ゴッドイーター アンソロジーノベル~the memory of love~   作:鷹師

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第五章 悪寒

「アリサさん、お食事はいかがですか?」

名前を呼ばれたことで目を覚ます。目の前にいるのはコンゴウ……ではなく乗組員の一人の男だ。どうやらファルコムの機内で眠り込んでいたらしい。

「ありがとう、機内食が出るなんて嬉しいです」

「貴重な眠りを妨げてしまいましたね。食事と言っても乾パンのようなものですが」

男は手にある栄養補給用のバランス栄養食を差し出した。私はそれを受け取る。

「助かります、機内にいるだけでも体力を使いますから」

「お疲れ様です、間もなくロシア領に入りますのでもう少しの辛抱を。他にも何かあれば気軽に言ってください。ゴッドイーターの貴女を無事に送り届けることが私たちの任務ですから」

そういうと男は一礼し、自分の席へと戻っていった。それを見届けてから食事の袋を開ける。

ブロック菓子のようだがさまざまな種類の味があり、男が渡してくれたのは偶然にも私の好きなフルーツ味。意外と柔らかく食べやすいこの栄養食を口にしながら少し幸せな気分になりつつ見ていた夢を思い出す。

あの任務の後も私たちクルイローはたびたび任務に参加しアラガミを倒していったが、タカシとイワンの仲はどこかギクシャクしているもののお互いの力は認めたようで

うまくやっているとまでは言えないものの何とか部隊としてまとまりは出てきた。

私自身もようやく隊員の性格をつかめてきた。劉はマイペースで射撃が当たらないことを気にせずとにかく撃ちまくる。逆にイワンは几帳面でどうやら父親にコンプレックスを感じているようだ。そしてなんでも正確にやりたがる完璧主義。もちろん射撃は正確なので狙撃はイワン、攪乱や陽動などは当たればラッキーな劉に任せている。そしていろんな面で支えてくれるタカシ。彼は跳躍力を生かした戦い方が得意で、近接戦闘では隊の中でもずば抜けている。反面射撃はあまり得意なようではなく劉とイワンの中間あたり。正直射撃は私のほうが上手である自信がある。

近接戦闘についてもう一つ、それは劉だ。彼は近づいてきたアラガミを一刀のもとに切り捨てる実力者で、いくら小型のアラガミといえどもバスターソードで真っ二つにするのはかなりの鍛錬がいる。たとえ私やイワンでも無駄なくアラガミを切り捨てる劉には近接戦闘では劉に劣っていると考えている。そして切り捨てた時の劉の目……その時の鋭い目が私は忘れられない。

こんな個性的な隊員たちと任務をこなすために作戦を考えるのだけどこれがまた一苦労であり楽しい部分。私一人では行き詰りそうになりそうな時も多々ある中隊員が様々なサポートをしてくれる。イワンは合理的、タカシは奇襲戦をよく知っていて、劉はソンシ?の兵法というので助けてくれる。

こうやってみんなで作戦を立てることによって三カ月で八十体という破竹の勢いでミッションをこなしてきた。

そして記念すべき百ミッション目、私たちは大きな試練を迎えることになる。




遅くなると言ったな。あれは嘘だ。
スミマセンがんばりますので許してください。
次回も早めにあげられますように……
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