世界のうねりに巻き込まれる主人公   作:ザクファントム

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入学

時は4月……日本では新たな年度の開始の月として出会いの季節である。

厳しかった冬が終わり、暖かな気候が始まり桜が舞う時候である。

 

ここ駒王町にも新たな年度を迎える高校、駒王学園の新年度入学式が執り行われようとしていた。

 

この世界に来てから初の学校である俺は多少緊張して初登校を迎えていた。

家は学校から徒歩で約15分ほどなので、手頃な距離である。

学校に近づくにつれ、同じ制服を着た高校生がちらほら見かけられるようになった。

初々しい感じを醸しているため、新入生なのだろう。

 

「俺も久々の学校だなぁー。勉強とかすっかりやってないけどついていけんのかなー?」

 

などと独り言をぼやきながら校門をくぐった。

家を出る際に既にマスターからもらった神滅具の力を抑える指輪をつけていた。

この指輪は中央に小さな石があしらってあり、この石が神滅具の力を抑えてくれているらしい。

マスターの懇意の呪術師のお手製だ。

 

 

 

 

 

 

門をくぐり敷地内へ足を踏み入れた瞬間、明らかな悪寒を感じた。

やはりここは悪魔の巣窟だな、俺はかなりのプレッシャーを肌で感じている。

「こりゃ、バレないように気をつけねーとな。」

 

新入生への看板を見ながら手続きを済ませ、体育館へ入る。

入学式は午前中に終わり、その後はクラスで自己紹介だのなんだのをやるようだ。

なにせ久々なので俺は少し高校生活を楽しんでいた。

 

長ったらしい校長挨拶も終わり、生徒会挨拶が始まった。

あれが、冥界の魔王の妹とかいうソーナ・シトリーか……

確かに力は感じるが、そこまでじゃないな。

ただ、挨拶自体は素晴らしく、人間性は素晴らしいと見て取れた。いや、悪魔性か?

 

次に、生徒の数人が学校紹介を始めた。

何やら学園二大お姉様と呼ばれているらしい美人JKが登場した。

一人はリアス・グレモリー、魔王サーゼクスの妹か…

それなりに力は感じるな…ソーナ・シトリーよりは戦闘面では強そうだ。

 

もう一人はえっと……姫島朱乃………

 

 

 

 

え、好み。

えええええええええええ!!!

あの人何なのあれ!??

綺麗すぎでしょ!?!?え!!??

 

ドストライク過ぎて目を奪われてしまった。

うわぁーーー……ヤバいヤバいかなりタイプだわぁ。

リアス・グレモリーと親友と呼ばれるほどの間柄らしいが、リアス・グレモリーとは関わりたくない!!

面倒事がいろいろ起こりそうだからな。

でも姫島先輩とはお近づきになりたい……うわーどーする俺!

 

 

とかなんとか考えている間に入学式は終わり、クラスへ移って自己紹介が始まった。

これからクラスメートになる人達だ、とりあえず名前を覚えようかと聞いていると

 

「塔城白音です。よろしくお願いします。」

 

あ、悪魔だ。

まさかクラスメートに悪魔がいるとはなぁ…

見た目はちっちゃくてかわいいフツーの女の子だが、醸し出すオーラがフツーじゃない。

少し妖しさを含んでいるな、俺は今千の絆を使っていないから詳しいことはわからんが、ただの人間じゃあない。

 

 

これは一悶着あるかなー?

 

初日はすぐに終わり生徒は部活を見学しにいったり帰ったりし始めた。

俺はサッカー部に多少興味があったが、昔とは体のスペックが違いすぎて楽しめないだろうと思い止めた。

さあ帰ろうかと思い、後ろを向いた瞬間誰かとぶつかってしまった。 

その衝撃で、ポロッと神滅具の力を抑えるまじないをかけた指輪の石が落ちてしまったが、すぐに付けなおした。  

 

「あっ、悪い!大丈夫か?」

 

ぶつかった相手は塔城白音だった。

うわー、やべー、石取れたけどバレたかな?

初っぱなから関わりたくないやつと関わってしまったとか思っていると

 

「…………っっっ!

すみません、私の不注意でした。」

 

それだけ言うと足早にどこかへ行ってしまった。

あれ?嫌われたかな?まあいっか。

その日は俺は何事もなく下校し、ギルドハウスへ顔を出し、軽い仕事を一件こなした後家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、駒王学園旧校舎では、

 

「部長、少し気になることがあります…」

 

「どうしたの子猫?

珍しいじゃないあなたからそんなこというなんて。」

 

「私のクラスにいる八神という生徒はなのですが、少し様子がおかしい?というかフツーの生徒ではないかもしれません。

自己紹介したとき私の時だけ怪訝な顔をしていたのでそれから観察していたのですが、特になにもありませんでした。」

 

「なら問題ないじゃないの?

きっと子猫のかわいさに惹かれてたのよ」

 

少し顔を赤くしながら、子猫は

「そういうんじゃないんです。

試しに帰り際、ぶつかってみたら触れた瞬間に強大な力を感じた気がしたんです。

でもすぐに何も感じなくなってしまったので気のせいかもしれないのですが………」

 

 

「そう……少し調べてみてもよさそうね…」

 

 

 

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