ベジータが混血児の量産に賛成していたら 作:スーパーナッパ
天津飯、餃子の犠牲を出しながら、なんとかナッパをクリリンの気円斬によって葬ったZ戦士達。
しかし大猿と化したベジータの力は圧倒的で、悟空が殺されてしまう。その直後ヤジロベエがベジータの尻尾を切り、大猿状態から元の人型に戻すが、力の差は大きかった。ヤジロベエが殺され、ピッコロも一撃で瀕死。クリリンの太陽拳によりクリリンと悟飯は逃げおおせたが、ベジータと一緒に太陽拳にかかってしまったヤムチャは逃げ遅れ、問答の末になんとベジータの奴隷となることを選んだ。
ベジータはヤムチャに道案内を任せ、王の住居たるキングキャッスルに向かうと、直ぐ様制圧。そして世界中に映像を流しながら、王を殺し、自らが新たな王を名乗った。
世界中がピッコロ大魔王の再来かと恐れた。しかしベジータは支配に興味がなく、大多数の人間はほぼ今まで通りの生活を期待できた。ベジータの望みは自身が強くなることと、軟弱な地球人をそんな己と戦えるくらい強くすることであった。後者については専ら、地球人とサイヤ人の混血児を鍛えるという形で。とは言え己の配下たる国民が軟弱であることは耐えがたいので、彼らにもある程度の訓練は強要した。
ベジータはカカロット(孫悟空)の息子である孫悟飯に期待すると同時に、己も多くの女を孕ませ、子を産ませるつもりだった。しかし女の選別にはそれなりにこだわる。見た目も意識するが、それと同程度強さを重視した。スカウターで戦闘力10以上(一般的な成人男性が5か4)の若い女を探し、次々とキングキャッスルへと連れ帰った。しかしその数字は彼の知るサイヤ人と比べると受け入れがたい低さであり、己の妻にするため、また丈夫な赤ん坊を産ませるためには、彼女達も鍛える必要があると考えた。とは言え、自身の強すぎる力では殺めてしまいかねない。一から教えるのは面倒くさい。等の理由で、地球人の武道家にも協力させることにした。
キングキャッスル。衛兵の訓練所。そこに王の妻候補である女達と、彼等に戦闘を教える男達が集められていた。男達は王自身と王の第一の下僕たるヤムチャを除き、前国王に仕えた衛兵達だった。元衛兵のほとんどは異邦人との戦闘によって殺されたが、一部は生き残り、新しき狂王の奴隷となることを選んだ。無論、奴隷を受け入れた者の中でも、その能力や精神が王のお眼鏡にかなわなかった場合は、容赦のない選別を受けた。
ベジータは己が口達者でないことを知っていた。女と対面したときの認めがたい気恥ずかしさも感じていた。さらに女達の半分以上は武道の経験がない初心者であり、己の要求に応えられらないことは明らかであった。そこでゴミはゴミ同士、と毒づいて、初めのうちは自身は距離を置き、地球人の男に妻候補達を鍛えさせることにした。
当初は訓練の大部分を、彼もかろうじて戦士と認めている第一の下僕、ヤムチャに任せるつもりだった。しかし直ぐ様失敗を悟った。ヤムチャは軟派な男だった。代わりに、戦闘力は低いが、寡黙で、軍人の心得を知っていそうな男に指揮を任せた。これが存外はまった。
彼はまず、女性を武道の経験者とそれ以外に別けた。その上で、種々の体力測定を行った。その結果と経験に基づき、基礎組、中級組、上級組で別けた。以後は各自の能力に応じた指導を行い、効率化を測った。ベジータがスカウターで能力の高い女性を選んだこともあり、全員が女性の平均を遥かに超えていた。しかし概ね、基礎組は戦闘を知らない女性のプロスポーツ選手程度。中級は男性の軍人。上級は格闘技の世界大会レベル、となった。彼自身も驚いたことに、彼女達の中にはかの有名な天下一武道会の本選出場者がいたのだ。多少腕に覚えのある彼でも、くじ引きの運があるにしても、そこまで勝ち進めるとは思わなかった。さらにその彼女よりも明らかに強そうな、というより吸血鬼にしか見えない女もいた(強くは無さそうだが人魚もいる)。上級組は彼の手にも負えないと判断し、ヤムチャに任せることとした。
ヤムチャという男が次元の違う強さを持っていることは、自然と察せられた。その強さに至るまでどれだけの苦痛、忍耐があっただろう。しかしそんな彼すら、あっさり奴隷としてしまうベジータ。彼は畏怖すら覚えていた。