フェアリーフェンサーエフ~無口っ子と旅をする~ 作:黒金の孤狼
「此処はどこ?」
気が付くと真っ白な空間に寝転んでいた。ていうか直前の事が思い出せん……う~む
“あ、やっと起きましたね。良かったぁ…”
何だかおっとりした感じの女の人の声がする。起き上がり俺はその女性に尋ねてみた
「あの…此処はどこですか?」
「あ、すみません。ご説明しなければいけませんね…私は女神、因みに此処は天界です」
…女神とか神様って居たんだ。てっきり空想の産物だと思ってた…
「それと…確認ですが貴方は不知火 煉弥さんで間違い無いですよね?」「え…はい。そうですけど」「そうですか……すみませんでした!」
「…はい?」
急に頭を下げられ困惑する。えっと…何事?ι
「あのとりあえず頭を上げてくれません?急に謝られても何がなんだかι」
「実は……」
女神様は顔を上げて説明する。彼女の話を要約すると
・人にはそれぞれ人生スケジュールという物があり、それにその人に起こる不運や幸福、出会いなどを書くのが女神の仕事
・俺のスケジュールを書いていたらインクを盛大に零してしまい、スケジュールが塗り潰されてしまい死亡扱いになった
という事らしい。まぁ…悪気があった訳じゃ無いし責めたりはしないが
「本当にすみません!」
何度も何度も頭を下げる女神様。う~ん…どうしたものかι
「あの…気にしてませんからι」
「でも…死なせてしまったのは事実です……あ、そうだ!だったら何処か別な世界に転生しませんか?」
「…まぁ、出来るならしたいけど…良いんですか?」
「勿論!それで何処が良いですか?」
「う~ん、そうだなぁ……」
暫く俺は悩んだ…小説とかで良くある転生を自分がするとは思わなかったし…よし
「じゃあフェアリーフェンサーエフの世界で…あ、出来れば原作終了後が良いかな」
「良いんですか?原作に絡まなくても」
「うん、俺が関わった事で歴史が歪んじゃうかもしれないし…何より一般人の俺が生き残れるとは思えないしι」
「…成る程ι分かりました、では転生させますね……あ、忘れてました」
そう言い女神様は小さな手のひらサイズの子狐を俺に手渡す
「この子は?」
「これは貴方のパートナー妖聖です。生きていくために必要でしょ?」
……確かに、妖聖が居るのと居ないとじゃ戦力の差が大きいし、何より自分の身を守るのにも必要だな
「ありがとう。よろしくな…えーと」
「名前は付いてないので好きに呼んであげて下さい」
「そっか…じゃあお前の名前は久遠(くおん)だ。よろしくな」
“きゅー♪”
頭を撫でると嬉しそうに鳴いて飛び跳ねる。うわぁ…可愛い♪
「準備も整いましたし、改めて転生しますね」
「あぁ…お願いします」
「では…第2の人生、楽しんで下さいね?」
その言葉を聞くと同時に光に包まれ、意識が途切れた…