遅くなりました(^_^;)
一気に時間が飛びます。
それではどうぞ!
~追記~
今吉誠二の設定を変更しました。
季節は春…。
ところかしこに桜が咲き乱れ、今が春であることを告げている。
「ふぁぁぁっ」
空が1人、机から欠伸をしながら大きく伸びをする。
入学式が終わり、教室に行くと、担任の先生の自己紹介。それから1年間同じクラスとなるクラスメイトの自己紹介。後は担任の先生からの連絡事項があった(その途中、空は爆睡)。
「さてと…」
空は席から立ち上がり、荷物を持つと、教室を後にする。
ホームルームが終わると、次に始まるのは…。
「サッカーやらない!?」
「是非、我が文芸部へ!」
「野球部へ! 目指せ甲子園!」
「水泳ちょー気持ちいい!」
新入生を対象に、部活動の勧誘が始まる。
窓からその様子を眺めながら目的地へと向かっていく。その途中…。
「空」
「ん?」
呼ばれ、振り返ると、そこには大地の姿が。
「奇遇ですね。向かう場所は同じですし、一緒に行きましょう」
空の横に並び、一緒に歩きはじめる。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
空と大地は本人達の希望どおり、花月高校に進学した。
推薦の話しも、進学を決めた翌日に花月高校に向かい、そこで理事長に会った。理事長は妙齢の美女であり、2人同時に面接を受けたのだが、話もそこそこに…。
『合格とします。必要事項と詳しい入学手続きについては後日、書類一式を発送致します。それでは、春にお会いしましょう』
と、にこやかに告げ、終わった。
あまりの事に拍子抜けし、空と大地は思わず顔を見合わせたが、理事長はにこやかに微笑むだけであった。
2人の進学先が決まり、それからは高校に向けて、中学時代のバスケ部顧問の龍川に課せられた練習メニューをこなしながら過ごした。
そして、2人は花月高校に入学した。
2人は今、バスケ部のブースに向かっている。2人の手には入部届。
バスケ部への入部を果たすために2人は向かっていく。
※ ※ ※
「しかし、まさかこの高校にお前がいるとはな」
「僕も、君の姿を見かけた時は目を疑ったよ」
2人の新入生同士が肩を並べながら歩き、話をしている。
「随分と思い切った選択をしたな、生嶋」
「その言葉、熨斗を付けて君に返そうかな、松永君」
――照栄中、松永透…。
――城ケ崎中、生嶋奏…。
入学式が終了し、教室に向かうと、そこで両者は出会った。
『っ!? お前…生嶋か?』
『えっ!? 松永君!?』
2人同時に目を見開きながら驚愕した。
「何故ここに来たんだ? 花月のバスケ部は県でも精々中堅校。お前なら、全国区の強豪校からも声が掛かったんじゃないのか?」
「…うん、いくつか声を掛けてもらったよ。でも…自分自身がもっと強くなるためには、並みの強豪校では足りない。だから、練習が全国一厳しいここに来たんだ。…君はどうして?」
「ま、概ね、お前と同じだ。…後、気になる噂もあってな」
「気になる噂?」
「ああ、この高校に、実力者が加入するという噂を聞いてな。もし、それが本当なら、そいつと力を合わせて、戦いたいと思ったまでだ」
「へぇー、それは楽しみだ」
生嶋はそれを聞いてニコリと笑みを浮かべる。
「バスケ部のブースはっと…、あそこだ」
ブースを発見し、人ごみを掻き分けながらそこへ向かっていく。
「すんません~、バスケ部希望でーす」
「バスケ部の入部届を持ってきました、よろしくお願いします」
「入部希望です」
「入部届です。受理をお願いします」
4人の声が重なり、入部届が一斉に出される。
「ん?」
「えっ?」
「あっ…」
「おいおい…」
4人が顔を合わせる。
『えぇぇぇぇーーーっ!!!』
4人の声が辺りに響き渡る。
「生嶋! それとお前は確か照栄中の…」
空が指を指しながら驚く。
「神城君、…それに綾瀬君も…」
生嶋も同じく指を指しながら驚愕する。
「これには驚きましたね…」
大地は苦笑いをしながら一息吐く。
「松永だ。まさかこんな偶然がな…」
4人共、思わぬ偶然に皆驚愕する。
4人は去年の全中大会のベスト5に選出された4人であり、生嶋奏に至っては空と大地と対戦し、2人を最後まで苦しめた。
松永も、帝光中を苦しめた実績がある。
「これはすげぇことになったな。…なあ、この後暇か? 帰りに何処か寄って――」
「あー君達、ちょっと待って」
空が4人を誘おうとすると、ブースの生徒が呼び止めた。
「バスケ部希望なら、そのまま体育館に向かってくれ。新入生も今日から活動を開始するからな」
「…確か、部活動は明日からなのでは?」
大地が質問をかける。
「他の部活はな。けど、バスケ部だけは違うんだ。…この入部届が受理されるかどうか、そこで決まる」
ブースの生徒はニヤリと笑みを浮かべる。
『?』
そんな言葉に、4人は顔を見合わせるのであった。
※ ※ ※
「星南中出身、神城空です。ポジションはPGです。よろしくお願いします!」
「同じく星南中学校出身、綾瀬大地です。ポジションはSFです。よろしくお願いします」
「城ケ崎中出身、生嶋奏です。ポジションはSGです。よろしくお願いします」
「照栄中出身、松永透です。ポジションはF、Cやれます。よろしくお願いします」
――ざわっ…ざわっ…。
体育館に向かうと、入部希望者の新入生が集まり、それと同じくして、上級生、現2年生と3年生が集まった。
入部の希望の新入生は総勢、経験者、素人合わせて21名と多い。これはバスケ人気が高まり始めたことに加え、キセキの世代の誕生が人気に拍車をかけたことが主な理由である。
集合し終えると、上級生達の挨拶と説明が入り、次に新入生の簡単な挨拶が始まった。挨拶が始まると、上級生達と、一部の新入生がざわつき始める。
「あいつらって、去年の全中のベスト5の内の4人じゃ…」
「神城と綾瀬って、MVPと得点王じゃねぇかよ」
「おいおい、今年の1年生(ルーキー)はどうなってんだよ…」
各々、4人の挨拶が終わるとひそひそと囁きながら驚く。
県で中堅レベルの花月高校にこれだけの有力選手が集まることは奇跡とも呼べる事例だ。
「しかし…」
「ん?」
「実力者が加入するという噂は本当だったようだな。まさか、お前達がいるとはな」
松永が横に並ぶ空に話しかける。
「ふーん、そんな噂があったんだ」
「司令塔のお前、スコアラーの綾瀬、シューターの生嶋、それと俺。キセキを倒して奇跡を起こすには充分な役者だ」
「ハハッ、確かにな。…けど、その噂を信用するなら、実力者ってのは、俺達のことじゃないぜ」
「えっ?」
「すぐに分かる。一目見りゃ嫌でもな」
空が冷や汗を流しながら前を見据える。
やがて、新入生の挨拶が終わる。
「さて…、新入生の挨拶も終わっちまったし、後は監督とあの2人待ち…おっ、来た来た」
挨拶を取り仕切っていた上級生、馬場高志が体育館の入り口に視線を向ける。そこには、甚平のような物を着た40歳ほどの男性。その後ろには三杉と堀田の姿が。
「馬場、挨拶はもう済んだのか?」
「はい。今、ちょうど終わりました、監督」
監督と呼ばれた男性がゆっくりと部員達の下に歩み寄っていく
「新入生諸君、遅れてすまない。俺は三杉誠也。一応、試合ではキャプテンを任されている。よろしく」
「遅れてすまない。俺は堀田健だ。よろしく頼む」
三杉と堀田が軽く挨拶をする。
「「っ!?」」
目の前で目の当たりにした生嶋と松永が2人の放つオーラに圧倒される。
「こ、この刺すような感覚は…」
「かつて対戦したキセキの世代を遥かに凌駕している…!」
「だろ? ちなみに、俺と大地は1度やり合ったが、2対1でも手も足も出なかった」
「っ! 君達2人がかりで…でも、実際この目で見てしまうと、それも嘘ではないことがよく分かる」
生嶋が冷や汗を流しながら囁くように言う。
「あの2人はこの花月高校の姉妹校である、アメリカの学校からやってきました。夏のインターハイまで滞在してくれる予定です。…学ぶことがあるなら、早めに尋ねる方が懸命ですよ」
「そうか…、なら、是が非でも勉強させてもらわなければな」
松永は冷や汗を流しながらニヤリと笑みを浮かべた。
「馬場! 入部届持ってこい!」
呼ばれた上級生の馬場は小走りで入部届を持っていく。受け取った監督は…。
――ビリリッ!!!
『っ!?』
入部届を破り捨てた。それを目の当たりにした新入生達は驚愕する。
「俺がここの監督やってる上杉剛三だ。この場でお前達の入部届は受け取らん」
監督、上杉はそう言い放つ。
「…それはつまり、私達新入生が入部するためには、何らかの試験を通過しなければならないということですか?」
大地が上杉に質問を投げかける。それを聞いた上杉はフッと笑みを浮かべる。
「心配すんな。試験なんてもんはねぇ。1週間後にもう1回持ってこい。その時に改めて問題なく受理してやる」
それを聞いて新入生達はホッと胸を撫で下ろす。
「話しは以上だ! 準備運動をした後にいつものメニューを始めろ。新入生は上級生の指示に従え」
「監督、『いつもの』でいいんですか?」
「2度も言わすな、『いつもの』だ」
「分かりました。…新入生は集まれ! 準備運動を始めるぞ!」
上級生、新入生は体育館の真ん中へと向かっていく。
そこで、新入生達は、上杉がこの場で入部届を受け取らなかった真の意味を理解する。
そして、練習量全国一の洗礼を受けることとなる……。
※ ※ ※
一方、他の高校でも新体制が始まる。
――海常高校……。
「城ケ崎中学から来ました、小牧拓馬です! ポジションはPG、よろしくお願いします!」
「同じく、城ケ崎出身、末広一也! ポジションはC、よろしくお願いします!」
神奈川県に位置する海常高校にも新入生がやってくる。
去年、インハイベスト8、ウィンターカップ4位の海常高校。新戦力として、昨年、全中ベスト4の司令塔とCである、小牧と末広を獲得。
「新入生達、よく来た!!! 今年こそ、先輩達の悲願であ(る)全国制覇を果たす!!! みんな、気合をい(れ)てけ!!! 早速(れ)んしゅう開始だ!!!」
『はい!!!』
今年度の主将、早川充洋が挨拶をする。
体育館中に響き渡る程の音量。だが、当の新入生達は…。
『何言ってるかほとんど分からなかった…』
滑舌に難があり過ぎるあまり、聞き取ることが出来なかった新入生。
「ま、しばらく一緒に練習すれば慣れるはずッスから、心配いらないッスよ」
新入生の様子に気付いたのか、黄瀬が声をかける。
「ウ、ウス!」
話しかけられた小牧が戸惑いながらも返事を返す。
「早川キャプテンが言ってたとおり、今年こそ、全国取るつもりッスから、一緒に頑張るッスよ!」
黄瀬はにこやかに親指を立て、上級生に合流していく。
「黄瀬先輩……よーし!」
小牧は自らの顔をパンパンと叩き、気合を入れなおす。
「去年のレギュラーが3人も抜けてる。つまり、俺達にもチャンスがあるってことだ。一緒に頑張ろうぜ」
「ああ。歴代の先輩達の悲願。俺達も一役買おう」
小牧、末広の城ケ崎コンビはレギュラー奪取に気合を入れた…。
※ ※ ※
――秀徳高校……。
――ザシュッ!!! …ザシュッ!!!
緑間が黙々と3Pの練習を続ける。
――ガシュッ!!!
「むっ?」
最後に放った1本がリングに僅かに触れる。汗でボールが滑り、僅かにボールの軌道が逸れたからだ。
「ほれ、真ちゃん」
そこに、チームメイトである高尾和成がやってきて、タオルを放る。放られたタオルを緑間が受け取る。
「…」
受け取った緑間は無言で手の汗を拭い、顔の汗を拭った。
「にしても、大坪さんに宮地さん、木村さんが抜けて今年はどうなるかと思ったけど、今年も何とかなりそうだな」
「…そうだな」
緑間はそっけなく答える。
「にしても、今年入った木村さんの弟、あれ先輩に似すぎっしょ? マジウケる」
高尾はケラケラと笑う。
「…そうだな」
「あと、大坪キャプテンの妹さん、可愛かったなぁ。あれ、ホントに兄妹かね?」
「…そうだな」
笑いながら話しかける高尾に対し、当の緑間はそっけなく答えるだけ。
「おいおい真ちゃん、相変わらず冷たいなぁ……、けど、誠凛に借りを返して、今年こそ、頂点狙わないとな」
「…無論だ。…人事は尽くした。…今年勝つのは――」
緑間がシュートを放つ。
――ザシュッ!!!
「――俺達だ」
緑間が放ったシュートが綺麗にリングを潜った。
※ ※ ※
――桐皇学園高校……。
「今日からお世話になります、今吉誠二いいます。よろしゅう頼んます」
新入生が挨拶を交わす。
「うお…、お前、今吉さんの…」
「ええ、従弟です。去年は翔一兄がお世話になったようで…」
今年の主将、若松孝輔が質問すると、今吉誠二は頭を下げる。
去年の主将、今吉翔一の弟である今吉誠二。去年は全中大会に出場することは叶わなかったが、その実力を桐皇に買われ、入学する。
「よし! それじゃあ練習始めんぞ! …って、青峰がいねぇな。青峰はどうした!? まさか、サボりじゃねぇだろうな!?」
「うるせーな、ここにいんだろ」
ちょうど体育館の入り口から青峰大輝がやってきた。
「遅えぞ青峰! 練習始めっから、参加するなら早くバッシュ履け」
「言われなくても履いてんだろ。ピーピーうるせーな」
「こんの…!」
「わーわー、キャ、キャプテン! 落ち着いて下さい!」
青峰の態度に額に血管を浮かび上がらせる若松。それを窘める桜井。
「大ちゃん! …んもう…」
そんな姿を見て溜め息を吐きつつ、練習に参加するようになったことが嬉しくてひっそりと笑みを浮かべるマネージャーの桃井さつき。
「…兄貴はようこのチーム纏めとったのう…」
傍から眺めて、兄の偉大さを噛みしめる弟の今吉誠二だった……。
※ ※ ※
――陽泉高校……。
――バキャァァッ!!!
豪快なダンクが叩きこまれる。
「いいぞ、敦!」
ダンクを決めた紫原敦が地面に着地し、その紫原に賛辞の言葉を贈る氷室辰也。
「気合入ってるじゃないか、敦」
「ん…、まあ、もうすぐインハイだからね~」
紫原は自身の肩を回しながら氷室の横を歩いて行く。
「室ちんも、キャプテンが板に付いてきたんじゃない?」
その言葉を聞くと、氷室は苦笑いをする。
「まさか、俺がキャプテンを務めることになるとはね」
去年のウィンターカップ終了後、陽泉は新体制を迎えることになった。それに伴い、新チームのキャプテンに任命されたのが氷室だった。
これには氷室自身が一時否を唱えた。氷室は陽泉のエースの一角を担う程の実力者であるのだが、彼が加入したのは2年の秋口から。言うなれば新参だ。そのことが氷室自身がキャプテンを務めることに抵抗があった。
だが、前キャプテンであった岡村及び、前年度3年生全員が次のキャプテンに氷室を推した。現在のチームメイトからも反対意見はなく、先輩と現メンバーの総意であることを知り、氷室は不肖ながらキャプテンを務めるに至ったのだ。
「もうすぐインターハイだ。タイガに…、誠凛に去年の借りを返して、今年こそ優勝をしよう」
「うん、そうだね~。負けっぱなしってのも癪だし、全部捻り潰して…優勝しないとね」
紫原は指を鳴らしながら気合を更に入れたのだった……。
※ ※ ※
――洛山高校……。
――キュッキュッ!!!
体育館内にスキール音が響き渡る。
新年度を迎え、各県の上位クラスの選手が集まった。
洛山高校バスケ部は、粛々と練習に取り組んでいる。
「3分休憩だ!」
キャプテンである赤司の指示が飛ぶ。
「お疲れ、征ちゃん」
「すまない」
実渕玲央が赤司にドリンクを渡す。
「調子はどうだ、実渕」
「いい感じよ。今のコンディションでインハイの決勝を迎えられたら最高でしょうね」
赤司の質問に実渕はにこやかに答える。
「コタローもエイキチもいい調子よ。…やっぱり、去年の敗北が要因なのでしょうね」
実渕は表情を暗くする。
昨年度の敗北…、開闢の帝王と呼ばれた洛山高校。その帝王を王座から引きずり降ろされることとなった昨年のウィンターカップ。
そして、赤司にとっては、自身初めての敗北であった。
「敗北は忌避すべきものだが、糧となるならそれも良しとすべきなのか…」
昨年の敗北を思い出したのか、赤司は複雑そうな表情する。
「だが、敗北は1度だけでいい。今年、俺達は王ではなく、挑戦者だ。失った栄光は、俺『達』の手で取り戻すぞ」
赤司は表情を改め、真剣な面持ちで宣言する。
「俺『達』…ふふっ、そうね。私にとっても最後の年。有終の美を飾って終わらせないといけないわね」
赤司が自分達に信頼を置いてくれることに喜びを感じつつ、失った栄光の奪還を誓った。
無冠の五将にとっての最後の年が始まった……。
※ ※ ※
――誠凛高校……。
創部2年の新設校であり、昨年度、数々の奇跡を起こし、ウィンターカップ優勝を勝ち取った奇跡の新星。
各校が代替わりする中、昨年度のメンバーがほとんど残る誠凛だが、決して楽観視できる状況ではなかった。
他の強豪校が新戦力を獲得し、戦力を増強させている。だが、誠凛は他の強豪校のように、スカウトなどは行っておらず、誠凛は、去年の黒子や火神のように、自らの足で来てくれることを祈るばかりなのだ。
創部の2年でのウィンターカップ優勝という実績と、華も実力もある火神大我の存在でどれだけ集まってくれるか…。
そして、1番の不安要素は、鉄心、木吉鉄平の離脱。
誠凛のCであり、誠凛のゴール下を守ってきた木吉鉄平。
一昨年に膝を負傷し、昨年度はその怪我をおして大会に参加し、選手生命をかけて誠凛を優勝へ導き、膝の手術のため、アメリカへと旅立った。
これにより、誠凛のゴール下が弱点となってしまった。
誠凛にとって、是が非でも木吉鉄平の穴を埋められる人材を獲得したいのだが…。
「これは、思いもよらない事態ね…」
誠凛の監督である、相田リコが唸る。
新年度が始まり、誠凛バスケ部にも新1年生が入ってきた。
やはり、昨年の実績が功を奏したのか、昨年を大幅に上回る大人数の新1年生がやってきた。その中には、バスケをするために誠凛に来た者もいる。
例年なら、秀徳、正邦、泉真館に行っていたであろう人材も新入生の中にはいる。
「これは……、嬉しい誤算だわ!」
相田リコは目を光らせて歓喜する。
誠凛の今年の新戦力…。
――田仲潤…。
――新海輝靖…。
――池永良雄…。
昨年の全中大会優勝校のキャプテン、田仲潤。
準優勝校であり、キセキの世代を輩出した帝光中学。その昨年のキャプテン、新海輝靖と、ベスト5にも選出された池永良雄が誠凛高校にやってきた。
誠凛にとって、これは思いもよらない戦力獲得である。
この新戦力達が、あらゆる風を誠凛に吹きかけることとなる。
誠凛高校も、新体制の下、王座連覇を目指し、動き出きだした……。
※ ※ ※
各校が始動した。
ある者は失った栄光を取り戻すため。
ある者は勝ち取った栄光を守るため。
ある者はその栄光に立ち向かい、栄光を掴むため。
昨年を上回る、更なる物語が始まった……。
続く
これからオリキャラをどんどん出していく予定です。
感想、アドバイスお待ちしています。
それではまた!