目の前に現れた男は魔王と名乗った。
サーゼクス・ルシファー……超越者の一人……。
「お兄様……!!」
「ま…魔王様!
ご無沙汰しております、ライザー・フェニックスです!」
グレモリー眷属やフェニックス眷属かおろおろとし始めている。
やはり、本物の魔王か……
「久しぶりだね、リアス、ライザー君。
いきなり出てきて済まないね、なにせこのままだと本当にグレイフィアとこの八神君がやりあいそうだったもんで、お邪魔させてもらったよ。
少しライザー君もお遊びが過ぎたようだね、僕からも謝ろう。
これで収めてくれないか?」
俺はこみあげる怒りを必死に抑えながら言った。
「魔王様のお願いなら従いますよ…その気になれば俺なんか一瞬で消されると思うし。
まあそいつのことは許せないけど。」
流れでライザーを睨みつける。
眼力だけで殺せるような力を込めたらライザーは後ずさりした。
さっきのグレイフィアさんとの対峙したときの魔力放出はかなり効いたようだな。
向こうの眷属全員ビクビクしてら。
「本当に済まないね、勝手に話を進めた上で侮蔑するような真似をしてしまって。
リアス達も謝りなさい。そんなとこで固まってないで。
グレイフィアもそろそろ戦闘態勢を解きなさい、もうこの子からは戦う意志は感じられないよ。
それで、八神君。レーティングゲームの話なんだが、先程も言われたと思うが、リアス達にかなり不利なゲームとなってしまうのが目に見えてね、何人か助っ人を用意することになってリアスから君の名前を聞いたんだ。
悪魔の問題に付き合わせてしまって済まないが、修行ついでにどうかね?
そこのライザー君はフェニックスの力を持つ上級悪魔だ。
めったに戦えないから良い経験になると思うよ。」
温厚な感じで話しかけてくるサーゼクスに俺はすっかり毒気を抜かれてしまった。
「わかりましたよ引き受けます。
不死の力を持つ悪魔とは戦ってみたかったし…何よりそいつと合法的に戦えるのは願ってもないチャンスだ。
覚悟してろよ焼き鳥野郎、バカにしてる人間にやられる気分を味わわせてやるよ。」
「そうか、引き受けてくれて感謝する。
リアス、もう一人の助っ人はこちらで手配しとくよ。
助っ人は中級悪魔以下、人間なら誰でもいいことになっているからね。
それでは両眷属共、いいゲームを期待している。」
そういって魔王はグレイフィアと一緒に魔法陣で消えていった。
恐らく忙しい中きたんだろう。要件が終わるとすぐに去っていった。
ライザー眷属とライザーもすぐに魔法陣を起動し帰っていった。
俺といるのが気まずいのだろう。
グレモリー眷属はというと、そのときいなかったアーシアという女の子とイッセーと自己紹介をした。
なんでもアーシアは先日眷属になったばかりで、ある事件に巻き込まれ休養を取っていたらしい。
リアスはライザーとの話し合いが温和にはいかないと予想し、争い事に弱いアーシアをあえて呼ばなかったそうだ。
そんなんでいいのかキングよ……
まあそんなことはいいとして、グレモリー眷属はレーティングゲームが行われる十日後まで合宿をやるらしい。
俺も参加するように言われたが断った。
一応俺は眷属ではないし、俺は独自で修行したかったためだ。
あいつだけは許せねぇ。
あのパツキンだけは……俺にケンカ売ったことを後悔させねば。
それから一週間、俺は自宅の地下にこもり修行を続けていた。
それまではゆっくり進めていた神器の能力の真髄の研究をかなりの早さで進むことにしたからだ。
なんでも、天の知識書によると、俺の千の絆にはまだまだいろいろ能力があり応用が効くらしい。
俺が未熟なせいで、まだ使いこなせてないのだが……
とにかくその力を発揮するため俺は修行を続けた。
途中、思わぬ依頼が入ったが、それは俺のモチベーションをさらにあげることとなった。
初めて知ったよ。
憎い奴をなぶるためにはこんなにもやる気がわくなんて………
そして、魔王とのあの約束……
やがてあの日から8日経ち、リアス達の合宿へ合流した。
みんなの疲労度を見てもわかるくらいかなり激しい修行をしたらしい。
みんなバテバテだったが、姫島先輩の疲れている姿は可憐で心奪われたよ。
本題に戻ると、最後の2日間は合流して戦術やら何やらを俺に落とし込むらしい。
レーティングゲームでの基本的戦略やらなんやら、いろいろ教わったよ。
あー楽しみだぜライザー・フェニックス。
お前の醜態、悪魔中に晒してやるぜ!!
でも本気出すとさすがに神器の力隠したままではいられなさそうだな…
そして、約束の日……レーティングゲームの日が訪れた。