だったね」

「……もし、嫌じゃなければさ、教えてくれないか? 失礼だが、オレの記憶にも似たようなことがあったかもしれないしさ……」

「ふふ、構わないよ」

 

 木村君は自分の飲み物に口を付け、話す。

 

「……あれは大学2年目の時かな、ある一人の女性に告白されたんだ」

「なんだ、ルックスもイケメンだったのか」

「僕自身そこまで思っていなかったけどね。 僕はその告白を拒否した。 勉強に力を入れたかったからね」

「真面目やな」

「その告白を断ってからおよそ半年後かな? 僕はその女性に殺されたんだ」

「いぃ!? な、なんでぇ?!」

 

 唐突に来る話の結末に驚き、質問する。

 

「属に言う逆恨みと言うやつだよ。 自分のものにならないのならいっそ殺してしまおう、よくある三文小説である心理状態さ」

「心当たりとかあるのか?」

「告白を断った以外ないと思っているよ。 ま、今の僕なら能力でハッキリ分かるだろうけどね」

 

 うーん、まさか死んだ原因が逆恨みだとは。 思ったよりドロドロしてんな。

 

「さて、何かピンときそうか?」

「いんや? 昼ドラみたいな展開にオレの脳みそはピクリとも反応しねぇ」

「まあこんなあっさり行くなら苦労しないからね。 ゆっくりと治していけばいい」

 

 木村君の優しさに全オレが泣いた。 木村君は転生者なのにめっちゃまともな人や!

 

 オレが木村君に感動しているとーーーー

 

「お待たせいたしました〜♪」

 

 甲高い声が聞こえる、頼んだものが来たみたいだーーん?

 

「あり? なのはちゃん? 何でなのはちゃんがオレの注文したものを運んでんの?」

「にゃはは、今翠屋に来たんだ。 そしたらお母さんが霧刀君が来てるって言うから私が届けに来たのです。 えっへん!」

 

 なのはちゃんは無い胸を張って答える。 一々可愛いなこの子。

 

「あれ? 心悟君と霧刀君って友達だったの?」

「ああ、都とは始業式からの付き合いだ」

「そうだったの、知らなかったの」

 

 どうやら木村君が翠屋によく来るようだからなのはちゃんと仲が良いみたいだ。

 

「ユーノ君は家かな?」

「うん。 さっきジュエルシードを見つけたから……にゃあぁぁぁぁ!!」

 

 なのはちゃんは木村君が居るのにジュエルシードについて話し始めたことに気づき、変な声を上げる。 ……いや誤魔化せへんやろ。

 

 木村君は思い出したようにつぶやく。

 

「あぁそうか、そういえばジュエルシードが出てくる時期だったな」

 

 そんな木村君になのはちゃんは反応する。

 

「えっ!? 木村君も知っているの!?」

 

 驚くなのはちゃんにフォローする。

 

「えーとな、木村君もオレと同じ転生者なんだ。 だから話しても大丈夫だよ」

「えッ!? 転生者って霧刀だけじゃないの!?!?」

 

 なのはちゃん大混乱である。 取り敢えず座らして落ち着いてもらおう。 あとケーキ食いたい。

 

 

 

 

 

「どよ、落ち着いた?」

「うん。 霧刀君のブラックコーヒー飲んだら落ち着いたよ……苦い……」

 

 なのはちゃんにブラックコーヒーを飲ませて落ち着いて貰った。 そこから木村君が自身の事をなのはちゃんに説明する。

 

「ほぇー、それじゃあ心悟君はそんな不思議な力があるんだ」

「都ほどの見栄えはないがね」

「それじゃあなのはに使ってみせてよ!」

「構わないよ」

 

 そう言って木村君は眼帯を外し、なのはちゃんを見つめる。

 

「それじゃあ……昨日の事について頭の中で想像してごらん?」

「昨日のこと……昨日のこと……」

 

 昨日と言えばなのはちゃんが拳君にあーんをしたり、なのはちゃんの家にオレと拳君がお邪魔したりしたな。

 

 木村君が見つめること数十秒。

 

「大体分かったよ。 ジュエルシードのこと、ユーノ・スクライアのこと、そして真条のこと」

「えっ!? 凄い! 凄い!」

 

 オレの時より早くない? そう木村君に質問すると。

 

「体験したばかりの事はすぐ分かるのさ。 もちろん彼女が想像力豊かなのも要因の一つだがね」

 

 木村君は眼帯を付けながら続ける。

 

「そのせいで一昨日のことも見えてしまった。 動物病院で起きた事件のこともね」

「凄いね心悟君!」

 

 昨日と聞いてある事を思い出す。

 

「そうだ! 木村君も明日一緒にすずかちゃん家行かないか? お菓子を作る予定だからどーすか?」

「ほう、確かにさっき見たが、僕も参加していいのかな?」

 

 木村君はなのはちゃんに聞く。

 

「すずかちゃんがOKを出せばいいけど……ちょっと電話して聞いてみる!」

 

 お母さーん! と大きな声を上げながらお店の裏に消えるなのはちゃん。 待っている間木村君が聞いてくる。

 

「何故誘ったんだい?」

「友達を誘うのに理由がいるかい?」(ジタン)

「その名言を言われちゃしょうがないね」

 

 数分後、なのはちゃんが戻って来た。 すずかちゃんからOKが出たそうだ。

 

「なら明日僕も一緒に行こう。 何だか楽しみになってきたよ」

 

 木村君も来れるようになってオレも嬉しいゾ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 オレはケーキの最後の一切れを口に入れ、木村君にある質問をした。

 

「そういや木村君、一昨日の事分かってたのになんで来なかったの?」

「それは高町さんが将来美人になるからだ」

「……それ関係あるの?」

「び、美人だなんて……にゃはははは……」

 

 顔を赤らめるなのはちゃんを放っておいて、木村君に話しかける。

 

「ちゃんと答えてくれよ」

「ふむ? 言ってなかったか? 前世で告白を断った理由」

「言ってないゾ、それが関係あるのか?」

「大有りだ、言ってないなら言っておこう」

 

 オレとなのはちゃんは木村君の話に耳を傾ける。

 

「告白を断った理由は簡単さ、僕の好みのタイプではなかったからだ」

「い、意外と普通っすね……」

「そうだ、確かあの女性はミスコンテストで3位だったかな?」

「そんな凄い人の告白を断るなんて……心悟君の好きなタイプって一体……?」

 

 なのはちゃんの疑問に木村君が答える。

 

「僕の好きなタイプは……………………醜女だ」

『……………………は?』

 

 オレとなのはちゃんの声が重なる。 え、何、今この子何て言ったの?

 

「醜女、意味は分かるな。 ブサイクな女性だ」

『……………………』

 

 オレたちの沈黙を木村君はスルーして続ける。

 

「美人な女性程汚い心を持っている、だが醜い女性程美しい心を持ってはいない。 だから告白は断ったし、高町も助けなかった。 どうせ何とかなると思っていたしな」

 

 ……ここでオレはさっきの言葉を訂正しよう。

 

 

 

 転生者にロクな奴はいねぇ!!

 

 

 

 

 

 

 

「高町さん、月村の家には醜女なメイドさんは居るのかな?」

「さ、さあ……」

 

 何質問してんねん!!




今回も誤字脱字等ミスがありましたらコメントでお教えください。

次回は月村家にみんなで突撃する回。
そろそろフェイトちゃん出さねば(使命感)
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