ダンジョンに英霊を求めるのは間違っているだろうか   作:ごんべえ

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ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかのFateクロスです
と言っても今のところFate組の登場予定はアーチャーのみです
他にも書いてる方がいらっしゃったのですが
ヘスティアファミリアに所属するアーチャーを見たかったので書きました
基本的に文章へたくそなので想像で補っていただけたら助かります


出会い

恥ずかしさにその場を駆け抜けてきた

僕は彼女に出会った瞬間一目ぼれしてしまった

ただ駆け抜けてきた先にはまたやつがいた

「ヴヴォォォォォォーーーーーー」

僕はこの階層にはいないはずのミノタウロスにまた追われていた

彼女がまた助けてくれる、そう思いたかった

その考えがまずかった、僕はやつにいつの間にか行き止まりに追い詰められていた

英湯にあこがれて、英雄になりたくてこの街に来たが僕の英雄譚はここで終わってしまうのか

そう考えると自然と目から涙が凍れていた

 

あきらめるのか?

 

誰かにそう言われたような気がした

「ぼくはあきらめない!!英雄になるんだ!!」

自然にそう口にして剣を正面に構えた

ミノタウロスが僕のそんな構えなど気にせず、その斧を振り下ろす

ガキッン

僕はその斧を剣で受けたが衝撃に耐えきれず後方に飛ばされる

行き止まりの壁にしたたかに打ち付けられた

あきらめじと再度剣を構えるが、砕けていた

放心しているところに最後の一撃が来た

両目をつむった頭の上から乾いた音が聞こえた

そして目の前には見知らぬ白髪の男性が立っていた

「フン、この程度の相手、造作もない」

彼はそう言い放つとあっという間にミノタウロスを切り伏せた

僕はそこで気を失ってしまった

 

~side?~

 

弓兵はダンジョンの中にいた

目の前にはミノタウロスと思しき魔物に追い詰められている少年がいた

直感で感じるこの者が自分のマスターになるであろう人物だと

そしてこの魔物に到底勝てないということを

「あきらめるのか?」

ふとそう声をかけていた

声が聞こえたのか彼は声をあげ剣を構えた

その姿にどこかかつての自分を重ね合わせる

魔物が斧を振り上げ剣を砕き吹き飛ばした

いつの間にか少年の躰は光を帯びていた

それと同時に自分との確かなつながりを感じる

自然と笑みがこぼれる

魔物が最後の一撃と斧を振り上げ、少年死を覚悟して目をつむった

その間に割って入り斧を投影した干将・莫耶で受け止める

「フン、この程度の相手、造作もない」

英霊とのうち比べに比べたら他愛のないその一撃をいなしそのまま切り捨てた

「他愛もない、大丈夫か、マスターよ」

そう声をかけたが少年はいつの間にか気絶していた

そのあまりにもひ弱なマスターに少しがっかりしつつもこの場を移動するため背中に背を覆うとした

「誰だ」

魔物がいたそのさらにその向こう側から人影がやってきた

見目麗しい金髪の少女であった

とっさにセイバーと声を出しそうになるが堪え剣を構え警戒する

「そんなに警戒しないで、こっちにミノタウロスが来なかった?」

警戒を解き、彼女に聞かれ先ほどの魔のだと思い、

「俺が倒した。すまんがそれよりここの出口を教えてもらえないか、連れが気絶してしまって、方向音痴ゆえ道がわからない」

とっさに嘘をついた、マスターとサーヴァントという関係を説明するのは得策ではないと判断したからである

この嘘に彼女はやや不信感を抱いているようであったが懐より地図をだし出口までの道を教えくれた

彼女に礼を言うと彼女は俺の後ろにいる気絶したマスターに何か言いたげであったがその場を去って行った

すぐにマスターを背負い教えてもらった道を頭に思い浮かべながら出口に向かった

 

そこは今まで見たことのないような街並みであった

いや、見たことはあったがそれは画面の向こうであり、ゲームの中であった

そうまるでその街並みはファンタジーの世界であった

背中で先ほどまでおとなしくしていたものが動き出した

「う、う~~~ん、ここは、はっあ、ご、ごめんなさい」

彼はそう言い俺の背中からあわてて飛び降りた

 

~side.ベル~

 

気が付くと自分は誰かに背負われていた

「う、う~~~ん、ここは、はっあ、ご、ごめんなさい」

そういいその背中から離れた

「うむ、それだけの元気があれば大丈夫だな」

「はい、本当にありがとうございます、ミノタウロスから足助てくれた方ですよね」

何度も何度も彼、命を救ってくれた彼に感謝の意を述べる

「気にするな、当たり前のことをしたまでだ、それよりその体をどうにかしたほうがいいんじゃないか」

そういわれ体を見ると全身が返り血で真っ赤に染まっていた

「ほら、そこの水道で洗ってこい」

迷宮の入り口の脇の水道に刺されそこで返り血を流した、あらかた流し終えたとき

助けてくれた彼の姿を探したがそこにはもう彼の姿は見つけられなかった

彼のことも気になったが自分を助けてくれたもう一人の彼女、一目ぼれしてしまった彼女のことを知るために僕はギルドに駆けていった

 




読んでくれた方ありがとうございます
今回は一人称のつもりで書いてます
次回からは三人称?で書く予定です
最後まで読んでいただきありがとうございます

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