インフィニット・ストラトス ~神に抗った少年と少女の物語~   作:ぬっく~

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3話

私が日本に来てから、色んなことがあった。

織斑春名となってからの初めての学校。

一部の教科を除き、学年トップの座に着き、一夏の友達の弾や鈴と一緒にゲームセンターに行っては記録を全て塗り替える……などの充実な日々を過ごしていた。

男子の密談話では恋人にしたい人ランキング第一位……なんか、とんでもないことになっていた。

もちろん、あれもあったが割愛させてもらう。

 

「そう言えば春名はどうするんだ?」

 

弾に呼ばれ、私は顔をあげる。

私たちは丁度あるもので頭を悩ませていた。

進路調査だ。

 

「進学もいいけど、私は……あっちの方に行こうかな」

 

「女子はいい選択があるからいいよな」

 

「そう思うけど、適正がなければ即落とされちゃうんだよ」

 

「それでも、まだいいじゃん。俺たちとは全く縁がないよりは」

 

「まあ、そうだけど」

 

「IS学園か……」

 

篠ノ之束が学生時代に開発し、今の時代では知らない人は誰もいないとされているパワードスーツ。

インフィニット・ストラトス―――通称IS。

IS専門の学校が実は日本にあるのだ。

まあ、開発したのが日本というだけで、某A国は「責任を取れよ」とヤクザ的口調で押しつつけて来たらしい。

そんな世間話はどうでもいい。

 

「春名は適性検査を受けたのだよな?」

 

「うん。簡易適性検査ではA判定だったからね」

 

身体測定の日に任意で実は受けることができる。

成長に伴って稀だけど適性が上がることがあるからだ。

 

「それって、もう受かったの確定じゃん!」

 

「まあ、そうだね」

 

そう言えば、ISには大きな欠陥があるのだ。

ISは女性にしか乗れない。

開発者ですら解らない大きな謎。

300個近くのコアの残して姿を眩まし、現在は国際指名手配され捜索されるが捕まったと言う話は聞いたことがない。

とある番組もびっくりネタだと私は思っている。

 

「私は書き終えたから出してくるね」

 

「お、おう」

 

進路調査表を出した者から下校していいと、最初の時に言われていた為、私は荷物をまとめ学校を出た。

向かった先は商店街。

 

(今日の晩御飯、どうしようかな……)

 

一夏か稀に帰って来る千冬姉さんが家にいる。

もちろん晩御飯を作るのは一夏と私である。

当番制にしてあるので、今日がその日でもある。

 

「時間的には……余裕があるし、ハンバーグにしようかな」

 

晩御飯を決まった事だし、ちゃっちゃっと買って帰りましょう。

 

 

 

 

 

ハンバーグの具材を買って家に戻ると靴が一足多いことに気付いた。

リビングに入ると予測通り、千冬姉さんがいた。

 

「千冬姉さん、帰っていたの」

 

「ああ、数時間したらまた行ってしまうがな」

 

「夕飯は?」

 

「食べていく」

 

「わかった」

 

と言う訳で、千冬姉さんの分を早く作ることになった。

数分後、一夏が帰って来た時には完成しており、直ぐ様自分たちの分も用意する。

 

「あれ? 千冬姉も帰っていたんだ」

 

「ああ……」

 

「今日はハンバーグなんだな」

 

千冬姉さんに出したハンバーグを見て、一夏は今日の夕飯はハンバーグだと判断する。

 

「そう言えば春名は進路調査、どうした?」

 

「私はIS学園にしたわ」

 

「へ~、そうなんだ」

 

「どうせ、一夏の事だから進学にしたんでしょ?」

 

「うっ! やっぱりばれていたか……」

 

「まあ、一夏は一夏の人生だから、文句なんて言わないわ。はい、できたよ」

 

そんな話をしながら、私はハンバーグを作り、焼き、盛り付けして、一夏の前に置いた。

もちろん、自分の分も。

 

「「いただきます」」

 

三人揃っての夕飯は久しぶりだった。

いつもだと私と一夏の二人で食べることが多い。

 

「うまい!」

 

春名の作る料理には、はずれはない。

全てが当たりであり、失敗の二文字すらだしたことがないのだ。

しかも、その料理を何処で知ったかと言うと料理雑誌を軽く読んだだけで暗記し、さらにはアレンジすらも加えているのだ。

 

「おっと、もうこんな時間か……」

 

千冬は時計を確認し、どうやら時間が来てしまったようだ。

軽く身支度を整え家を出た。

その後は特に無く風呂に入って寝るだけだったので私と一夏は何事もなく一日を終えた。

 

 

 

 

その頃、千冬はとある地下バーで誰かといた。

 

「それで、春名の情報はどうなんだ?」

 

その者は独特な服装であり、胸の膨らみからして女性だと分かる。

大人の来る所にあのような服装で来るものはこの世で一人しかいない。

 

「ぜ~んぜん、ダメ~。ミジンコの一匹すら見つからなかった」

 

不思議の国のアリスが着ている服装に機械のうさぎの耳……これ程の特徴で当てはまるのは一人だけ、千冬の悪友にしてISの開発者……篠ノ之束ただ一人だ。

 

「この天災の束さんですら、足取りが取れないなんて、本当に何者なんだろうね~」

 

「…………」

 

千冬は大方予想していた。

たが、あの束すら見たからないとなると、余計に知りたくなる。

 

「あ! そうそう、はるっちの細胞から実は面白い物が見つかったんだよ」

 

束は一枚の紙を千冬に見せる。

それは、細胞の写真とその詳細だった。

 

「……これはどういう事だ、束」

 

「見ての通り、はるっちの細胞から絶対にあり得ない物が見つかったの~」

 

「もし、これが真実なら……」

 

「そうだね。もし仮にこれが真実なら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はるっちは人ではなく、ISだね」

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