世界のうねりに巻き込まれる主人公   作:ザクファントム

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神滅具騒動

八神零がバスターとして生を受けた頃、騒然としている場所があった。

 

「何なんだ!!機器の故障か!?

何で神滅具の反応がいくつも急に現れたんだ!!!」

 

切羽詰まった表情で漆黒の翼を広げながら 男が叫んだ。

 

「とりあえず原因を究明するとともに神滅具を確保しろぉ!!

他の陣営が気づく前に全てかっさらっちまえ!!」

 

そのとき部屋のドアが乱暴に開き、新たな男が大声で入ってきた。

それに反論するように元からいた男が、

 

「神滅具保持者に敵う実力者を用意するのにどんだけ時間かかると思ってるんだ!!

状況をみてから物を言え!」

 

「お前こそ状況を把握してないようだな…

偵察班の情報によると、反応を確認した3つの神滅具は全て保持者がいない状態………つまり単体だ!

人なんざ後からいくらでも用意できる!

今は神滅具の回収を急げ!!!」

 

その男達の周りの翼を持つ者はせわしなく動き回りそれぞれ飛び立っていった。

 

「ったく………何で神滅具の反応が急に出たんだよ…

それも3つ一斉に…」

 

「うち一つはアジュカが足取りを掴んでいたと言われているもんだなぁ。

アジュカのやろうがパチこいてたのか、それとも何らかの原因で見失ったのか……

どっちにしても面白そうじゃないか!」

 

「っ!!

総督!3つの反応に動きがありました!!

それも同じ方向に集まっていきます!」

 

「なんだって!??

到着予想ポイントの特定を急げ!!

現段階で予想されるポイントはどこだ!?」

 

「はっ!!

………………

特定できました!

この速度で神滅具が移動すると、3つとも約40分後にグレモリー領の駒王町付近に移動すると思われます!!」

 

それを聞いた総督と呼ばれるものは顔をしかめた。

考え込むような仕草をした後、

 

「グレモリー領か……駒王町といえば息女であるリアス嬢が直接統治している場所か……

下手につつくと余計な疑惑を抱かれかねんな。

グレモリーが神滅具を使って何か企んでいるとも思えんしそんな技術も力もないはず………

 

だとしたら神滅具は偶然駒王町に向かったと考えるべきか……

それとも他に何か付近に関係者が存在するのか?」

 

そのようなことをぼやいていると横から男が口を挟んだ。

 

「おい、いつまで考え込んでるつもりだ?

神滅具が単体のまま一つの場所へ3つも集まることは有り得ないことだぞ。

お前事を楽観視しすぎちゃいねーか?

グレモリーへの体裁なんざ関係なく俺たちも現地へ行くべきだ。

神滅具を3つ手に入れられるならグレモリーなど恐れることはない。

サーゼクスにすら対抗できるかもしれんのだぞ!」

 

男の反論に総督と呼ばれた男が頭を抱えていると、

 

「たっ……大変です!!

神滅具の反応が3つとも消失しました!!

駒王町の20キロほど手前の地点で力の反応をロスト、依然反応しません!!」

 

「なんだって!?」

 

「おいしっかり探せ!!

機器の故障じゃないのか!??」

 

「いえ…機器は正常に作動中です!

しかし3つの反応は未だに確認できず、……

完全に……ロストしました………」

 

「いったいなんなんだよったくぅ…

何が起こってるんだよ…」

 

 

 

黒い翼を持った者たちは八神零が転生した時、過去例を見ないほど騒然としていたのだった。

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