インフィニット・ストラトス ~神に抗った少年と少女の物語~   作:ぬっく~

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20話

お互いの放った一撃はエイヴィヒカイトとミステリアス・レディに大きな負荷をかけていた。

小型気化爆弾4個分に相当するミストルティンの槍を春名は拳に触れた物を一撃で粉砕することが出来る人世界・終焉変生(ミズガルズ・ヴォルスング・サガ)で破壊している。

そこから生まれるエネルギーを二人はもろに浴びていたのだ。

 

「「はぁあああああ!!!!」」

 

春名と楯無は負けまいと全ての力を注ぎ込む。そして、春名はミストルティンの槍を破壊したと同時に決着を告げるブザーが鳴り響いた。

 

『試合終了。勝者―――なし』

 

……え?

 

先程の破壊でエイヴィヒカイトとミステリアス・レディのSEが底に着いてしまったのだ。

春名も楯無は試合結果には納得はいかなくもないが、今日はそんな事を言っている余裕がなかった。

お互いに渾身の一撃を放ち、もうくたくただったのだ。

 

「「次は……絶対に私が……勝つ!!」」

 

それを残し、二人はISの強制解除と同時に地面に倒れる。

その後、騒ぎに駆けつけた一夏たちによって、二人は保健室へと運ばれた。

 

 

    ◇

 

 

時間を戻し、春名と楯無が戦っている一方、別のアリーナでは事件が発生していた。

もう直、学年別トーナメントが開催されると言う事でセシリアと鈴はアリーナに来ていた。

しかし、そこにドイツの転入生ラウラ・ボーデヴィッヒの乱入により事態が思いがけない方向へと進む。

その騒ぎは教室の所まで来ており、一夏とシャルルはそのアリーナに訪れるも、その惨劇に目を疑う。

代表候補生である鈴とセシリアを相手にラウラは躊躇いなく二人をいたぶる。

それを見ていた一夏は白式でアリーナのシールドを破って、乱入する。

しかし、その乱入も一人の教師によって止められた。

 

「……やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」

 

「千冬姉!?」

 

一七〇センチはあるIS用接近ブレードを織斑先生はISの補助なしで止めたのだ。

その後、以降の模擬戦の禁止と決着を学年別トーナメントに着けるように言った瞬間だった。近くのアリーナから物凄い爆音を響きわたったのだ。

アリーナにいた生徒たちもその爆音に驚く。そこからさらに大きな爆音が響きわたったのだ。

 

「な、何が起こっているんだ!?」

 

一夏たちはすぐさまその爆音があったアリーナに向かうも、アリーナに入ることが出来なかったのだ。

アリーナ全てにロックがかけられており、誰一人と侵入を許さない。

しかし、爆音が止むとアリーナのロックが解除される。

解除されるいなや、一夏たちはステージの方へと向かう。そこにいたのは、地面に倒れている二人の生徒だった。

 

「春名!?」

 

一夏は倒れている春名の元へと駆け寄る。

 

「春名! おい! 大丈夫か!?」

 

「あ……う……」

 

息があることを確認した一夏は春名を抱えて走り出した。途中すれ違う女子たちはその一夏を見て驚いていた。何故なら春名は今一夏にお姫様抱っこ状態で運ばれているのだ。

謎の爆発の詳細はのちに織斑先生に伝わり、一夏たち生徒には模擬戦が行なわれていたと伝えられた。

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