やっと次回から少しずつ本編に絡んでいくと思います!
ゲーシャル討伐依頼から数日後、俺はギルドハウス、依頼仲介施設へ足を運んだ。
その日に行ってもよかったんだが、手痛い傷を受けていたことを理由に完治してから依頼達成の報告をしにいったのだ。
このギルドハウスは他のギルドと違い、正式な入隊などの制度はなく誰でも依頼を受けることができる。
本人確認などの書類なども一切不要なため、まだ15歳の俺が利用するには最適だった。
内装も変わっており、地下に位置するため常に少し暗い証明になっておりどこぞの妖精の尻尾とは大きく違い、こじゃれたバーのようだ。
俺はそこのカウンターの席を定位置にしている。
「誰かいるかー?任務完了の報告したいんだけどー?」
いつもの定位置に腰をかけて声をかけてみる。
カウンターに誰も受付がいないのは珍しかった。
すると奥から50代ほどのダンディーな雰囲気を持つ赤髪の男性が出てきた。
このギルドハウスよろしくバーのマスターである。
「よぉ。久しぶりだな小僧。
いや、今はシルバーとか名乗ってるんだったか?
相変わらず小せぇ仕事をチマチマこなしているようじゃねえか?ミルファがぶつぶつ言ってやがったぞ。
ここらでドッとデカいヤマでも受けてみねぇか?」
「久しぶりマスター。
小さい仕事の方が俺の目的には相性がいいんだよ。
それに今回はまあまあ大物だったぜー。
ゲーシャルとかいう下級出の上級れべるのはぐれだったからなー。」
いつものように軽口でマスターと談笑を楽しむ。
この人には俺がいい修行方法を考えている時期にかなりお世話になった。
とある採石場で修行してたときに偶然はぐれが襲いかかってきたことがあって、それを撃退した場面をマスターが通りかかったことが縁だ。
それ以来仕事の依頼を受けさせてくれたり、飯を無料で食べさせてくれてる。
このギルドハウスで俺が結果を出していることも理由の一つだろうが、ありがたいことだ。
どうしても一人暮らしでは、満足な料理をあまり作らないからな。
「そういえば、ハントボックスにゲーシャルの残骸入れといたから確認しといてくれよ。」
「わかったわかった。
それはそうと、お前高校からは学校行くんだろ?準備とかは大丈夫なのか?」
そうだ。今は3月下旬、あと数週間で俺は高校に通うことになるのだ。
駒王学園という、冥界でも指折りの力を持つグレモリー家の息女、リアス・グレモリーの直接管轄下だ。
俺がはぐれ狩りをしていることはまだ知られていないはずなので、できる限り関わらないようにしなければ。
「フツーの準備はできてるさ。
問題は前にマスターに頼んだあれなんだけど……」
「おう。この前届いたぜ。
神器の気配を漏らさないようにするまじないをかけた指輪だ。
こいつをつけときゃ、お前のアレが神滅具だろうが、力が漏れることはねぇ。」
「恩に着るよマスター!
さすがに学校にいる上級悪魔に見張られながらの学校生活は息苦しいだろうからなー。」
「高校入ったら依頼受ける頻度は減らすのか?」
「いや、特に減らす気は今んとこないかな…
金も自分で稼がなきゃなんなくなるし、修行もそのうち上のレベルに上げなきゃいけないからな。」
「禁手か………使えないんだっけか?」
「ある意味では使えないな。
発動できないって意味じゃないけど、使いこなせてない。
あれを使いこなさなきゃSランクのはぐれは狩れないなきっと。」
「そうか…まあ気長にがんばるんだな!
お前はまだ15のガキなんだからな笑」
「うっせーなぁ笑
まあそれも含めてグレモリーとシトリーには近づかないようにするよ。」
その後数時間マスターといろんな世間話なり、仕事の話なりをして俺は帰宅した。
それから依頼をこなすこと二週間、ついに駒王学園の入学式の日になった。