チート救済者が来るそうですよ? 作:史上最強の弟子ケンイチのファン
話をどんどんと進めていきます。
私がこの世界に来て変わったことがある。
風林寺 美羽が母である風林寺 静羽が死ななかったことと
風林寺 砕牙が闇を抜けたことだ。
あの暗鶚の乱が終わった後、風林寺 隼人と壮絶な親子喧嘩をした。
範馬家の親子喧嘩とは別の意味出凄まじい戦いだった。
彼自身も彼女の傍を離れていたことにより、彼女が殺されかけたことで
ずっと傍にいることを決めたらしい。
今では最強の夫婦で武術の世界に名が売れている。
そして、風林寺 隼人と一緒に世直しをしながら美羽を育てているようだ。
しかし家族に手を出すものは一切の容赦なく殺すらしい。そこだけは譲れないようだ。
穿彗はあの後に行方不明となった。
しかし砕牙が闇を抜けた後に、新しい一影が入ったらしく多分穿彗だろう。
私はあの戦いの後に風林寺 隼人と親睦を深めた。
最初は怪しまれていたが、活人拳であることを彼に証明して一応梁山泊に連ならせてもらっている。
この世界での仕事は医者。表には出ないが一応有名らしい。
私は金さえ払ってもらえれば、どんなに難しい手術や難病を治すBJのような医者をしている。たとえ1円だとしてもだ。
しかし悪党には大金を貢がれようが、絶対に医療行為をしないと決めている。
そのせいで闇の一部の勢力から狙われているが、暗鶚の乱の活躍が裏の世界に広まっているため手出しされない。
しかし物好きも多く、闇に懸賞金が掛けられており命知らずの馬鹿共が群がってくることがある。この世界では活人拳で生きていくので殺しはしない。
今、私が向かっているのはとある田舎にある古武術の道場だ。
その道場は活人拳の特A級の達人が開いている場所だ。
弟子が数人程で一人娘がいる。まだ小さい娘だ。
歩いて数十分後に道場についた。
走ればもっと早く着いたのだが、まぁいいだろう。
「御堂 戒さんはいらっしゃいますか? 」
すると中にいる門下生の一人が奥に向かい、御堂 戒と思われる人を連れてきてくれた。このころは数人程の弟子が居た。
「これはこれは、先生。遠慮なさらず入ってください」
彼に案内され、道場に上がった。ここに来るのは3ヶ月ぶりだった。
「身体の調子はどうですか? もしおかしなところがあれば...」
言葉が途中で遮られた。
「先生の薬のお陰で、見ての通りですよ!」
弟子達にひと声かけ、目の前で組手を見してくれた。
達人級と弟子級では話にならないが、それでも前の彼では呼吸が乱れていたのだが、今では呼吸一つ乱さず弟子達を戦闘不能にしていった。
「大丈夫そうですね。念のため3ヶ月分の薬を渡しておきますね」
バッグから薬を出し、彼に渡した。
「それでは私は行きますね。診ないといけない患者まだいるので」
「先生達者で。風林寺殿によろしくと伝えてほしい」
彼は頷き道場を去った。