そこまで考え詰めてないのでもしかしたらまた矛盾があるかもしれません、見つけたらご指摘お願いします。
闇夜に紅い眼を光らせながら、黒い人影は次々と紫電の剣閃を作り上げていった。
剣を一振りするたびに悪魔からは血しぶきがほとばしる。
その中で必死に抵抗する悪魔は背中から新たに手を無数に生やし、
「スバイダーバインド!!」
蜘蛛妖怪のような外見の悪魔が手の先一つ一つから鉄のような糸を勢いよく発射した。
なるほど、ほぼノーモーションで発射される弾丸のような糸に、中級レベルの悪魔ならば一発で息の根を止めることができるだろう。
しかし、今この紅い眼を開眼している俺には全く関係がなかった。
やつの手から放たれる凶悪な威力の糸の込められた魔力、弾道、全てが手に取るようにわかる。
必要最小限の動きで糸をかわし、かわしきれない分は魔力が薄い点を見切り、千鳥刀で断つ。
「はぁぁっ!」
俺は千鳥刀をヤツの心臓に突き刺し、そのまま印を結ぶ。
「千鳥ィィ!!」
俺の手に集う圧倒的な魔力、もといチャクラ。
それは暗闇の中を容易に照らしながら蜘蛛悪魔の喉へ突き立てられた。
バチチチチチチチチチチィィ
濁った血液を噴出し、はぐれはその場に倒れ伏した。
「終わったか……?」
写輪眼でやつの魔力が衰えていくのを確認し、千鳥を纏った左手をはぐれの喉元から抜こうとすると、魔力が急に活性化しヤツの手が俺の腕を掴む。
「ゲハハッッ!!
やっぱ油断しやがったかぁ!
これでも食らえ!」
ヤツは口から紫色の気体を吐き出した。
ヤバい!見た目と魔力性質からして毒霧の類だろう、この英霊には毒の耐性が埋め込まれているはずだが、この世界の毒に効く保証はない。
全身に千鳥を発する千鳥流しでヤツを引き離そうとするが、
「ゲハハッッ!誰が離すかよぉ!
この毒霧は俺の魔力と現実の毒物の調合で作ってある特別製さ!!
耐性があるやつでもまともに吸い続ければ五分持たないぜぇ!!」
まずいなぁ……他にも気になることあんのに、
こんなやつに手間取ってる場合じゃないかー。
さあ、何分持つかな……
「真像解放《エーミッタム》」
機械音が発せられると俺の体をおぞましい魔力がうずまきはじめる。
それは次第に雷と炎とが入り混じったものに変化し始め、
後に紫色のオーラも混ざった。
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
「オイ!テメーなにしてやがんだ!!!
聞いてん……グアアァ!!」
突然の俺の変化に混乱していた蜘蛛悪魔は怒鳴り散らしながら俺を離さまいと腕を握り締めていたが、紫色のオーラが混ざった時点ではね飛ばされた。
跳ね飛ばした時点で俺を渦巻くオーラは収まりはじめ、やがて消えていった。
「ふぅ……久々の解放はキツいものがあるな……
早めにケリをつけなくちゃな」
俺の神器「千の絆」は英霊を投影する際に、現時点での俺のレベルに合わせた状態で英霊の力を投影する。
もちろん、英霊の知識などは全て入ってくるが、使える能力は千の絆が自動的に選別した後俺の力量に合うレベルまで抑えて投影される。
一見不便そうだが、この制御能力自体は俺の体が英霊の力についていかなくなることを防ぐ為なので、なければないで俺の体が神滅具の力に耐えられなくなり崩壊してしまう。
今回使った真像解放はその縛りを強引に解放する、いわばリミッター解除である。
英霊札にはその英霊のランクが札の背景によって色分けされてついており、英霊が存在した世界で最強クラスの英霊はSランクで黒、上位の力を持っていた英霊はAランクで金、中堅ランクはBで銀、それ以下はCランクで銅の背景色となっている。
俺の今の実力ではBランクの大半くらいは真像解放しなくても英霊の全力を発揮できるレベルまできているはずだ。
しかもこの能力は力が加算されるしくみなので、特異な能力を持つが幼かった、また生かしきれていなかったためCランクの英霊などは、俺自身のBランク程度まで引き上げられて投影される。
いずれ俺自身の力がSランク相当になれば、あらゆる英霊の能力を、Sランクの力で扱えるだろう。
という文章は天の知識書に書いてあった事柄だ。
夢がある能力だまったく。
そしていま使った解放だが、自分の力を大幅に超える力を行使できるが、これを使うと体への負担がとてつもなく、使った後はたいていダウンしてしまう。
俺は瞳を写輪眼からさらなる瞳へ変化させる。
「あぁーいてぇ体中が痛てぇよ……
オイコラ黒づくめヤロー!!!
ぶっ殺して五体バラバラで晒し者にしてやんよ!!」
吹っ飛んだままだったはぐれが俺に向かって何かを叫んでいたため、俺はそっちに瞳を向けた。
そして………
ゴオオオオオォォォォ
「ウガァァァァ!!!!
な……なんだこの黒い炎は!!!
アッチィィイ!消えやがらねぇ……!!
ギャアアアアアアア!!」
俺は眼から血を流していた。
天照を発動したためだ。
地獄の業火に似た消火することができない黒い炎、燃やしたいところを見るだけでピントがあった瞬間発火する超高等忍術。
燃え広がるのも早く、ヤツの肩口を中心にかなりのスピードで燃え広がり、漆黒の火だるまを作り上げていった。
「これが天照か…すげぇなおい……」
俺は自分の力に驚いていると、ズキズキと眼に痛みを感じ始めた。
これが、解放によるリバウンドと天照自体のリスクか……
本来なら俺のレベルが高ければリスクも緩和されるはずなんだけどな、
まだまだこの能力は甘いんだろうなー。
「ウギャァァァァア!!!
……ああ、キサマも道連れにしてやる!!!
オオオオオオオオオオ!」
自分が助からないことを知ったのか、はぐれは黒い火だるまのまま、俺の方へ急接近してきた。
天照を食らうのはまずいな、あいつがくたばるまで少し離れるか。
そう思ったときに足に違和感を感じた。
ヤツの蜘蛛糸が絡みついてやがる。
俺は特に動ずることなく千鳥を発動し、糸を断とうとするが、、、、
先ほどのスバイダーバインドとはまた別種の糸らしく、千鳥で切り裂くことができない。
「ちっ……往生際の悪い奴だな……」
舌打ちをしながら俺は万華鏡の第三の力を発動する。
「須佐能乎!!!」
俺の体から紫色のオーラが発生し、そのまま冥府のガイコツを象る。
見たものに圧倒的な威圧感と死のイメージを与えるであろう、この巨人は俺の背後に現出した後、燃えながらさながら火炎弾のように迫ってくるはぐれを俺を覆うように現れた骨だけの腕で受け止め、もう片方の腕を上に振り上げると凶悪な鉄槌により圧殺した。
巨人の一撃は周辺の地盤ごと破壊し、小さなクレーターのような大穴をつくりだした。
マジか…これが須佐能乎……すごすぎだろ…。
これでまだ最初の段階かよ……Sランクの解放はやっぱえげつねぇな…。
須佐能乎の力に感心していると徐々に、リスクが体中を蝕み始める。
体中の細胞が悲鳴をあげているのがわかる。
ズキズキと痛む俺の体を覆っている巨人はさながら俺の命を燃料に燃えているようにも見えた。
「停止凍結《フリーズ・アウト》!!」
不意に俺の体の中にある千の絆本体から機械音が発せられる。
!!?
もう来やがったか……まぁ妥当ではあるか…
「投影強制解除《トレース・ハングオフ》!」
俺の体が青白く発光し、纏っていた光が集まるように俺の目の前で千の絆の形になる。
これは解除していたがために、投影が限界を迎え強制解除されたことを表す。
俺の今の実力じゃこのうちはサスケの力は五分も扱えないらしいな。
自分の実力不足を実感するとともに疲れた体を休めようと近くの岩に背中をもたれたら、目の前に人影がいくつか見えた。
「子猫が食い下がるから罠を張ってみたけど、大当たりみたい。
やっぱりあなたはただの人間じゃなかったようね、八神零。」
リアス・グレモリーを始めとするグレモリー眷属が俺の目の前に現れた。