インフィニット・ストラトス ~神に抗った少年と少女の物語~   作:ぬっく~

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アルドノア・ゼロって面白いですね。

なおくんTUEEEEE



9話

あれから数日。

ついにその日がやって来た。

一年一組のクラス代表を決める戦いが。

だが……

 

「それは、本当ですか?」

 

「ああ、織斑の専用機が予定より遅れている。アリーナも借りれる時間が限られているから先に出てもらう」

 

「わかりました」

 

数日前に一夏に専用機が与えられる事がわかった。

まあ、大方。データ取り等に与えらたにすぎない。

その一夏の専用機がまだ到着していないということで私が先に戦うことになった。

 

「あの~。そんな装備だけで大丈夫何でしょうか……」

 

「ええ。大丈夫です」

 

私はこの日の為の訓練機である、打鉄に乗り込む。

 

「織斑春名。出ます」

 

カタパルトに乗り込み、外へと出る。

アリーナの観客席には一組の生徒が集まり、上空ではセシリアが待ち構えていた。

 

「あ、あ、あー。こちら春名。プライベート・チャンネルのテスト。どうぞ」

 

「何をしているのでしょうか?」

 

「プライベート・チャンネルのテスト」

 

一応、私がISに乗るのはこれで2回目。

念の為にと試合開始前にチェックをしていたのだ。

 

「チェック完了。では、始めましょう」

 

「いいでしょう。このわたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」

 

お互いの準備が揃い幕が上がった。

先制してきたのはセシリアだった。

 

「これでどうです!!」

 

ブルーティアーズのアサルトライフルをセシリアは連射する。

その狙いは正確でヒットコースに入っている。

 

(当たりですわ!)

 

セシリアは確実に当たると過信していたが、次の光景に目を疑った。

 

「はあ!!」

 

春名は打鉄の基本装備である量産型ブレードを両手に呼び出し、セシリアのレーザーを全て切り落とした。

 

「なあ!?」

 

先程の光景はただの偶然だとセシリアは思わせ、更に連射する。

しかし、それすらも先程と同じようにレーザーを全て切り落とす。

 

 

    ◇

 

 

「すげぇ……」

 

春名の試合が始まって数分後に一夏の専用機が到着した。

一夏はISに乗り込み、最適化をしながら春名の試合を見ていた。

 

「山田くん。この一週間、彼女は何をしてました?」

 

織斑先生はこの一週間の春名の行動を山田先生に聞く。

 

「三日程は第三アリーナに居ましたが、その後は資料室にしか行っていません」

 

「資料室?」

 

「はい。見ていたのは第一回モンド・グロッソの試合映像です」

 

「そういう事か……」

 

「はい?」

 

織斑先生は何かに気付いた。

あの試合映像には面白い試合が残っていることを織斑先生は知っていたのだ。

 

「イギリスとの試合ですよ」

 

「イギリス……あ!」

 

山田先生もイギリスと言う単語に思い出した。

そう、あの試合は……

 

「織斑先生が初めて、レーザーをブレードで切り落とした試合……」

 

「ああ。まさか……ここまで出来るとは、私も思っていなかったが」

 

たださえレーザーを切るなんて芸当が出来る操縦者はいないだろう。

それを春名は実現させた。

 

「この試合は面白くなりそうだな……」

 

織斑先生はそう呟き春名の試合を観戦する。

 

 

    ◇

 

 

「何故ですの!!」

 

試合が始まってから三十分以上が経過していた。

しかし、セシリアは春名の実力を改めて知ることになる。

 

(ただかわし、弾いているだけ!! わたくしの《ブルー・ティアーズ》はただの一機も破壊されていない!! 対して量産化訓練機のSEは専用機に比べて少ない……。なのに何故―――)

 

春名は二本のブレードを巧みに使い、セシリアの放つ四本のレーザーを切る。

それはまるで剣舞だった。

 

(倒せるイメージが湧かない!?)

 

相手はただの訓練機。

専用機に比べた足元に届かないポンコツ。

それなのにまだ一度もダメージと言えるものを与えていない。

 

「これが『学年主席』の実力……」

 

セシリアは《ブルー・ティアーズ》を一時引き下げる。

しかし、同時に春名はセシリアに向かって一気に距離をちじめる。

 

(まさか……!?)

 

「いくらビット兵器でも内蔵できるエネルギーには限界がある。その為、一度本体の所に戻らなければならないのがその《ブルー・ティアーズ》の弱点。更に言えばセシリアさんは同時稼働が出来ないからビットを戻している間はそのライフルで打つことも出来ない」

 

春名はこの試合の間にセシリアの弱点を見つけていた。

そして、その好機を待っていた。

 

「はぁあああ!!」

 

春名はブレードを立て、セシリアに向かって一直線に飛ぶ。

 

(まずいですわ。《ブルー・ティアーズ》のエネルギーはもう底をついています。ビットを捨てて《スターライトmkⅢ》を放つ!? それに弾こうが防ごうが追撃が来る!!)

 

元々、ブルー・ティアーズは中遠距離型を主流とした機体だった為、接近戦はからきしダメだった。

さらにセシリア自身もブルー・ティアーズに依存していた為、接近戦がダメだったのだ。

 

(このままではっ、このままでは!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたくしが……負ける?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリアの中で何かが弾ける。

 

(負けてたまるものですか!!)

 

セシリアはビットの帰還を中止する。

 

「わたくしをっ……」

 

「!」

 

「舐めないでくだいましぃいいい!!!」

 

ブルー・ティアーズの腰に在った筒状の装置から二発のミサイルが発射された。

 

「……それも、読んでいましたよ。セシリアさん」

 

その瞬間、二つのミサイルを春名は臆せず進み切り落とした。

 

「そんなぁ……」

 

セシリアは最後まで足掻き、《スターライトmkⅢ》を構えるが。

 

「私からの手土産です」

 

春名はセシリアの前にある物を投げる。

それを見たセシリアはそれが何かを理解した。

 

「スタン……グレネード」

 

「正解」

 

スタングレネードが爆発し、アリーナは光に包まれた。

それと同時に試合終了のブザーが鳴ったことは誰も知らない。

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