滅竜魔法と妖精3大魔法を貰って人外世界へ   作:白の牙

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第11話

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・」

 

 夏は胡坐をかいて先日森で見つけた卵をじっと見つめていた

 

 「(早く生まれてお魚一杯食べたいよ)」

 

 「(・・・やっぱり聞き間違いじゃないか。やっぱこの力ってワンピースに出てくる覇気の一つ“見聞色の覇気”だよな?転生するときに頼まなかったのに何で使えるんだ?)」

 

 卵から聞こえてくる声を聞きとった夏は自分の予想が外れていなかったことにため息を吐く

 

 「(声が聞こえるようになったのは像熊との戦いの後、つまり像熊との戦闘で何故か在った“覇気”が覚醒したってことになる。嬉しい事は嬉しんだが貰った特典を使いこなせていない状態で新しい力が覚醒してもな~~どこから手を付けたらいいか正直困る)」

 

 夏はうなりながらどれから手を付けたらいいか悩んでいると

 

 「・・・白音、この卵割っても10人前の目玉焼きは出来ないぞ」

 

 「にゃ!?な、何で私の考えていることが分かったんですか兄様?」

 

 いつの間にかナツの隣に座っていた白音の心の声を呼んで注意すると驚かれた

 

 「何となくだ」

 

 「・・何となくですか」

 

 「んで俺に用があるんじゃないのか?」

 

 「そうでした。兄様宛に手紙が届いてました」

 

 白音は夏宛の手紙を渡すと、黒歌と訓練する為に外に出て行った

 

 「差出人は不明か。一体誰が送ってきたんだ?」

 

 怪しさ満点の手紙だが、夏は思い切って封を開け、中に入っていた手紙を読み始めた

 

 『龍宮夏様へ。お久しぶりです貴方を転生させた神です。今日は貴方にご報告があって手紙を出させていただきました。貴方はおそらく自分が頼んだ力以外の力が使えるようになって戸惑いを感じているでしょう。実は貴方のお願いした訓練場所とトリコの食材+調理技術を一つにしたことで一つ空きが出来てしまったので、貴方が生前読んでいた本の力とその世界の戦闘技術の習得法を書いた本を本棚に置いておきましたのでご確認ください。それではよき人生を

                                   神より』

 

 「・・・・・」

 

 手紙を読み終えた夏は急いで本棚に向い、本を調べていくと

 

 「本当に在った」

 

 手紙に書かれていた本が置かれていた

 

 「“六式体術の習得方法”それから“覇気習得法”。まさか、ここにある本全て神様が用意してくれたのか?」

 

 夏は今まで読んでいた本が神が用意してくれたものだと気づき心の中で感謝した。すると、『ピキピキ』と言う何かが割れる音が聞こえてきた

 

 「・・まさか!?」

 

 夏は急いで卵を置いている所に向かう。卵を置いている場所に到着すると、卵の殻がひび割れており、少し動いている。罅はどんどん大きくなっていき、二つに割れ、中から猫が飛び出してきた

 

 「は?」

 

 夏が見覚えのある姿に驚いていると、封筒の中に入っていたもう一枚の手紙が床に落ちた。その手紙に気づいた夏は急いで内容を確認すると

 

 『それと、貴方が拾ったであろう卵に中身はFTに出てくるエクシードです。可愛がってあげてくださいね』

 

 っと書かれていた

 

 「何ですと――!?」

 

 夏が驚いていると、生まれた猫が夏の頭に乗っかった

 

 「如何したのですか夏様!?」

 

 「何かあったのかにゃ!?」

 

 すると、夏の大声を聞いたグレイフィア達が慌てて居間に来ると、夏の頭に乗っかっている猫をみる

 

 「あい!」

 

 『か、可愛い』

 

 猫を見ると、女子陣は猫に頬刷りしたり軽く抱きしめたりする

 

 「グルル?」

 

 「ん?どうしたレウス?」

 

 「グル、グルグル」

 

 「え?何の騒ぎだ?いい気分で寝てたのに?」

 

 「グル」

 

 夏の翻訳にレウスは頷く

 

 「新しい家族が増えてみんな喜んでるんだよ。名前はどうしたもんかな~~」

 

 夏は名前をどうするか悩んでいると、グレイフィア達が嬉しそうな表情をしているのに気付く

 

 「(パックってるみたいでいやだけど・・いっか)ハッピー、このいつの名前はハッピーだ」

 

 「あい」

 

 夏が抱き上げ猫の名前を告げると、猫、ハッピーは元気よく返事をした。また新たに家族が増えたので龍宮家は二日連続で宴を開き、新たな家族の誕生を祝った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ねぇ夏、一体何処に行くの?」

 

 ハッピーが生まれた数日後、夏はハッピーを連れて人間界へと来ていた

 

 「俺のダチにお前の事を紹介しようと思ってな。それと、今は誰も周りにいないから良いけど人前では喋らないでじっとしてろよ」

 

 「何で?」

 

 「あのなぁ、来る前にも言っただろう?言葉を話す動物なんて無いからもしばれたらどっかの黒ずくめの奴らに連れさらわれてモルモットにされるって」

 

 「でも、夏が助けてくれるんでしょう?」

 

 「当たり前だ大事な家族なんだからな。でも、一番いいのはばれないことだ。つーわけで俺が良いって言うまで喋ったり動かないように」

 

 「あい」

 

 夏の言葉に元気よく返事をして、ハッピーは夏の背負っているバックの中に潜った。そして歩く事10分、夏は目的の場所に到着した

 

 「誰も居ないな。ハッピー、出て来ていいぞ」

 

 周りに誰も居ないことを確認すると、夏はハッピーに声をかける。声をかけられたハッピーは潜っていたリュックから飛び出し、夏の頭に乗っかる

 

 「何で俺の頭の上に乗っかるんだ?」

 

 「ここおいらの特等席に決めた」

 

 「・・・落ちても知らねぇからな」

 

 そう言ったもの、夏はハッピーが落ちないようにゆっくりと石段を登って社を目指す

 

 「静かな所だね」

 

 「特別なことが無い限り神社にはこないんだよ」

 

 夏が社に到着すると、巫女服を着た朱乃が箒で掃除をしていた

 

 「朱乃」

 

 「夏君、いらっしゃい。今日はどうしたの?」

 

 「新しい家族が出来たからなその紹介」

 

 夏は頭に乗っているハッピーを指さして来た目的を伝えた

 

 「ハッピーだよよろしく」

 

 ハッピーが元気よく挨拶すると

 

 「か、可愛い」

 

 朱乃は持っていた箒を手放してハッピーを抱きしめた

 

 「んで、こっちがもう一人の家族」

 

 「あらら、こっちは随分と大きいわ」

 

 夏はレウスの写真を朱乃に見せた

 

 「ドラゴンだからでかいのは当たり前だ」

 

 「ドラゴンを手なずけるなんて、相変わらず夏君は規格外ですわ」

 

 ドラゴンを家族に加えたことに朱乃が驚いていると

 

 「朱乃~~これをあそこに持って行ってちょうだい」

 

 「は~~い」

 

 朱璃に声をかけられた朱乃はハッピーを夏の頭の上に戻すと、家まで駆け、二つのお盆を持って戻ってきた

 

 「片方持ってやるよ」

 

 「ありがとう。着いてきてください」

 

 夏は朱乃と共に敷地内にある離れへと向かった

 

 「へぇ~~離れまであるんだこの神社」

 

 「前までは無かったんだけど、この間の事がまたあるかもしれないからお父様が用意させたって」

 

 「ふ~~ん、でも何でその離れにご飯を持っていくんだ?」

 

 抱いていた疑問を朱乃に尋ねる夏

 

 「お母様の知人の子を預かっているの。その二人は家じゃなくて離れに住みたいって言って私達が毎日ご飯を運んでいるの」

 

 「毎日って離れから出てこないのか?」

 

 「うん」

 

 「どんだけ根暗なんだ?」

 

 夏が呆れていると、『カチ』っと言う音が聞こえてきた

 

 「ん?」

 

 「あ!夏君、お盆は私が持つね」

 

 音を聞き取った朱乃が慌てて夏からお盆を取り上げた

 

 「何そんなに慌ててるんだ朱乃?うぉ!?」

 

朱乃の慌て用に首を傾げていると木々の間からロープに縛られた巨大な丸太が襲いかかってきた

 

 「って今度は矢!?」

 

 丸太を避けると今度は沢山の矢が襲いかかってくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁ、はぁ、どうなってんだ一体?」

 

 その後も数々のトラップが夏を(ハッピーはトラップが発動した時に朱乃の頭に避難した)襲ったが何とか何とか切り抜けることが出来た。体力に自信のあった夏でも絶妙なタイミングで次々と発動されるトラップに疲れ、息切れを起こしていると

 

 「君誰?」

 

 「え?」

 

 頭にウサ耳のカチューシャを身につけた少女と、ぬいぐるみを抱えた少女を見つけた。これが『天災』と『禍根』の初めての出会いだった

 

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