問題児とドラゴンと天使を従える精霊使いの少年が来るそうですよ? 作:ユンベルク
「あー.....要するに貴方の所為で死ぬはずの無かった俺が死んでしまったって事でいいんですかね?」
「そうなんだー、めんご☆」
クソ殴りてぇ....。あ、どうも。一ノ瀬悠弥です。今目の前にいるのは見た目はただのチャラい男なんですがこの人神様らしいです。
「ひどいなー。信じてくれてもいいじゃないかー」
「勝手に人の心読まないでください」
とまあこんな具合なので本気で神様みたいです。
「で、僕の所為で君が死んじゃったからお詫びに転生させてあげるよ!」
そう言ってイェーイ!と言いながら肩を組んでくる
正直そんなに悪いと思ってないでしょ?
「はぁ、そうですか.......」
「あれあれ?あんまり嬉しくない感じ?」
「いや、嬉しいですよ。そんな事より早く転生してください、
「いや、隠せてないよ?僕の事チャラ男って言っちゃってるよ?」
おっと、俺とした事がイライラし過ぎてつい口が滑ってしまいましたか....。
「ま、いいや!早速だけど転生するにあたって特典決めるからまずサイコロふってくんない?特典の数決めるから」
神様はポケットから一つのサイコロを取り出して渡してくる。
「わかりました」
言われた通りにサイコロを振ると6が出た。いつも俺がサイコロを振ると6ばかりでるんですよね、何故でしょうか?
「お、6かー!君ぃ〜中々強運だねー」
「あ、そう言うのいいんで早くしてください」
俺は神様のノリがウザくなってきたので早く進めるようにバッサリ言葉を斬る。
神様はつれないなー、と言いながら何処から出したか分からないが箱を取り出した。
「この箱から6枚の紙を僕が引くからその紙に書かれたモノが特典ね!」
「わかりました」
そういって神様は箱に手を突っ込んで適当に紙を6枚取り出した。紙には......
ノーゲーム・ノーライフ
『
ハイスクールD×D
『
精霊使いの剣舞
『エスト』『レスティア』
精霊使いの剣舞
『絶剣技(完全習得)』
その他
『バカみたいな身体能力』
その他
『巻き込まれ体質』
........え?最後の何?これも特典?
「アハッ!最後だけ残念だったね(笑)」
「何笑ってんですか、刺しますよ」
「そんな怒んないでよ〜。それ以外なら特典の中でも結構上位のモノばかりだよ?」
まぁそうなんですけどね....。
俺は生前は結構な読書家でそれこそジャンル問わずにあらゆる本を読んでいた。
ミステリー、SF、推理小説、童話、神話etc......。その中にラノベや漫画なんかもあって特典にある『ノーゲーム・ノーライフ』も『ハイスクールD×D』も『精霊使いの剣舞』も読んでいた。
「さ、気を取り直して!特典は決まったから今出すね」
パチンッと神様が指を鳴らすと特典の書かれた紙が光り出す。するとそれぞれに書かれた特典が形になってくる。形がないモノは俺の中に入ってくる。
光が収まると目の前には3人の少女と1匹のドラゴンが現れた。
「問おう。貴方が私のマスターか?」
「いや、そうですけどいきなりですか」
いきなりツッコミをさせるのは長いピンクの髪に頭の上には緑の魔法陣みたいなもの、腰から翼が生えており微妙に飛んでおり、黙ってれば美少女なのだが何かと残念な感じのこの子はジブリール。『ノーゲーム・ノーライフ』に出てくるキャラである。
「中々話の分かるお方でよかったです。私、ジブリールと申します。悠弥様、これからよろしくお願いいたします」
そう言って恭しく礼をするジブリール。
「こちらこそよろしくお願いします、ジブリール」
俺もジブリールに頭を下げる。
「次は私ですね。こほんっ...問おう。貴方がw「いや、その始まり方間違ってますから!」...そうなのですか?」
さっきのジブリールの真似をして挨拶しようとするのは長い銀髪の美少女。少しボーッとしたような可愛らしい顔立ちで小柄な身長は保護欲が湧いてくる。彼女はエスト。『精霊使いの剣舞』に出てくる主人公の契約精霊である。
「普通に挨拶してくれればいいですから」
「わかりました。では改めて。初めまして、マスター。私はエスト。よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく、エスト」
俺はそう言ってエストの頭を撫でる。エストは気持ちよさそうに目を細めてる。
良かったー。ここで嫌な顔されたら青酸カリ飲んでイグアスの滝にダイブする所でした。
「次は私ね。私はレスティア。よろしくね、悠弥」
次に挨拶してきたのは闇色の髪に同じ色のドレスを着ている綺麗な顔立ちの美少女。彼女も『精霊使いの剣舞』の主人公の契約精霊であるレスティア。
「よろしく、レスティア」
そう言って笑いかけると少しムッとした顔になるレスティア。
「えっと、どうしました?」
「......なんでそっちの聖剣は頭撫でたのに私は撫でてくれないの?」
と拗ねたような口調で訴えてくる。
え、なにこの可愛い生き物。
唇を尖らせながら少しそっぽを向くその仕草が俺の心をグッと掴んできた。
その姿に頬が緩むのを抑えられない。
「すみません。これでいいですか?」
俺は拗ねてるレスティアの頭を優しく撫でる。レスティアも目を細めて気持ち良さそうにしている。
頭撫でてそれを気持ち良さそうにしてもらえるって結構嬉しいですね。それに妹が出来たみたいで嬉しいですし。ちなみに俺は一人っ子でした。
「........マスター、私の時より長いです。そこの闇精霊の事甘やかしすぎだと思います」
次はエストが俺の服の裾を摘んで膨れ顏である。
「ふふん!当たり前でしょ?私の方が悠弥に相応しいんだから」
そう言ってエストを挑発したかと思えば俺の腰あたりに抱きついてくるレスティア。
それを見たエストは目を大きく見開いて一瞬固まると更にムッとした顔をしてレスティアの反対側から抱きついてきた。
「マスターに近づかないでください。マスターは私さえいればいいんです。闇精霊はお呼びじゃないです」
「そんな事ないわ。貴女みたいな聖剣より私の方がずっと役に立つもの」
俺を挟んでお互い睨み合う2人。
すると頭の上からゴホンと大きな咳払いが聞こえてきたので其方に目を向けると大きなドラゴンがジト目で俺の方を見ていた。
あ、ごめん。こっちが忙しくて若干忘れてました。
「ふ、2人とも俺には必要だから喧嘩しないでくだい、ね?」
そう言って頭を撫でながらなんとか仲裁する。渋々離れた2人だが俺の両手をそれぞれか握っている状態だ。
『そろそろいいか?』
「あ、はい。すみません」
『構わん。私は五大龍王の一角《
最後に青と銀色に輝くいかにも強そうな龍。『ハイスクールD×D』に出てくる五大龍王の一角のティアマット。まさかドラゴンが仲間になるなんて夢みたいです!
「はい、よろしくお願いします!」
俺は目をキラキラさせながらティアマットを見上げる。生ドラゴンに会える日が来るなんて!
『一つ聞いておきたいのが人型になった方がいいか?それともこのままでいいか?私としてはどちらでも構わないのだが....』
「えっ!?人型になれるんですか!?」
『無論だ』
「じゃあ人型になってみてください」
『了解した』
そう言うとティアマットが青く光り出すとだんだんと小さくなり人の形になっていく。光りが収まるとそこには青いショートヘアのスタイルの良い美女が立っていた。
「すっごい美人ですね......」
「なっ!?い、いきなり何を言いだすんだ!?」
「あ、すみません。つい......」
ティアマットは顔を赤らめながら怒鳴ってきた。
「そ、それでどうなんだ?その、人型の方がい、いいのか?」
まだ顔を赤くしながらそっぽを向くティアマットはチラチラこっちを見ながら聞いてくる。
んー。俺的にはドラゴンの姿の方がカッコいいんだけど、人型の方が何かと便利かな?
「じゃあ人型の方でお願いします。あ、でもティアマットが好きな方でいいですよ?」
「では人型でいこう。..............私としてはマスターに気に入ってもらえる姿でいたいからな」
ティアマットが最後の方を小声で言ったので聞こえなかったですが気にしない事にします。
「......節操のないご主人様です」
「......ホントにね」
両側の少女達がボソボソと喋っているが仲良くなって良かったです。
それよりも......
「ジブリール」
「はい、なんでしょうかマスター?」
「さっきからずっと何撮ってるんですか?」
「マスターの事に決まってるじゃないですか!」
そう。ジブリールが挨拶を終えてからずっと手に一眼レフを持ちながら俺の写真を撮っているのだ。ヨダレを垂らしながらハァハァと。正直変態でしかない。
「ああ!優しく笑うマスター、苦笑いのマスター、ポカンとした顔のマスター、子供のようにキラキラした目のマスター!どのマスターも素敵でございます〜!」
ジブリールは頬に手を当てて顔を赤らめながらクネクネしてる。
「そんなの撮ってどうするんですか?」
「マスターの素晴らしいお姿から可愛らしいお姿を暇な時にずっと眺めるのでございます!」
「ジブリール、私にも見せてください」
「私にもお願い」
「わ、私も見たい.....」
エスト、レスティア、ティアマットがジブリールを囲みワイワイする。
女子が3人集まれば姦しいと言うが4人集まれば更にって感じですね。しかもみんな美人、美少女。目の保養です。
まぁ話してる内容は微妙ですが.....
「さてさて〜。いい感じに忘れられてた僕の仕事はまだ終わってないよー!最後に転生する世界を決めないとね!」
本当に忘れてましたよ、
神様はまた新しい箱を出して紙を取り出す。
「お。ちょうどいいんじゃない?」
ニヤッと笑うと引いた紙をこちらに見せる。そこには『問題児が異世界から来るそうですよ?』と書いてあった。
「ということは俺たちは問題児の世界に行くわけですね?」
「ザッツライッ!特典もいい感じに使えるし退屈しない世界だから僕も楽しめるよ〜」
確かに言う通りですね。
修羅神仏がウジャウジャいる世界だからジブリールもティアマットもいい具合に暴れられますし、エストの
「神様、最後にいい仕事しましたね」
「あはは!悠弥君って何気に毒吐くよね〜☆」
「みんな〜!そろそろ転生するんでこっちに来てください!」
俺は神様の言葉を華麗にスルーして今もワイワイしてる4人に声をかけるとエストとレスティアは走って来て抱きついてくる。ティアマットは歩いてジブリールは浮かびながらこっちに来る。
「んじゃ、転生するから!ちなみに悠弥君の原作知識は消しておくからね!そっちの方が楽しめるでしょ☆」
「はい、お願いします」
原作知識あったら先に起こる事分かってしまうんで面白くないなーと思ってたところだったんですよね。流石神様!最後だけいい仕事しますね!
「じゃあ私はマスターの右手で」
「私は左手ね」
「え?」
気がつくとエストは俺の右手をレスティアは左手を握ると2人は手の甲に吸い込まれるように姿を消した。そして手の甲には刻印があった。
「2人共いきなりはビックリするじゃないですか」
俺は苦笑い気味に刻印に話しかける。
その姿をジブリールがまたカメラで撮っている。もうそれについてはノーコメントだ。
「それじゃ準備出来たみたいだしこの手紙開けて読んでね☆」
そして神様は1枚の手紙を俺に渡してくる。
『一ノ瀬悠弥様』と書かれた手紙を開ける。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その
読み終えると視界が突然開ける。
急転直下。俺たちは遥か上空へと投げ出された。