軍からはタクラマカン砂漠の占領地を広げるために基地を拡大してもらいたいとの命令が来ていた。
資材や技術者が送られ、着々と領地を広げていった。
だがそこで最近、「変わった能力を使う未確認MSがタクラマカン砂漠の近くにいる」との情報が入る。
デルタ小隊は未確認MSの調査を始めた---
ザク「いやぁ、久々に面白い事が起こりそうですね〜」
基地は技術者やゲルGを護衛に任せて、デルタ小隊は未確認MSを見つけ出し、その「能力」の調査をする事になった。歩いている中、ザクがやけに楽しげに話していた。
イフ改「そういえば、ザクはまだ現地での戦闘はしていないな。」
ザク「そうですね、最近なんて基地の拡張とかばかりですから、少し俺の腕がどこまで通用するのかを試してみたいんですよ。」
元気に両腕を回している。
それからグフが少し真面目になって、
グフ「相手も変わり者となると、かなりの強者でしょうね、気をつけなければ危ない事になるかもしれません。訓練の成果を見せて貰いますよ、ザク。」
ザク「これでも訓練兵の中で1,2を争うエース候補と言われてたんです。そこら辺にいるジムくらいは倒せますよ。」
イフ改「ははっ、それでは万が一の雑魚処理を担当してもらおうかな。」
イフ改が少し冗談交じりに言った。
ザク「むぐ…まぁ仕方ないですけど、削るくらいは出来るはずですよー」
遊ばれて少しアタフタするザクも面白い。
そんな事を考えていると突然、光の筋が目の前をよこぎった気がして、何故か戦慄が走る。
グフ「どうかしましたか?」
イフ改「いや、今、光の筋が目の前に---」
そこまで言いかけたイフ改は、何かを見つけたのか、足を止めた。
ザク「何ですかね、あれ?金属のプレートか何かかな…」
ザクが光を反射させる謎の物体に近づいていく。
だがイフ改はその鉄板がわずかに動くのを見逃さなかった。
イフ改「待て!戻れ!そいつはまずい!」
ザク「え?」
ザクが振り返ると同時に、砂の中から鉄板---いや、MSが飛びかかってきた!
グフ「危ない!」
ザクの首根っこにMSの手が伸びる。ザクは手の奇襲を避けると、隊の方向へバックブーストで退避する。
イフ改「こいつが…未確認MS?とても何かある様には見えない…」
そう言うのも無理はない。そのMSは華奢な女性と言えるような容姿だった。武器を取り出し、身構えると、そのMSは反応を示し、突撃してきた。
デルタ隊は散開して回避した。その時イフ改は、そのMSが武器を持っていない事に気がつく。
素手だと?だが、何かを隠し持っている可能性があるな…
小さな悲鳴のようなものが聞こえた。声のした方向へ目をやると、ザクが初めての砂漠地帯での戦闘で、砂に足をとられていた。グフが助けに行く
グフ「何をやってるんです。敵の分析などをするので援護して下さい?」
ザク「すみません…」
グフに引っ張られなんとか足を砂から抜いて態勢を立て直すと、ザクマシンガンをMSに向けて弾幕射撃をし始めた。
相手は身軽なようで、ジャンプブーストをしてさらりと弾を避けると、何やら拳に力を溜めている。
イフ改「何かくるぞ!避けろ!」
MSは3秒ほど溜めを行うと、正拳突きを出してきた。
すると腕が風のようなものを纏いながら気弾が数え切れないほど真っ直ぐに飛んで来た。
3人はブーストをしてなんとか避けきれたが、気弾の飛んで行った跡の砂漠をみて見るとそこは小さなクレーターの様に凹んでいた。
とても危なかった。
暑さで出てくる汗に、冷や汗が混じる。
イフ改「少し、近接戦闘を試みる。観察を頼んだぞ。」
グフ「了解。」
ザク「俺は…?」
イフ改「もしもの危なくなった時、後方から援護を頼むぞ」
ザク「は、はい…」
ザクには少し緊張するような役目だったが、それくらいしかできないと自負していた。
イフ改は腰から両方の剣を抜き、突貫していく。
イフ改「勝負だ!」
---少し、相手が不敵な笑みを浮かべたように見えた。
見ていただいてありがとうございます✨
少し書いてて思ったのが、あれ?MSなのに汗出して良いのか?と疑問を持ちましたw
まぁ人間と同じ感覚で書いているから仕方ないのです!
華奢な女性MS、拳を武器にする…
わかる人はわかったでしょう。そう、あの機体です。
が!!特殊な能力をオリジナルで付けさせて頂きます✨
乞うご期待。