夢物語(上)   作:患者

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一回書いたの消えたので雑いかもしれないです


『週刊少年ジャ○プじゃないっすか』

048

 

「……」

 

人間とは睡眠を取る種族である。基本的には七時間から八時間の睡眠が良いとされる。それ以上は寝過ぎで、それ以下は寝なさすぎ、ということらしい。寝過ぎても寝なさすぎても、体に悪いし寿命も減るという説まであるらしい。寝る子は育つ、というが寝過ぎると寿命が減る、とはなんとも皮肉である。

 

「……眠い」

 

よって昨日あまり寝ていない私が、部室で昼寝をしているのは正当な健康補助なのである。体に悪いといけないからね。

 

「…誰も来てないな」

 

時計を見るに十分程。待ってれば誰か来るだろうと思って昼寝してたが、誰も来ない。

まぁそもそも独断で部室を使った上に昼寝までして、そっちから来いは流石に失礼かもしれないが。

こんなとこで昼寝するのは私ぐらいだろうし。

 

「うーむ…しかし本当に一人も来ないとは」

 

もしかして皆の中では既に私はいない子扱いなのだろうか。あれか、イジメか。

泣くぞ。

いやまぁ、あいつらに限ってそれはないだろうけど。私と違ってそこまで卑屈じゃないし。

 

「ちょっと?勝手に部室を使ってる阿呆は何処のどいつかしら?」

 

 やっと一人来たか。と、おやおや?

 

「誰かと思えばにこ先輩、会えて嬉しゅうございますよ」

「私はそんなに昔の人じゃないっての。他の三人は?」

「不知火。」

「知らない。」

「多分ナンパでもされてんじゃないですかね」

「難破?」

「軟派。ほら、あいつら私と違って愛嬌あるし、スタイルいいし、モテモテでしょ」

「軽い自虐入ってるわよ。で?ナンパされてる時にあんたはなにしてんのよ」

「そりゃまぁ…精神統一?」

「あんたはまず誠心を統一しなさい」

「こりゃまいった」

「……あんた最近ボケが甘くない?ダメよ、アイドルとして妥協は許されないわ」

「日頃からにこ先輩のツッコミに値するボケをしようとは努力してるんですけどね…今日はちょっと…」

「なに?」

「眠い」

「は?」

「ねむい。あいむすりーぴー」

 

長い話をして逸らそうとしてたが遂に言っちゃった!いやぁダメだなぁ私、尋問とかされたらすぐ吐いちゃうわー。

自分ならが白々しいことこの上なかった。

 

「いつもは無駄に発音のいい横文字がそれな辺りガチなようね…それこそ御法度よ、アイドルたるもの健康美意識はしっかりしないと」

「いや別に私アイドルやりませんけどね」

「で?何してたのよ?」

「なにって…いや、安易は下ネタはこの小説の原作に失礼だ。それはあれですよ、普通にテレビですよ」

「本当は?」

「カード触ってました」

「なんの?」

「遊…はっ!?これは誘導尋問!?」

 

フラグを速攻で回収しちゃいました。

 

「あんたが頭が回ってないだけじゃないの」

「頭が回るって聞くと凄い猟奇的ですよね」

「想像したら怖いわ」

 

うーん、しかしこのままにこ先輩と話して終わるっていうのは流石に話的にあれだし、そろそろ教室に戻るかなぁ。

私は全然いいんだけどな。寧ろ来い、雑談。

 

「あ、そういやにこ先輩はなんでここに?」

 

脳内と行動が逆だぞ私。全く役に立たない体だなおい。

 

「あー?あー、まぁちょっと用事ね」

 

そう言うと先輩は部室に設置されているパソコン…の横の棚から何かを取り出した。ってあれは…

 

「先輩それって…」

 

見間違える筈もない。少年心が煽られるその表紙、どっかで見たことあるキャラクター、そして分厚さのわりにお値段が安いサブカルチャー雑誌…!

 

「週刊少年ジャ○プじゃないっすか」

「多分伏せ字意味ないわよ」

「でも学校に漫画とか大丈夫ですか先輩?」

「部室にDVDある時点で察しろ」

「え?でもあれって部活の資料…」

「これも資料よ」

「史料っすか」

「そうよ。というか、この関係のない漢字を変換させただけシリーズも飽きてきたわね」

「全くなんの意味かわかりませんしねー」

「大体はあんたのせいだけどね。せめて洒落でも掛けた変換にしなさいよ」

「返還します」

「つまらん」

 

キツイ一言を喰らった辺りで、そろそろ昼休みが終わりそうだったので、本当に教室に戻るとする。

文字数もいい感じだし。

 

「じゃ、私、昼休み終わるし文字数もいい感じだしなんで教室に戻りますね」

「あ、そ。放課後は集合だからね」

「あいあいさー」

「マムでしょ」

「関係ないけどあいあいさーってどっかの方言みたいですよね」

「本当に関係ないわね」

 

では本当に(二回目)教室に戻るとしよう。

……ところで今回、会話が結構適当なのだがいいのだろうか。もう一つの原作に失礼でないか、少し心配である。

 

 

 

049

 

 

 

謎が一つ解けた。どうやら皆がいなかったのは取材を受けていたかららしい。とは言っても、新聞に載らなければホットでクールな昼辺りのニュースに映るわけでもなく、ただの部活動紹介的なあれらしい。

 

「でもなんで私に言わなかった」

「えー?だって夢ちゃんいなかったしー、そもそも取材に夢中でそれどころじゃなかったっていうかー」

「こいつウザい…何処でそんなウザい言葉を覚えた」

「夢ちゃんでーす」

「しまった私だった」

 

しかし成る程、道理で南が高坂の鞄に何か仕込んでるなー、とは思っていたが、これの為だったのか。

でも普段の高坂って…

 

「ありのまますぎるよー!」

「寝て食って寝て怒られてって出来の悪い子供かお前は」

「普段からだらしないからそうなるんです」

「むーっ、じゃあ海未ちゃんのはどうなのー」

「私ですか?」

「勿論撮ってあるにゃー」

 

そこには!弓道の練習の合間に鏡に向かってスマイル(0円ではない)の練習している園田の姿が!

 

「……」

「……」

「……おい、何故カメラを隠す」

「……嫌です、拒否します、フランバンジーの侵害です」

「それは前に高坂が間違って言ったやつだろ!?」

「失礼。プライバシーの侵害です」

 

こいつ…段々ボケに磨きが掛かってるな(当社比)

 

「あ、勿論夢先輩のも撮ってあるよー」

「ほほう。撮らなくても良いものでも撮っていく…君は優秀なカメラマンだな凛ちゃん」

 

残念ながらパパラッチとしてだけど。

しかし、それは興味がちょっと津々。さてさて、どんな素晴らしい私が映っているのやら。

 

「……」

 

しかしそこには!スキンシップと名打って花陽ちゃんに絡みまくる千里川夢の姿があった!

 

「…」

「夢ちゃん…?」

「ゆーめちゃん?」

「夢……?」

 

私の幼馴染み達が怖くて夜も眠れない。そんなタイトルがあった気がします。

いや知らないけど。

 

「弁解させて下さい」

「許可します」

「……」

 

しまった!勢いで言ったけど言い返せる言葉が見つからないぜ!弁解も弁明も土下座(そもそも出来ないが)も出来ない完璧な詰みだ!

というか確実に有罪だ。

 

「すいませんでした」

 

被告人千里川夢の自白によってこの事件は終結した。

自と白って似てるよね。

 

「……コホン。でもまぁ、こんな映像だと生徒会長が何を言うかわかったもんじゃないな」

「露骨に話逸らしたね夢ちゃん」

 

うっさい。もういいんだよそんな過去の話。今を生きてるんだから私達は(?)

 

「でも確かに…音ノ木の学生がナマケモノに見られるわぁ、とか言われそう」

「言いそう。ちゃんとしたの撮らないとなぁ。今のところナマケモノとスマイルとセクハラだしな」

「夢ちゃんのが一番酷いけどねー」

「南…お前って時々笑顔でD4Cするよな…」

「でぃーふぉーしー?」

 

ちなみに、『いともたやすく行われるえげつない行為』のこと。ジョジョ読んでる人ならわかるはず。

こんなの日常会話に組み込むのがおかしいけどね。

 

「?」

 

残念なから幼馴染みにはわからなかったようだが。畜生、後でにこ先輩とジョジョ談義してやる。ちなみに私はDIO様が好きです。

 

「…んー?そういうば、ことりちゃんの映像見てないような…」

「確かに、そういえば見てない」

「…え?」

「この際だ、私らだって赤裸々にされたんだ、南のも晒してくれる」

「え?え?」

 

どうでもいいけど、赤裸々って平仮名にするとキラキラネームみたいだよね。

 

「よし!高坂穂乃果!行きます!こっとりちゃんのー、鞄のなーかを~」

 

ヒョイ

 

「……」

「……」

「……おい、なんで鞄を取る」

「…嫌…」

「…なんかお前のはリアルだな…」

「なんでもないよなんでもないよなんでもないよなんでもないよなんでもないよなんでもないよなんでもないよ」

「壊れたオモチャみたいに繰り返すな!怖いだろうが!」

 

壊れたというより怖れた。

 

「ちょっと!?取材が来るって聞いたんだけど!本当なの!?」

 

そこに、勢いよく開けられた扉のからにこ先輩襲来。

 

「ってなにこの空間…私の部室…カオス過ぎ…?」

 

まぁそう言わないであげて下さい。私もそう思いますので。

 

「いや、今来たとこだけど、この原因、あんたも一任してるでしょ」

「あ、バレた?」

「一任というより原因の一人でしょうがぁ!」

 

 テヘペロ。

 

「言っとくけど、それしても許されないからね」

 

駄目でした。無念。

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