「このお肉、脂が凄いのってておいしい」
「こんなの初めて食べたわ」
危ない所を助けて貰ったリアスとルーシィは夏の家に招待され、料理をごちそうになっている
「でもどうして森の中で普通にガスが使えるんだろう?」
「よく見れば、電気も通ってるみたいね。一体どういう仕組みなのかしら?」
「ガスも電気も通ってねぇよ。あそこにいるエコエコスカンクのオナラからガスを分けて貰ってるんだ。電気は外に大きな亀がいるだろう?あいつはソーラータートルって言って甲羅に天然のソーラーパネルを備えていてな、日中ため込んだ太陽光を電力に変えてくれるんだ」
夏は二人にガスと電気が通っている理由を話した
「それで、リアスとルーシィは何でこの森に来たのにゃ?」
「確か食材を探しに来たって言ってたな」
「・・どんな食べ物を取りに来たんですか?」
黒歌、夏、白音が二人に尋ねると
「私達って言うより、リアスが探しに来たの。私はその付添いよ。まさか、あんな怖い思いをするとは思わなかったけど」
「ごめんねルーシィ。私が探しに来たのは七色に味を変えるって言われている木の実なの。昔、先代の魔王様達が一度だけこの森に入って手に入れられた食べ物よ」
「七色に味を変える実・・・虹の実の事か」
「知ってるの!?」
夏の言葉にリアスが反応する
「あぁ、池、又はプールの水に果汁を一滴垂らすだけど濃厚で芳醇なジュースに変わるほど果汁濃度が高い実だ」
「やっぱり実在していたのね」
「よかったねリアス」
「えぇ。危険を冒してまで来たかいがあったわ」
虹の実が在ったことを知った二人は涙を流し、嬉しがる
「夏その場所を教えて」
「駄目だ」
「どうして!?」
「危ないからだ」
「実を取るだけなのにどうして危険なの?」
夏の言った危険と言い意味が解らずルーシィが聞く
「確かに実を取るだけなら二人だけでも簡単に取れるさ。でも、この森には二人が追い回されていた猛獣と同等、又はそれ以上のがいるんだぜ?実がなっている場所に辿りつける確率は0に近い」
夏の話にリアスとルーシィは息をのむ
「猛獣に会わず運よく実の菜っている場所に辿りつけたとしても、実を捕れる確率もこれまた0だ。実の周りには捕獲レベル9のトロルコングって言う腕が4本生えた巨大なゴリラが群れを成してるんだ」
「ねぇ、夏。前から気になってたんだけど捕獲レベルって何なのにゃ?」
話を聞いていた黒歌が夏に尋ねた
「そう言えば話してなかったな。捕獲レベルって言うのは獲物を仕留める難易度の事だ。レベル1は猟銃を持ったプロの狩人が10人がかりでやっと仕留められるレベルだ。9ともなると兵器である戦車とかを持ってこないといけない。悪魔とかならそれだけの力を出せるかもしれないがリアスはそれだけの力を持ってるか?」
「でも、ここまで来て諦めるなんて!?」
夏の話を聞いても尚、リアスは諦めたくないのか必死に言葉を紡ぐ
「まぁ、話は最後まで聞け。二人じゃ無理かもしれないが、俺なら行けるかもしれない。家に帰って来る前に回収したゲロルドのレベルは14。多少怪我をするかもしれないが大丈夫なはずだ」
「兄様?まさか」
「あぁ。俺が捕って来てやるよ虹の実を」
白音の言葉に夏は不敵な笑みを浮かべてリアスとルーシィに告げた