彩花「雨だ・・・」
彩花「キャー!」
例のごとく通過した自動車の水しぶきが制服にかかる。
貴史「高梨さん、おはよう。」
彩花「祐樹君に、南野君か、おはよう。」
祐樹「ていうか彩花ちゃん・・・」
この日も下着が透けていた。もはや雨の日は毎回。今日は水色のブラである。
彩花「不幸だ・・・」
貴史「ごめん・・・」
彩花「いいよ。南野君は何も悪くないし、男子に下着見られるのはもう慣れてるから・・・」
貴史「あの、高梨さんに相談があるんだ。」
「相談?」
貴史「こないだ助けてもらったばかりで悪いな。会ってもらいたい人がいて。」
「それって誰なの?」
貴史「俺の妹。」
というわけで、今日は南野君の妹に関する話だ。
「お兄ちゃん、お帰り。」
彩花「えーっと、この人が、わたしに会わせたい人?」
貴史「うん。女の子同士のほうが話しやすいだろ。それにこの人はいろんな人の相談にのってるからね。」
りんご「初めまして。小学6年生の南野りんごです。」
りんご「ひらがな3つで「りんご」です。本当は漢字で「林檎」なんだけど、難しい漢字だからひらがな表記のほうが馴染みやすいかな。」
彩花「高梨彩花です。はじめまして。」
彩花「で、相談って?」
りんご「わたしの名前のことなんです。」
彩花「そうなの?りんごちゃんって、可愛い名前じゃない。」
りんご「ありがとうございます。そう言ってくれると嬉しいです。」
りんご「だけどクラスメートに名前でいじめられてるんです。特に男子に。給食のときとか・・・」
彩花「そうなんだ。いい名前なのに。」
りんご「わたしは自分の名前好きです。両親が考えてつけてくれた名前なので。」
りんご「だから自分の名前がからかわれるのは悲しいです。わたしもこの名前をつけてくれたことに感謝してるので。」
彩花「そうだよね。自分の名前が嫌いにならなくてよかったと思う。」
りんご「彩花さんも、かわいい名前ですよね。彩る花って。」
彩花「ありがとう。わたしも自分の名前が好きだよ。」
ちなみに私の姉、彩も同じ漢字を使ってる。
彩花「これからもよろしく、いちごちゃん。」
りんご「りんごだよ!」
彩花「おお、りんごちゃんは鋭い突っ込みだね。某声優アニメの逆のネタだけど。」
りんご「そういえばお兄ちゃんの名前はお父さんとお母さんが考えた名前じゃないんですよね。お兄ちゃんが6歳まで住んでた、前の家の両親が名付けた名前みたいですから。」
彩花「そうなんだよね。」
りんご「だからお兄ちゃん、自分の名前を嫌いになったりしないか不安で。」
彩花「大丈夫だよ。お兄ちゃん、前のお父さんお母さんのこと恨んだりしてないから。」
りんご「それはよかった。」
りんご「ちなみに今日のわたしのパンツはいちご模様。よかったら見てみる?」
彩花「遠慮しとく。」
りんご「わたしはスイーツ作りが得意だから、これってモテ要素ですよね?」
彩花「そうだね。」
りんご「一番得意なのは、アップルパイ。他にもりんごを使ったスイーツが得意です。なんか本当名前の通りに生きてきてるのかな。」
彩花「そうかもね。」
りんご「今度はチーズケーキを作ってみたいなって思うんです。ドラえもんのしずかちゃんの好きな食べ物の3つのうちの1つです。」
彩花「ここでなんでしずかちゃんなのかはわからないけどね」
・・・
今日は私の兄弟の話をしよう。
高梨達也、私の2つ下の弟で、中学2年生。
達也「最近この辺りに悪い魔術師が出るんだって。だから僕が退治しようと思って。」
彩花「達也は魔法少年でもない普通の男の子なんだから、あまりそういう奴に立ち向かうのはやめたほうがいいよ。」
達也「大丈夫だよ。僕だって正義の味方、タツヤスターズだから。」
彩花「正義の味方ごっこじゃん。しかも1人なのにズって。」
達也「ごっこじゃないよ。正義の味方で、正義そのものだよ。それにあやお姉ちゃんもついてるし。」
彩花「あやちゃんまで危ないことやってるの。」
彩花「まあわたしも人のこと言えないけど。」
あやちゃんは私のお姉ちゃん、高梨彩。3つ上の大学生。
それともう1人。家にはいなくて、普段は池に住んでる魔法少女の使い魔、オラフ。
今は弟のような存在でもある。
あや「オラフってのも正式な名前じゃなくて、呼び名みたいなもんなんだよね?」
彩花「うん。だから名前ならこないだわたしがつけてあげたんだ。」
彩花「高梨和樹と名付けてみた。」
彩花「彼らしいいい名前でしょ? これからは達也君の弟だと思っていいんだよ。」
彩花「本当は和也って名前にしようと思ったんだけど、縁起が悪いと思って。」
達也「あの野球漫画が元ネタでしょ?そりゃそれだと和也って名前をつけられたら死亡フラグだ。他の和也さんには罪はないけど。」
彩花「そうだね。そういえば例の双子のお笑い芸人のお母さんは達也が嫌いだったらしく、その双子は達也と和也ではなく拓也と和也にしたんだよね。」
彩花「だからあのあと漫画があんな結末になっちゃったから、お母さんは名付けに酷く後悔したんだとか。」
達也「そんな話もあったね。作者になんでもっと早く教えてくれなかったんだと苦情入れたらしいけど、そんなの知らんってさ。」
噂をすればオラフ、和樹がやってきた。
オラフ「この家、姉弟で男はお前さん1人だけみたいだから、僕のような弟ができてよかっただろ?」
達也「まあ、そうだね。」
オラフ「エロ本でもエロトークでもなんても構わんぞ」
達也「いやそこまでは」
・・・
ある日の夜、わたしは自分の家で彩ちゃんと達也君、そして唯ちゃん、香苗ちゃんと怪談話をしていた。
達也「これは僕の知り合いが実際に遭遇した話です。」
達也「ある暑い夏の夜の日、その人が人気のない公園を通りかかったときのこと。ある男の人に駅までの道を聞かれたのです。」
達也「その人が親切に道順を説明していると、その男の人が両手を広げ、突然がばーっと」
あや「うんうん・・・」
彩花「がばーっと?」
達也「『命』という古いギャグを披露したとのことです。」
彩花「・・・って」
彩花「全然怖くないよ!」
あや「せっかく電気消して雰囲気作っても、そんな話じゃね・・・」
達也「えー、実際遭遇したら怖くない?特に怖がりの彩花お姉ちゃんは。 この町の都市伝説、いきなり古い親父ギャグを披露するギャグ男。」
彩花「怖くない。というよりただの変質者じゃない。」
達也「だが最近出没してる魔術師の特徴でもあるみたいだぞ。」
唯「じゃあこんなのはどう?秋葉原駅を通る地下鉄の中に、絶対に乗ってはいけない電車がある。」
彩花「絶対に乗ってはいけないって?」
達也「女性専用車のこと? それなら僕はダメだがお姉ちゃんなら・・・」
唯「そんなのじゃない。なんとその電車に乗ると殺される。通称赤い電車!」
彩花「昔そんなホラーゲームがあったね」
達也「ボクは他にも聞いたよ。」
香苗「夕方6時に湯島神社の鳥居をまたいではいけない。1940年代の戦時中の日本にタイムスリップする。」
香苗「過去に電話がかけられる電話、タイムテレフォン!!」
あや「そんなくだらない話をするのはやめなさい。」
達也「でも今は魔法少女だっているんだし、都市伝説もあるでしょ。」
達也「ほら、1ヶ月先までの未来の新聞記事が読める、未来新聞とか、新聞部のネタにもってこいでしょ?」
あや「未来の記事が読める新聞? そんな新聞あるわけないでしょ。」
・・・
翌日
彩花「あ、祐樹君。」
祐樹「彩花ちゃんか。今日はどこへ。」
彩花「南野君の家に遊びに行くことになって。よかったら祐樹君も来ない? もっと南野君と仲良くなってほしいし。」
祐樹「そうか。じゃあ後で行くよ。」
祐樹「そういえば最近この辺りに魔術師が出ていて色んな人に暴力を振るってらしいぞ。」
彩花「そういえばそんな噂聞くね。」
祐樹「彩花ちゃんも魔法少女だったとはいえ、女の子なんだから気をつけろよ。」
彩花「そうだね。」
この日私は南野君の家で一緒に遊ぶ約束をしていた。
その途中、見覚えのある人を発見した。
晋太郎「しんたろーうの頭の上にもアブラムシー、しんたろーうの靴の裏にもアブラムシー♪」
晋太郎君がどっかのアニメで聞いたことがある歌を口ずさんでた。晋太郎って自分のことだよね。
彩花「こんにちは、晋太郎君」
晋太郎「これはこれは、彩花さんではありませんか。今日はどちらにおでかけですか?」
彩花「お出かけってほどでもないけど」
晋太郎「彩花ハーレムの新メンバー探しですか?」
彩花「そんな悪趣味なグループないよ。」
晋太郎「彩花さんって乙女ゲーの主人公の素質ありますよね。」
彩花「わたしが? わたしって今まで誰かに好かれたことないんだけどな。」
晋太郎「エロゲとかラノベの主人公もそういう人ですから。彩花さんは男性アイドルグループのPに向いてそうですね。」
彩花「アイドルマスターのことか。たしかに恋愛とかしないわたしには向いているかもね。」
晋太郎「あるいは自分がアイドルやってみたいですか? 彩花さんと唯さんとその他数人でスクールアイドルなんてどうでしょう?」
彩花「スクールアイドル? 別に学校が廃校になるわけじゃないし。」
晋太郎「廃校の危機にならないとスクールアイドルやらないんですか?」
彩花「別にそんなんじゃないけど。むしろ最近のアニメでの廃校ブームには飽き飽きしてるし。」
晋太郎「アニメではなくドラマでもありましたね。表参道高校合唱部っていう。あれも結局廃校になりませんでしたし。」
晋太郎「桜trickの学校は本当に廃校になるんでしょうか? モデルの学校はもう廃校になっちゃいましたけど」
彩花「そうなの?」
晋太郎「茨城の江戸崎西高校がモデルでしたけど、平成19年3月に廃校しました。」
晋太郎「まあ僕にはこの学校デスノートがあるんですけどね。」
彩花「学校デスノート!?」
晋太郎「このノートに校名を書かれた学校は廃校になる。」
彩花「そんなノート嫌だー!」
晋太郎「校名を書いてから40秒、廃校理由を書く時間が与えられる。廃校理由を書かなければそのすべてが・・・」
彩花「そのすべてが少子化で生徒不足が原因で廃校になるんでしょ。リアルでもその理由しかないし。」
晋太郎「いいえ、野球部の監督が小学生の姪をレイプしてしまって野球部が活動停止になり、それによって暇になった野球部員が小学生の野球チームのコーチを引き受けるも、なんとそいつもその小学生をレイプしてしまい、それが原因で廃校となる。」
彩花「そんな酷い廃校理由がデフォルト設定なの? しかもそれバスケのラノベであったよね。」
晋太郎「廃校が決定した後、校舎に『小学生は最高だぜ』って落書きをされるというおまけつきです。」
彩花「誰がそんな落書きを!」
彩花「まあ廃校は勘弁だけど、スクールアイドルはいいかもね。」
彩花「晋太郎君は知ってると思うけど、わたし属性が魔法少女じゃん? なら魔法少女アイドルなんてのも。」
晋太郎「え? そうだったんですか?」
彩花「ちょっとそんな重要な設定忘れてたの?」
晋太郎「ただのラーメン好きのお姉さんだと思ってました」
彩花「そもそもラーメン好きなんて設定ないから。」
晋太郎「確か、全国のありとあらゆるカップ麺を知り尽くしているのでしたよね?」
その設定はショボすぎる、せめておいしいラーメン屋を巡りなよ。
晋太郎「全てのご当地ラーメンを味わった美少女、高梨彩花……今のところのカップ麺ナンバーワンは、青森のりんごラーメンなんでしたっけ?」
彩花「そんなラーメンはないし、美味しくなさそうだな。」
りんごはアップルパイみたいなスイーツにして頂きたい。
彩花「わたしの好きな食べ物はお寿司だよ。」
晋太郎「なんだ。そうでしたか。」
彩花「でもただの寿司好きのお姉さんってわけでもないからね。」
彩花「ドラえもんのしずかちゃんと一緒に回転寿司巡りとかしてみたいな。」
晋太郎「ここでしずかちゃんですか。」
彩花「しずかちゃんの好きな食べ物の上位3つのうちの1つだからね。2位がチーズケーキ、3位がお寿司。」
晋太郎「で、あとひとつは、1位はなんでしたっけ?」
彩花「焼き芋・・・、だけどそれを言っちゃうとしずかちゃんは怒っちゃうので。」
晋太郎「彩花さんも、ずっと好きだった幼馴染に振られてから、好きな人ができないくらいショックなのもわかりますけど、もう1年以上経ってますし、いつまでも私はもう一生独身なんて言ってられませんよ。」
彩花「そうなのかな。」
晋太郎「若いころの、恋なんてしない、ほどアテにならないものはないですから。」
彩花「当てにならないか。」
晋太郎「だからこれからは楽しいことをして生きて下さいよ。」
彩花「ありがとう。」
晋太郎「すーぐそこーにアブラムシー♪」
晋太郎君はさっきの歌を口ずさんで去って行った。
・・・
そのあと、帰省中の大輔君を発見した。
大輔「目印とか何か知らないですか?」
「目印か。目の前に自動販売機があるらしいな。」
大輔「自動販売機じゃ多すぎてあまり目印にならないな。」
彩花「あ、大輔君」
大輔「おー、彩花。丁度いいとこにいた。この人の親戚の家探すの手伝ってよ。」
彩花「は?」
大輔「いちごの家ってとこなんだが、どこにあるかわからなくてな。」
彩花「え?ちょっと・・・なんで?」
大輔「俺行かなきゃいけないとこがあってな。お前行かなきゃいけないとこがあってな。」
彩花「わたしだってこれから用事があるのに。」
彩花「えーっと、いちごの家でしたっけ?」
「ああ、そういう名前のアパートらしいのだが。」
彩花「そこなら聞いたことあります。」
いちごの家というのは祐樹君が暮らしている孤児院である。
大輔「じゃあ彩花に任せた。俺は行くわ。」
彩花「ちょっと待ってよ!」
「なんだ、女に案内されることになっちまったか。災難だ。」
彩花「え? 嫌なんですか?」
「嫌ではない。だが今の時代、若い女の人とおっさんが一緒にいただけで事案として通報される世の中だ。変な職務質問は受けたくないんでな。」
彩花「そうですか。」
「じゃあお礼に一発芸を披露してやる。」
「命」
彩花「・・・」
「こっちのほうがいいか? そんなの関係ねえ!」
彩花「いや、ギャグはいいです。」
斎藤「すまない、名乗り忘れた。見ず知らずの人間に対するその警戒は清く正しい。大切にするがいい。」
斎藤「俺は斎藤翔平という。ホストをやっている。」
彩花「わたしは高梨彩花といいます。」
斎藤「お前は最近の若者にしては礼儀正しいな。それに気遣いのできる女だ。」
そこから道案内をした。
祐樹君と一度いちごの家には言ったことがあった。私はその場所に案内した。
途中公園で一休みをした。
彩花「なんなのあの人。しかも突然一発ギャグとかするし。・・・一発ギャグ?」
・・・
達也君が言っていたことを思い出した
達也「えー、実際遭遇したら怖くない?特に怖がりの彩花お姉ちゃんは。 この町の都市伝説、いきなり古い親父ギャグを披露するギャグ男。」
・・・
彩花「ないない!。まさかね。」
唯ちゃんから電話がかかってきた。
唯『あの、あやちゃん、今日は用事ある?』
彩花「南野君の家に遊びに行くんだけど、なんなら唯ちゃんも一緒に行かない?」
唯『うん、行く!』
彩花「でもまだ行く途中で・・・。それが今、変な人と一緒でね。」
唯『変な人って?』
唯『突然一発ギャグをした?それって絶対ギャグ男だよ。都市伝説の!』
唯『写メ撮ってよ。』
彩花「あのね、面白がって都市伝説につなげないでよ。ちょっと変わった人だけど、普通の人だよ。」
彩花「じゃあ、道案内があるからまたね。」
南野君の家にも電話しておいた。道案内で遅れると。
斎藤「ジュース、俺のおごりだ。」
彩花「あ、ありがとうございます・・・。」
斎藤「お前はあの少年の友人か? まさか恋人なのか?」
彩花「いえ、ただの幼馴染です。今は彼には彼女がいますから。」
斎藤「そうか。まあある人から俺は教えでこんなことを言っていた。」
斎藤「今回の件からお前が得るべき教訓は、幼馴染は恋人にはなれないということだ。ウェスターマーク効果という言葉があって、幼少期から同一の生活環境で育った相手に対しては、長じてから性的興味を持つ事は少なくなる、とのことだ。」
斎藤「まあ多分お前もそうなんだろ。あの少年に好意などないのだろう。」
そんなわけがない。確かに大輔君は私の思いには答えてくれなかった。それこそ。ウェスターマーク効果というものだけど。
いちごの家
彩花「ここがいちごの家です。」
斎藤「これはどうも。案内してもらっておいて申し訳ないが、この家にも特に用があったというわけでもない。」
斎藤「親戚がここで暮らしていると聞いてしまったのでな、何をするわけでもないが少し様子を見てみようと思っただけだ。」
斎藤「しかしこんな施設に住んでる親戚に会っても仕方ない。無駄足だったな。」
斎藤「今回の件から俺が得るべき教訓は真実などたとえ思い通りであったところで場合によっては下らないということだ。」
斎藤「だがまた機会があるかもしれないので、この家の場所は覚えておくことにする。」
そのとき思った。直感だけど、この男の人、もしかして魔術師? 不吉というレベルではない。
・・・
そのあと、予定通り南野君の家に行った。その途中、今度は変な歩き方をしてる達也君を発見した。
達也「なんだ、彩花お姉ちゃんか。敵かと思った。」
彩花「あなたには敵がいるの?全く、こんな人目につく場所で変な歩き方して。あんた何してるの?こんなところで」
達也「奉仕活動だよ。いわばボランティアだ。」
彩花「何がボランティアだよ。この言葉がかっこいいとでも思ってるの?」
彩花「あんた今何やってるの?危ないことしてるんでしょ?」
達也「だから奉仕活動だって。彩花お姉ちゃんは僕を誰だと思ってるの?」
彩花「私の弟だよ。」
達也「学園都市のの平和を守る、正義の味方、タツヤスターズのリーダー高梨達也だ。」
彩花「うわ、かっこいい」
達也「そう?」
達也「クールな豪腕、ハニカミ王子高梨達也」
彩花「いや、その性格だと少なくともクールではないよ。」
達也「そりゃ僕は萌える男だし」
彩花「萌えるの意味知ってるの?」
達也「とにかくさ、今僕は、いろいろやらなきゃいけないことがあって忙しいんだよ。ここだけの話、ついに敵の本丸をつきとめたって。」
彩花「それって魔術師? そんな危ないこと、許さないよ。」
達也「大丈夫、僕は男なんだから。彩花お姉ちゃんに僕を止められると思う?」
彩花「まあ、今姉弟喧嘩しても勝てないかもね。」
達也「彩花お姉ちゃん、大丈夫、今夜ついに決着をつけるから。夜にお姉ちゃんに披露する話は、僕が主人公のアニメになるぜ。全39話くらいの。ハハハハ」
彩花「はいはい、楽しみに待ってるよ。」
達也が主人公の3クールアニメなんか本当に放送されたら誰も見ないと思うけどね。
円盤売り上げ3桁、いや数字も出ない**,***だろうな。そもそも深夜アニメで3クールの放送枠なんか取れるわけない。
達也「ではさらばだ!」