俺が転生してから約三年…。
あの日から俺は自分に秘められた力を調べ、研鑽を重ねてきた。
最初は慣れない一人暮らし自体がキツかったが、1ヶ月もすれば慣れはじめ能力の開発にいそしんでいた。
そこで気づいたことがある。
俺にはどうやら複数の力があるようだ。
様々な文献や天の知識書を調べた結果、おそらく神滅具と呼ばれる超能力が俺には眠っている。
残念ながら、完全に扱いきれるというわけではないがこの三年の修行の成果か幾分はまともに扱えるようになってきていた。
ある程度の力を持った俺は、懸賞金のかかったはぐれ悪魔と呼ばれる悪魔や妖怪などの化け物退治をすることで別途収入を得ている。
もちろん、ホメロス?からの振り込みも未だにあるのだが、金が入る上に修行になるこの仕事を今では気に入っている。
そしていつものように、仕事を紹介してくれるギルドハウスへ足を運んだ。
「よぉ!ミルファ!
なんかいい仕事入ってるかー?」
「わお!零じゃない!!
なかなかいい仕事入ってるわよー!」
今返事をしてくれた受付の女の子はミルファというかわいい女の子だ。
これでも上級悪魔に匹敵するといわれている実力者であり、現役時代は「女神の落雷」との渾名で恐れられていたというから驚きだ。
「楽そうで高いものがいいなー笑
うーんそーだなー……30万くらいの案件あるかー?」
現在預金の中には15歳としては有り得ないほどの額があるが、自分の中で月収1000万を目指している俺はコツコツ働いている。
「うーんとねー、零ってはぐれ悪魔退治好きだっけ?
つい先日はぐれ認定されたフラウスキーっていう妖怪退治の依頼があるんだけど…」
「ほー。
それはいくらなんだ?」
「ちょっと高めだよ。
最低値が2088万で、抹殺が2100万、生け捕りが3000万になってる。
ちょっと際どいかな?笑」
その言葉に俺はずっこけた。
ちょうどバーのようになっている椅子からこけたため、周りの痛い目線を浴びることになってしまった。
「お前俺を殺したいのか!!
なんで聞いた額の100倍を提示するんだよ!!笑」
ミルファは小悪魔のような笑みをうかべながら舌を出して
「だってー零っていつも金額低めな依頼を余裕そうにこなしてくるじゃーん。
たまには高額案件受けてみなよー」
確かにミルファのいつことは正しかった。
俺は討伐依頼を主に能力の確認として使っているため、自分より格下の相手を相手にすることが、かなり多い。
それは俺の能力にも関係があるからなのだが、それがミルファには気にくわなかったようだ。
「俺だってまだ死にたくはないからさー
まぁ、許してくれよ。
いつものB級の依頼リストみしてくれ。」
ミルファは不満そうな顔をしながら後ろの棚からリストを出してくれた。
「まあ零なら50万程度ならどうとでもなるでしょ?
ここに近いところでいうと、この欄のやつなら何でもいけると思うよ。」
なんだかんだミルファは最善の案を出してくれる。
このギルドハウスに通い始めてはや二年が経つが、一番の理解者かもしれない。
いや、あいつがいたか……。まあそれはおいておこう。
ミルファとの多少の相談のあと、俺は受ける依頼を決めギルドハウスから出ていった。