とある第二位の幻想入り   作:海山拓人

6 / 8
今回は学園都市+少しです


とある魔術結社の序列二位

 

「いやーこの映画は超微妙でしたね」

 

「お前な…おえっ、ちょっとトイレ行ってくるわ…」

 

「大体面白かった、にゃあ」

 

学園都市の第七学区の映画館、浜面達はそこへと来ていた

 

事の発端はフレメアが映画を見に行きたいと言い出したことだ

 

何だかんだで面倒見が良い絹旗は年齢にあった映画を勧めた

 

しかし、フレメアの希望はホラー物、それもグッチャグチャのスプラッタ物であった

 

当然R18指定となっており、フレメアの年齢では到底見ることはかなわない

 

浜面も当初は反対したが、フレメアの必死の説得

 

(ほとんどが泣き落しだったが)に負け、渋々承諾したのであった

 

そこで浜面は以前と同じ様にに偽造の身分証を作る役目を負い、現在に至る

 

「超今更ですが、よく受付の人もOK出してくれましたね」

 

いくら身分証があるとはいえフレメアの見た目年齢はどう見ても

 

一八歳には届いていない

 

「受付のおねーさんも私のオトナオーラに騙されたのだ!にゃあ」

 

実は受付のアルバイトが第七学区のとある高校に通っており

 

学校のクラス担任がどうみても教師になれる年齢ではない見た目ということから

 

目の前の少女も同じような感じだろう、と勝手に納得していたのであった

 

「うう、気持ちわりぃ…」

 

「浜面は大体だらしない、にゃあ」

 

茶髪の不良が金髪の少女に慰められている場面は少し異様に見えているのか

 

受付の方でヒソヒソと声が聞こえてくる

 

「全く、ここにいても何ですしお昼ご飯でも行きましょうか」

 

怪訝な目線を背中に受けながら、映画館から出ると見事に雨が降っていた

 

「あちゃー、天気予報が超外れましたか」

 

「ほーら言ったじゃねぇか、普通にテレビの予報

 

信じときゃ良かったんだってええええええ!

 

痛ぇから!これやばい方向に曲がってるから!」

 

プロレスのようなトンデモ関節技を喰らいながら絶叫する浜面

 

「大体、いつも通りだな、にゃあ」

 

『そうですね、ユニークな関係なのでしょう』

 

フレメアの声に反応したのは、ストラップの白いカブトムシだった

 

「いてて…にしてもどうすんだよ、傘持ってきてねぇぞ」

 

『でしたら、こちらをどうぞ』

 

その言葉とともにカブトムシが一瞬発光したと思うと

 

白い傘が三本、カランと音を立て傘立てに出現した

 

「本当に超便利な能力ですよね、カブトムシ様様です」

 

「当たり前だー!はまづら団のメンバーなんだからなー!にゃあ!」

 

はは、と軽く笑い、適当に昼飯を求めて歩き出す

 

いつものレストランにするかどうかを話しているようだ

 

しかし、白いカブトムシは一人(匹?)思考していた

 

(…あの日、私の中心にいたあの『垣根帝督』

 

その存在がどこにも感じられなくなっている、私は『無限』である以上

 

あの人格も私の中にあるはず…一方通行や御坂美琴が動いたあの事件

 

上条当麻という人物が世界から追い回されたあの事件の前後からでしょうか

 

…いずれにせよ少し調べてみる必要がありますね)

 

お昼ご飯は何がいい?、とフレメアから質問が飛んできたので

 

付近の食事できる場所を検索し、パスタはどうか、と提案しておく

 

「にゃあにゃあ!賛成だー!」

 

「いいセンスですね、浜面よりも超頼りになります」

 

(未元物質の主導権に関しては私が握ったままなので

 

あのような事は起きないとは思いますが、やはり気になりますね)

 

「どうせだし滝壺達と合流するか?そろそろ検査も終わってるだろ」

 

滝壺は定期検査、麦野は義眼等のメンテナンスを受けるため午前は病院へと行っていた

 

「じゃあ連絡は超お願いしますね」

 

「はいはい、えっーと滝壺滝壺…」

 

浜面が電話をかけると三度目のコールで応答があった

 

『はまづら?どうかしたの?』

 

「滝壺達の検査もそろそろ終わると思ってな

 

ちょうど飯どきだし一緒に食べないか?」

 

『うん、むぎのにも聞いてみるね』

 

(学園都市の内部の情報についてはほぼ収集できている

 

そうなると『外』にも手を伸ばしてみるべきでしょうか

 

…一方通行の協力を得られれば豊富に情報も得られるのですが)

 

昼食は集合して摂るという方向で決まり、集合場所のイタリア料理店へと向かう

 

その一方、白いカブトムシは、彼らに悟られぬように調査を開始するのであった

 

 

…時を同じくして日本のとある神社の前に一人の男が立っていた

 

彼の名はトール、つい最近世界を騒がせた『グレムリン』の一員だ

 

「さってと、ここでいいんだよな?」

 

彼の目の前には決して大きいとはいえない神社が建っている、参拝客はそれなりに多い

 

いわば普通の神社だったが、トールはここがただの神社ではないと確信していた

 

(俺の『全能』の能力…『世界』を動かす力の範囲に例外はないと思ってたんだがな)

 

トールの『全能』としての能力は『世界をトールが勝つ位置へと動かす』

 

というものだが

 

以前上条と戦闘し、能力を発揮した際に違和感を感じたのが発端であった

 

(この場所だけ俺の能力でも動かなかった、不自然に『固定』されてやがる)

 

ミミルの泉での決戦の後、体を治療したトールは自らの違和感を払拭するために

 

日本の博麗神社を訪れていた

 

「つっても何が原因なのかよく分からん」

 

肩をすくめ、ため息をつくトール

 

(いっそ上条ちゃんと一緒に来れば良かったかね)

 

そう考えながらブラブラと歩いていると、周囲から声が消えたことに気づく

 

「…人払いの魔術って感じじゃねぇな、こりゃ当たりか?」

 

そして顔を上げたトールに映ったのは、人が全くいなくなった博麗神社

 

今まで、喧騒で賑わっていた場所とはとても思えないような雰囲気になっている

 

こうして、幻想郷に足を踏み入れたトールであった




というわけでトールも幻想郷入りです

二位繋がりということで登場する運びとなりました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。