夕立たち第一艦隊は出撃後順調に敵深海凄艦を撃破進軍をしていた。
誰もが何もかもが順調に事は進んでいると確信していた。
それは鹿屋基地に居る僕や提督も随一報告を受けていたからそう思っていた。
だけど、別れは突然になんてあんなの言葉はただの言葉に過ぎないって今まで思っていたけど、いざ実際にそんなの言われたって頭で理解はしたとしても、心の整理がつかないってわかったよ。
ねぇ夕立との時間はとても楽しい時間だった。そんな時間をもう一緒に味わうことができないなんて僕は嫌だよ...
出撃後
夕立率いる第一艦隊はリランカ島に向かって深海凄艦と戦っていた。
いつも通りの戦い、それは夕立には楽しいもの、夕立自身も『素敵なパーティー』というほどのことであったため艦隊のみんなも頼もしいと思うほどであった。
そして敵空母機動部隊と対峙していた...
「偵察機彩雲から敵深海凄艦群を発見と報告がありました。相手はヲ級率いる機動部隊のようです」
「えぇ∼、艦載機相手じゃ防空戦闘が忙しくなるっぽいよ~、私前に出てひと暴れしたいっぽい~」
「夕立さんには敵艦載機襲来したときに頑張ってもらわなければいけません。ですが、そのあとについては敵の殲滅をお願いしたいと思ってます、その時はお願いいたしますね ニコッ」
「わぁい、今回も素敵なパーティーになりそうな予感♪ ワクワク♪」
「フッ、我々の砲撃で敵が残っていればの話だがなw」
「イエ~ス、私たちで敵ヲ殲滅してミセマース!w微塵も残したりシナイネー‼」
「うむ、吾輩の艦載機も活躍してみせように、お主の出番はないやもしれぬなw」
「私はみなさんのことをお守りしたいです。能代頑張ります!」
「みなさん、分かっているとは思いますが、油断だけはしないこと。油断大敵・慢心ダメ絶対、ですからね。」
「りょ~かーい っぽい?w」
ここまではいつも通りの出撃と変わらなかった
だけど、この先に待ち受けていたことは今までになかったこと、つまり情報にもなかった事態に私たちは遭遇してしまったのだった。
「!? 対空電探に感ありです!数は80、85、くっ、敵機およそ数100!」
「くっ、先手をとられていたか!」
「各艦各個に応戦!迎撃及び殲滅しろ!」
「アカギは直援隊の発艦ヲ急いで下サーイ!」
「金剛!三式弾発射準備いいか!?」
「OKネー、全砲門一斉射撃用意!目標敵艦載機ネー‼」
「射撃後発艦を開始いたします。直援隊の皆さんよろしくお願いしますね」
『ビシッ』
妖精さんたちも心の準備は出来ているみたいね、この状況を打破しなくちゃいけない、いやしなくてはいけません。
過去の過ちのような慢心は起こすつもりはありませんが、戦場ではなにがおこってもおかしくはない、1分、1秒が生死の分け目...
心してかからなくては!
旗艦にはなれなかったけど、一航戦の誇りに誓って皆さんを守って見せます!
「全砲門三式弾、一斉射!」
「これでも食らうガいいネー!主砲Fire‼」
「直援隊発艦始め‼」
「赤城は中央へ移動しろ!夕立前に出て防空戦闘を開始、能代お前は赤城を敵機から守れ!」
「旗艦は私っぽいのに~、命令だって私がしたい~!」
「今はお前のわがままに付き合っている暇は無い!敵機を一機でも多く落せ!」
「むぅ!」
この後、私たちは敵機による攻撃で損害は出たものの迎撃することに成功した。また、利根の索敵機が敵空母部隊を発見した。
発見の報告を受けた私は第一攻撃隊を発艦させ敵空母部隊に向かわせた。攻撃は成功して長門、金剛の2人が艦砲射撃で敵部隊の連携並びに戦力を弱らせて、とどめを刺しに向かった夕立、能代、利根が残った敵を殲滅して戦いは終わったと思われていた。
殲滅が終わって帰投中だったところに予想していなかったことがふりかかるのでした。
「提督、敵空母機動部隊殲滅完了いたしました」
『うん、ご苦労様。損害のほうは大丈夫か?』
「こちらもかなりの損害をうけました。
金剛、長門、赤城は小破、利根、能代中破。夕立が大破しています。」
『夕立は大丈夫なのか?』
「一応、自力にて航行が可能ですが、武装に関しては使用が不能なほどに壊れてしまっているようです」
『そうか、ありがとう、みんなが無事に基地に戻ってくることを基地から見守っているぞ』
「了解。では失礼します」
「報告終了~」
「あとは、アイツらがここに無事戻ってくれば帰投するだけだな」
「あぁ、早く紅茶ガ飲みたいネー‼」
「無事に戻ってきてくれればなにも言う事はありません」
「なにか言いたげな顔をしているな、なにか思う事でもあるのか?」
「いえ、別にたいしたことではありません」
ただ、頭の中でなにかが、なにかが私に告げているような気がするのです。でもそれがなにかなのか分かりませんが、無事に戻ってきてくださいみなさん。
「うぅ、敵さん中々しぶとかったよぉ~」
「吾輩も中々に損傷してしまったようじゃ」
「それにしてもあれだけの艦載機を飛ばしてきたのに空母二隻ってなにかおかしいきがします」
「それは吾輩も薄々感ずいてはおった。まだ未発見の部隊でもおるのではなかろうか?」
「そうだったとしても今の私たちにはどうしようもないっぽいよ」
「そうですね、今は早く赤城さんたちのところに戻りましょう」
「そうじゃの、ここにいる皆損害も酷い、特に夕立、お主前に出過ぎなのじゃ!」
「だって素敵なパーティーしたかったんだもん、しょうがないっぽい?」
「お主は戦闘バカなのかそれともただのバカなのか、提督にも言われていたのであろう?無理はするなと。あまり無理はしないでくれよー、お主は提督のお気に入りなのじゃから・・・」
「ん~?なにかいったっぽい?」
「なんでないわ! 早く帰投するぞ!」
あと、もう少しで赤城さんのところに合流できたというところで、敵の残存艦載機が来襲してきたのだった...
もう少し早く私が気づけていれば救えたかもしれないのに・・・
「・・・・・・‼直上敵機です!」
「なんじゃと!まだ残っていたじゃと!」
「‼‼‼」
「夕立‼避けるのじゃーー‼‼‼」
「逃げてー!夕立-ーー‼‼」
『て・い・と・く・さ・ん』
敵機は5機ほどだった。
投弾、いやあれは特攻と呼ぶにふさわしいだろう、自ら夕立・能代・利根に突っ込んできた。
5機のうち3機は能代と利根に突っ込んできたが撃ち落とすことに成功するも、夕立は迎撃に失敗してしまった。
とても大きな爆発、轟音、黒い煙に火柱が上がっているのを私と利根さんは見た。
だけども、夕立が沈みゆく姿は確認できなかった。艤装の破片が波に揺られて私たちのほうへ流れてきて、すぐに理解できた。理解したくはないけれども、理解せざるをえなかった。
声を上げることなく、一瞬のうちに海の底へと沈んでしまったのだと・・・・・・
その後、帰投中に起きた出来事を赤城さん、長門さん、金剛さんにありのままに伝えました帰投中私たちは静寂の中鹿屋基地にもどったのでした。
「・・・・・・以上で報告を終了させていただきます・・・」
「・・・ありがとう、もうさがっていいぞ。今回の作戦で皆疲れただろう。休暇をみんなにあげるからゆっくり休んできなさい。」
「ありがとうございます。ですが提督今は私たちも休息は必要かと思いますが、提督あなた自身も休んだほうがよろしいのではないのでしょうか?」
「いや、そんなことはない。君たちの体のほうが大事だ。さぁみんな、ゆっくり休んだ休んだ!
俺のことは心配すんな、今までに休んだ分がまだまだ余分にあるくらいだから大丈夫だよ、なぁ夕立・・・‼」
「・・・ていとく、夕立はもういないんです。やはり提督も休んでください。私はこれで失礼します。
時雨さん提督のことよろしくお願いします。」
「えっ、う、うん」
「今はあなたが頼りです、提督は心に大きな穴があいてしまったような状態です。あんな提督見ているこちらが辛いです。
少しでも心にあいた穴をあなたでうめてあげてください。」
「ぼくにそんなことができるかな、期待に添えられることはできないと思うけど」
「そんなことはありません。あなたは提督に気に入られています。いや、もはや提督はあなたのことを特別な存在だと思っているはずです。そんなあなたにしか頼めないとこです。
どうか提督をよろしくお願いね」
そうぼくに言い残して赤城は部屋を出ていった。見送ったぼくは提督のほうへ振り返ると提督は窓から外を眺めていた。近づくと提督は泣くのを堪えていたのだった...
ぼくははなにも言わずに提督のそばにいた。外は雨が降り始めていた。
この雨は提督の代わりに泣いているのかな?
やまない雨はない、提督の今の気持ちが雨ならいつかは必ずやむ時が来るだろう...
その時までぼくはずっと一緒にいてあげるからね.........
夕立がいなくなってから数か月以上が過ぎていた。鹿屋基地に変わったことがあったとすれば、いつもはしゃいでいた夕立がいなくなって少し基地が静かになったってことかな?
でもあれから新しく来た海外の艦娘たちもきたことで賑やかにはなったかな
夕立がいなくなった時から1週間以上は悲しみに失墜していた提督だったけども、それ以降は普通の日常に戻ったのだった。
少し仕事には力が入らなかった時もあったけど、まぁその辺はぼくがカバーしたりもしたかな
あ、変わったことはもう1つぼくが秘書艦として勤めるようになったことかな。
今までも秘書艦っぽいことはしてたけど本当の秘書艦になってから提督と一緒にいる時間が長くなった気がする。
他の鎮守府に視察に行くときも同行したり、買い物にも付き合ったり、部屋にいてご飯が食べれないときはぼくが作ってあげたりもする。秘書艦ってこんなにやることが多いなんて知らなかったよ
それからまた数日が経ったある日の夕暮れ時だった、ぼくは提督に呼ばれて部屋に呼ばれた後海が見渡せる丘へと来たのだった。
「どうしたんだい?こんな夕時に呼び出してさぁ早くもどろうよ」
「もう、夕立がいなくなってから半年近く経つのか・・・
早いもんだよな、時間ってのは ハハッ」
「いきなりどうしたんだい、確かに夕立がいなくなってもうかなりの時間が経つけど、それを忘れたりは絶対にしないだろうけど、それともなにかい?慰霊碑かなにかでも作るきかい?」
「別にそういうつもりじゃないんだ、ただこれを渡したくてな」
「なんだい?」
「時雨、俺と結婚してくれないか?」
「え、いや、いきなりそんなこと言われてもどう対処したらいいかぼく分からないよ・・・」
「結婚、この指輪は俺が本当に信頼できる艦娘、そういうのができたら渡せと上か渡された物だった...
だけども、今はただ時雨が信頼できる、仕事上だけの関係じゃなくて、俺はお前のことをいつしか特別な存在だと心のどこかで思っていた。それでな俺は思ったんだよ、俺は時雨のことを本当に好きに
なっていたんだって。だから決心したんだ。指輪を渡そうって。」
「そこまでぼくを思ってくれていたんだね。ありがとう提督。
でもいいのかい?本当にぼくなんかで」
「なにをいまさら、今までだって俺にずぅっと一緒にいてくれたじゃないか。俺が落ち込んでダメになったときも、一緒に違う鎮守府に視察へ行った時も、夜ごはんだって時雨が用意してくれたんだろう?」
「まぁ、そうだね」
「だからこれからも一緒にいてくれないか?俺のそばにいてくれないか?」
「・・・」
「時雨...」
「そうだね、提督はぼくがいないと本当に何もできないからね」
「それじゃぁ」
「うん、これからも長い付き合いになるだろうけど、よろしくね提督♪」
そのとき、遠い海のほうに黒い人影らしい姿をぼくと提督は見たのだった。
「あれは深海凄艦?」
「いや、でもあんな形状のタイプは知らないぞ?」
「もしかして新型!?」
『チガウヨ』
「!?」
後ろの茂みから懐かしくどこかで聞き覚えのある声がした
「誰だ!」
『ダレってヒドイッポイヨ』
「お前...まさか!」
「夕立なのかい?」
『オヒサシブリッポイ、テイトクサン』
「でも、お前前とずいぶん容姿が違うような...」
「夕立・・・会いたかっ...‼」
「時雨ぇ‼」
時雨は夕立のような容姿の深海凄艦の主砲を胸部に直撃したのだった
やはり夕立が装備していたものとは物が違う!
胸部に直撃した砲弾は炸裂し時雨は血を多く流していてとても危険な状態だった...
『ワタシガイナクナッテカラ、ズイブンナカヨシッポイネ、ワタシガイナクナッタノガソンナニウレシイ?」
「違う!夕立俺はお前のことを!」
『モウイイノ、キョウハアイサツニキタダケ』
『コンドハウミデアイマショウ♪ステキナパーティータノシミニシテルカラネ』
そう言い残し夕立似の深海凄艦...いやあれは夕立だ...
丘の下へと消え去った
そして俺は急いで時雨を抱きかかえ艦娘ようの医療ドックへと急いだ
「て、てい、とく...」
「時雨今は黙っていろ、もうすぐでドックだ、そしたら大丈夫だからな!」
なにかを言いたそうな時雨だったが俺は急いでドックに向かって、明石さんに時雨を預けた
気が付けば俺の服は時雨の血で真っ赤に染まっていた。早く良くなって欲しいと願うほかにおれは夕立のことを考えていた。
最後に言い残した言葉が気になる...
あれはどういう意味なのか...
そうこう考えていると鹿屋基地に緊急伝達が入った。
そのことは大淀から聞かされて、一緒に送られてきた写真をみてさらに驚愕した...
それは夕立の姿形をした深海凄艦の姿が映っていた...
情報によればここに近い鎮守府近海に出没したその深海凄艦は迎撃にきた艦娘たちを一瞬で大破にし鎮守府を攻撃し破壊したらしい。
だが、不思議なことに誰一人として轟沈した艦娘はいないらしい。
これはいったいどういう意図なのか...
次回に続きます
見てくれている方ありがとうございます。
ちょっと変な感じがしたり、誤字などがありましたら感想覧にお書きください。
また些細なことでも感想をつけてくださりましたら嬉しく思いますし、今後の活動のやる気にもつながりますのでよろしくです
兵器の知識もあまりないので次回夕立の武装を何にしようかいまだに迷っています( ̄д ̄)
自分の中では現代のイージス艦の駆逐艦の主砲にでもしようかなって考えていたりもします
なにかおすすめがありましたらお願いします!
マキシマでした~