え?駄目?アッハイ以後気をつけるっす。ウッス。
やあやあ皆さんこんにちは。名も無き自称吸血鬼です。俺は人間をやめてしまったのか?ジョジョォォォォ!
そんなことは明後日の方向に投げ捨てて。今の状況を説明しようと思う。
まあ、一言では表せないが聞いてくださいよ。もし貴方が今の自分の状況になっていたらどうか考えてみてくださいよ。
もしですよ?もし貴方が………………………………
”女の人にお姫様抱っこされていたら?”
ご褒美?全然違う。会話が見つからなくて超困るから。
いやね。僕も頑張ったよ?会話繋げようって。でもさ………言った言葉が駄目だったんだよね。
取り合えず僕が何て言ったか教えたいと思う。
いや僕ね。何処かで聞いたことがあるんだよ。『月が綺麗ですね。』って言葉が『貴女を愛しています。』って意味になることを。
それでさ、僕をお姫様抱っこしてた女の人がすげぇ綺麗な人だったんだよ。まあ、ファッションセンスが残念なんだけどね。
いやおかしいでしょ?半分青、半分赤の服なんてさ。どこかでそんな仮面ライダーいた気がするけど。
話がズレたね。っていうかまず時間的に昼なんだよね。僕みたいな吸血鬼にとって天敵の太陽さんがいますもん。怖い。
まあ、木陰にいるから大丈夫なんだけど。この女の人、僕が日光に当たって死んでるところ見てるもんね。それを避けてるんだろうね。
でもね。何も会話が無かったらすごい寂しいじゃん?だからさ、言っちゃったんだよ。
『月が綺麗ですね』…………………………って。
超恥ずかしい。多分今の僕は耳まで真っ赤ですわぁ。
みんなは言っちゃ駄目だよ?いや、言わないでください。お願いです。
そしたらだよ。女の人がね。貴方何言ってるの?っていいそうな顔で
「今は昼よ?」
って言ってくれました。
よかった!これ本当の意味知ってたら僕死んでた!なぶり殺されるところだった!危ねぇ!
しかもツッコんでくれた!救われた!ボケとツッコミで成立した!ホントによかった!
もう何を喜んでるかわかんないけどホントよかった!勘違いしてくれて!吸血鬼だけど神様にお礼言います。ありがとう!
『もっと褒めてもいいのよ?(ドヤァ』
あの女神さんの声がした。すいません貴女じゃないです。帰ってください。
『そんな殺生なあああぁぁぁぁ……………』
よし。消えた。そういえばこの女の人の名前を聞いてない。
だからこんなにも会話が無いのか!そうか!会話が無いのなら名前を聞けば言いのか!
「……………すいません。貴女の名前は……………………?」
「え?………………ああ、私ね。私は………………………そうね…………《八意 永琳》……………とでも名乗っておこうかしら?」
「そうですか………………」
「貴方は?」
「…………………えっ?」
「貴方よ。貴方。名前は?」
「あ…………ええっと……………その………………」
まずい………名前が無いなんて言えない…………………さっきの女神さんから冗談混じりでもらった名前はある。
だが漫画のキャラクターの名前なんてとてもじゃないが使う気にはならないなあ。何というかオリジナリティーがないもん。
……………………どうやってやり過ごせばいいだろう…………?
「……………もしかして……………名前が無いのかしら…………?」
!何と勘のいい女の人何だろう!いや彼女には永琳という名前があるんだった。
だが名前の無いのは確かなのだ。
ここは肯定するのがベストかな?
「ああ………………そうなんだ……………君みたいな素敵な名前は僕には無いんだ……………。」
「もしかしてそれって私を口説いてるの?」
「えっ?…………………いや!これは違くて!……………その……………。」
しまった…………よーく考えれば今のは口説き文句だ。そんなつもりじゃないのに。そうじゃ無くても何処か皮肉めいてる。
失礼な事をしてしまったな……………………。
「わ、分かったから!そんな慌てないで!また日光に当たっちゃうから!」
「ッ!ゴメン…………その………………ありがとう………………。」
永琳は僕がまた日光に当たって消滅してしまわないように気をつけていてくれたのだ。とてもありがたい。
それに妖怪から追われていた僕を助けてくれたのは他でもない。彼女だ。とてもお礼が遅すぎた。
「……………いっ、いいのよ………私が勝手で助けたんだし………………。」
そんなことは無い。とても助かったから。お礼くらい受け止めてもいいと思うんだけどな……………
それ以外にも、一つ問題がある。
「それと…………………いつまで僕をお姫様抱っこしてるんだい……………?」
「……………………………え?」
彼女の顔がどんどん赤くなっていく。何がの持病かな?それともやっぱり恥ずかしいのかな?
「ごっ、ゴメっ、ゴメンなさい!」
「あ、別に良いんだよ?気にしなくても。」
でもやっぱり気にしちゃうよね。謝りたいのはこっちだね。
……………………それにしても顔赤くして土下座して来るのは…………………こっちの方が謝りたいです。
「あ………………あの顔を上げてください?…………でいいのかな?」
「でも!」
「そしたらこっちも謝ります。ゴメンナサイ。」
こっちも額を地面につけて土下座する。
もともと悪いのは僕だし、迷惑かけたのも僕だしね。
「いっ、いや貴方は謝らなく」
「これは妖怪に追われたの時の分。ゴメンナサイ。」
まだ台詞を言い終えて無いけどこっちも一言、言わせてもらった。
「そしてこれは日光に当たらないようにしててくれてたこと。改めてありがとう。」
「………ッ!……………どういたしまして。」
これで言いたいことは全部言えた。それじゃあまた何処かに行こうか。
「またね。いろいろありがとう。」
「え? ちょっ!何処にいくの!?」
「何処って……………森の中?」
さすがに吸血鬼なのに自分が弱すぎる事に気づいた。
永琳みたいな女の子でも自分の身を護れるのに。………なんか永琳は女の子って感じじゃないな。
「この森で自分を鍛えようと思うんだ。」
「何言ってるの!この前の妖怪みたいな奴が沢山いるのよ!?鍛えるなんて無理よ!?」
「死んでも僕は復活するんだ。だから何度も特訓できる。」
「ちゃんとこっちを見て!」
「だから大丈夫だって……?!」
いきなり永琳が僕の首をねじって無理矢理彼女の方に向けた。痛いんですけど。
「いい?《死んでも》とか言っちゃ駄目。命は大事にしなければならないの。これは《義務》なのよ。」
「でも安全なところなんて無いでしょ?」
「あるじゃない《都市》が。……………っていうか都市も知らないの?貴方何者なのよ………………」
《都市》…………。初めて聞く。だがやはりそこには永琳や僕以外の人間がいるのだろうか。…………………あ。僕吸血鬼だったわ。
でも人間が沢山いるなら交流も増やせる。行くしかないね。
「生憎ここらへんには初めて来たんだ。ところで永琳…………手を離して。首が痛い。」
「え?あ、ゴメンナサイ。」
「別に良いよ。それより永琳はその都市ってやつに住んでるのかい?」
「ええ。これでもかなりお金持ちなのよ?」
「へぇ。それなら僕を都市まで案内してくれないか?」
駄目もとで言ってみる。後はその都市ってところに行って何とかすればいいだろう。
さあて返事は?
「ええ。良いわよ?」
…………………oh あっさりOK。正体さえ知らない奴を案内しても言いのかい?これでも僕は吸血鬼なんだよ?ようかいだよ?
まあ聞こえないか。それに危害は与えるつもりは無いし。
「こっちよ。ついて来て!」
そういうと永琳は見た目に合わないような無邪気な顔で手を引いてきた。
いやあ可愛いねぇ。………………………いや、別に下心は無いよ?ホントだよ!
「ところで永琳。その服は?」
「あら。都市の最先端ファッションよ?」
ごめん。ファッションセンスが無いなぁなんて思って。ホントにごめん。
書いてて思ったんだけどさ………
これ永琳ヒロインですか?
あ、余談ですけど《八意 永琳》というのは偽名です。そういう設定です。
ちなみに両親は事故で亡くなっています。
こういうのは本編で描けって?
そうだね。