インフィニット・ストラトス ~神に抗った少年と少女の物語~ 作:ぬっく~
進路調査を出してから数週間がだった。
生徒たちは受験勉強や履歴書作りに取り組んでいた。
そして、今日はIS学園の試験日でもある。
「では、始めてください」
女性試験官の合図と同時に試験が始まった。
適正検査のち、呼ばれた生徒のみ次の試験に移れる。
ここで落ちる生徒は実のところあまりいない。(簡易調査で大方の人が諦めているからだ)
次に学力テスト、国、数、英、社(歴史あり)、理(科学あり)の五教科。
それが終わると実技試験……ISを使った試験になる。
「666番、666番の人……」
「はい!」
私、春名の番が来たのだ。
とう言うより、この番は何ですか!?
私はサタンですか!?
っと、まあ……こんな番号になったのは偶然だと信じながら私は出る。
「では、これより実技テストを始めます。勝利条件は講師の方に3発当てるか、一太刀入れることです。もちろん、これはどの位出来るかのテストなので、差ほど気にせず来てください」
「わかりました」
そう言って私はブレードを呼び出す。
それと同時に試合開始のカウントダウンが始まった。
3……
2……
1……
開始!!
開始と同時に私たちは前進する。
試験官の機体はラファール。
接近戦、遠距離戦と好みに切り替えろ事が出来るフランスが開発したIS。
対して私は打鉄。
防御と接近戦を得意とした日本製のIS。
「ていやぁ!!」
「っ!?」
一般人が教員に一撃を当てることはまずない。
企業、候補生ほどの人物であれば簡単だが、今回は一般人。
それが基本だと全員が思っていたことなのだ。
しかし、これはなんだ?
春名は教員の攻撃を全て凌ぎ、蹴りを入れたのだ。
「ふざけるな……」
どうやら、春名の相手した教員はプライドの高いタイプらしく、自分が勝つと思い込んでいたに関わらず負けた。
たかが16歳の少女に……。
「ふざけるんじゃぁねぇ!!」
「…………」
負けたことが受け入れず、教員は再び春名に襲いかかる。
同時に管理室もパニックになる。
『ストップです!! 試合は終わりました!! すぐさまやめてください!』
放送が流れるがその教員は止まらない。
さらには、念の為に装備さらていた実弾の入ったライフルを展開してきたのだ。
「めんどくさいことになったわね……」
こちらにあるのは、ペイント弾が入ったハンドガンとブレードが二本のみ。
状況的には不利に近いが春名となれば大きく異なる。
「他の教員が来るまで時間を稼げればいいね……」
怒り狂った教員の攻防を繰り返しながら私は時間を稼ぐ。
最低限の動きで避け、二本のブレードを巧みに操り、教員の攻撃を反らす。
結果、実弾の入ったライフルが弾切れを起こし、数名の教員によって取り押さえられた。
◇
試験は一時中止し、後日行われることになった。
ついでに言えば今日は一夏の受験日でもあったので、今日の晩御飯は肉……焼き肉にした。
しかし、神様とは残酷でした。
私が帰ったすぐにある事件が起こっていた。
それを知ったのは家でテレビを付けた時だった。
「嘘でしょ……」
私の兄……織斑一夏がISを動かしてしまったのだ。